日本で流行の兆し!eスポーツの競技人口はどれくらい?
最近のゲームはプレイヤースキルが重視されるゲームが増え賞金が出る大会などが出てきてゲーム業界が熱いです。ゲームではなくスポーツと捉えeスポーツとして認知されてきている時代になりました。eスポーツというのはエレクトロニック・スポーツの略でコンピューターのゲームを指しています。対戦型などのゲームをスポーツ競技と捉えてそう呼びます。
eスポーツは2024年のパリオリンピックでeスポーツが正式種目になるかもしれないぐらい熱狂しています。実際のゲーム大会も国を超えての熱いバトルが繰り広げられているので熱気と盛り上がりもすごいです。競技人口も世界では一億人を超え、賞金総額は10億円を超える大会もあります。
今回はそんなeスポーツについてのまとめです。海外や日本の違い、市場規模や種目、大会の賞金などについてまとめていきます。
日本で流行の兆し!eスポーツの競技人口は?【eスポーツの種目は?】
eスポーツ種目は主にFPSの一人称のシューティングゲーム。RTSのリアルタイムの戦略型ゲームなどが主流です。他にも格闘ゲーム、CCGといったカードゲームなどもあります。
今後盛り上がりそうな種目はスプラトゥーンやPUBG、荒野行動、ぷよぷよ、FIFAなどですね。ゲーム実況などでプロゲーマーの方たちが白熱していていますよ。海外ではdota2や"legue of legend"などが賞金ランクも桁違いで爆発的に人気です。
「セガゲームス公式「ぷよぷよチャンピオンシップ」 in TGS2018」はアクションパズルゲーム『ぷよぷよ』のジャパン・eスポーツ・プロライセンス取得選手によるプロ大会で、優勝者に100万円が授与されます。
日本で流行の兆し!eスポーツの競技人口は?【EVOの種目は?】
EVOは日本のゲームタイトルが多く日本のプロゲーマーが比較的参加しやすい大会です。EVOの種目は主に、日本で流行っている格闘ゲームが主流ですね。2018年の海外の大会で例を挙げると「①:ドラゴンボールファイターズ」「②:ストリートファイター5アーケードエディション」「③:鉄拳7」「④:大乱闘スマッシュブラザーズfor wii」「⑤:大乱闘スマッシュブラザーズDX」「⑥:ブレイブルークロスタッグバトル」「⑦:ギルティギアXrd REV2」「⑧:injustice」などが種目でした。
"EVO Japan 2018"では競技タイトルのエントリー数は7,000人以上で1万3,000人程度の来場者数がいましたね。日本大会のEVOでは"injustice"が抜けて、「THE KING OF FIGHTHERS XIV」「ARMS」でした。
メイン競技タイトルのエントリー数は7119名で,これは,2017年5月に開催されたオープントーナメント・賽[sài]の10倍以上にのぼる。うち,38%が海外からのエントリーだったという。 会場の総来場者数は,初日と2日目の舞台となった池袋会場が1万2857名,最終日の会場である秋葉原会場が1100名で,計1万3957名となっている。
日本で流行の兆し!eスポーツの競技人口は?【海外の有名な大会と賞金総額は?】
https://t.co/jgVK3jVept モンスト『賞金総額6000万円』のeスポーツ大会 開幕レポート pic.twitter.com/mhqpghzmtE
— Number15 (@Number_8men) October 18, 2018
日本だと賞金はかなり少ないです。日本のeスポーツ大会の高額賞金総額だとモンストグランプリの大会で5000万円ぐらいになります。中には現金ではなく賞品タイプのものもあるので、海外と比べると賞金総額では圧倒的に差があります。大体のプロゲーマーは海外に遠征に行ったり海外とライセンス契約を結んでいたりします。日本的には法律面の問題なので今後はどうなっていくかわかりませんが。ただ法律はすぐ変わることはないので、まだまだ先という感じはします。海外の有名な大会と賞金総額は以下のとおりです。
①:The international(アメリカ)の賞金総額
アメリカのシアトルで行われる大会「The international」の大会では賞金総額が一番高く「2478万ドル」です。ツールで日本円に直すと「27億8653万円」です。主な種目はDota2です。
②:Leugue of legend World Championship(中国)の賞金総額
中国の北京で行われる"Leugue of legend"の大会では「225万ドル」。ツールで日本円に直すと約「2億5300万円」に及びます。
③:Evolution ChampionChip(EVO)の賞金総額
日本人も多く参加するEVOの賞金総額は「25万ドル」です。ツールで日本円に直すと「2,800万円」になります。
The International 2017」で、賞金総額はおよそ2470万ドル(27億円)、優勝賞金は約1080万ドル(約12億円)という、eスポーツ史上最高額
7月8日(土)幕張メッセで、モンストグランプリ2017 チャンピオンシップ開催決定!賞金総額5,000万円!優勝賞金は3,000万円に!
