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千と千尋の神隠し

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『千と千尋の神隠し』の神様の一覧・名前を紹介します!

2021.07.22

ジブリアニメ『千と千尋の神隠し』に出てくる神様たち。どの神様もとても個性豊かでユニークな存在です。ぜひ知っておきたい『千と千尋の神隠し』に登場する神様たちのキャラクタ―や特徴についてまとめています。

  1. 『千と千尋の神隠し』には神様がたくさん登場する!
  2. 【千と千尋の神隠し】オクサレ様【神様】
  3. 【千と千尋の神隠し】全身白い大根の神様・おしらさま【神様】
  4. 【千と千尋の神隠し】ひよこの神様・オオトリ様【神様】
  5. 【千と千尋の神隠し】秋田のなまはげがモデル?おなま様【神様】
  6. 【千と千尋の神隠し】意外な人気者?牛鬼【神様】
  7. 【千と千尋の神隠し】実際のお札をモチーフに!春日様【神様】
  8. 【千と千尋の神隠し】美少年の正体は?ニギハヤミコハクヌシ(ハク)【神様】
  9. 【千と千尋の神隠し】『となりのトトロ』にも登場のススワタリは妖怪?それとも?【神様】
  10. 【千と千尋の神隠し】いちばんの困ったちゃん!カオナシは神様なの?【神様】
  11. 油屋は神様たちの憩いの場であり社会の縮図
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/412RZVC9RHL.jpg
ある日「不思議の国」に迷い込んでしまった少女・千尋の冒険と成長を描くジブリアニメ『千と千尋の神隠し』。千尋は迷い込んだ国で、湯屋の「油屋」というところで働くことになりました。その油屋は、湯婆婆という女主人が経営をしており、八百万の神様たちが日ごろの疲れをいやしにやってくる場所ということでした。そのため、『千と千尋の神隠し』にはたくさんの神様たちが登場します。
油屋にやってくる神様たちは、その風貌もキャラクターも様々で実に個性豊かです。中には、実際の風習や言い伝えなどに基づいた設定を持つ神様も登場します。そんな『千と千尋の神隠し』の中の神様たちについてご紹介します。
全身ヘドロのようなもので覆われていて、身体からものすごい腐臭を放っている神様がオクサレ様です。あまりに強烈な匂いに油屋の従業員たちは辟易していましたが、千尋は懸命に接客しました。すると、オクサレ様の背中に不思議な突起があり、それを力いっぱい引っ張ると、身体から大量のゴミや廃棄物が出てきました。オクサレ様は汚染された河の神様で、人間たちが捨てたゴミや廃棄物の犠牲となっていたのです。
千尋にゴミや汚染物質を取り除いてもらえたオクサレ様は本来の河の神の姿に戻り、「良きかな…」と満足げな表情を浮かべていました。それだけでなく、大量の砂金を出し、千尋には直接ニガダンゴを授けたほどです。
全身真っ白で丸みをおびた体型をしている大根の神様がおしらさまです。ジブリアニメ『千と千尋の神隠し』では、湯婆婆のところに向かう千尋やリンと一緒にエレベーターに乗ろうとしますが、その大きな身体のため、最初はリンに断られてしまいました。その後、リンと別れて一人で最上階まで向かう千尋とエレベーターに乗り合わせ、湯婆婆の所まで連れて行くなど優しく親切な一面があります。
また、そのシーン以外にも、ジブリアニメ『千と千尋の神隠し』の中でおしらさまは度々登場し、神様たちの中でもユニークで個性的な存在感を放っています。千尋がオクサレ様の汚れを取り除き、そのお礼に砂金とニガダンゴをもらった時などは、従業員たちと一緒になって舞を踊り千尋を褒めはやしました。
大きなひよこのような風貌をしている神様がオオトリ様です。油屋に来るときは大抵大所帯で連れ立ってやってきて一緒にお風呂に入り、疲れを癒しています。オオトリ様は、卵からかえることができなかったひよこや、ニワトリになることができなかったひよこが神様となったものです。とてもかわいらしい見た目ですが、神様となった経緯には悲しい秘密が隠されていたのですね。
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秋田県に伝わる風習のなまはげにあたるのがおなま様です。怠惰な行いや悪い習慣をたしなめるために藁を身に着け鬼の仮面をかぶって行うなまはげと同じように、おなま様も藁の衣装を身にまとって鬼のような風貌をし、油屋にも集団でやってきます。もし油屋の従業員の中で怠けているものがいれば、おなま様たちに見つかってターゲットにされてしまうかもしれません。
