ハーレーショベルヘッドの魅力に迫る① まずショベルを知る
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ハーレーショベルヘッドは、未だ世界中のハーレーファンを惹きつけてやまない憧れの存在です。当時、大型化する傾向にあった、ボディに見合った力強さを備えて、パンヘッドにかわり1966年~1984年まで生産されました。
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「ショベル」の呼び名は、1966年に新しくリリースされたエンジンのロッカーアームのカバーが、ショベル(穴掘りの道具)のような形状をしていることから「ショベルヘッド」と呼ばれるようになりました。様々種類こそあれ、1984年の製造終了までの間で、製造年代により以下の2種類に大別されます。
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1966年~1969年の間に製造されたタイプは「アーリーショベル」と呼ばれます。
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1970年~1984年まで製造されたタイプを「コーンショベル」と呼びます。名前の由来は、新しく設計されたクランクケースに伴い、「コーン」を半分に切ったような形のカムカバーが付けられたところからきています。
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ハーレーショベルヘッドの魅力に迫る② 無骨な外観
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なによりも「無骨」という言葉が似合う外観!エンジンの造形も、構成自体はシンプルかつスマートですが、いまどきのバイクには見受けられない、無骨で男らしい雰囲気を醸し出します。
ハーレーショベルヘッドの魅力に迫る③ 独特のエンジン音
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ショベルのエンジンは世界中のハーレーマニアが、一度は憧れるエンジンと言っても過言ではありません。エンジン造形はもちろん、大排気量とパワーを秘めた独特なエンジンサウンド、フィーリングがライダーを掻き立てます。回転数を下げたときの「3拍子」と称される、ドッコドッコドッコと迫力のあるPOTATOサウンドが個性的で、多くのハーレー乗りを惹き付けます。
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ハーレーショベルの相場について① ショップ選びが重要
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ショベルヘッドは旧車の部類ですが、現行車と同等もしくはそれ以上の高値でみかけます。 いわばそれだけの価値があるということです。もちろん相場はピンキリで一概には言えませんが、状態の良いものはそれなりの相場で取引きされます。先に紹介した初期のアーリーショベル、そして1984年まで製造されたコーンショベルでの車両本体価格の参考相場は
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アーリーショベル(1966年~1969年) \200万~
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コーンショベル(1970年~1984年) ¥180万 ~
だいたいこの程度が、ルートのしっかりした信頼のおける車両の相場とご判断ください。(あくまで参考ですが)
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相場価格を知ることも概ねの理解として大切ですが、
ショベルの購入に重要なことは、「ショップ選び」です。新車でなく旧車ゆえ、結局の所、蓋を開けてみなければわからない部分もあります。車両の状態なども含めて、信頼のおけるショップから確かなモノを購入できるかで、その後のメンテなどで掛かってくる費用も変わってきます。より少ないリスクでショベルを楽しむポイントが、「ショップ選び」の重要性です。
ハーレーショベルの相場について② メンテナンスによる車両の状態
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いま目にしている車両の「状態」は、歴代オーナーによる扱いやメンテナンス、担当メカニックの整備内容や腕前、それらの複合的な要素によって作り上げられてきたものです。
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近年は純正のままで乗られている車両が多くなってきたとはいえ、購入の際はカスタムの有無、また内容まで詳細に尋ねるべきです。すべてを純正パーツで賄った車両は、最近ではなかなか見つけられませんが、エンジンパーツに関してはできるだけ純正仕様が望ましいといえます。
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純正パーツと社外パーツがエンジン内部で混同すると、純正パーツ同士では起こらない磨耗に繋がることもあります。社外パーツを否定するわけではないですが、耐久性の低い社外パーツを使用してしまった場合に稀に起こり得る事例です。よって基幹パーツに関してはできるだけ純正にこだわることをおすすめします。安物買いの銭失いは避けたいところです。修理工賃もバカになりません。
ハーレーショベルのカスタム法① カスタムの魅力
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ショベルの魅力は、走行はもちろん、愛車にカスタムを施すこともオーナーゆえの楽しみの一つです。カスタム法はいくつもありますが、チョッパースタイルやヴィンテージスタイルへの改造は特に人気があります。思い思いのカスタムを施すことで、自分だけのオリジナル性溢れるバイクに仕上げることができます。
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チョッパースタイルといえば、ハンドルカスタムです。内容自体はそこまで大きなものではありませんが、見た目の変化が大きなチョッパーは、最も人気の高いカスタム法の一つです。
