Twitterで話題になった「消防車はまだか」という1コマ。

構図や盛大に燃えている建物の迫力のある描き方が印象深い漫画のコマです。

しかし、何よりも「誰も!!消防車を呼んでいないのである!!」というフレーズで話題沸騰。

デカデカと書かれたこのフレーズはネタにされ、色々なパターンが作成されました。

様々な改変をされ、アニメの円盤売上や音ゲーの稼働終了などを揶揄し、面白おかしく言い換えられています。

Twitterでの話題が波及し、他の掲示板等でも見られるように。

インターネットにいおて一時的に大ブームを引き起こしています。

そんな「消防車はまだか」。

元ネタは「しあわせアフロ田中」という漫画作品でした。

小学館「ビッグコミックスピリッツ」で連載されている「しあわせアフロ田中」4巻に収録されている話です。

内容を簡単に説明すると、ある建物が火事になり、近所の人たちが大勢駆けつけ野次馬となり火事を見物。

しかし、いくら待っても消防車が来ません。

そのまま火は燃え広がり、もう取り返しの付かない全焼レベルの火事になってしまいました。

そう、誰も「消防車を呼んでいなかった」（通報していなかった）のです。

「誰かが呼んでいるだろう」という思い込みが先行してしまい「自分が呼ばなければ」という思いや行動が後回しになってしまっていました。

いくら待てども、消防車が来ることはないのです。

誰も通報していないのですから。

ネタにされがちなこのエピソードですが、実は集団心理が色濃く描かれています。

先ほども触れましたが「誰かが通報して消防車を呼んでいるだろう」という思い込み。

「自分がやらなくても誰かがやっているだろう」というこの思考パターンです。

これは傍観者心理とも呼ばれています。

傍観者心理が働く状況に陥ってしまうと、いつまで待っても誰も通報せず、何もしないまま考え得る最悪の結末を迎えることになります。

「消防車はまだか」の漫画の場合であれば、全焼に留まらず周囲の家に燃え広がり、取り返しのつかない大火事に発展してしまう可能性も考えられます。

交通事故などが発生した際に「あなたはAEDを」、「あなたは警察に通報を」と誰かを指定して指示をするように自動車教習所などで勉強するのも、この傍観者心理を未然に防ぐ要素になっているようです。

「消防車はまだか」の元ネタである「しあわせアフロ田中」。

こちらの漫画を連載している原作者は「のりつけ雅春」さんです。

「しあわせアフロ田中」はのりつけ雅春さんが手がける「アフロ田中」シリーズの内の1作。

他のアフロ田中シリーズは以下の通りです。

・高校アフロ田中

・中退アフロ田中

・上京アフロ田中

・さすらいアフロ田中

・しあわせアフロ田中

・結婚アフロ田中

これだけのシリーズ作品となっています。

ジャンルは成年向け青春ギャグ漫画。

アフロヘアーが特徴の「田中」を取り巻く日常を面白おかしく描いたギャグ漫画作品になっています。

興味のある方はぜひチェックしてみてください。

今回この記事ではTwitterで話題になった「消防車はまだか」に注目しました。

元ネタは「アフロ田中」シリーズの「しあわせアフロ田中」の単行本第4巻に収録されています。

のりつけ雅春さんが描くギャグ漫画です。

ギャグ漫画が好きな方や「消防車はまだか」を読んでみて「この漫画の雰囲気好きだな」といった具合に感じた方はぜひ原作シリーズもチェックしてみてくださいね。