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/91hvdrfJN0L._SL1500_.jpg
牛の頭と鬼の身体を持つ恐ろしい妖怪として各地で言い伝えられている牛鬼ですが、ジブリアニメ『千と千尋の神隠し』ではとてもかわいらしい風貌をしています。一見子どもの鬼のような寸胴の体型に、鹿の角がにょきっと生えていて、丸く飛び出た目はどこか憎めない表情を放っています。
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なんでもこの牛鬼は、とても人気のあるキャラクターなのです。ジブリアニメ『千と千尋の神隠し』の中で好きなキャラランキングなどのアンケートで5位に入ったほど。各地で恐れられる伝説の妖怪・牛鬼が、ジブリアニメ『千と千尋の神隠し』では、かわいらしい風貌でお揃いの油屋の浴衣を着てくつろいでいるのですから、人気の理由もうなずけますね。
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41dKRaygnhL.jpg
春日大社のお札のお面をかぶって宮司のような身なりをしている神様が春日様です。春日大社で行われる神事でも同じお面を使うことがあるようです。春日様は、油屋へがいつも船に乗って集団で同じ格好をしてやってきます。
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61WqYm6gu1L.jpg
ハクは美しい少年の姿をしていますが、その正体は龍の化身です。その上、彼は湯婆婆に本名を奪われて、自分の本当の姿も名前も、元の世界に戻る方法も忘れていたのです。そんなハクが千尋に救われて自分の名前を取り戻しました。ハクの本来の姿はニギハヤミコハクヌシという名の川の神様でした。
不思議の国に迷い込んだ千尋が最初に出会ったのが少年の姿のハクでした。彼は自分の本名も帰る方法も忘れているのに、なぜか千尋のことを覚えていました。実は、幼少のころ、千尋はハクが宿っている琥珀川に落ちたことがあり、神であったハク(ニギハヤミコハクヌシ)に助けてもらったという過去があったのです。
ジブリアニメには、他作品でも登場する共通のキャラクターというものもいくつか存在します。古い家や人気のない空き家などに住み着いているススワタリも、『千と千尋の神隠し』だけでなく他ジブリ作品のアニメ『となりのトトロ』にも登場します。暗くて薄汚れたした埃っぽい場所に大量発生しているこのススワタリですが、果たしてその正体は何なのでしょうか。
妖怪なのか、煤の精霊なのか、はたまた神様なのか。謎の多きキャラクターで不気味な雰囲気がありながら どこかかわいらしさもあります。
親切にしてくれた千尋を慕って油屋に入り込み、果ては大暴れする困った客のカオナシですが、油屋は神様専用の湯屋です。ということはカオナシは神様なのでしょうか。カオナシが湯屋に招き入れられたのは、油屋の庭でウロウロしていたところ、見かねた千尋が声を掛けたためです。
カオナシは、相手の望むものを手から出すことができ、それを見て欲望を感じた者を自分の中に取り込むことができる力を持った化け物です。千尋の気を惹こうと手からニセの金を出しますが、千尋に見向きもされず、やがては観念して大人しくなり、その後千尋と一緒に銭婆の元に向かいました。
社会や経済、文化が発展していくのとは反対に自然の秩序は乱れ、人々の心は荒み、環境が悪化していく。そんなまるで現実の出来事のように『千と千尋の神隠し』では、神様たちはお疲れで、その疲れを取りに油屋に訪れます。そんな油屋は資本主義社会の縮図のようなものでしょう。
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良くお客様は神様だと言いますが、その神様にもオクサレ様のように悪気はなくても大変な事態を巻き起こしてしまう方もいれば、おしらさまのように言葉少なにただニコニコとしている方もいる。はたまた神様ではなくてもカオナシのように困った問題客もいるのです。
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社会の縮図である油屋で、千尋はたくさんの神様・お客様と出会い、自分の役割を認識し、やがては別人のように成長して元の世界に戻っていったのです。
サムネイル画像は下記より引用しました。
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