そもそもホクロって何?メラニンって?
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ホクロとは簡単に言えば良性腫瘍のことで、「色素性母斑」というメラニン色素を持った細胞の集まりです。ホクロはガンのもとという俗説が広まっていますがこれは間違いで、皮膚がんは悪性腫瘍というまったく別のものです。
ホクロには子どものときからできることが決まっている先天性のものと、外的要因から大人になってからできる後天性のものとがあり、先天性のものは遺伝情報などで生まれつきできることがわかっているホクロ・後天性のものは紫外線を浴びたりすることによって思春期以降に顕現するホクロです。どちらも多くは良性で、子どものホクロはほぼ良性です。
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赤ちゃんや子どもの頃にはホクロは珍しいですが、年齢を重ね大人になるにつれて徐々に表れてきます。数ミリから1センチほどのものはホクロといいますが、それ以上のものは「黒あざ」と呼ばれるようになります。どちらも大きさが違うだけでメカニズムは同じなので、大人の黒あざにも注意しましょう。
大きくなるホクロ!一概に危険ではない!
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ホクロは良性のものでも大きくなることがあります。一般に、大人になってからできたホクロは大きくなりやすく、数年をかけてゆっくり大きくなっていく場合もあります。触ったり、紫外線をさらに受けたりするとホクロは大きく成長しやすくなります。また、化粧などで刺激を与えることも原因の場合があります。
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危険なホクロではない、良性のホクロの場合の特徴として、「ホクロから毛が生えているか」というのが一つの判断ポイントになります。危険なホクロは「メラノーマ」という悪性腫瘍でできているため、健康な細胞を破壊してしまい毛が生えなくなるといわれています。毛が生えていれば良性のことが多いです。
大きくなるホクロ!注意したいのは?①膨らんで表面がいびつ
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ホクロが膨らんでいて、表面がざらざらといびつな形をしているものは注意したい種類のものです。表面がいびつというよりただれていく症状もあるようで、悪化してくるとカリフラワーのような状態になってしまうこともあります。
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上記のような症状は「表在拡大型黒色腫」という皮膚がんの一種で出やすいものですが、進行がゆっくりなこともあり気づきにくいホクロです。また、「結束型黒色腫」という進行の早い皮膚がんでも同じような状態がみられることもあり、こちらは転移をする可能性もあるため表在拡大型黒色腫よりも悪性が高いです。
大きくなるホクロ!注意したいのは?②急に大きくなる
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皮膚がんのホクロの特徴として、急に膨らんで大きくなるということがあげられます。有名な見分け方ですが、具体的にどのくらいの早さでどのくらいの大きさになると悪性腫瘍の可能性が高くなるのかを知っている方は少ないのではないでしょうか。
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一つの指標としてですが、「1~2年以内に」「直径6mm以上」になったホクロは危険な可能性があります。子どものころからあるあざのようなホクロは危険が少ないとされていますが、急に表れてどんどん大きくなっていくようなホクロには注意してください。
大きくなるホクロ!注意したいのは?③色に濃淡があり硬い
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皮膚がんの可能性があるホクロは、茶色っぽいものから黒っぽいものまであるため、色が均一ではないことがあります。まだら模様に濃淡がある場合は、良性ではないことがあります。特に、急に色が濃くなった場合は皮膚科医へ相談をするのが望ましいです。
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ちなみに子どもにはいろんなあざができるため、勘違いなさるかたもいます。大人になってからのホクロとは違い、代表的な蒙古斑のように子ども特有のあざももちろんあります。心配な場合は病院へ行くのがよいですが、どんどん広がっていたり膨らんでくるようでなければ大丈夫なことが多いです。
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また、皮膚がんになりやすいホクロは硬くなりやすい特徴があるため、膨らんでいるところを触ってみて硬い感じがしたら注意してください。こちらも経過が必要ですので、最初から硬いというよりはここしばらくで急に硬くなってきたものがあれば要注意です。
大きくなるホクロ!注意したいのは?④形がいびつ、左右非対称
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皮膚がんの疑いのあるホクロの場合、肌とホクロの境目がギザギザとしていることがあります。ぼんやりとあいまいな境界をしているホクロは、注意して観察しておくようにしましょう。
また、こちらは大きな特徴ですが、左右非対称のホクロの場合も要注意です。メラノーマは大人になってから受けた刺激などが原因でメラニン細胞が異常に繁殖して膨らんでいるものなので、膨らんでいる形や色に規則性がなく、ぼこぼこといびつな形をしています。
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内部構造が左右対称のホクロは心配ありませんが、これはしろうとが肉眼で見てもわからない違いですので、検査をおこなえる医療機関へ相談しましょう。
大きくなるホクロ!注意したいのは?⑤足の裏にできる
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後天的にできるホクロは紫外線などによってできることが多いのですが、足の裏は紫外線が当たりにくい場所ですよね。にもかかわらず、足の裏にホクロができることがあります。これは気を付けたいホクロのことが多いです。
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悪性のホクロが一番できやすいのは足の裏と言われており、紫外線は当たりませんが歩く衝撃などで常に刺激を受けているところなのでメラノーマが生成されやすいです。メラノーマは足の裏だけではなく爪にもできやすいため、足は特に注意をはらいましょう。黒い点が筋のように現れるようになってきたら要注意です。
大きくなるホクロ、悪性だった場合は?①検査方法
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皮膚科に相談に行くと、まず医者がホクロの状態を観察してくれて、ダーモスコープと呼ばれる医療器具で検査をします。ダーモスコープはライトがついた拡大鏡のようなもので、痛みはまったくありません。健康保険が適用されるため数百円の自己負担で受けられる簡単な検査です。
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ダーモスコープでホクロを見て、皮膚がんの可能性が高いと思われた場合はさらに詳細な検査、良性だと判断された場合はそのまま帰宅で大丈夫です。詳細な検査というのはいわゆる「生検」というもので、皮膚組織を採取し悪性か良性かを判断するものです。
ほかにも必要な場合はCT検査やMRI検査、エコー検査などもおこないます。大人でも子どもでも検査方法は変わりません。ただし、ダーモスコープは病院によってはおいていないこともあるので、受診の前に電話などで確認しておきましょう。
大きくなるホクロ、悪性だった場合は?②治療方法
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治療は、大きく分けて薬物療法と手術がありますが、初期段階ではメラノーマをそのまま切り取る手術をおこなうようです。転移がみられた場合は加えて切除をおこない、内臓への転移まであった場合は薬物療法も組み合わせて治療します。
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手術の場合は皮膚科で受けるか形成外科に替わるかの選択がありますが、跡を残したくない場合は形成外科・経過がわかる状態での手術を望む場合は皮膚科が望ましいです。現代では皮膚科よりも形成外科できれいに手術したいというかたが多いですが、ここは好みなので自分に合った病院で大丈夫です。
【まとめ】ホクロが心配な時は焦らず皮膚科医に相談を!
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大人になってからできたホクロが膨らんでくると気になりますよね。とくに子どもに目立つホクロがあったりすると心配になるかもしれませんが、どちらの場合も専門機関での検査で比較的簡単に悪性かどうかがわかります。検査をしてみたい場合はまず皮膚科で相談をしてみましょう。