【Free!ES】「Free!」とは
「Free!」とは、水泳に青春と人生をかける青年たちと、彼らを取り巻く様々な人の姿を描いた、青春スポーツアニメです。ヒット作を多く生み出してきた京都アニメーション制作の作品で、映像の美しさが魅力的な作品でもあります。
「Free!ES」は「Free!」シリーズの2期目となる作品で、新たな登場キャラや1期から成長した主人公たちの姿が印象的な話となりました。
【Free!ES】あらすじ紹介【ネタバレ】
新たな一年を迎えた面々は、夏の大会に向けてコンディションを整えていました。チームとのしての絆は強くなり、岩鳶メンバーも鮫柄メンバーも新たな一年を順調にスタートしたように思えましたが、高校3年となった遙たちの前には進路という大きな壁がそびえ立っていました。
【Free!ES】「1Fr 嵐のダイブダッシュ!」の見どころ【ネタバレ】
季節が春に変わろうとするころ、岩鳶高校の七瀬遙、橘真琴、葉月渚、竜ヶ崎怜、松岡江は鮫柄学園の3年追い出し試合に来ていました。鮫柄は江の兄である松岡凛を新部長に迎え、新体制をスタートすることに。岩鳶も新部員獲得に挑みますが、入部数はゼロという結果になってしまいました。
岩鳶や鮫柄メンバーの仲良さげな雰囲気や、凛が部長として振舞っている姿なども見どころですが、やはり桜が浮かんだプールや進路のことを気に掛ける凛、真琴、遙の姿などに注目したいですね。
桜プールは小学生のころ凛が泳ぎたいと言っていたもの。そもそも桜プールを作った理由は新入部員獲得のためですが、せっかくならと他校の凛を呼ぶあたりに絆の強さを感じますよね。また、せっかく綺麗に桜が浮かんでいるシーンから、雨でその美しさがなくなってしまうシーンは、進路を決めかねている遙と真琴の心情、それにもどかしさを感じる凛の気持ちを表しているようで、少々物悲しさも感じます。
【Free!ES】「2Fr 邂逅のストローク!」の見どころ【ネタバレ】
凛のクラスに転入してきたのは、東京に行っていた凛の幼馴染・山崎宗介でした。高校最後の1年は地元で自由に泳ぎたい、という宗介に、凛は水泳やめるのかと慌てるものの、そんな心配をよそに宗介は「スカウトが来た」と告げました。
進路が決められず、自ら「リレー」を口にするようになった遙など、主人公の心の在り方にも注目したいですが、2話は鮫柄の新メンバーに視点を当てたいところ。遙たちが以前通っていたスイミングクラブのコーチ・笹部が新たにオープンしたスイミングクラブのオープンイベントで、リレー対決を頼まれた凛。しかし、当日になってメンバーの1人が行けなくなってしまいました。
戸惑う凛、愛一郎と、自分が2回泳ぐという宗介。どうしようか悩む凛は、水泳部の前部長・御子柴清十郎の弟・御子柴百太郎に偶然出会います。百太郎の登場により、鮫柄のメインとなる4名が出揃いました。まだまだバラバラなメンバーを、凛がどう最高のチームとして仕上げていくのか楽しみですね。
【Free!ES】「3Fr 別れのバタフライ!」の見どころ【ネタバレ】
鮫柄は新入部員も獲得し、本格的に新体制となりました。一方で岩鳶はプール開きを迎えても新入部員ゼロのまま。結果を残せばきっと、という想いから県大会に向けて準備を進めるメンバーですが、そんななか怜が何かコソコソと動いていることに渚が気づきました。
放課後いくら誘っても誘いに乗らず、休日も家にいない、昼間は居眠りまでしているという怜の様子に、渚は何かあるとみんなに相談。怜が陸上部に戻るのでは、と予想しみんなで必死に引き留めようとする姿は、岩鳶の中の良さが窺える良いシーンですよ。
