ヘルブラムは妖精族であり、キングの親友でもある人物です。見た目は少年のような姿ですが、実年齢は1300歳となっており妖精族がいかに長生きかということがわかります。自分のことを「俺っち」と呼び特徴的なキャラクターと言ってもいいでしょう。妖精族特有の羽が生えており、またキングの親友であったということもあって唯一弱点を知り得ているという人物でもあります。
作中初期では本来の姿ではなく擬似的な姿「アルドリッチ」というおっさんの聖騎士に化けており、ヘンドリクセン派、いわゆる適役として君臨しており度々七つの大罪と牙を交える部分がありました。しかし重要な場面で逃げるなどしてその正体というものが掴めずにいた謎の人物でもありました。ギーラ直属の上司でもあり、新世代を作るためにヘンドリクセンと共謀していたことが挙げられます。
おっさん(アルドリッチ)の姿では金色の甲冑を身につけており、その中身は眼帯にヒゲを生やした小太りのおっさんです。姿を偽装しているだけにその姿で本来の力を出すことはできませんが魔力はかなり高いと言ってもいい場面がいくつかありました。またアルドリッチだけでなく喧嘩祭りの際は審判のラブヘルムという謎の小人にまで変身しておりました。
過去の出来事から人間をこれでもかという程に恨んでおり、それがアルドリッチの変装時に出ていたと言ってもいいでしょう。アルドリッチの姿では姑息かつ卑怯な手を数え切れないほど使っていたこともあり、性格は最悪であると言っても過言ではありません。聖騎士を実験台とした新世代作成に尽力しており、正直悪魔のような心を持っていたと言ってもいいと思います。
通常の聖騎士をまるで捨て駒のように思っている節があり、コマとして使えなければそのまま捨てるというただのクズと言えるような性格であり、それも全て過去の出来事からそうなったと言えるでしょう。ヘルブラム自身、過去の性格から言えばかなり明るい性格であり、友達想いでまた色々な新しいものに興味をもつとてもいい妖精だったと言えるでしょう。
ヘルブラムの強さですが、変装時の強さだけでも相当なものであると言えると思います。本来の力を出せない状態で魔神化(本来の力ではない)したメリオダスと互角の戦いをしていたことから推測ではありますが、魔力は相当高かったと言えると思います。闘級は1400と若干低めの数値になっておりますが、実際のところはもう少し上と言ってもいいでしょう。
アルドリッチ変装時は幾度となく七つの大罪と戦ってきましたが、重要な場面(負けそうな場面)で逃げたりしていたこともあってアルドリッチ変装時の本来の力というものはあくまでも推測ということになりますが、聖騎士の中でも抜きん出ていたほどの力であったと個人的には解釈しております。あくまでも個人的な解釈ですので、一つの参考にして頂ければと思います。
ヘルブラムが登場したのはあの大喧嘩祭りの際であり、その時は喧嘩祭りの審判役であるラブヘルムという謎の小人に変身して出てきておりました。当初これがヘルブラムであることはわかりませんでしたが、試合がうやむやになってからようやくアルドリッチの姿になってやっと判明したというところでしょうか。どうやらヘルブラムは変装が得意なようです。
ラブヘルム変装時は全く戦う場面はありませんでした。純粋に戦いの審判をしていたという感じですね。その時はおちゃらけたキャラクターを演じており、まさかこのキャラクターがヘルブラムであるとは誰も想像だにしなかったことでしょう。もちろんそれは観ているファンの側も気づいた人はほぼいないと言っても過言ではないはずです。
上記でもう述べてきておりますが、アルドリッチという上位聖騎士がヘルブラムであったという事実があります。物語、第一部で汚い手を使う聖騎士の代表のような存在がまさかかつて死んだキングの友であるヘルブラムであるとはキングも考えなかったことでしょう。個人的には色々と謎が多い人物だとは思っておりましたがまさかあのような展開になるとは思っていませんでした。
アルドリッチは聖騎士という立場ですが聖騎士間の仲間意識は全くなく、唯一ヘンドリクセンのみと交信していたということが挙げられます。このことにも色々と事情があったと見てもいいでしょう。ヘンドリクセンの一番近い聖騎士ということで作中では描かれておりました。もちろんヘンドリクセンはアルドリッチがヘルブラムであるということは知っておりました。
当初、メリオダスが魔神化していたことに関してまだ情報がほとんど開示されていなかった時にヘルブラムがその魔神化したメリオダスと剣技で渡り合っていた場面がありました。ほんの少しの時間ではありますが攻防戦がありました。その時のことを考えるとやはりアルドリッチという姿で全力でないというのに魔神化したメリオダスと剣で渡り合うというのは相当な実力を持っていたと言ってもいいと思います。
