浴衣・着物のたたみ方!簡単コンパクトに収納!子供用や袖・帯のたたみ方も! 浴衣と着物の違い
浴衣と着物の違いについてですが、実は着物と浴衣は特に違いはありません。浴衣を着物の様に着る事もできますし、逆に着物を浴衣のようにして着る事もできます。違いを上げるのならば、柄が浴衣っぽいか着物っぽいかだけになります。
襦袢(ジュバン)や足袋(タビ)、羽織(ハオリ)などを足すと着物になり、襦袢を無くし素足で着れば浴衣になる物もあります。
あまりにも浴衣っぽい物を着物として着るのはできませんが、個人の感覚が強いです。
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浴衣・着物のたたみ方!簡単コンパクトに収納!子供用や袖・帯のたたみ方も! 男物、女物の違い
男女の着物の違いは、袖の作りです。
女性は脇に『身八つ口』と言う、着付けに必要な穴が開いていますが、男性は『人形』と言って、脇も袖も閉じています。
それ以外は特に変わりません。女性は『おはしょり』をするので、着丈が長いです。
着物も浴衣も男女、構造が同じなので、たたみ方も同じです。浴衣がたためれば、着物もたたむことができるようになります。
子供用の浴衣や着物も構造はほとんど同じです。
浴衣・着物のたたみ方!簡単コンパクトに収納!子供用や袖・帯のたたみ方も! 汚れはどうすればいいの?
浴衣を着終わったら、たたむ前に汚れを落とさないといけませんよね?
夏にお祭りが何回もあるのに、着るたびにクリーニングに出すわけにはいかないです。浴衣や着物の種類にもよりますが、洗濯ができる物もあるので、着た後に家でできるケアを紹介します。
浴衣・着物のたたみ方!簡単コンパクトに収納!子供用や袖・帯のたたみ方も! 着終わったらすぐに
浴衣や着物は毎日洗わなくても大丈夫です。年に1回洗う程度なのであまり神経質にならなくてもいいですが、そのまま放置するのはよくありません。
帰ってきたら、タオルなどで汚れやほこりを掃いましょう。
次にハンガー(できれば着物用ハンガーかバスタオルハンガー)にかけて、霧吹きなどで全体を軽く湿らせてください。この時、霧が細かい物を使ってください。絹の着物に霧吹きは注意してください。
1日ほど乾くまで干すのですが、直射日光の当たらない風通しの良いところで干してください。直射日光に当てると生地が傷んでしまったり、焼けて色が褪せてしまいます。
帯や小物なども一緒に干してあげてください。
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浴衣・着物のたたみ方!簡単コンパクトに収納!子供用や袖・帯のたたみ方も! 洗濯をする事はできないの?
汚れがひどい場合は、洗濯をするか部分的にシミを落としましょう。
洗濯やシミ落としは着物や浴衣の生地や材質によって『できない物』もあります。
特に『絹や撚りの強い物』は縮んでしまうので、表面の汚れをとったらすぐにクリーニング屋か呉服屋に持って行ってください。
洗濯のできる素材は、綿、ポリエステル、麻、等の普段着にも使われているような物です。
家での洗濯の仕方ですが、多少手荒く扱っても気にならない物は軽くたたんで、ネットに入れ、洗濯機のおしゃれ着洗い(これが理想的)や弱などで洗剤を少なめに洗ってください。
ここで『注意点』を。『脱水時間は短く1分ほど』にしてください。しっかり脱水してしまうと、シワの原因になってアイロンがけが、大変になります。
丁寧に洗いたい物は、浴槽や大きなタライなどに、低温のぬるま湯を入れ。洗剤を少量入れてかき混ぜます。軽くたたんだ着物を入れ、中まで水が入るように軽く押し洗いをしてください。
この時に揉んだり擦り合わせたりすると縮や生地が傷んでしまうので注意を。10~20分ほど漬け置きしたら、もう1度押し洗いをしてください。色落ちしやすい場合は漬けて置かないようにしてください。
汚れの気になる場所は優しく重点的に洗ってください。洗い終わったら水を捨て新しい水を入れて着物全体を押し、しっかり濯ぐと云う手順を2~3回繰り返します。
脱水は、捩じらずに押して水を切るようにし、バスタオルなどで挟み、水分を吸い取ってください。
ハンガーに干して先ほどのように、直射日光の当たらない風通しの良いところで乾くまで干せば終わりです。干すときに手でたたくようにしたりシワをしっかり張って伸ばして干すとシワが気にならなくなります。乾きづらい場合は弱く扇風機を当てても可です。
シワが気になったり、しっかりしたハリが欲しい場合は洗濯ノリとアイロンを利用してください。この洗い方は帯にも使えます。ただし『絹』などは避けてくださいね。
浴衣・着物のたたみ方!簡単コンパクトに収納!子供用や袖・帯のたたみ方も! 着物のケアの注意点!