怜が放課後や休日に出かけていたのは、バタフライ以外も泳げるようになりたいと、凛に水泳を教えてもらっていたのが理由でした。1期の凛と怜の関係を考えると、これほど親しくなった姿が嬉しく感じますね。「よくやる」と呆れ気味に宗介に言われた凛が「怜はチームが違っても仲間だ」というシーンは、本当に感慨深いものです。
【Free!ES】「4Fr 約束のサマーソルトターン!」の見どころ【ネタバレ】
凛が岩鳶小学校に転校するまで、宗介と凛は何をするにも一緒に行動していました。そして事あるごとにじゃんけん勝負をしては、凛が勝ち宗介が負けるということの繰り返し。ある日、バタフライでは負けないという宗介の言葉に、凛は勝負を持ちかけます。「勝った方の言うことをなんでもひとつ聞く」と言う約束をして。
去年、遙たちと一緒にリレーを泳いだことで、「仲間」の大切さを再認識した凛は、鮫柄でも最高のチームを作ることに情熱を燃やしていました。「仲間」を語る凛に、何か思うことありげな宗介の姿はなかなかハラハラするものがあります。宗介の視線や表情の変化のひとつひとつに是非注目したいですね。
特に、いつも落ち着いている宗介が、「俺も仲間に入れてくれ」と声を張って凛に伝えるシーンは、飄々とする宗介の本心が垣間見えるようです。また、この後のバタフライ対決で宗介が凛に勝利する姿は、全国大会で入賞したという宗介の実力がよく分かる場面にもなり、見どころのひとつですね。
【Free!ES】「5Fr 決意のヘッドアップ!」の見どころ【ネタバレ】
いつも通り遙を迎えに来た真琴は、そこで渚に会います。昨夜野宿しようとしていたところを遙が見つけ、家に泊めたそう。理由を聞かれる渚ですが、何かを隠しているようでした。いつもと違う渚の様子を、怜は不思議に思います。
渚はムードメーカのような存在で、水泳部ができたのも、今のメンバーが揃ったのもすべて渚のおかげです。そんな渚が、自分の辛い気持ちや遙たちとやる水泳が本当に楽しいのだと語るシーンは、胸が温かくなり涙を誘います。
渚が両親と向き合えず家出したと知って、「諦めずに伝えたほうがいい」と背中を押す怜や、何か解決策を見つけるまでは親から匿おうと動く真琴や遙の姿は、無鉄砲ながら強い絆と熱い友情が感じられる部分です。また、自分で多くを選べない子どもらしい渚たちに対し、寄り添い先生らしい態度を見せる顧問の天ちゃん先生の姿なども注目したいですね。
【Free!ES】「6Fr 無敵のプライム!」の見どころ【ネタバレ】
ついに県大会前日。真琴は当初の予定通り、専門の背泳ぎだけでなく、フリーの200mにも出ることに。遙と勝負するためにはフリーの100mより200mだという真琴は、その帰り道、遙に「お願いがある」と伝えます。
真琴は幼少期から「遙がいないと意味ない」というほど、遙と一緒に泳ぐことが好きでした。「遙と勝負する」というのは真琴にとっては初めての決断。1期も含め、真琴はずっと遙に寄り添う存在だったため、勝負をする立場になるというのは、真琴のなかで何かが変わり始めた前兆なのかもしれませんね。
勝敗は言わずもがなという感じで、遙の勝ちとなりましたが、負けたあと「負けた!」と満面の笑みを浮かべる真琴の姿は、幼少期から変わらない、水中の遙への絶対的信頼の現れのようにも思えます。またそのあと、渚に何故遙と勝負したのか聞かれた真琴が「なんでだろう。凛が羨ましかったのかな」と遙と凛を眺めて言うシーンは、是非注目したいですね。
【Free!ES】「7Fr 雪辱のクラウチングスタート!」の見どころ【ネタバレ】
岩鳶メンバーは全員個人種目での大会出場が決定。去年は考えたことすらなかった全国大会を夢見るようになります。残すはあとリレーのみ。鮫柄とのリレー対決はもちろん、絆の証明でもあるリレーに対し、岩鳶メンバーはやる気を見せます。