1500年も生きていればそれはもう相当な経験を積んでいると言ってもいいと思いますので、それなりに強いと見てもいいと思いますが、あの時はかなり強いんじゃないか?と思われた方も少なくはないと思います。物語中のパワーバランスについて少し疑問を持った場面でもありました。
ヘンドリクセンとヘルブラムの関係性についてですが、ヘルブラムの正体を知っていた数少ない人物がヘンドリクセンになります。これはなぜかというと、そもそもヘルブラムを蘇生した人物こそヘンドリクセンだったからです。ヘルブラムは昔キングによって殺されておりますので、一度は死んでいた人物になります。だからこそ再びあそこで姿を見せた時にキングが驚いたということですね。
妖精族の体というのはそう簡単には朽ちることがないということでその死体を裏ルートで仕入れてそして生き返らせたのがヘンドリクセンでした。なぜ生き返らせそして新世代などというものを作るのに加担したのか、その辺りに関しては謎が多いですが、ヘンドリクセンとの関係性はいわゆる蘇生してもらったという関係性になるでしょう。
ヘルブラムは人間に対して強い恨みを持っております。それはかつて昔のことでありますが、人間というものに対してヘルブラムは興味を持っておりました。その時はまだ人間に対して恨みなどはなく接する場面も多かったようです。しかしある日事件がおきます。それはある商人からものを買う時に聖騎士によって仲間の妖精族の羽をむしり取られたということがキッカケとなります。
その時にいた聖騎士こそがあのアルドリッチだったのです。その事件があってからヘルブラムは人間に対して強い怒りと恨みをもつようになりました。キングは前々から人間には注意するようにとヘルブラムに伝えていたようです。しかし事件は起こってしまいました。それがヘルブラムが人間を強く恨むようになったキッカケとなります。
最終的にヘルブラムはアルドリッチの姿から本来の姿であるかつての妖精族のヘルブラムへと姿を変えます。そしてキングの前に立ちはだかることになりました。キングは当初驚いておりましたが、最終的にはキングの手によって再び葬られることになります。ヘルブラムとキングは親友同士であり、またその親友同士であっただけにキングの弱点というものをヘルブラムが知っていたこともあって戦いは難航しました。
キングは苦戦しながらも最後は泣きながらトドメをさします。ヘルブラムもキングによって殺されることを望んでいたように感じました。長きにわたって生きていてさらにまた生き返って人間を恨むだけの人生に終止符を打ちたかったのではないか?と言うのが個人的な感想になります。
ヘルブラムは三度死んでいることになります。試写使役と言う魔力をヘンドリクセンが発動したためにキングによって破れたのちに再び蘇生させられることになりますが、またキングがそのヘルブラムにトドメをさします。つまりキングはヘルブラムを三回殺していると言うことになります。親友を3度もこの手にかけると言う辛さで言えば計り知れないものがあるでしょうね。
キングがこの時にどれだけの涙を流したのか、その場面は今でも鮮明に残っております。またヘルブラムも笑顔で死んでいったこと、これが物語としてとても良い流れだったように感じました。そうでなければただ辛いと言う記憶が残る物語となっていたことは間違いないと思われます。
アルドリッチに変装していることきのヘルブラムはヘンドリクセンと共に新世代を作るために全力を注いでいたと言うことが挙げられます。それはもう聖騎士見習いたちや聖騎士を人間とすら思っていないような感じであり、失敗作は簡単に捨て駒にされると言うことが何度もありました。これも全てヘルブラムが人間に対して強い恨みを持っていたからだと思います。
少ない成功例の一人であるギーラを直属の部活としてそばに置いておいたのもヘルブラムとなります。疑問に思ったのは人間に対してほとんど感情がないと言うのがありながらギーラを助けたりしたこともあって、その点に関してはどう言う意図があったのか、少し疑問に思う部分でした。しかし後から考えると貴重な戦力をここで失うわけには行かないと言う理由が一つ挙げられるとも思いました。
ヘルブラムの妖精族時代は普通の明るいとても優しい、また活発な妖精だったと言うことがわかっています。それだけに今まで触れたことのない人間の作るものや人間に対して度々接触していたことがここまでヘルブラムを変えてしまったことにつながったと言えるでしょう。当時の妖精王だったキングともとても仲が良く親友以上の関係といってもいいくらいでした。