『絹』や『撚りの強い生地』などの洗濯ができない物は絶対に洗濯しないでください。ウールなどでも縮みやすい物もあるので注意です。
しっかり『脱水』をするとシワができます
『色落ちしやすい物』は短時間で洗濯を終わらせましょう。
『直射日光に当てない』でください。
霧吹きをかける場合は『絹にはかけないように』、霧吹きは『霧の細かいモノを』選んでください。霧の荒い物などは一か所だけにかかり、色落ちやシミやシワの原因になります。
浴衣・着物のたたみ方!簡単コンパクトに収納!子供用や袖・帯のたたみ方も! 着物と浴衣のたたみかた
着物のたたみ方には名前があり、『本だたみ』と言います。
たたみ方がわからないと収納できないですし、シワの原因になります。
しっかりたたむとコンパクトになり、かさ張らないので浴衣や着物、帯を沢山収納できます。意外と簡単なのでぜひ覚えてみてください。
慣れると立ったままでもたためるようになります。
まず裾の方からたたんでいきます。着物を開き、片方の脇の縫い目の線で折ります。
次に折った方の裾に『衽線』という縫い目を外側に折ります。
反対の裾の角を先ほど、外側に折ったところにきれいに重ねます。
まだ折っていない方の『脇線』を持ち、最初に折った『脇線』に重ねます。
『背縫い』と呼ばれる背中の線をきれいに折れているか確認します。するときれいに裾がそろいます。
次に上半身に移るのですが、裾が崩れないように軽く折ってまとめておきましょう。上半身も同じようにするのですが、袖と衿がありわかりづらいですが、ポイントを押さえると簡単になります。
先ほどと同じように『衽線」を折ります。折り返して行くと衿先があるので反対の衿先を重ね合わせるようにしてください。
ここで首元の衿になるのですが、衿の真ん中を内側に折り込み、『肩山』の位置で折り『M』のような形にします。
衿だけではなく少し『背縫い』の部分も折りこんでください。ここを綺麗に折るのがたたむ時のコツです。
残った『脇線』と袖の付け根を綺麗に合わせて、『背縫い』が綺麗に折れているか確認します。
上の方の袖を付け根で折り返し、少し上半身だけをひっくり返し反対の袖も同じように折ります。
最後に収納のサイズに合わせ二つ折りか三つ折りにしたら完成です。
難しく見えますが、重要な部分は『線でたたみ、線と線を合わせる・首元の衿を綺麗にたたむ』の2つを意識するだけなので、覚えると簡単です!
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浴衣・着物のたたみ方!簡単コンパクトに収納!子供用や袖・帯のたたみ方も! 立ったままたたんでみよう!
次に立ったままでたたむ方法を紹介します。
先ほどと違い、立ったままの場合は『首元の衿』からたたんでいきます。
まず、首元の衿をM字に折り合わせます。
少し大変ですが、着物には前回の折り目が付いているはずなので、折り目にそってたたんでください。
次に折った首元の衿を持ったまま、『袖から肩山』の線を被せるように挟み、揃えます。
揃えたら『背縫い」を整えて。『袖』を折り返し、袖をたたみます。
ここから『首元の衿』を離してしまうと崩れるので、『首元の衿』『肩山』『袖』を重ねたら離さないようにしてください。
上半身がたたみ終わったら一度下半身をパサパサとゆするようにしてください。
すると上半身の折り目に合わせて軽く下半身も揃います。
次に内側に入っている『衿』と『衿先』『衽』と呼ばれる部分を重ね合わせます。
合わせ終わったら、残った『脇線』を重ね、背縫いを整えたら、全体を三つ折りか二つ折りにしておしまいです。
無理をせずに膝に置いたり、すると楽にたためます。
立ってたたむ時のポイントは、『首元の衿からたたむ』『上半身がたたみ終わったら崩れないようにして、下半身を整える』この2つです。
慣れるまでは立ってたたむのは難しく感じますが、慣れると早くたたむことができますし、たたむスペースを取りません。
着物の首の後ろの三角の折りシワはあってもよいシワで、きれいに三角になていると、きれいにたたまれていたことになります。
浴衣・着物のたたみ方!簡単コンパクトに収納!子供用や袖・帯のたたみ方も! 帯のたたみ方
まず帯の種類ですが、主に『半幅帯』『名古屋帯』『袋帯』『兵児帯』『角帯』等があります。
『半幅帯』『角帯』『兵児帯』は、とても簡単で半分にたたみさらに半分にたたむ、好きなサイズになるまで繰り返したらお仕舞です。
『半幅』『角帯』の折りしわが気になる方は端からクルクル巻いていくのも良いと思います。
次に『名古屋帯』『袋帯』は柄や形によって少し変わってきます。
名古屋帯には『名古屋仕立て』『松葉仕立て』『開き仕立て』があり、さらに柄付けが『お太鼓柄』『六通柄』『全通柄』などがあります。
『袋帯』と『松葉仕立て』『開き仕立て』はたたみ方は変わりません。半幅帯のように半分に折ってたたむだけでよいです。
ただお太鼓柄などで、見せたい柄にシワが入らないように少し折り目をずらしてください。それでも折り目が気になる場合は、折り目に棒をはさんで予防するという方法があります。
『名古屋仕立て』は途中まで半分に折っているのでたたみ方が変わります。
浴衣・着物のたたみ方!簡単コンパクトに収納!子供用や袖・帯のたたみ方も! 『名古屋帯』の詳しいたたみ方
まず、幅の細い『手』と、幅の広い『タレ』の境目を開くようにして三角になるように折ります。
『タレ』に対して『手』が横を向いているので三角に合わせて、『手』を『タレ』の方向に折ります。
『手』を三角になるように折るのですが、『タレ先』に三角の角が来るように折ってください。
すると『手先』が最初の境目の三角に来るので、三角に重ならないように1回折ってください。
全体が平らな状態になったら、最初の三角を内側に折り、全体が長方形になるようにします。
最後に半分に折っておしまいですが、お太鼓柄や自分の見せたい場所に折り目が付かないように少しずらしたり調整してください。
浴衣・着物のたたみ方!簡単コンパクトに収納!子供用や袖・帯のたたみ方も! 『名古屋帯』をさらにコンパクトに!
