読書の効果
「もっと本を読もう」「読書を習慣に」おそらく誰もが1度は目にした事があるフレーズでしょう。「本を読む事は最も手軽な自己投資だ」成功者たちが揃って口にする言葉でもあります。
もともと本を読むのが好きな人なら、詳しい効果はわからなくてもその意味がなんとなく理解できる人も多いのではないかと思います。だけど実際のところ、読書がもたらす効果にはどのようなものがあるのでしょう。
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読書の効果①語彙力が増える
一時話題となった言葉「語彙力(ごいりょく)」。意味は「どれだけ多くの言葉(単語)を知っているか」と言う事になりますが、読書の効果としてこの「語彙力」が鍛えられます。
「鍛える」と言っても英単語の暗記のように単語帳をペラペラめくって覚える必要もなく、物語りを読み進めている間に自然と増えると言う感覚です。
言葉のプロである作家たちは、自分の表現したい状況を最適な言葉で表現しようとしています。読み手としては初めて目にする単語に出会う事もでてきますので、結果として、特に意識して読み進めていなくても少しづつ語彙力が増える事になるのです。
読書の効果②知識が増える
同じように知識も知らないうちに少しづつ増えていきます。「知りたい」と思って読み進めた本の内容が知識として増えるのはもちろんですが、小説の中の何気ない一節に意外と役立つ情報がのっていたりもするものです。読み進めていく過程で自然と頭に入っていきます。
結果、知らず知らずのうちに知識が増えている事になるのです。
引用: https://www.instagram.com/p/BvgKFBblzST/
読書の効果③視野が広がる
読書のメリットとして特に大きいのが、自分では体験できない事を本の中で体験できたり、自分では思いもつかないような発想、偉人の頭の中で考えられていた事を順に追う形で知る事ができる事です。
自分では体験できない事を、体験している登場人物の目線で見れたり、自分とは違う時代を生きた人たちの言葉に触れたりする事で、今まで当たり前だと思っていた自分の考え方以外の考えを知り、視野が広がります。
読書の効果④コミュニケーション能力がアップする
知識や語彙力が増えると自身の会話力もアップします。読書の習慣がつくと、表現力や発想力・想像力など、少しづついろいろな力が磨かれていくため、言いたい事が適切にまとまった、人を引き付ける会話ができる様になります。
「話が面白い人」になれるのです。
また、読書を通じて得た知識の幅が広ければ広いほど、様々なジャンルの会話についていけるようになります。そのため、初対面の人と共通の会話も見つけやすく、打ち解けやすくもなります。
読書の効果⑤ストレス解消になる
読書のメリットである「自分では体験できない事ができる」と言うのは、選ぶ本のジャンルによっては現実では実現不可能な、非日常的な体験ができる事でもあります。
良い作品に出会うと、思わず本の世界に引き込まれてしまいます。SFやファンタジーなど、現実にはあり得ない世界を体験したり、憧れの人物になったような目線で物語を読み進めていく事で現実を忘れる事ができ、ストレス解消にもなります。
また、「毎日寝る前に本を開く」「通勤電車で本を読む」など、毎日決まった時間に読書をする事で、本を開く事がオンとオフの切り替えの儀式のようにもなります。毎日同じ習慣を身に付けて気持ちの切り替えができると心が安定して穏やかな気持ちで過ごせるようにもなります。
「時間があれば読書をしよう」ではなく、「毎日読む」と決めたのなら、生活の中で読書に対する優先順位が上がってきます。無理にでも読む本を見つけようとする事で自分が興味を持てる本にも出合いやすくなりますし、1日の終わりに楽しみを用意しておく事で生活にハリも出てきます。
読書の効果⑥脳が活性化する
読書が習慣になると、書かれている内容を頭の中でイメージして追体験しながら読むため脳が活性化します。「本を読む子は勉強ができる」といわれますが、目の前にある問題をただの活字として受け止めるのではなく、内容を頭の中でイメージして「自分の頭で考えて問題を解く事ができる」からなのです。
読書の効果を高めるには
さまざまな効果をもたらせてくれる読書ですが、その効果を更に高めるような方法はあるのでしょうか。