他の妖精族を見ていてもわかる通りなぜか妖精王の近しい妖精だけが人間にちかい体型をしております。ヘルブラムのその一人でした。そのことについてはよくわかりませんが、その理由もあってキングととても仲が良かったのではないか?と言うのが個人的な推測となります。あくまでも個人的な推測ですので、一応参考までにして頂ければと思います。
当時の聖騎士であるアルドリッチによってヘルブラムと共に人間と会っていた妖精たちの羽をちぎられたと言う現実がヘルブラムの大きな憎しみを怒りを買うことになり、ヘルブラムはそれ以降人間を無差別に殺し始めます。その期間というのがなんと500年という長い期間になりました。その間ヘルブラムは人間に対してずっと強い憎しみを持っていたのですね。
当初はあれだけキングに注意を受けていたにも関わらず自らその谷に突っ込んだとも言えるかもしれません。自分が危なくなったらその時はキングが止めてくれとヘルブラムが当時いっていたようにそのままのストーリーになりました。500年もの間人間を殺し続けてきたということに対してキングが一応の終止符を打ったというのが過去の出来事になります。
現在のヘルブラムは当時身につけていたカブトに宿りそれをキングが身につけているということでキングのみと交信できるという形で現世に止まっております。いわゆる魂だけカブトに残ったということになるのでしょうか? キングのみにしか見えないとうことで他から見ればただキングが独り言をいっているようにしか見えないというのが難点です。
当初そのカブトはキングにプレゼントするために人間から買おうとしていたのですが、その時に悲劇が起きてしまったということですね。いってしまえばいわくつきとも言えるでしょう。しかしキングはヘルブラムの形見としてずっと大事に持っておりました。最終的にはキングを守ってカブトも壊れてしまいますが、短い間でも昔の二人に戻れたということはとてもいい話だと感じました。
ヘルブラム魔力の一つであり、自らに同意した人物の魔力を借り受けることができるという魔力にあります。この魔力は同時に複数人から借りることができることからとても有能な魔力であることがわかります。バンと少し似ている部分があります。バンの下位互換といった感じでしょうか?バンの場合は強制的に奪うことができるのでそちらの方が使い勝手が良さそうです。
この魔力に関しては色々な場面で力を発揮できるといってもいいでしょう。ただデメリットとしては同意しなければならないという部分であり、そこを除けばバンと匹敵するほどの魔力と言えると思います。
こちらもヘルブラムの魔力の一つであり、同調、上記の魔力が発動している相手に対して一時的に洗脳、また強制的に魔力を奪えるという点が挙げられます。これを全て一括で考えるととても支配という意味では強い力といってもいいと思います。洗脳し操ることも可能ですし、魔力も提供させられるということで使い方次第ではとても強い力になりますね。
こちらもヘルブラムの攻撃系統魔力の一つであり、敵をホーミングしそして追尾、攻撃する魔力となります。的中した際のダメージはかなり高く攻撃系統の技の中でも上位に入るほどになります。ヘルブラムにとってはとてもいい技であると言えるでしょう。支配系統の魔力だけでなく強い攻撃魔力も持っていることから正直戦いではかなり強い力を発揮すると考えられます。
置鮎龍太郎(おきあゆりゅうたろう)さん、1969年11月17日生まれ、福岡県出身大阪育ち、青二プロダクション所属の超有名声優さんです。ラジオなどでは度々面白いトークを見せてくれることからしゃべり上手でもあり、またナレーションの分野でも強いと言える声優さんです。古参声優の中でも現在バリバリ現役で活躍している声優さんです!
神谷浩史(かみやひろし)さん、1975年1月28日生まれ、千葉県出身、青二プロダクション所属の現在一番人気の声優さんといっても過言ではない声優さんです。知らない人はほぼいないであろうという声優界の大物であり、数々の人気作の主人公やレギュラー陣を総ナメ。ナレーション分野でもその実力は衰えることはなく、現在でもバリバリ活躍されております!
いかがでしたでしょうか? 今回は七つの大罪のかつての適役であるヘルブラムについて綴ってきましたが、ヘルブラムは現在ではとてもいいキャラクターへと戻っているといってもいいでしょう。キングとともにアニメではまだ活躍してくれることを見守りたいと思います!