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着物の合わせって何?男女も一緒?覚え方と逆の意味もご紹介!

2024.02.25

皆さんは着物の合わせについてご存知でしょうか?合わせという言葉自体、聞いたことがないという方もいるかもしれませんね。合わせは着物を着る際に必ず知っていてほしいことですので、本記事で詳しくご紹介します。男女で違いはあるのか、逆の意味などについて詳しく解説します。

  1. そもそも着物の合わせとは
  2. 男女も一緒?逆の意味は?着物の正しい合わせ方
  3. 男女も一緒?逆の意味は?着物の合わせの覚え方
  4. 男女も一緒?逆の意味は?着物の合わせ方の歴史
  5. 男女も一緒?逆の意味は?着物の合わせを綺麗にするコツ①左前を少し持ち上げる
  6. 男女も一緒?逆の意味は?着物の合わせを綺麗にするコツ②背縫いをお尻に合わせる
  7. 男女も一緒?逆の意味は?着物の合わせ方を間違えてはいけない理由
  8. 男女も一緒?逆の意味は?着物の合わせ方を間違える人が多いのはなぜ?
  9. 男女も一緒?逆の意味は?男性の着物の合わせ方
  10. 男女も一緒?逆の意味は?着物ではなく浴衣の合わせ方は?
  11. まとめ
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そもそも合わせとは一体なんだ?と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。着物に関する一般的な用語「アワセ」には、「袷」と「合わせ」の2種類あります。まず、「袷」は着物の種類の1つで、基本的に10月~5月に着る裏地の付いた着物のことです。しかし、今回記事でご紹介するのは「合わせ」の方。これは「前合わせ」ともいい、着物の前身頃を重ねることを指します。
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しかし、着物を着る際に「あれ右が前だっけ?左?」と混乱してしまう人も多いでしょう。それもそのはず、現代は着物を着る機会が少なく、分からない人が増えてしまうのも仕方ないといえます。しかし、前に持ってくる襟が右と左では全く違う意味を持っていますので、間違えると大変なことになります。そのため、どちらが前に来るのかきちんと覚えておきましょう。
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着物の合わせは「右前」が正しい状態です。ちなみに、この際の「前」とは“時間が前”という意味を持ち、先に合わせる方を前と呼んでいます。つまり、右の衿を先に合わせ、他人から見ると左の前身頃が上になっている状態にしなければいけません。
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この左身頃が上になっているにも関わらず、「右前」と呼ぶことが混乱を招く原因となっているようです。とにかく、着物を着用する際は右の衿を先に合わせることを覚えておきましょう。
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頭では理解していても実際に着物を着るとなると、「あれどっちだっけ…?」と混乱してしまう人もいることでしょう。そこで着物の合わせの覚え方をご紹介します!
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<覚え方> ①他人から見たときに前合わせが小文字のyのようになっている ②女性の場合、服と真逆の合わせ方になる ③右手を懐に入れられるようになっている

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今のような着物の合わせ方になったのは、1200年以上も前の奈良時代までさかのぼります。「続日本紀」によると、着物の合わせが右前に統一されたのは719年のこと。元正天皇の時代に「初令天下百姓右襟」というものが発布され、着物は右前に着ることを定められました。それまでは特別な決まりはなかったといいます。
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ちなみに「元正天皇」とは珍しい女帝天皇の一人で、「美貌の女帝」とも呼ばれていたそうです。女性だからこそ、着るものにはこだわりたかったのかもしれませんね。
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着物の合わせを綺麗にするためには、右前を少し持ち上げて裾を気持ち短くしてください。それから左前をかぶせてあげると、裾から右前が見えることがなくなります。また、裾も広がらず綺麗に着ることができますよ。