日本で流行の兆し!eスポーツの競技人口は?【eスポーツの市場規模はどれくらい】
「総務省」が出しているeスポーツの調査研究資料ではeスポーツの海外市場規模は2017年の段階で約700.9億円ともいわれています。視聴者数が約3億3500万人です。eスポーツの市場規模は2018年には38.2%まで上昇し、2021年には倍以上の1765.5億円とも言われています。視聴者数は2018年には3億8000万人で13.8%増加すると計算されているようですね。
数字だけを見ると世界的には今後成長していく分野のようですね。日本ではどうでしょうか。日本の市場規模では2017年では5億円未満で視聴者数は158万人程度になるようです。これだけでもかなり海外の市場規模とは離れていて、まだまだという感じがしますね。
米調査会社 Newzoo によると 2017 年の世界 e スポーツ市場規模は 700.9 億円、視聴者数は 3 億 3500 万人と試算されており、2018 年には市場規模は 38.2%、視聴者数は 13.8%成長 すると予想している。
日本で流行の兆し!eスポーツの競技人口は?【日本の流行ポイント】
日本は大会の賞金総額や市場規模こそ少ないものの徐々に流行の兆しを見せています。2018年の2月にはプロライセンスの発行を行う日本eスポーツ連合「JeSU」ができました。他にも国会などでも法律問題で取り上げられたり、TVやニュースになったりしています。日本でもeスポーツの専門学校や分野などができ、それをサポートするなども施設があります。eスポーツカフェなどもありますよね。ぷよぷよやFIFAなどのサッカーゲームなどにも賞金が出る大会も出てきました。
女性のプロプレイヤーなどが生まれ、色んな団体が出きています。賞金を出したりしているので流行の兆しが見られます。「EVO Japan 2018」や「闘会議2018」などが開かれるなど大会も活発化してきましたね。東京ゲームショーでも日本のタイトルを使った大会が行われています。日本のゲーム業界でもeスポーツに目を向けているようです。
吉本などお笑い界にもeスポーツに参入し裏切りマンキーコングの西澤さんがプロチームに入るなど話題になりましたね。各業界でeスポーツはかなり注目されているようです。
日本で流行の兆し!eスポーツの競技人口は?【eスポーツの法律の問題点】
ただ現状日本ではeスポーツの問題というのは文化や法整備などで世間にあまり認められていない傾向にあります。更には法律問題にも引っかかります。法律的にeスポーツの大会はゲームセンターと同じと解釈され風営法にひっかかり届け出が必要になります。そしてもう一つが賭博法や景品表示法などによって高額な賞金が受け取れないようです。国会でも議論がされたりしているので、今後は日本や海外でもeスポーツが流行すれば問題点は改善される可能性はあると思います。
日本で流行の兆し!eスポーツの競技人口は?【eスポーツの認知度や感性の問題点】
日本人はあまりPCゲームはやらない傾向にあり多くの方に認知されていません。教育的にもゲームのしすぎはよくないなどと育てられてきた方が多いですよね。そのため中には「ゲームごときでスポーツマンシップを語るな」、「たかだかゲームでしょ」、「ゲームより勉強」などと冷たい言葉をよく聞きます。インターネットのアンケートなどを取っているマイボスコム社がeスポーツのアンケートを取ったところ10,514件中興味ないといった人は81%もいたようです。
日本の市場規模も、種目も大会もまだまだ少なすぎます。プロゲーマーは基本仕事がなく収入がないという問題点も否めません。日本のトッププロゲーマーですら日々練習に明け暮れているか、イベントの取材だったり、ゲーム配信などの色んなイベントなどを行っている感じになります。それも成功するのは「才能+努力」がよりある人になります。そのため日本の有名なプロゲーマーたちは海外とライセンス契約を結んでいるのが多いですね。それも多くはもらえず、プロゲーマーとしてだけで食べていくのは厳しい状況です。
そして普通に機材にお金がかかりすぎという問題もあります。結局完璧な環境で練習するには数十万するゲーミングPCやゲーミングモニターなどといったよりいい機材を買ったほうが有利になるんですよね。スポンサーなどつかないと資金力のない人はそれだけで不利な部分があります。
eスポーツの認知率は全体の4割強、直近1年間にゲームをした人の6割。eスポーツに興味ありは全体の6%、興味なしは81.3%
日本で流行の兆し!eスポーツの競技人口は?【有名な日本のプロゲーマー達】
まだまだ厳しい環境の中日本のeスポーツ業界を盛り上げているトッププロのプロゲーマーたちを一部ご紹介しましょう。どの方も成績を残しTVやマスコミなどで取り上げられた人たちなので、今後の活躍に期待ですね。
①:魔王と呼ばれた男「かずのこ」
新宿や池袋で"魔王"と呼ばれていたそうで、2015年にカリフォルニアの世界大会の「カプコンツアー」で優勝し1,500万円獲得したプロゲーマー。GGXXACなどでは「いのうえ」と名乗っているようです。
東大卒プロゲーマー「ときど」
東大卒というキャリアを持ちながら2017年7月のEVOのラスベガス大会で優勝した経歴を持つときどさん。合理的なプレイスタイルから二つ名は「アイス・エイジ」と呼ばれています。
③:チョコブランカ&ももち夫妻
チョコブランカさんは国内大会を優勝するつわ者の女性初のプロゲーマー。そして2014年ウルトラストリートファイターⅣの大会王者、EVO2015で優勝した元チャンピオンのももちさん。ゲーム界最強のプロゲーマー夫妻。
鉄拳7プロゲーマー「たぬかな」
知識量がすごくアグレッシブなプレイスタイルのプロゲーマーとして知られているたぬかなさん。鉄拳のシャオユウ使いと知られていますね。海外などの大会に行くと人気がすごく撮影会には長蛇の列ができるほどです。
まとめ
最終的にまとめるとeスポーツは儲かるのかと言われたら儲かりません。容姿がよくてアイドル路線の人ですらいいところ優秀なサラリーマンより少し給料がいい程度です。ただ日本の市場規模の数字だけ見るとまだまだ伸びしろがあるかもしれません。オリンピックの種目になる可能性もあるので、色んな業界が注目をしているのもまた事実です。今後の動きでは色んな施設やプロゲーマーをサポートするサービスが生まれたりするかもしれませんね。現状はプロゲーマーの環境はかなり厳しいようです。