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ジョジョの奇妙な冒険

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【ジョジョ】シーザーの最後の姿に号泣!設定に矛盾があった?名言や声優~能力まで紹介!

2021.06.17

『ジョジョの奇妙な冒険』第2部に登場するシーザー・アントニオ・ツェペリの生い立ちから名言・最後のシーンまでをまとめました。シーザーは「ジョジョ」のキャラの中でも、特に熱い死に様を見せたキャラとして有名ですよね。ツェペリ家の家系図に矛盾なんかありませんよ!

  1. 『ジョジョの奇妙な冒険』シーザー・アントニオ・ツェペリとは
  2. アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』のシーザー役の声優
  3. ジョジョ第2部|シーザーの生い立ち
  4. ジョジョ第2部|シーザー初登場&ジョセフとの出会い
  5. ジョジョ第2部|ジョセフとの関係からわかるシーザーの男気!
  6. ジョジョ第2部|シーザーとジョセフの名シーン①
  7. ジョジョ第2部|シーザーとジョセフの名シーン②
  8. ジョジョ第2部|シーザーの最後(最期)
  9. ジョジョ第2部|シーザーの遺したもの
  10. シーザー・アントニオ・ツェペリについてのまとめ

『ジョジョの奇妙な冒険』第2部に登場する波紋戦士

引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/8139-8AVogL._SL1116_.jpg
シーザー・アントニオ・ツェペリ(シーザー・A・ツェペリ)は、『ジョジョの奇妙な冒険』第2部に登場するキャラクター。第2部に登場するツェペリ男爵(ウィル・A・ツェペリ)の孫にあたり、波紋を習得した戦士の1人。必殺技はシャボンランチャー。
1918年5月13日イタリア・ジェノヴァ生まれ(第2部当時20歳) / ナポリ育ち / 血液型A型 / 口癖「マンマミヤ~~」 / 好きな色:オレンジ / 好きな花:ひまわり / 趣味:ライター集め / 特技:ダーツゲーム
第2部の主人公ジョセフ・ジョースターの兄弟子であり、後に無二の親友、あるいは相棒と呼べる間柄となります。彼の最後(最期)のシーンは「ジョジョ」界屈指の熱いシーンであり、かつ数々の名言を生み出したことから、シリーズ中出番は少ないものの人気は高いです。
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宮城愛にあふれた肉体派声優・佐藤拓也

引用: https://pbs.twimg.com/media/DX6lmbcVwAAr7qe.jpg:large
2012年から放送されたTVアニメでシーザーの声を担当したのは、宮城県出身の声優・佐藤拓也(さとう たくや)さん。肉体派の熱い男として有名で、そのルックスとキャラを生かして最近は顔出しの活動も多いです。
佐藤さんのこれまでの代表作は、「カードファイト!! ヴァンガード」シリーズ(櫂トシキ)、『ガンダムビルドファイターズ』(ユウキ・タツヤ / メイジン・カワグチ)、『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』(002 / ジェット・リンク)など。
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「ジョジョ」第1部ではツェペリ男爵が死亡時に「生涯妻子を持たなかった」と発言していたことから、第2部で彼の孫にあたるシーザーが登場した際にその矛盾が読者の間で取りざたされました。後に単行本でその記述は修正。この矛盾から荒木氏の「大人はウソつきではありません。間違いをするだけなのです」という名言も生まれましたね。

父を尊敬して育ち裏切られた幼少期

シーザーは早くに母を亡くし、腕のいい家具職人の父マリオ・ツェペリと弟妹達とともにナポリに住んでいました。シーザーは家族思いで仕事にも真摯な父を慕っていましたが、シーザーが10歳にの時にその父が失踪。その後に親戚にお金をだまし取られたことなども相まって、シーザーは父を恨むようになりました。
父に裏切られたと思い込んだシーザーは家を捨て、貧民街で犯罪を繰り返すようになります。殺人以外の犯罪はすべてやった(そしてドジを踏まなかったので逮捕もされなかった)そうですが、じゃあわいせつ物陳列罪も?なんていうツッコミはなしで。シーザーの経歴に矛盾なんかありませんよ!
ちなみに彼に波紋の才能が芽生えたのも喧嘩に明け暮れた貧民街時代だったようですが、当時は本人を含め誰もそのことに気づいていませんでした。

