肌断食って一体何?なんのためにするの?
世の中にはさまざまな美容方法がありますが、肌をきれいにする最終手段とも呼ばれているのが「肌断食」です。肌断食は、メイク・クレンジングといった肌に負担になることを一切しないようにする美容増進法。慢性的な肌荒れに悩んでいる方がよく実施する方法です。
肌断食はメイクやクレンジングなど負担になることを中止するだけでなく、スキンケアの類もしないようにするのでかなり肌の状態が不安定になってしまいます。一度肌を追い込んで、肌が本来持っている力を取り戻すようにする・・・これが肌断食の目的なのです。
肌を甘やかさない!それが肌断食
スキンケアで美容成分や保湿成分を与えることに慣れてしまうと、肌はそういったものがないときれいになれなくなってしまいます。いわば肌が甘やかされている状態・・・供給過多で、肌が自分で「きれいになろう」「健康になろうと」という機会を放棄している状況です。
肌に自立してもらって、多少の肌荒れ要素が襲ってきても自分でそれに打ち克てるような力を持つようにする。それが肌断食です。肌断食は繊細な美容法なので、やり方をしっかり把握してから行わないと余計ひどい肌荒れを起こす可能性もあります。注意しましょう。
肌断食の正しいやり方①メイク・クレンジングをしない
肌断食中はメイクは極力しないようにしましょう。メイク成分が肌に密着することで、肌にはどんどん負担がかかってしまいます。どうしてもノーメイクNGな状況になっても、ポイントメイクで凌いでください。コンシーラーをぽピンポイントで使ったり、眉毛をかいたり、うす付きのリップを使うくらいなら許容範囲です。
またメイクだけでなく、肌断食中はクレンジングをするのも禁止です。ポイントメイクはお湯を使って落としていきましょう。どうしても落ちない部分は石鹸を使ってもかまいません。また肌断食をしている間は、洗顔フォームを使うのも避けてください。洗顔時は「水洗顔」で十分です。
肌断食の正しいやり方②スキンケアをしない
スキンケアをするのも基本的には肌断食は禁止になります。化粧水・乳液・美容液・保湿クリームなど使用しないでください。こういったスキンケアアイテムを使ってしまうと、結局肌を甘やかしてしまうことにつながります。
保湿成分や美容成分が与えられない環境に肌を追い込むと、肌が「自分で何とかしないと」という気持ちになってくれます。それが軌道に乗ってくると、スキンケアアイテムを使わなくても乾燥しない強い肌が出来上がっていくのです!
肌断食中のトラブル・・・毛穴が目立ってきたら!?
肌断食は肌に一切なにもつけないという美容方法です。肌は一時とても繊細な状態になるのですが、初期の段階では毛穴が目立ってくることがあります。黒ずみが目立ってきたり、角栓が詰まってしまったり・・・肌断食中に毛穴トラブルが起こす可能性は低くありません。
こういった場合、どのような対処をすればいいのでしょうか?肌断食を始めようと思っている方は、毛穴トラブルの可能性も視野に入れておきましょう。そして毛穴に黒ずみが溜まったり角栓が詰まってきたら、しっかり対処できるようにしておいてください。
まずは肌断食中に毛穴トラブルが起きてしまう原因について言及していきます。原因を知ってから対処すると、効率のいいトラブルシューティングができるでしょう。
毛穴トラブルが起きる原因①皮脂分泌が過剰になる
肌断食しているときに毛穴が黒ずむ原因はいくつか考えられるのですが、肌から過剰に皮脂が分泌されていることが原因の可能性がまず挙げられます。肌にスキンケアを施さないと、肌が「このままでは乾燥してしまう!大変だ!」と察知して自分で皮脂を分泌するようになります。
これだけだったら肌の自活力が上がっているということなのでプラス要素なのですが、場合によってはこの皮脂が分泌されすぎてしまうのです。そうなると皮脂が毛穴の中に詰まってしまい、角栓や黒ずみを生成してしまいます。
毛穴トラブルが起きる原因②角栓が上手に排出されていない
肌断食をすると肌のターンオーバーが促されるようになります。肌が自らきれいに細胞を、深層で作り出すように活発に働き始めます。ターンオーバーが捗ると、肌表面にある古い角質が自然に剥がれていくのですが・・・剥がれた角質が上手に排出されないというケースも出てきます。
角質が排出されずに肌に留まり続けていると、毛穴に詰まって酸化が進みます。角質は皮脂と混じり合うことで角栓となって、時間の経過とともに酸化してしまうのです。こうなると肌断食中に毛穴の黒ずみが目立ってしまうことになります。
毛穴をきれいにする対処法は?
肌断食している最中に毛穴が汚くなってしまったら・・・どのような対処法を施せばいいのでしょうか?残念ながら、毛穴が黒ずんだり角栓が詰まっても「触らずにじっと待つ」しかないといいます。無理やりきれいにしようとすると、毛穴や肌に負担をかけてせっかくの肌断食の成果が台無しになってしまうのです。
毛穴が黒ずんだりするのは、むしろ肌断食がうまくいっている証拠です。しっかりターンオーバーができて表面の角質が剥がれている証拠ですし、皮脂が活発に出ているのも肌が自力を取り戻しているサインです。なので肌断食で頑張っている毛穴を応援してあげましょう。私たちにできるのは、それくらいしかありません・・・。
皮脂コントロールをして黒ずみを最小限に
ただ分泌する皮脂を過剰にしすぎない、コントロールして黒ずみにつなげないという方法はあります。それは生活習慣を見直すということ。生活習慣が乱れていると、肌は皮脂コントロールができなくなって皮脂分泌が過剰になる可能性があります。
偏った食生活は、皮脂の分泌に悪影響を及ぼします。とくに脂質・塩分をたくさんとってしまうと、毛穴トラブルが起きやすくなるようです。できれば自炊して、必要な栄養素をバランスよく摂取してください。サプリメントに頼るのもありでしょう。
また運動して汗をかくのもおすすめです。汗をかくことで、毛穴の中をきれいに掃除できることもあります。毛穴の中でうまく排出されない角質を無理やり掻き出すのはNGですが、汗という自然な形で流していくのはOKです!どんどん体を動かして、毛穴掃除できる機会を増やしましょう。
肌断食はどれくらいの期間すればいいの?
肌断食の期間ですが、「絶対に○か月しないとダメ!」という決まりはありません。自分の肌の調子を見ながら、マイペースに続けていくのが望ましいです。短い方は1週間、長い方は一年以上肌断食をするといいます。もちろん長ければ長いほど、肌が持つ自力は大きくなっていきます。
1週間程度の肌断食では、ニキビなどが落ち着いてくる・肌の敏感さが多少解消されるという効果だといいます。1か月近く肌断食していると、肌の色味があかるくなったり、色ムラがなくなったりするようです。ただこのあたりから肌トラブルを起こす可能性も増していくので注意が必要になります。
半年以上肌断食をすると、肌にハリやふっくら感が出てくるようです。肌のキメが整う人もいるようですし、慢性的な肌荒れ・肌の不調に悩んでいる方は、長期に渡って肌断食してもいいんじゃないでしょうか。長期戦になりますが、チャレンジしたい方は、ぜひやってみて成果を楽しみにしてください♪