ハーレーショベルのカスタム法② チョッパースタイル
ショベルといえばチョッパー
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チョッパースタイル独特のフロントフォークの長さは、映画「イージー・ライダー」の影響も大きいといえます。ロングフォークチョッパーのスタイルは、ロサンゼルスのカスタムショップ「デンバーズ」によって確立され、「デンバースタイル」とも呼ばれます。
工賃について
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フロントフォーク延長は危険が伴いますので、専門のカスタムショップに任せるのが最善です。参考までに工賃相場を簡単に紹介すれば、ハンドル交換のみの場合は数千円程度の工賃でしょうか?しかしながらハンドル交換には、クラッチやスロットルのケーブル、そして配線延長などの工程が加わります。よって工賃はじつはそれなりにかさんでしまいます。
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これには短いハンドルから長いモノへの交換の場合、現状の短かいアクセルやブレーキ配線の交換、または延長の必要性が出てくるためです。つまりハンドルだけを交換することは容易でも、それに伴う付随する行程が発生するために難しいものとなります。よって最終的な工賃の確認はパーツを決めてから、ショップに相談するのが一番です。予算などを考慮した上で、工賃を抑える最善の方法を導きだしてもらいましょう。
ハーレーショベルのオイル交換時期① ベストな交換時期を知る
エンジンオイル
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オイルはバイクとって血液のようなものです。使用しているオイル、または環境などによって差異はありますが、定期的な交換は絶対です。走行距離、もしくは定期期間での交換をおすすめします。距離ですと3,000km・5,000km目安、期間ですと半年に一度程度は交換したいところです。
ミッションオイル
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距離にして約8,000km~15,000kmで交換。もしくはエンジンオイルの交換2回に対して1回交換すれば良いでしょう。
オイルフィルター
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エンジンオイル交換2回に対して1回交換が目安となります。
オイルの品質によっても交換時期に違いが生じる
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仕様するオイルの品質によっても交換サイクルには差異が生まれます。
エンジンオイルに安い鉱物油を使用すれば、距離にして3,000kmと早めの交換を推奨します。MOTULなどの化学合成オイルの場合は、酸化防止の添加剤なども含まれており長期間性能を保ちます。高値ではありますが、8,000kmほどは走行可能です。ミッションオイル、フィルターの交換サイクルは、仕様するエンジンオイルにそれぞれ準じます。
ハーレーショベルのオイル交換時期② 交換時期を早める場合
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一般的なオイル交換の時期の目安を上述しましたが、ショベルヘッドは旧車ゆえに、車体によってはオイル漏れも多くなります。その場合日常的にオイル量の確認補充をすることにもなります。また、乗り始めの車両については、以前の状況が把握しにくいため、交換サイクルはできるだけ早める方が賢明です。
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エンジンオイルを約1,000km程度、ミッションオイルは2,000kmで交換するのも大アリです。特にオーバーホール直後、その他エンジン周りの調整を行った際、または買ったばかりの乗り始めは、この短いサイクルで行うことで、のちのち後悔せずに済むことになります。この場合、愛車のオイル交換を自分で行うことで工賃もかからず経済的といえます。セルフ交換の際のポイントも紹介しておきましょう。
ハーレーショベルのオイルをセルフ交換する場合のポイントと注意点
オイルはしっかり暖める
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古いオイルを抜く際、まずは暖気運転などでオイルを必ず暖めましょう。オイルが柔らかくなり抜きやすさが断然かわります。早く綺麗に抜くためには熱いくらいでOKです。
車体を真っ直ぐ保つ
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オイルを抜くときは、車体は真っ直ぐに保たないとキレイに抜けません。オイルを入れるときも車体が傾けばオイルの入れ過ぎに繋がります。入れ過ぎると、ギアが入らなくなり危険です。
ボルト類などを、この機に洗浄する
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タペットスクリーンが詰まっていると故障の原因になるため、オイル交換時に一緒に清掃してしまいましょう。ボルト類も忘れずに。
ミッションのドレンボルトの扱いについて
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ドレンボルトは非常にナメ安いです。あまり強く締めすぎると開かなくなるので気をつけましょう。銅ワッシャーも毎回交換すれば完璧です。
最後に
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ショベルは1984年までしか製造されなかった為、現在では旧車と呼ばれても仕方がありません。ショベルエンジンに関しても、エボやツインカムに比べれば決して優秀なモノではありません。しかしながらそのエンジンで走ることの魅力を、ショベルを愛する多くのファンが現代に伝えてくれます。1984年の製造停止以降も、様々なカスタムが施された車両が日々創造されるショベルは、旧車と呼ぶには不相応かもしれません。ショベルの輝きは永遠です。