父との再会と受け継いだ“ツェペリ魂”

しかしそんなある日、シーザーは街で失踪していた父を見つけます。今何をしているのかを確かめたうえで報いを受けさせようと父の後をつけるシーザー。父の行き先は、コロッセオの地下遺跡でした。
遺跡の壁に埋め込まれた宝石に気を取られたシーザーを、「あぶない!」と突き飛ばす父。直後、壁から放たれた無数の刃物に父の体は貫かれ、死亡。シーザーは間一髪で助かりました。父は何のためらいもなく、自分の命を呈して若い命を救ったのです。シーザーを自分の息子だと気づいたわけでもないのに。
シーザーはそんな父の正義感と勇敢さに心を打たれ、かつ父が失踪したのは自分1人で壁の中の敵――柱の男たちと決着をつけようとしたからだと悟ります。そして父の最後の言葉通り波紋の達人リサリサのもとで修業し、父の遺志を継いで柱の男を討つ決意をするのでした。
ジョセフとシーザーは同じ柱の男たちを倒すという目的を持ちながら、第一印象はお互い最悪でした。それはお互いの性格や価値観の相性などもありますが、はっきりと対立関係になったのは、一族に対する考え方の違いが原因です。
祖父の代からの問題に決着をつけようとするシーザーにとって、最近まで一族の問題を知らず波紋にも無知なジョセフはあまりに頼りなくいい加減な男に思えました。お互いの祖父の死亡の理由を絡めてシーザーがジョセフの祖先をけなしたことに、ジョセフも激高したのです。
初対面から険悪だったジョセフとシーザーですが、突然目覚めた柱の男に仲間たちが虐殺され、ジョセフが自分の名誉と命を犠牲にしてもシーザーを助けようとしたことにシーザーは感動。深刻さに欠けるジョセフにイライラするなど性格上の食い違いは未だ残るものの、ジョセフを相棒と認め、リサリサの元でともに波紋修行を始めるのでした。
それからは兄弟子として無二の親友として、ジョセフのことに気にかけ続けるシーザー。心配したり叱咤したり、リサリサにジョセフへの便宜を求めたりするようになり、いつしか息の合ったコンビプレイを見せるまでになりました。
そんなシーザーのジョセフへの想いを表した名言がこちら。
「いっておくがJOJOはイイカゲンなへらず口をたたくがヤツの良さは心の底の方にある」  (出典:『ジョジョの奇妙な冒険』文庫版第5巻324ページ)
これを絶対に本人に言わないのがカッコいい。またこの後のメッシーナ師範代の台詞もなかなかの名言です。
「おめーは友人を作るのはヘタクソだが一度惚れこむと女以上だぜ」  (出典:『ジョジョの奇妙な冒険』文庫版第5巻324ページ)
この台詞からはジョセフがシーザーの生涯唯一の親友であることと、シーザーの女好きな性格がうかがえます。シーザーの人となりを端的に表した名言。シーザーは初登場こそクールな女たらし風でしたが、実はジョセフよりずっと熱い激情型の男です。
ジョセフとシーザーはつの共闘は、対エシディシ戦です。無事エシディシに勝って館に戻っていたジョセフを見て、シーザーはすぐに顔をほころばせつつも憎まれ口をたたくシーザー。これも表情込みで彼の性格とこの時点での2人の関係がよく表れたなかなかの名言です・
「フ…フンッ! ……おまえ エシディシとの戦いに生きていたのか よかったな運のいい野郎だぜ」  (出典:『ジョジョの奇妙な冒険』文庫版第6巻46ページ)
そしてスージーQにとりついたエシディシを引きはがすため、共に乗り越えた油柱で修行で覚えた2種類の波紋をそれぞれ送り込み、スージーQを助ける2人。エシディシのやり方に対し「女にとりつくのは醜い」と見下げるシーザーと、それほどのゲスな行いをしても仲間のためにあきらめず戦ったことを称えるジョセフ。シーザーは自分とは正反対の意見を持つジョセフを認めたような表情をしています。