引用: https://www.instagram.com/p/BSeu4BDlcw1/
読書の効果を高めるには①少しずつでも毎日読む
読書の効果を発揮させるためには、毎日の習慣にする事が重要です。もともと本が好きな人でなければ「時間ができたら」ではなかなか読み始める事ができませんし、気が向いたときに一気に読みほしてしまうような読み方だと内容がしっかりと頭の中に残っていません。
とりあえず読めば、ある程度の知識として頭に残る事もあるかも知れませんが、知識や語彙力が増える読み方をするには、言葉一つ一つを丁寧に捉えながら読み進めていく方が効果的です。そのため、少しずつでも良いので毎日の習慣にする方がしっかりと頭に残す事ができます。
読書の効果を高めるには②イメージしながら読む
読書をしていると言っても、ただ活字を追っているだけの読み方では頭の中に何も入ってきません。自分の知識として蓄えていくにはしっかりと頭の中に落とし込みながら読む必要があります。そのために重要なのが「イメージしながら読む」と言う事です。
書かれている場面に自分がいるかのようにイメージしたり、「自分ならどうするだろう」と考えながら読むことは脳を活性化させるだけでなく、新しい表現法を覚えたり語彙力を増やす事にもなります。
読書の効果を高めるには③アウトプットする
本を読んでいて心に響いたフレーズや実践してみたいアドバイスに出会ったら、ぜひそれを活字として残しておきましょう。手帳の片隅に書き留めておいたり、自分の「名言集」として専用のノートを作るのも楽しい作業です。ブログなどで書評を記録しておくのもおすすめです。
引用: https://www.instagram.com/p/Bvl1kPSAJpX/
「わざわざ面倒くさい」「端を折り曲げたり付箋を貼るだけでいいんじゃないの?」と思うところですが、「わざわざ」自らの手で残しておく事によってより印象に残す事ができるのです。
本を好きになるために!読書嫌いの人におすすめの行動
いくら読書から得られる効果を語ったところで、そもそも本を開く事に苦手意識を持っている人がいきなり本を好きになるわけはありません。「読書の効果はわかったけどやっぱり本を開くと眠たくなる」と言う人が少しでも本に興味を持てるためにはどうすればよいのでしょう。
読書嫌いの人におすすめの行動①本屋さんに通う
「毎日本を開く」習慣の手始めとして「本屋さんに通う」習慣をつけてみましょう。仕事の休憩時間や帰宅前などに「毎日10分だけ」と時間を決めて通ってみましょう。本を読む習慣のない人は、何を読んだらいいのかわからないから読まないと言う人もいます。
何となく興味の惹かれる本を手にとってパラパラと中身を見てみるだけでいいのでとにかく本に触れる習慣をつけましょう。パラパラと眺めているうちに「もう少し読んでみたいな」と思う本に出会ったら購入し、毎日少しづつ読み進める習慣をつけていきます。
いきなり新刊を買う事にためらいがある人は、古本屋さんや図書館を利用して同じことを試してみるのもおすすめです。
読書嫌いの人におすすめの行動②一流作家の本を読む
何を買っていいかわからないけど「とりあえず1冊買ってみよう」と言う人におすすめなのが、誰もが一度は名前を聞いたことがあるくらい有名な作家さんの本です。流行り本や話題の本もハズレは少ないですが、やっぱり「一流」と言われる人の文章は読みやすく、本の世界に引き込まれやすいです。
好みはありますので、2・3ページ読んでみて「読みやすい」と思った人の本から挑戦してみるのがおすすめです。
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まとめ:読書をもっと手軽な毎日の習慣にしよう!
本を読むことで得られる効果は思っていた以上にたくさんあったのではないですか?本が苦手な人からすれば「読書のための時間を作る」と意気込めば意気込むほど着手しにくくなる事でもありますが、読みたい本に出会えれば、毎日少しの時間でも本を開く事が楽しみになってきます。
読書の効果を最も高めるには、毎日少しずつ読む習慣をつける事です。通勤時間や寝る前の数分を使ってリラックスしながら知識や語彙力を増やす。そんな素敵な習慣を身に付けてみませんか。