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宇宙よりも遠い場所

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【よりもい】感想を1話から13話までまとめ!見るとおすすめしたくなる人が続出!?

2021.06.15

女子高生というものと南極探索というものをコラボレーションした人気オリジナル神アニメである「宇宙よりも遠い場所(よりもい)」の1話から13話まで通しての感想を綴ろうと思います。宇宙よりも遠い場所の感想を一個人が語るという方向で見ていただければと思います。

  1. 【宇宙よりも遠い場所・感想】宇宙よりも遠い場所(よりもい)とは?
  2. 【宇宙よりも遠い場所・感想】テンポがいい始まり
  3. 【宇宙よりも遠い場所・感想】歌舞伎町での出来事
  4. 【宇宙よりも遠い場所・感想】御都合主義?
  5. 【宇宙よりも遠い場所・感想】キマリと親友の絶交
  6. 【宇宙よりも遠い場所・感想】報瀬のポンコツ具合がヤバい件
  7. 【宇宙よりも遠い場所・感想】船ではキマリが危ない場面も?
  8. 【宇宙よりも遠い場所・感想】親友という概念
  9. 【宇宙よりも遠い場所・感想】1話から13話を通して
  10. 【宇宙よりも遠い場所・感想】まとめ
宇宙よりも遠い場所は、女子高生が南極大陸を探索するという大きなスケールで描かれた作品となります。2018年の春アニメという時期に放送され、監督はあのノーゲームノーライフゼロの監督も務めた人物です。オリジナルアニメーションということで原作などがないところがまた特徴的であり、昨今ラノベや漫画が原作の多いアニメ業界で異例の大ヒットを飛ばしたアニメと言ってもいいでしょう。
女子高生、いわゆる青春時代という時期に少女たちが南極へと、それぞれがそれぞれの想いを持って物語が描かれております。出会いが出会いを生むという不思議な流れで発端である報瀬と他の3名が出会い、そして南極を目指すという不思議なアニメとも言えるでしょうか。ともあれ、内容は1クールながらもぎゅっと凝縮された神アニメと言ってもいいでしょう。
始まりから謎の始まりかたでもありました。涙というのは青春アニメにはつきものですが、どうした?と思わせられるような展開です。主人公ながらにその物語の主軸となるキャラクター性の強さというものがこの時点で出ていたと言ってもいいでしょう。旅に出ようとして結果的に断念するという場面もまた面白いですね。そしてあの100万円流れになります。
1話の話の流れはとてつもなく早いと言ってもいいでしょう。流れが早いとは言ってもしっかりと後から考えれば納得できるものでもあり、またぶっ飛んだような流れでもなく程よい感じのテンポの良さがこの時点で窺えました。1話ですでに南極の話が出てきており、そこから広島へと流れがトントン拍子に進んでとても見やすくすっと入ってくる内容であると感じたのが1話でした。
1話では主人公であるキマリと報瀬、いわゆる物語の中核を担う二人がどドンと登場したのですが、2話目から一気に物語全体の人物が出てきます。これもかなりテンポがいいと言っていいでしょう。キマリが日向と出会い、そして結月もちょっとだけですが登場します。南極観察隊の人たちも登場しますね。ここで物語の話の流れがグッと進んだと言っていいでしょう。
歌舞伎町で逃げるシーンは個人的にはかなり印象的でした。それとまたしても100万円が登場します。この作品において100万円はやはり切っても切れないというネタになるのでしょうね。それにしてもかなえが100万円を受け取らずにすっと突き返すのは正直驚きでもあり、じっくり考えると大人の意地と、マジレスしたら100万じゃ足りないという意味もあったのだと思いました。
物語本来の趣旨である「南極へ行く」というところですが、当初は報瀬が自らの夢を叶えるために必死に他を省みずグイグイと自分勝手にやってきたイメージだったのですが、3話辺りからキマリや日向という仲間がいてそれらと共に一緒に向かう場所だということに気づかせられる場面でした。しかしながらよくよく考えると南極に行くというのは正直女子高生だけでは難しいと言っていいでしょう。
