高額?キツい?気になる特殊清掃バイト
少しでも高額なバイトないかな〜と探していると、ふと目につく特殊清掃バイト。特殊という言葉に少しザワッとしてしまいますよね。けれども清掃であれば意外と楽かも?そんなことも思うかもしれません。まずは気になる特殊清掃バイトの仕事内容についてご紹介します。
そもそも特殊清掃バイトって?
特殊清掃バイトとは、一言で言えば、「孤独死や自殺現場の掃除をすること」です。遺品整理の一つであり、直接ご遺体を運ぶことは基本的にはありませんが、その方の血や体液が染み付いた家具などを処分したり、その方がペットを飼育していてペットがなくなってしまっていた場合などには、ペットの遺体の処分をすることがあります。
近年の自殺率の増加や少子高齢化に伴い、特殊清掃バイトにも注目が集まるようになっています。
特殊清掃バイトのお給料は?
特殊清掃バイトのお給料について、平均的な日給は8000〜10000円ほどです。時給換算すると約1000〜1300円になります。時給で比較すると通常バイトよりやや高い金額ですが、仕事内容も考慮して高額と感じるかどうかはその方次第です。
ただ、昔はこの仕事をする業者自体が少なかったので、需要もあり時給ももう少し高い金額でした。しかし、現在では関わる業者が増えたことにより昔より時給が落ち込んできています。
また、特殊清掃バイトについては、毎日業務が発生するものではないのでコンスタントな業務ではありません。会社によっては特殊清掃以外の業務を任せてくれる場所もありますが、そうでない場合には、時給は高めですがこの仕事のみで稼ごうするには不向きです。
特殊清掃バイトの特徴
特徴①|単なる清掃ではない
清掃バイトという名前でありつつも、単なる清掃のお仕事ではないというのがもっとも大きな特徴です。仕事場が孤独死や自殺現場なので、作業前には必ず作業員たちは手を合わせ、作業後にも線香をたき、花を手向けることまで仕事内容に含まれます。
その他にも死臭が漂っていたり、多くの害虫が発生していたり、血や体液が付着していることも多々あるので、気軽な気持ちでできる清掃ではありません。
特徴②|防具服着用
感染症にかかるのを防ぐために、作業をする際には完全防護服を着用します。とは言え、完全には臭いを防ぐことはできず、手袋越しでも手に臭いが残ってしまうこともあります。防護服も重さがあるので、より体力が必要になります。
特徴③|大掛かりな作業と細かい作業
血や体液がついてしまった畳を取り替えたり、家具を撤去するなど体力を使う大掛かりな作業もあれば、ぐちゃぐちゃになった部屋の中から遺品を見つけるなどという細かい作業をすることもあるという特徴です。力仕事に耐えられる体力とデリケートさの両方が求められる仕事内容です。
特殊清掃バイトのメリット
メリット①|社会貢献
ここ最近は少子高齢化なども問題になっていて、特殊清掃員の需要が高まっており、誰でもできる仕事ではないので遺族などから感謝されることも多く、社会に貢献している実感を持ちやすい仕事と言えます。
メリット②|仕事がないときは楽
コンスタントに発生する仕事ではないため、特殊清掃の依頼がない日は事務作業や雑用などといった仕事をするだけで良く、とても楽な日も多々あります。また、働く会社によっては特殊清掃以外の仕事を請け負っていることもあり、そういった作業の日には気持ち的にもだいぶ楽かもしれませんね。
特殊清掃バイトのデメリット
デメリット①|感染症のリスク
長く遺体が残っていた現場は非常に不衛生な状態なので、感染症のリスクが付きまとっています。その感染症から守るためにも完全防護服を着用しますが、暑い・動きにくいなどの理由で勝手に脱いでしまうと感染症にかかるリスクが高まってしまいます。
デメリット②|臭いが残る
仕事の特徴の部分でもお伝えしたように完全防護服を着用して作業を行いますが、強い死臭は防護服を着用していても体に付着してしまい、入浴してもなかなか取ることができません。作業後すぐに人に会うなどの予定は立てないようにしましょう。
デメリット③|精神的ダメージ
部屋に漂う死臭や大量に発生する害虫などグロテスクな現場で普段なかなか目にすることのない光景なので、耐性がないと精神的なダメージも大きくなります。初回にはほぼ全員の人が吐くと言われているほどです。また、自殺や孤独死の現場ということで気持ち的にもどんどん落ち込んできてしまうこともあるでしょう。
特殊清掃バイトはどんな人に向いている?
向いている人
様々な家具などを運ぶ仕事のため、肉体労働経験がある人や体力に自信のある人に向いています。また、遺体に関わったものを扱うために、ときには血のついたものを処理することもあります。そういったものに対しての耐性があるということも大切なポイントです。
向いていない人
孤独死や自殺現場での作業になるので、働く現場では常に死臭が立ち込めています。こういった死臭に耐えられない臭いに敏感な人には向いていません。また特殊清掃バイトは、いわゆる“裏バイト”とも呼ばれる、幅広く募集するような仕事ではなく、公にすることは憚られる仕事であるため、社会的立場がある人や社会的立場を気にする人にも向いていません。
特殊清掃バイトの年齢層
日給制であるということもあり、副業として働いている人も多くいるのがこの仕事です。そのため、学生よりも少し年上の層が多くいます。とは言え、年齢制限があるということではないので、体力と働きたい気持ちがあれば、老若男女働くことができます。
特殊清掃バイトはどこで見つけられる?
特殊清掃バイトについてご紹介してきましたが、特殊清掃バイトについては、一般的なアルバイト情報誌やサイトには掲載がないことがほとんどです。特殊清掃バイトの見つけ方についてご紹介します。
遺品整理会社へアポ
遺品整理や産業廃棄物を事業内容としている会社があるため、そういった会社にアポを取ってバイトできるかどうか依頼してみましょう。
自治体に問い合わせる
産業廃棄物の登録は各自治体なので、区役所や市役所などに相談して紹介してもらうこともできるかもしれません。
知り合いに紹介してもらう
もし知り合いに特殊清掃バイトの仕事をしている人がいたら、その人から紹介してもらうのがもっとも近道です。
高校生でも特殊清掃バイトをすることはできる?
特殊清掃バイトは、高校生にとっては高額時給のバイトのため、興味を持っている人も少なくありません。高校生の特殊清掃バイトをすることができるのかということについて、絶対不可ではないものの一般的には難しいと言えます。
自殺や孤独死などがあった現場なので、供養の気持ちやデリケートな対応も求められる仕事です。そのため、基本的には成人以上を対象としているところが多いようです。とはいえ、会社によっては受け入れていることもあり、その方の真面目さなどを考慮して採用してくれることもあるので、まずは気になる会社などにアポを取ってみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?特殊清掃バイトの時給や特徴、仕事内容についてご紹介してきました。特殊清掃バイトの名の通り、裏のバイトで、なかなか簡単な気持ちではできない仕事ですが、誰かがやらなければいけない、誇りを持ってできるバイトです。少しでも興味がある人はぜひ情報を集めてみてくださいね。