岩鳶はリレーメンバーに迷うことはないですが、部員数の多い鮫柄では凛が頭を悩ませていました。迷ったすえ、個人種目の結果から百太郎を背泳ぎに起用。メンバーに選ばれず後輩に先を越されてしまった愛一郎が、落ち込みながらも同室の百太郎にそっと活を入れるシーンは、彼の本来の心の強さが見えるいいシーンですよね。
他にも、今まで凛以外には冷ややかだった宗介が、落ち込む愛一郎に激励の言葉をかけたり、凛たちとリレーを泳いだあとに「もっと泳ぎたい」と漏らすなど、宗介の心が透けて見えるシーンが多いのも見どころのひとつです。
【Free!ES】「8Fr 変局のロコモーティブ!」の見どころ【ネタバレ】
県大会も終わり、次は地方大会に照準を合わせる岩鳶メンバーですが、今まで水泳を見てくれていた笹部が新しいスイミングクラブの運営で忙しく、練習に顔を出せなくなっていました。忙しそうに動き回る笹部に、真琴は手伝いを申し出ます。
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愛一郎を気にかけ始めた宗介など、鮫柄の動向にも注目したいですが、やはり8話は真琴のアルバイトと、そこで出会った新キャラ・鴫野貴澄が見どころではないでしょうか。まず、真琴ですが、人手が増えるまで臨時のコーチとして、子どもたちに水泳を教えることに。水泳を教えることにやりがいを感じていく真琴の姿と、そんな真琴に懐く子どもたちの姿は是非見ておきたいところです。
真琴が教えているグループで、1人泳ぐのが苦手な少年・颯斗の兄が中学時代の同級生・鴫野貴澄でした。貴澄は今後の「Free!」シリーズにおいてもいい立ち回りをする人物なので覚えておきたいですね。そしてラストで貴澄がサラリと口にすることも注目したいです。
【Free!ES】「9Fr 失速のフォーミング!」の見どころ【ネタバレ】
宗介の指導もあってか、愛一郎がついに平泳ぎで部内上位のタイムを出します。リレーメンバーに選ばれる可能性も高くなるなど、地方大会のリレーに向けて鮫柄のボルテージは上がってきていました。一方岩鳶もリレーの引き継ぎ練習をするなどリレーに集中しますが、スカウトが来ている遙は浮かない様子でした。
9話は何と言っても遙の様子が見どころではないでしょうか。今までも、周りが変わろうとしたり、将来を口にするたび遙は何かを考えるような素振りを見せていましたが、9話でそれが大爆発してしまいました。そもそも泳ぐ理由が「泳ぎたいから」だった遙にとって、「期待している」という周りの圧は遙から自由さを奪ってしまうものだったのでしょう。
レース中泳ぐのをやめて立ち尽くしてしまった遙に、彼の才能を認めている凛は激怒します。しかし遙もそんな凛に対して怒りを見せました。「将来ってなんだ、夢ってなんだ、それはお前のだろ! そんなの俺にはない!」と叫ぶ遙の姿は、今まで見せたことがないほどの強い感情が噴出していて、彼自身の戸惑いを表現しているようですね。
【Free!ES】「10Fr 涙のシックスビート!」の見どころ【ネタバレ】
遙と一悶着あったものの、凛はバタフライでも注目を集めるほど、夢を掴むために突き進んでいました。そんな凛の姿に、小学生のころ自分が凛とチームでいることをやめたときのことを宗介は思い出していました。様子のおかしい宗介に、凛はついに彼が肩を痛めていることに気づいたのです。
10話での見どころは、宗介の過去、すべての本心を曝け出し、本当のチームとなった鮫柄の姿ではないでしょうか。凛と同じ世界を夢見ていた過去、小学生のころ「同じチームじゃないほうがいい」と凛に言った言葉の真意、何故鮫柄にやってきたのかが明かされるシーンは、凛と水泳に対する宗介の一途な想いが感じられる場面となっています。
