島根の方言の特徴
大きく3種類
島根の方言は島根東部の「出雲弁」、島根西部の「石見弁」、離島の隠岐島で使われる「隠岐弁」の3つに分けることができます。出雲弁は、東北の“ズーズー弁”に近い特徴が見られ、石見弁はお隣の広島弁の影響を強く受けています。離島の隠岐弁には独自のイントネーションが見られ、同じ島根方言の中でも少し異質な存在です。
雲伯方言
方言の区分については「雲伯方言」という分類の方法もあります。雲伯方言とは、島根東部から鳥取西部にかけての地域で使われる方言の総称で、出雲弁と壱岐弁がこれに該当します。雲伯方言の「雲」は島根の出雲地方の「雲」、「伯」は鳥取の伯耆地方の「伯」を指しています。雲伯方言は別名「出雲式方言」と呼ばれることもあります。
雲伯方言の特徴は、「だれが」を「ダーガ」と発音するなど、ラ行が長音になりやすいことや、「ぎゅうにゅう(牛乳)」が「ギーニー」になるなど、イ段とウ段が交替しやすいことが挙げられます。
島根出身の有名人
錦織圭
世界で活躍しているプロテニスプレイヤーの錦織圭選手は島根県松江市出身です。世界ランキングではアジア男子歴代最高位のシングルス4位になるなど、世界中で注目されている選手の一人です。
宮根誠司
フリーアナウンサーの宮根誠司さんは島根県大田市出身です。『情報ライブ ミヤネ屋』と『Mr.サンデー』という2本の番組でメインキャスターを担当していて、軽快なしゃべり口などでも人気を集めています。
MEGUMI
元グラビアアイドルで現在では女優として活躍しているMEGUMIさんは島根県松江市出生です。(育ちは岡山県)ドラマ『偽装不倫』や『きのう何食べた?』など数々の人気作に出演しています。プライベートではDragon Ashの降谷建志と結婚し、1児のママでもあります。
竹内まりや
シンガーソングライターの竹内まりやさんは島根県簸川郡大社町(現出雲市)出身です。同じくシンガーソングライターの山下達郎さんと結婚しています。2018年にはデビュー40周年を迎え、今なお高い人気を集めてます。
定番やかわいい・面白いものまで!島根方言17選!
ここからは島根の方言について、定番からかわいい・面白いものまで17選でご紹介します!ぜひ意味を推測しながらチェックしてみてくださいね。
島根方言Part.1|いかい
「いかい」は「大きい」という意味です。島根の西部で主に使われる方言です。「いかい魚(=大きい魚)」などと使います。対義語の「小さい」は「こまい」と言います。
島根方言Part.2|おぞい
「おぞい」は「恐ろしい」という意味です。出雲地方では「やれおぜな!(=なんと恐ろしい!)」という注意喚起が書かれた交通看板もあります。
島根方言Part.3|ごめんけど
「ごめんけど」は人にものを頼むときなどに使う言葉で、「悪いんだけど」といったニュアンスです。島根県民は当たり前のように使うので、島根の方言だとは知らなかった!なんてことに大人になってから驚く人も多いんだそう。「ごめんけど、ゴミ出しお願いできる?」などと使います。
島根方言Part.4|しわい
「しわい」は「つらい」「しんどい」という意味です。「1日中仕事していてしわいねぇ(=一日中仕事していてしんどい)」などと使います。また、「しわい」は島根の西側の一部地域ではお肉などに対して「噛み切れないほどかたい」という意味で使うこともあります。
島根方言Part.5|すばり
「すばり」は木のささくれのことを言います。「すばりがささった」などと使います。木のささくれに対して方言があるのは珍しい感じですが、意外にもよく使われる方言です。
島根方言Part.6|そげそげ
「そげそげ」は「そうそう」という相槌の意味です。「〜だがな?」と聞かれた時などに「そげそげ!」と使います。なんとなく標準語の「そうそう」より勢いがあり、より賛同してもらっている気持ちになりますよね。
島根方言Part.7|だら
「だら」は「バカ」という意味です。「バカたれ」は「だらくそ」となります。言われて不快な思いをさせてしまう方言なので、使い方には注意が必要です。
島根方言Part.8|だんだん
「だんだん」は「ありがとう」という意味です。標準語では「次第に」という意味があるので、少し混乱してしまいそうですね。「だんだん」は島根以外にも鳥取や香川、山口など西日本で多く使われる方言で、2008年には島根県松江市を舞台としたNHK連続テレビ小説『だんだん』が放送されたことで、島根方言としての知名度が上がりました。
