陶芸用窯を選ぶには
陶芸用窯を選ぶポイントは沢山ありますが、それぞれ解説していきますのでぜひ参考にしていただければ幸いです。それではまず陶芸用窯を選ぶのに大切な陶芸用窯のサイズの解説からしていきたいと思います。
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陶芸用窯の選び方①:陶芸用窯のサイズ
陶芸用窯には様々なサイズがあります。自宅で使用するには小型の陶芸用窯を使用すると思いますが、相場や性能よりもまずは陶芸用窯がどれくらいの大きさなのかを選ぶ必要があるのです。なぜかと言うと陶芸用窯のサイズが作品のサイズに大きく影響してくるからなのです。
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最初だからと言って小さい物を選んでしまうと、例えば将来的に大きめな作品を作りたいと思った際には作れなくなってしまいますし、陶芸用窯のサイズが小さいと一度の陶芸数も少なくなってしまいますし、何度も焼けばいいじゃないかと言われそうですが、1日で焼きに入れるわけではありません。
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ですので、最終的に1度に何度も焼きたいと思うかもしれません。そのような将来的な事も考えた上で陶芸用窯の購入を考えたほうが良いと思います。
陶芸用窯の選び方②:ガス、電気、灯油どれを選ぶか
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陶芸用窯にも沢山の種類があり、沢山の方式が存在します。一般的にガスや灯油、電気で焼き上げる物も存在します。そうすると気になるのがランニングコストですよね。まずはそのランニングコストについてお話していきたいと思います。
ガス、電気、灯油どれがランニングコストが良いのか
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ランニングコストが一番かかるのが電気窯になります。筆者もどれが高いのか今までよくわかりませんでしたが、とある人に「便利なものほど高い」と教えられてからなるほどと納得しました。陶芸用窯は長年使用するものになりますので、高コストとなってしまいます。
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次に安いのがガスになります。どの窯でも言える事ですが1300度くらいまで燃焼させます。やはりその温度になるには沢山のガスが必要になってしまいますので、やはりそれなりにはガスを使わないといけません。
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一番安いのが灯油です。ガソリンスタンドやガスの支払い票を見るとわかりますが灯油代がガス代より安く済みますよね。しかし、ランニングコストがやすければ良い訳では無いので次の見出しで解説していきたいと思います。
陶芸用窯の選び方③:選び方
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おそらくこれを見られている方は自宅で行う方が多いかと思います。例えば換気があまり行き届かないような場所でガスや灯油の窯を使用してしまうと最悪の場合窒息を起こしてしまいます。煙がモクモクとでる訳ではありませんが煙突にはススが付きますので、近所の人に指摘された場合は煙が出ていると言わざるを得ません。
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となると、まずは近所が近い方には電気窯がおすすめという事がわかると思います。そして、換気環境が良くない(ある程度は必要です)方も電気釜がおすすめとなります。なので一般家庭で趣味で行うのであれば電気釜が非常におすすめとなります。
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自宅に専用の焼き窯場(煙突や換気をしっかりと行える場所)を作れるのであれば、ガスや灯油窯を使用することが出来ますが、そのような場所を確保出来ないのであれば電気釜がおすすめとなります。それでは今回の記事では電気釜がおすすめという事で進めて行きましょう
陶芸用窯の選び方④:ヒーターの耐久性とは
電気釜には温めるのにはヒーターが必要となります。コイル式やウェーブ式のような方式もあり、まずはそのどちらを選ぶのが良いのか解説していきたいと思います。
ウェーブ方式
ウェーブ方式は壁面にヒーターをウェーブ状に這わせる方式の事を言います。壁面に直接ピンで這わせてあります。
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コイル方式
コイル方式はコイル状のヒーター線を壁面に埋め込む為の溝があり、その中を這わせているのがコイル方式となります。
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どっちが良いの?
簡単に説明するとこんな感じですが、筆者的にはこのどちらかと言われればコイル式をおすすめしたいのですが、それは構造上の特徴があります。ウェーブ方式で解説した「壁面にピンで這わせてある」という点が重要になります。
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ピンで這わせてある分自分でヒーター線を交換するには業者に依頼する必要があるのです。その反面コイル方式は自分で交換することが出来るので、メンテナンスがしやすい点からコイル方式をおすすめしたいのです。
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しかしどちらにもメリットがあり、ウェーブ方式は直接ヒーター線が出ているので燃焼させる性能面で考えるにはメリットになるのですが置き方を工夫しなければ断線という事もありえます。
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因みにですが、ヒーター線は約200回程度で摩耗してしまいます。なので交換しやすい、耐久性があるコイル方式をおすすめなのですが、コイル式の窯は値段が高い傾向があります。
陶芸用窯の選び方⑤:外装
一見関係なさそうですが、改装も選ぶポイントとなります。燃焼を行えば水蒸気が発生し本体のサビの原因となってしまいます。例えば鉄板を外装に採用しているモデルでは原因で錆びてしまう可能性もありますので、少し値段が高くなりますがステンレスを採用しているモデルが良いでしょう。
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陶芸用窯の選び方⑥:100Vと200Vの違い
最近は100Vのモデルが多く、人気となっていますが、200Vモデルも存在します。その違いも解説していきたいと思います。自宅で使うのであれば100Vをおすすめしていきたいと思います。100Vだと家庭用電源をそのまま使用出来るのが最大のメリットになります。
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200V電源だと、家庭用電源では使用することが出来ず、電気工事が必要になります。予め200V電源を入れている自宅もあるようですが、入れてない場合だと工事費用が高くついてしまう可能性があります。性能も200Vのほうが良いのですが、100Vと迷ってしまいますね。
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これだけ見ると100Vだ一番良いと思いますが、100Vだと窯サイズが小さくなってしまいます。自分の作りたいサイズがどれくらいなのかを見定めておかないと思わぬ出費が発生してしまう可能性があります。
陶芸用窯の選び方⑦:耐久性
窯自体極論を言ってしまえばすべてが消耗品と言っても過言ではないくらい脆いです。例えば炉壁ですが、セラミックファイバーを使用している窯を選べば、少しづつ硬化が始まりもろくなってしまいます。安いからと言ってセラミックファイバーを使用している物を選んでしまうと全体がもろくなってしまいます。
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そしてもろくなった壁を交換するとなると、ヒーター線を交換する際に炉壁ごと交換する必要があるのです。最近はセラミックファイバーでもヒーターが交換しやすい製品もあるのでそのような製品を選ぶか、耐久性が高いレンガを使用している製品を選ぶのが耐久性としては高いでしょう。
陶芸用窯の選び方⑧:相場
気になる値段や相場についてですが、一言で言うとピンキリが正解になるかと思います。高いものだと数十万円から10万円を切る製品もあります。やはりサイズが大きい物になると値段が高くなる傾向にあります。一般家庭で使用するサイズでかつ小さい物を作るのであれば約10万円が相場の値段だと言えます。
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しかし、少しサイズの大きいものを作ったりしたいとなると相場の値段が上がってしまいます。サイズによりけりとなってしまいますが30万円~50万円が相場の値段になるでしょう。中には100万円を超えるような電気釜も存在します。
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陶芸用窯の選び方:まとめ
いかがでしたか?耐久性や性能をわかりやすくまとめて見ました。自分の選びたい窯が絞れて来たのでは無いでしょうか。耐久性や性能面ではかなりシビアになってしまいがちだと思いますが、他にも気にしないといけないポイントが多いです。
今回の記事を参考に耐久性や性能はもちろん、他のヒーターや外装を選んで見てはいかがでしょうか。参考になれば幸いです。