梅の酢漬けおすすめの作り方をご紹介します!
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6月になるとスーパーなどで青い梅の実が出回り始めます。毎年、手間暇かけてご自宅で梅干しを作られている方もいらっしゃると思います。梅干しは塩の加減が悪いとカビが生えてしまいます。また、梅雨が明けると土用に梅を干すことをしなくてはいけません。俗に言う塩漬けした梅を干す『天日干し』というものです。
子供のこと、おばあちゃんの家で梅が干されているのを見たことある人も多いのではないでしょうか?
干す作業も大変で梅にお日様が均等に当たるように一個一個、ひっくり返していかなくてはいけないという手間。この手間が面倒臭くて梅干しを作らなくなってきています。
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自宅で梅干しは作らないけれど、梅の実を使って『梅シロップ』や『梅の酢漬け』を作る方が多いようです。特に梅シロップは、夏場にソーダ割で飲むと美味しいので子供にも人気です。梅干し作りと比較してみると梅シロップや梅の酢漬けは、保存ビンに材料を入れて冷暗所などで保存しておくだけで作れてしまいます。
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そこで今回は、『梅の酢漬け』の作り方をご紹介します。梅・酢・砂糖だけのシンプルな材料で美味しい梅の酢漬けが作れます。梅干し作りのように梅を干すことも必要ありません。梅の酢漬けを作る為の準備や材料の分量など詳しくご紹介しますので是非、参考にされてください。
【梅の酢漬けおすすめの作り方】梅の効果
梅の酢漬けの作り方の前に、梅の効果についてご紹介します。昔から梅干しには疲労回復や風邪予防などの効果があると言われていますが、実は驚くべき効果が期待できるということがわかっています。
ミネラル豊富
梅にはミネラルやカルシウムが豊富に含まれています。カルシウムはりんご4倍で鉄分は6倍。ミネラルに関してはみかにゃりんごと比べるとその量は豊富に含まれています。
肝機能の強化
梅干しにはピルビン酸という成分が含まれています。これは肝機能の強化に有効といわれている成分で、お酒を飲む人に効果的。ジャムや梅肉エキスなど梅を加熱した製品は、梅に含まれている糖とクエン酸が結合しムメフラールという成分が作られるので、血流の改善や血栓の予防、動脈硬化などの予防に期待できます。
殺菌・除菌効果
梅に含まれているクエン酸は殺菌や除菌効果に優れていると言われています。昔からお弁当やおにぎりの中に梅干しを入れるのは、クエン酸が微生物の繁殖を防ぐ働きがあるからです。お腹の中に入れると胆汁の働きが活発になり食中毒の原因となる菌に対する効果が期待できるのです。
美肌効果・老化防止・むくみ解消
梅のクエン酸は、新陳代謝を促し体内の老廃物の排出を促進してくれます。これにより、むくみの解消、美肌や老化防止なども期待できます
【梅の酢漬けおすすめの作り方】材料と用意するもの
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<<材料>>
梅・・・1kg
酢・・・1ℓ
お酢に関しては、りんご酢・穀物酢・黒酢と色々種類がありますがお好きな酢をお使いください。
砂糖・・・500g
青梅1kgに対しての酢や砂糖の量は、甘さや酸っぱさの好みがあるのでまちまちです。砂糖も甘いのが嫌な人は、今回ご紹介している分量の500gで良いです。甘い梅酢にしたいならば酢1リットル、氷砂糖1kgで作るといいですよ。
<<用意するもの>>
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果実酒や梅酒などを作る時に使うのは、写真のような密封できるガラス製のビンです。
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スーパーなどに行くと写真のような赤い蓋の密封ビンが売っていますのでそちらでもOKです。
ビンは使用する前に煮沸消毒をしましょう。
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①保存ビンと蓋を洗剤できれいに洗っておきます。
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②鍋に保存ビンと保存ビンが被るくらいの水を入れ、強火で沸騰をさせます。
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③沸騰している状態のまま5分くらいそのままにしておきましょう。
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④火を止め、ビンと蓋をペーパータオルの上で乾かします。
大きなビンの場合は、アルコール度数35度以上の焼酎でビンの中をきれいに消毒しましょう。ここまで保存ビンの下準備ができたら、いよいよ梅の酢漬けを作ります。
【梅の酢漬けおすすめの作り方】梅の下処理について
ここからは具体的な梅の実の下処理についてご説明します。梅の実は購入してきたらすぐに下処理をしてください。常温で2日程度経てば黄色くなり完熟してきます。完熟し過ぎてしまうとエキスの出が悪くなりどろっとした粘土の高いものになります。完熟梅は発酵しやすくカビが出やすいので注意が必要です。