島根方言Part.9|ちょっこし
「ちょっこし」は「ちょっとだけ」という意味です。標準語と似ているので、初めて聞いてもなんとなく意味が通じそうな方言ですね。「ちょっこし雨降っとんね(=少しだけ雨が降ってるね)」などと使います。かわいい方言の一つです。
島根方言Part.10|どさらくさら
なんとも聞きなれない「どさらくさら」は「まぁ、なんとか」といったニュアンスで使われる言葉です。「どさらくさらだな」と言われたら「まぁ、なんとかなるでしょう」といった意味になります。
島根方言Part.11|ばんじまして
「ばんじまして」は、島根で夕方に使われる挨拶です。標準語の「こんばんは」よりも少し早い時間帯に使います。仕事終わりに「ご苦労様でした」という挨拶として「ばんじまして」ということもあります。
島根方言Part.12|ぼいしゃげる
一度聞いただけではなかなか意味が推測できない「ぼいしゃげる」は「追いかける」という意味です。出雲弁で使われる方言で石見地方では使われません。「猫をぼいしゃげる(=猫を追いかける)」などと使います。走って追いかけるなど勢いを持って追いかけることを表す時に使われます。
島根方言Part.13|めぐ
「めぐ」は「壊す」という意味です。「壊した」は「めいだ」となります。「めいだらいけんよ(=壊しちゃダメだよ)」などと使います。子供に対して注意するときなどによく聞かれる方言です。
島根方言Part.14|やおい
「やおい」は「柔らかい」という意味です。「ご飯がやおい(=ご飯が柔らかい)」などと使います。柔らかい状態を表す以外にも、「あの人はやおいね」などと、人に対して穏やかで柔らかな性格を表す時にも使います。
島根方言Part.15|よばれる
「よばれる」は、招待されてご馳走をいただくことを意味します。島根にある親戚や親しい人の家を訪ねたときなどに、「ちょっとよばれよ〜」と言われたら「家に上がってご飯食べて生きなさい」と招待してくれていることを意味します。
島根方言Part.16|わに
「わに」は一般的には、英訳すると「アリゲーター」になる「ワニ」を指しますが、実は島根では「シャーク」を意味する「サメ」を意味します。島根の郷土料理に「ワニ刺し」というものがありますが、こちらもサメのお刺身のこと刺しています。なんだか不思議な方言の一つです。
島根方言Part.17|わや
「わや」は「めちゃくちゃ」「乱暴」などを意味します。子供がおもちゃなどを乱暴に扱っているときなどに「わやせんで!(=乱暴しちゃダメ!)」などと叱ることがあります。
可愛い島根弁で言われたい!告白フレーズ3選!
方言は、告白フレーズにするともっとかわいくなるもの!と言うことで、胸キュン必至の島根弁の告白フレーズを3選でご紹介します。
島根方言の告白フレーズPart.1|大好きだけん
「大好きだけん」は、「大好きだよ」という意味の王道のどストレートな告白フレーズです。島根では「〜だけん」といった語尾を使うことが多く、特に女子に言われたい告白フレーズとしても人気があります。
島根方言の告白フレーズPart.2|好きんなっちょーたけん、付きおうて
「好きんなっちょーたけん、付きおうて」は「好きだから付き合ってください」という意味の告白フレーズです。「なっちょーたけん」が柔らかでかわいい響きなので、つい胸キュンしてしまいそうですね。島根全域で使われる言い回しです。
島根方言の告白フレーズPart.3|ぶち好いちょるけん、私じゃいけんかね?
「ぶち好いちょるけん、私じゃいけんかね?」は「とても好きです。私じゃダメですか?」という謙虚な告白フレーズです。「ぶち」が「とても」を意味します。より島根の方言らしさが強いフレーズで、方言好きにはたまらないフレーズなのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?雲伯方言とも呼ばれる島根の方言について、特徴や定番・かわいい・面白い方言、そして胸キュンの告白フレーズをご紹介しました。「〜だけん」など西日本らしい言い回しで、全国的にも人気が高い島根の方言。「サメ」のことを「わに」と言うなど、驚きの方言もありましたね。出雲大社など観光地も多い島根。訪れた際にはぜひ方言を聞いてみてくださいね。