そしてもうひとつの共闘シーンが、ジョセフのカーズとの赤石の奪い合いを、シーザーが何のコンタクトもなくサポートするシーンです。何とか赤石を手に入れたものの、このままでは崖から真っ逆さまのジョセフを、シーザーが波紋を流したつららで引き揚げます。
これはジョセフの思い通りだったようで、それを読み取ったことをシュトロハイムに自慢げに語るシーザー。息ぴったりのコンビになったのはこの時ではないでしょうか。
シーザー最期の戦いは、スイスの廃ホテルでのワムウとの対戦です。昼間なら太陽の光に弱い柱の男とは有利に戦えると主張し、ジョセフとも喧嘩別れして単身敵のアジトである廃ホテルに乗り込むシーザー。この時の精神状態をシーザー自身が語ったキレッキレのセリフがあるので引用します。
「おれの精神テンションは今! 貧民街時代に戻っているッ! 父がきさまらのワナに殺されたあの当時にだッ!」  「冷酷! 残忍! そのおれがきさまを倒すぜッ」  (出典:『ジョジョの奇妙な冒険』文庫版第6巻221ページ)
何年も修行してきた波紋の技のすべてを繰り出し、一度はワムウを追い詰めますが、ほんの一瞬の隙を突かれて形勢は逆転。シーザーはワムウの必殺技「神砂嵐」を食らって瀕死の状態となります。死亡してもおかしくないほどの重症。しかしそれでもワムウに貧弱な拳を当て続けたのは、ついにジョセフに飲ませる解毒剤を手に入れるためでした。その目的を果たし、解毒剤をシャボンに入れてジョセフに送って、シーザーはついに力尽きるのでした。
上の画像の台詞は、シーザー最大の名台詞ではないでしょうか。「ジョジョ」シリーズのキャラクターたちは最後まであきらめずに戦って、仲間や未来に何かを託して死亡することが多いですが、これは人間の意思や尊厳をテーマにした作品だからです。そしてシーザーの言う“ツェペリ魂”とは、まさにその代表的な表現です。
物質的に言えば、シーザーは解毒剤入りのピアスと形見のバンダナ、そして最後の波紋をジョセフに託しました。しかし彼が命と引き換えに残した最も大きなものは、ジョセフが言うところの“仁”です。ただ自分の正義のために、大事な人を守るためにだけでなく、誰かの気持ちのために戦う。そのことをジョセフはシーザーの死から学びました。
シーザーは最後の死亡時の印象が強いせいか、あまりそれ以外の点について語られることはありません。しかしこうして彼の少年時代から死亡までの生涯を振り返ってみると、いくつか矛盾のようなものが見えてきます。彼の若さゆえの矛盾とでもいうべきでしょうか。
シーザーの夢は明るい家庭を築くことなのですが、それならガールフレンド1人1人をちゃんと大切にすれば…とか、父が失踪しても父の友人が親切にしてくれたのは父のおかげなんじゃ…とか、結局自分も弟妹を捨てたのでは…等々。
まあ彼のまだ20歳で親友もいなかったため、自分を客観的に見られなかったがゆえの矛盾だったのでしょう。だとすればもし若くして死亡せずにもっと人生経験を積んでいれば、そんな矛盾も取り払うことができたのかもしれません。そんなシーザーも見てみたい気はしますね。
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サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://pbs.twimg.com/media/DdAgJdAVAAEeURE.jpg