まず『手先』を帯の横幅に合わせて巻くように折っていきます。
境目まで折っていったら、手先が三角の真ん中に来るように調節します。
次に折っていった『手先』を中心に『タレ』巻くように畳んでいきます。
最後に『タレ先』に折り目が入らないように内側に折り込めば完成です。
このたたみ方は非常にコンパクトなのでたくさん名古屋帯を持っている方や1枚しかないが収納場所を取りたくない人等におススメです。
浴衣・着物のたたみ方!簡単コンパクトに収納!子供用や袖・帯のたたみ方も! 収納方法
『着物は桐ダンスにしまわないといけないのでは?』『しまう場所がない』と思われることも多いのですが、注意しなければいけない事に気を付ければ意外と簡単に収納することができます。
まず注意点ですが絹やウールなど素材によって相性があります。
洋服などでも同じなのですが、総て一緒にしまってしまうと虫食いが発生します。ウールなどは虫食いが発生しやすいですし、絹は洗濯が難しいのでカビやシミ、虫食いなどが起こりやすいです。
帯揚げや帯締めなども絹でできた物も多いので管理に注意してください。
綿や麻などは虫食いが起こりにくいですが、ウールと一緒に置いておくと一緒に虫に穴をあけられてしまいます。
ポリエステル素材は虫食いが非常に起きづらいので、ウールなどと一緒にしまっておいても安全です。ウールと一緒にしまう場合はポリエステルだけにしましょう。
絹綿麻ポリは一緒にしまっても良いですが、絹だけは別に扱ったほうが理想的です。
収納方法ですが、桐ダンスなどがあればよいのですが無い場合は、プラスチックの衣装ケースなども良いです。
『たとう紙』に包んでタンスの上など湿気の少ない場所に重ねておいてほこりが付かないに用にしておくなどもおすすめです。
着物の量が多かったり、頻繁に着る場合はスチールラックなどに重ねておくのも良いです。
ケースやタンスにしまう場合は防虫も、もちろんですが、一番はカビ予防です。除湿剤などを一緒にしまい。カビが発生しないように注意してください。
浴衣は夏にしか着ない、冬にしか着ない着物など1年以上しまいっぱなしの物が多いので、年に数回晴れた日にタンス開け、窓を開き、扇風機などを回し『虫干し』という作業をしてください。
ウールは特に虫に食われやすいので防虫防カビを徹底してください。
帯揚げや帯締めなども絹でできた物も多いので忘れないように注意しましょう。
収納する場所は高い場所や湿気の少ない風通しの良い所が理想です。環境のいい場所では『たとう紙』などがいらない場合がありますが、絹や大切な着物など心配がある場合は包んでから収納してください。
浴衣・着物のたたみ方!簡単コンパクトに収納!子供用や袖・帯のたたみ方も! 帯のおすすめ収納方法
帯など小物を、横向きに重ねて収納すると、取り出したい物が中々出てきません。そんなときは縦並べて、収納してみるとはいかがでしょう?
浴衣・着物のたたみ方!簡単コンパクトに収納!子供用や袖・帯のたたみ方も! 簡単な帯結び
筆者はよく着物や浴衣を着るのですが、初めての方にお勧めの帯結びを紹介します。
子供用の帯と思われがちですが、デザインや素材、色合いなどで普段着にも使えるものが増えています。特に男性の兵児帯はかなり前からあるので、とても取り入れやすいです。
結び方はとても簡単で、体に2周巻き付け、蝶々結びをするだけです。
男性も女性も同じ結び方でよいです。好みで結び目を隠したり、女性なら結び目を巻く回数や巻く方向で雰囲気が変わります。
半幅帯でも同じ結び方ができます。兵児帯や半幅帯で結ぶ『リボン返し』と言います。
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総括
いかがだったでしょうか。しまい方がわかると、いつでも取り出すことができるようになります。
夏に浴衣を着るだけではなくて、着物として楽しんだり。普段からやお正月、イベントや行事などで和服を着るのはいかがでしょう。
着物ライフを楽しんでください。