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梅の実をビンの中に入れる前に下処理をしましょう。梅の実はデリケートなので丁寧に優しく扱ってください。具体的な手順は以下になります。
【梅の酢漬けおすすめの作り方】梅の下処理①青梅の実を洗う
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青梅を水できれいに洗います。必ず手で洗ってください。青梅の実はとてもデリケートなので傷をつけないように、何度か水を変えて丁寧に洗いましょう。
【梅の酢漬けおすすめの作り方】梅の下処理②梅の水分を拭き取る
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清潔なタオルか、厚手のキッチンペーパーなどで水気をよく拭き取りましょう。カビを防ぐためにも水気はきっちりと拭き取ることが大切です。
【梅の酢漬けおすすめの作り方】梅の下処理③梅の実のヘタを取る
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青梅の実の水分を拭き取ったら、竹串かつまようじでヘタをひとつひとつ丁寧に取っていきます。ヘタの縁をなぞるようにするのがきれいに取るコツです。ヘタを取ることでエグ味が無くなりさわやかな味になりますよ。
【梅の酢漬けおすすめの作り方】梅の下処理④梅の実を一晩冷凍庫に入れる
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レシピによってはヘタを取った後に保存ビンに入れて酢と砂糖を入れていくのですが、冷凍庫で一晩凍らせることで青梅の繊維が破壊されてエキスが出やすくなります。凍らせてもそのままでもお好みでどうぞ。
【梅の酢漬けおすすめの作り方】材料を容器へ入れる手順
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容器への詰め方ですが、梅の実と砂糖を交互にビンの中に入れていきましょう。
梅→砂糖→梅→砂糖
という順番になります。
最後の砂糖が多くなるように分量を見ながら砂糖を入れてください。梅と砂糖が容器に詰め終わったら、静かに酢をビンに注ぎ入れましょう。時々、ビンの様子を見ながらカビ防止の為にビンの中の液体を揺らしてください。
漬け込まれるまでの期間は2〜3ヶ月程度になります。それまで冷暗所で保管しておきます。
【梅の酢漬けおすすめの作り方】梅の酢漬けの美味しい食べ方
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梅干しを作る時に出る水を「梅酢」と言います。梅干しを作る時に塩を使うので、とても塩辛い梅酢なのですが、今回ご紹介している梅の酢漬けで出てくる水は酢と砂糖を使っていますので甘酢になります。
梅の酢漬けで出た水は、そのままソーダで割って飲んだり、マリネ液や酢飯を作る時に使ったりすることも出来ます。酢の物液としても使えたりと用途は様々。とても美味しいですよ。梅干しを作った時の副産物である梅酢と同じように水の中には梅本来のエキスがたっぷりと含まれているので身体にとても良いのです。
梅の酢漬けの賞味期限について
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出来上がった梅の酢漬けの賞味期限ですが、お酢が使われているのと梅から出るエキスによって生み出された『梅酢』には殺菌力があるので、陽の当たらない冷暗所ならば常温でも大丈夫。1年以上経っても問題はありません。
賞味期限は一般的に安全に飲んだりできる期間ではなく、おいしく飲める期間のことを指していますので、人によって年数を経てお酢の味が和らいだ頃合いが好きな人もいれば、酸味の強い梅酢が好みの人もいます。つまり、美味しく飲める賞味期限に関しては人それぞれということになります。
賞味期限が気になるようならば、なるべく早めに使い切るようにしましょう。また、保存ビンの消毒が不完全だった場合、カビが生えてしまうので数ヶ月程度しかもたないケースもあります。カビが生えていなければ大丈夫ですが、梅酢の状態が気になる人は冷蔵庫で保存することをおすすめします。
【梅の酢漬け】おすすめの作り方まとめ!効果や賞味期限は?美味しい材料も!まとめ
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いかがでしたでしょうか?今回は、梅の酢漬けの作り方についてご紹介しました。手間暇かけて梅干しを作ることを考えれば酢漬けを作るのはとても簡単です。昔と違い、梅干しを作っても天日で梅を干す場所がなくなっています。マンションのベランダでは十分な天日干しができないので梅にカビが生えてしまったりします。
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梅を干す手間を省くことが出来ないので、梅干しを作る人が少ないなっているのが現状です。その点、梅の酢漬けは干す手間もないので簡単に作れますよ。梅がお店に出回る時期になったら是非、梅の酢漬けを作って見てください。夏、クエン酸たっぷりの美味しい梅酢ドリンクを楽しむことが出来ますよ。