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背中の中心にある縫い目「背縫い」が、背中の中心を通るようにして着ると綺麗に見えます。合わせ方としては、まず両身頃を持って前で合わせます。そして、背縫いがお尻の真ん中の位置にきているかどうか確認しましょう。少し手間かもしれませんが、ほんの少し意識するだけで綺麗に着こなすことができます。
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着物は右前で着るのが鉄則です。もしも左前に着てしまうと、それはマナー違反となります。実は着物を左前に着用するのは、死装束のときだけなのです。亡くなった方に着せる着物を仏教では「経帷子」と呼び、衿の合わせは左前となっています。つまり、着物を左前で着ると死人の着方としているとみなされ、縁起が悪いと捉えられるのです。

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着物の合わせを右前ではなく、左前にしてしまうのはマナー違反とされています。それにも関わらず、間違えてしまう人が多いのはどうしてでしょうか?ここでは間違えてしまう理由について考えていきます。

着物の合わせ方を間違える理由①気にしない若者が増えている

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着物の着方なんて気にしない、どうでもいいじゃないかと考える若者が増えてきているのも一つの理由でしょう。また、着物より洋服の方が断然着る機会が多いため、無関心な方が多いのかもしれませんね。しかし、着物は日本の独特の文化です。きちんと着方を理解し、美しく着こなすことが重要でしょう。

着物の合わせ方を間違える理由②洋服と混同している

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間違える理由として一番多いのは、やはり洋服と混同してしまっているからではないでしょうか。実際に洋服では、下記ような仕様になっています。 男性→ボタンが自分から見て右側になっている 女性→ボタンが自分から見て左側になっている しかし、洋服の着方は着物とは全く別物です。そのため、洋服と着物の着方は混同せず、それぞれの正しい着用方法を覚えておきましょう。

着物の合わせ方を間違える理由③「前」という言葉を誤って理解している

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着物教室で行われる着付けでは「右前」「左前」「下前」「上前」という言葉が出てきます。しかし、多くの人は「右前」といわれると、右側が上にくると勘違いしてしまうのです。このままではマナー違反の着方になります。着物教室で出てくる「右前」とは、右手に持った衿を先に体につけるということですので、お間違いなく。

着物の合わせ方を間違える理由④画像反転に騙されている

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最近はインスタやTwitterなど、文章ではなく画像で情報を得る機会が格段に増えました。画像を参考にして、着物を着るという方も少なからずいることでしょう。しかし、そのときに気を付けないといけないのが画像反転です。スマートフォンで自撮りをするとき、大体の場合はインカメラですよね。実はインカメラで撮影されている写真は鏡のように反転しています。
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中には自動で反転を直してくれる機種もありますが、反転したままの画像も存在しています。その画像が反転した状態の写真を参考すると、間違えた着方をしてしまうのです。過去にはタレントさんで、着物の反転画像を公開してしまったがゆえに「常識知らずだ」と炎上したケースもあります。そのため、画像を参考にする際は反転していないか注意してください。
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洋服において、男性と女性では襟合わせが異なります。これはご存知の方も多いことでしょう。しかし、着物の場合は男性と女性で違いはあるのでしょうか?実は着物の場合、男女で着方に違いはありません。合わせも同じ「右前」ですので、お間違いないように!ただ、女性と違って男性の場合は洋服も着物も右側を先に合わせるため、間違いづらいでしょう。

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旅館や夏祭り、花火大会など様々なシーンで着用する「浴衣」。もしかしたら着物よりも着用する機会が多いかもしれませんね。そんな浴衣は着物と同じ右前で着用するのか、疑問に思っている方も多いことでしょう。浴衣は正式の和装ではないといわれていますが、右前で着用することに変わりありません。そのため、浴衣も着物も右前で着ましょう。
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着物の合わせについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?普段はあまり着る機会のない着物ですが、着用の仕方を間違えるとマナー違反となりますので、注意してください。どちらの衿を前にするか混乱しがちですが、着物は必ず「右前」で着用し、美しく着こなしましょう!

着物についてもっと知りたい方へ

サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://d1f5hsy4d47upe.cloudfront.net/9f/9f40f4b057c64e31897155b60440764e_t.jpeg