そこで切符役となったのが結月でした。彼女が企画で南極へ行くということでうまくその流れに乗って南極へと行くことが決まる話自体がご都合主義だという意見がネット上では見られました。しかしながら物語を全話観終わった後に1クール作品であれだけの内容をまとめるにはやはりそういうキャラクターが必要だと個人的には感じました。結果的にはご都合主義と言われても仕方ないとは思いますが。
さて、5話ではかなり親友との仲というのが酷くなってくる場面でした。当初は南極へ行くということに心配を見せていた親友でしたが、南極へ行く日が近くにつれてネガティブ発言連発します。そこからまさかのお前呼ばわりまでになってきて、もはや破局のような状態でした。破局というと恋人みたいですが、親友という仲でもそのように言ってもいいと思います。
これが他作品とは違う物語構成になっているのだなと個人的には感じました。普通なら心配ながらも最後には涙しながら送り出すというのが自然な流れであると思われます。というかそういう流れが一番自然であり他作品でも喧嘩はするものの最終的にはそうなるのが一般的ですね。しかしながらこの作品では涙で送り出すどころか絶交という流れになります。
まさかの絶交宣言されたキマリではありますが、それでも親友を許してしまうキマリという主人公キャラクター性がとても魅力的だと感じた瞬間でしたね。さて、そんな流れからいよいよと南極行きというのが近づいてくるわけですが、ここでも報瀬のポンコツ具合はやはり炸裂します。というかこれがないと先に進まないのか・・・というくらいにポンコツを発動しますね。
一番はやはりあのパスポート事件でしょうか。事件と言えるかどうかは不明ですが、あそこで無くすのか・・・と呟けるほどポンコツを見せる報瀬でした。しかしながらそれこそがこの作品の味でもあり、なくてはならない場面なのかもしれません。報瀬というキャラクターが後々に成長して行く姿を描いていながらポンコツ具合は治らないと証明された瞬間でもあったのかもしれません。
さて、無事に船へと乗り込み出発する一同ですが、キマリがここでも天真爛漫な姿を見せます。普通なら外へは出ないのでしょうが、それでも外へ出てしまうキマリ・・・これこそ主人公たるなんとかというものなのでしょうかね。ともあれ、嵐の中で外へ出てそれでも普通に無事だったということがこれ以上にないアニメ感があるなと思わされました。
南極がいよいよと近づいているということでもはや溜まった思いなどからじっとしていられないのもわかる気がしましたが、リアルでやれば普通に死んでいてもおかしくない場面ですね。それがまかり通るのがアニメの世界です。ちょいちょい入ってくる挿入歌がとても心をジーンとさせるのもまたいいですね。これこそこのアニメが神であると言われる所以でしょうか。
南極にたどり着いて色々と感動させられる場面が増えてきたのはもちろんですが、その中でも個人的に気になったのが、友達、親友というものの存在についてです。一緒に旅をして、そして色々な出来事一緒に乗り越えた経験を共有しているものたちだけが得られるもの・・・それがこの作品にも詰まっていると個人的には感じました。結月がパニクっている場面も見どころですね。
親友という概念がなんなのか?というところですが、それぞれ皆様には色々と考えがあるのでしょうが、キマリが考える友達という枠組み、そしてキマリの考える親友という存在についての言及がとても心に残っております。作中では数々の名言がありますが、ここまで旅をしてきて同じ時間を過ごした4人だからこそわかるものがあると個人的には感じました。
1話から13話を通して作品で一番語られていたのが、やはり報瀬の母親と報瀬の感情というものでしょうか? 報瀬が母親を南極で亡くしたということに対して初めて向き合ったという場面でもあります。少女たちの成長、いわゆる大きな一歩を踏み出すという物語だったように思えます。あくまでも個人的な感想ではありますが、私はそのように捉えております。
いかがでしたでしょうか? 今回は宇宙よりも遠い場所の1話から13話までの感想をざっと述べてみました。個人的な感想ではありますが、全体を通して同じ年頃の人たちだけではなく、様々な人々の心を揺さぶった物語になっていると個人的には思います。かなり重い部分もありますが、それでも彼女たちの成長というものをしっかりと表した神作品であると言っていいでしょう!
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://pbs.twimg.com/media/Dc-EtMsVAAAQoIJ.jpg