ジョジョの奇妙な冒険第二部に出てくるサンタナとは
第二部でジョジョの前に立ち塞がる中ボス的な存在
登場した直後のサンタナは、上半身裸で下半身は布一枚という原始的な雰囲気を醸し出していました。見た目が原始人を彷彿とさせる姿だったことから、シュトロハイム達は強さや知能は持たないと考えていたようです。彼のこうした油断は、その後の部下を倒されるという失敗につながっています。
引用: https://twitter.com/Moment_maaya27/status/998427503734677504
サンタナはシュトロハイム達のそうした思いとは裏腹に、銃火器を解体して見せたり、吸血鬼を捕食したりと能力以上の行動を見せていきます。やがて周囲の目を盗んで機械の内部に入り込んだサンタナは、体を折り畳むという荒業により見事に脱出しました。
引用: https://twitter.com/WJ_HD/status/998830015331512322
丁度そこへ訪れた二代目ジョジョでもあるジョセフ、彼はスピードワゴンの無事を確認した後、サンタナとの戦いへと身を投じたのでした。戦いの最中に色々な名言が飛び出しているので、面白いバトルだと感じた人も読者の中にいることでしょう。
ジョセフは戦いの最中に、柱の男が他にもいることを知ります。強敵と思っていた相手が実は弱キャラだと知るきっかけとなったので、サンタナは中ボス的な位置づけが最適に見えます。そして苦戦の末、サンタナを打ち破ったジョセフはイタリアを目指して旅立ちました。
サンタナの能力
吸血鬼を吸収して自らのエネルギーに変える、聞いたことがない言語を短時間で学習し真似る、高度な知識が必要な武器解体を難なくこなすなどの能力を持っています。他にも驚異的な瞬発力を持ち、高い機動性を誇るなど、人並み外れた面があることが分かります。
引用: https://twitter.com/5554964DA/status/834691802955341825
読者を驚かせたのが誰かの体内に入り込み、内側から膨らませるというサンタナの能力です。その時は兵士達の攻撃で銃弾も受けましたが、体に受けた弾を全て指へと集め、指を鉄砲代わりにして弾を次々に放ったため攻撃側は大きな痛手を受けました。
引用: https://twitter.com/jojo_bakazo/status/962658681815838720
驚異的な復元能力も持っていて、体がバラバラになった状態からでも復活することができます。細切れになったはずの肉片や細胞が少しずつくっついて元通りになるシーンは、今でも覚えている人が多いことでしょう。
アニメ版ジョジョのサンタナ役は声優の乃村健次
TVアニメにてサンタナの声を担当したのは、ノムケンの愛称で親しまれている声優の乃村健次（のむら けんじ）さんです。1997年から活躍しているので、ベテラン声優として周知されています。
引用: https://twitter.com/peacemakeranime/status/995559271050833920
乃村さんはアニメにおける縁の下の力持ち的な声優で、主に主人公を支える人物の声を担当していることで知られています。また、グラップラー刃牙の範馬勇次郎やキン肉マンのバッファローマンなど、強者と思われるキャラの声を任されることもあるようです。
引用: https://twitter.com/danmachimemoria/status/873389006456840192
アニメ以外では、映画の吹き替えやゲーム内の登場人物の声も担当しており、色々な方面で活躍しています。乃村さんの同期声優には田村ゆかりさんや水樹奈々さんなど、有名な声優さん達が多数おられます。
柱の男サンタナ
ジョジョ二部の序盤で登場した直後は、柱に身体をくっつけたまま睡眠状態でした。彼の近くには沢山の石仮面も設置されていて、壁には太陽と人を思わせる絵が彫られていました。
引用: https://twitter.com/rena_angel07/status/963933934202400768
ストレイツォが倒した調査団の血を、サンタナは無意識でもありながら吸っていたようです。血を吸う姿が薄気味悪く今にも目覚めそうに見えたと、ジョセフに敗北した時にストレイツォが述べていました。
引用: https://twitter.com/suzunyan_380/status/793224567573458946
その後、シュトロハイム率いる一団が彼の張り付いた柱を基地へと運び入れ、研究を開始しました。サンタナという名前がつけられたのもこの場面です。
ジョジョに登場したサンタナの名言①
「おれは二千年周期で眠りにつくがこんな人間が生まれていたとはな、まあ、人間も進化するのか」（出典：『ジョジョの奇妙な冒険』単行本第七巻57ページ）
引用: https://twitter.com/sho_ga75/status/449368804200427521
サンタナの身体を、地下から地上へ引っ張り上げようとしているジョセフへ放った名言です。発言内容からは自身と互角以上に戦える存在と、出会った経験がほとんどなかったことが窺えます。
サンタナとの勝負はジョジョの辛勝
結果としてはジョセフの勝利ですが、自身が持つ波紋能力が低すぎて外側からではダメージにならないなど、勝ったのが不思議なくらいでした。井戸水により太陽光を浴びせた行為も、仮に外が夜だったとしたら使えなかったです。
引用: https://twitter.com/yuto1121/status/996742637523685376
勝った後のジョセフの姿を見ると分かるように、余裕綽々ではなく満身創痍に近い状態でした。何かの事情により、もう一度やりあったとすれば勝つ手段はなかったと思われます。
引用: https://twitter.com/mistaxxxsea/status/881787659424718848