宗介の「凛と本当の仲間になりたい」という6年越しの想いと「二度と泳げなくなっても、みんなで泳ぎたい」という新た願い、愛一郎と百太郎の「4人で泳ぎたい」という言葉を受け、凛はメンバーを変えることなく大会に挑みます。タイムでは岩鳶に負けてしまいましたが、鮫柄チームは「本当に最高のチーム」になることができました。
【Free!ES】「11Fr 運命のネバーターン!」の見どころ【ネタバレ】
個人ではダメだったものの、リレーで全国大会出場を果たした岩鳶高校水泳部。学校で友人に祝福され喜ぶ渚や怜とは裏腹に、遙は「勝つために泳ぐんじゃない」と言い、そんな遙を真琴は心配そうに見ていました。
宗介は凛のため遙に会い、真琴は遙のため凛に連絡をする、というそれぞれの幼馴染の行動が絆を感じさせる11話。遙は、周りに将来の話をされるのがとても嫌な様子でした。夢を見つけられない遙は将来を考えることができず、どこか焦りのようなものを感じていたのかもしれませんね。
自分となかなか向き合えない遙に、「夢が見つからないだけなんだったら、それを見つけてほしい」と真琴は伝えます。初めて遙の意に反する意見をした真琴。口論のすえ、「東京の大学へ行く」という自分の進路を打ち明けました真琴に、遙はショックを隠せず「勝手にしろ!」と言い放ちました。1期ではチームの絆を深めた場所で、今度は亀裂を生じさせるという描写は、さすが京アニという感じですね。
【Free!ES】「12Fr 異郷のスイムオフ!」の見どころ【ネタバレ】
凛に連れられてオーストラリアにやってきた遙。そこで凛は、遙に憧れていたことや自分の気持ちを正直に伝えます。真琴と初めてケンカしてしまったことに落ち込む遙は、どこか落ち着かない様子で、凛の言葉を素直に聞き入れられないようでした。
12話は、3年に進級してからずっと進路に悩んでいた遙の夢がやっと見つかる話です。最初は、異郷の地ということ、真琴とケンカしたことが尾を引き、いつもの毅然とした様子が見受けられなかった遙ですが、世界大会の会場でもあるプールに連れてこられ、遙は初めて世界の広さを知ることに。
偶然居合わせたナショナルチームのメンバーに「一緒に泳ごうぜ」と誘われ、世界の舞台に立つ光景を鮮明に思い浮かべる姿には感慨深いものがあります。「泳ぎたい」「この場所で、ずっと」「泳ぎ続けたい」そう遙が思えるようになったのは、彼の成長であり、とても嬉しいことですよね。
【Free!ES】「13Fr はじまりのエターナルサマー!」の見どころ【ネタバレ】
すでに全国大会の会場入りをしていた各校のメンバー。凛が自分の学校の元へ向かったあと、遙は真琴、渚、怜に自分の今の気持ち、自分が見つけた夢の話を伝えます。3人は遙のその決意を受け入れ、応援しました。
自分が夢を見つけたことで、夢を持つ人間の輝き、その嬉しさを知ることができた遙は、真琴が嬉しそうに語る将来の夢についても穏やかに受け入れました。人に寄り添われてばかりだった遙が、人に寄り添っていくようになる姿は、遙の成長を感じられる1番のポイントですね。
試合前日、今までを振り返る遙、真琴、渚、怜。そんななかで、渚は無意識のうちに来年の話をしてしまいます。4人で泳げるのはこれで最後だと泣いてしまう渚と怜を真琴は慰め、遙も「俺たちに終わりなんてない」と伝えました。「岩鳶高校水泳部」として泳ぐのは最後でも、4人の絆、4人で泳いだ夏は永遠のものだと思える、見どころとなるシーンですね。
【Free!ES】Free!第2期についてまとめ
2期では、主人公である遙の将来、そしてライバル校である鮫柄にフォーカスを当てて物語が進んでいきました。3年の卒業や仲間の入れ替わりというのは物悲しいものではありますが、それが終わりではない、絆は永遠なのだと示してくれる終わり方は、前向きで明るい気持ちにさせてくれますね。