勝負の後はとどめを刺せないことから、スピードワゴン財団の科学者達にサンタナを任せることになりました。石化状態にある彼でしたが、動けなくても蛇を吸収しているので、生存しているのは確かでした。ただ、その後の彼についての動向は、残念ながら不明ということになっています。
ジョジョに登場したサンタナの名言②
「どけい、お前は最初から負け犬モードだったのだ」「思い知ったか！この原始人め！」（出典：『ジョジョの奇妙な冒険』単行本7巻80ページ）
引用: https://twitter.com/horu_su/status/450447108923879424
前者はジョセフとサンタナがそれぞれ拳同士で殴り合い、ジョセフの拳から流血した際に放った名言です。後者の方は勝ちを悟った時に言ったのですが、次ページにて水面からの太陽光による反射により敗北しています。どちらも名言として、ファン達の間で有名な言葉です。
サンタナはその後ジョジョの世界から消えたのか
石化したサンタナは、その後のジョジョ二部には姿を現していません。カーズが暗に彼のことを、我々三人よりも弱いと表現した箇所があるくらいです。中ボスとしての役割を終えたキャラにありがちな評価とも言えます。
引用: https://twitter.com/zyozyo_meigen/status/999548033837645826
ですが、単行本12巻でシュトロハイムが妙なことを言っています。ジョセフの奇策により、カーズが地面に倒れ伏した72ページの場面です。そこで「我々でも貴様にとどめを刺せるぞ」とはっきり言いました。これは何処かで似たような何かを倒した経験があるのではないか、そう思わせる発言にも見えます。
引用: https://twitter.com/Mrtakasi/status/998044101399347200
彼が倒れ伏したメキシコには、当時最先端の科学を誇っていたスピードワゴン財団の施設があります。彼は財団の手により体をサイボーグ化させることで生還しました。最終決戦に再登場するまで登場しなかった理由には、体を治療していた、リハビリに励んでいたなどが挙げられます。
引用: https://twitter.com/Yu_Na0718/status/579260849258246144
もし治療やリハビリをしていた頃に、紫外線照射装置が完了していたのなら、サンタナに試験用として使っていた可能性が高いです。機敏に動く吸血鬼に使うのではなく、石化で固定された相手に照射した方が安全だからです。そしてサンタナに効果があったのを見届けてからジョセフ達の所に行き、上述通りに発言したとすれば、サンタナは既に倒されていることになります。
ジョジョに登場したサンタナの名言③
「ふむ、何か、呼吸か血液で生じるエネルギーらしいな、しかし気絶していてはただの人間にすぎないな」（出典：『ジョジョの奇妙な冒険』第七巻39ページ）
引用: https://twitter.com/kiennzaaaaann/status/799258936180256769
ジョセフの腹部へキックを浴びせた際に放った名言です。蹴りにより気を失ったジョセフにサンタナは、自身の持つ体全体で食事をする能力を使い倒そうとしました。絶体絶命のピンチだったせいか、車椅子に乗るスピードワゴンが心配のあまり「波紋の呼吸をしてくれ」と大声を出しています。
引用: https://twitter.com/NigtmareJOKER/status/994940313385947136
ところが、気絶は体内から波紋を流すために行った作戦でした。不意をつかれたサンタナはジョセフの策にはまり、波紋攻撃を受け体がバラバラになりました。
その後もサンタナが出ていたらどうなったか
スピードワゴン財団から何らかの手段を用いて、脱出したと考えれば辻褄は合いそうです。例えば天候悪化により雷が落ちたとすれば、紫外線を照射させる装置が停止してしまい動かなくなります。そうした事態が発生したと考えると、逃亡に成功する可能性はあります。
引用: https://twitter.com/kuromaro/status/796388702264037380
ですが、かつての仲間達の元へ戻るには、船を使わないといけません。風貌が目立つのと、日光を浴びられない特性を持つので、普通に乗船するのは難しいです。仮に誰かの体内に入ったとしても、長時間滞在し続けるのは無理に等しい行為に見えます。
引用: https://twitter.com/aoimama_jojo/status/995695297111080960
それに逃亡した話はすぐに世界各地に伝わるので、情報を知ったリサリサやジョセフ達に遭遇してしまえば勝ち目はありません。なので、その後も出番があったとしても、瞬殺される雑魚キャラ的な扱いになっていたと考えられます。
まとめ考察：ジョジョ二部でサンタナが登場した背景にあるもの
サンタナが登場したのはジョジョ二部が始まって間もない頃です。主人公がチェンジすると、登場キャラなど内容が一新するためどうしても人気が下がってしまいます。それを食い止めるためには、魅力的な強敵の存在が必要不可欠でした。
引用: https://twitter.com/kinosensei/status/945107203458965507
サンタナは個性的とも受け止められる行動をとり、言動もユニークだったためジョジョ好きな人達の印象に残っています。彼の行動も、自身の身の安全を図るためと考えれば納得できるものばかりです。
引用: https://twitter.com/HamuGaDaisuki/status/996776138520186881
敵役だけど何処か憎めない、そういった感想を抱いた人も多かったのではないでしょうか。それにジョジョは敵対していても、後に味方になって出てくるパターンが結構あるので、もしかすると味方として再登場させる計画もあったのかも知れませんね。
