すね毛の処理、抜くのはダメなの?
濃いすね毛は男らしさの象徴。でも最近は、そんな濃いすね毛をイヤがる人も多いとか。女性からも嫌われる原因にもなりかねない、すね毛。日々脱毛に励むメンズも少なくないのではないでしょうか。
そんな“すね毛脱毛派”の多くは、毛を抜いています。毛抜きはもちろん、脱毛ワックスや脱毛テープで一気にベリベリッ!とはがせば、ブツブツッ!と大量に毛が抜ける。爽快感もあり、その時は気持ちよく感じるかもしれませんね。中には黒い毛だけでなく、白いゼリー状の「毛根鞘」まで抜けて、スッキリした……なんて人もいるのではないでしょうか。
でも、そうやって毛を抜くのは、あまりおすすめできません。その理由を一つ一つ見ていきましょう。
すね毛を抜くのはどうしてNG? ① 《抜くと毛穴が汚れてブツブツに》
すね毛を抜くと、毛穴がぽっかりと空いてしまいます。1度だけならともかく、何度も頻繁に抜いていると、毛穴は広がったままになります。そうすると、その毛穴に皮脂や汚れがたまってしまいます。これは「黒ずみ」の原因となってしまうのです。
また、毛はないのに毛穴のブツブツ感だけが残り、「毛はないけど、すねが汚く見える…」なんてことにも。それはすね毛を抜くために起こった、ブツブツの黒ずみのせいかもしれません。
すね毛を抜くのはどうしてNG? ② 《抜くと毛が埋没する》
毛穴がふさがったり傷つくと、毛が肌から出てこなくなることがあります。「埋没毛」と呼ばれるこのような毛は、ふつうならば肌のターンオーバーにより埋没から解放されるのですが、それをムリヤリ抜こうとすると、さらに肌を傷つけることになってしまいます。
人によっては、この毛が皮膚組織を刺激してしまい、かゆいと感じてしまうことも。抜きたい気持ちは分かりますが、埋没毛については、自然回復を待つのが、肌にとってはベストといえそうです。そして、埋没毛にならないためにも、毛穴を傷つけるような行為は控えたいですね。
すね毛を抜くのはどうしてNG? ③ 《抜くと炎症やかゆい肌になるかも》
むりやりすね毛を抜くと、その刺激や、空きっぱなしの毛穴から細菌が入り込むことにより、炎症を起こすことがあります。毛嚢炎(もうのうえん)と呼ばれるこの炎症は、白いニキビのようにも見え、軽度なら消毒で十分ですが、重度の場合は切開が必要になるなど、おおごとになることもあります。
また、毛穴の皮膚が再生する過程では、肌がかゆいと感じてしまうことも。これは皮膚の再生でふさがってしまった毛穴から、毛が皮膚を突き破るように生えることで起こる現象。すね毛は減っても、かゆい肌が続くのは、あまり良くないですよね。
すね毛を抜くのはどうしてNG? ④ 《抜くとシミがブツブツできることも》
すね毛を無理やり抜くと、その刺激でメラニン色素が生成される場合があります。これが繰り返されると、メラニン色素が沈着してしまい、これがシミにつながります。さきほどの黒ずみ同様、足が汚く見えてしまう原因となってしまうのです。シミがブツブツできた足、ちょっとイヤですよね。
ほかにも、いわば「生きている」毛を無理やり抜くことで、出血したなんて経験をした人も、少なからずいるようです。抜いた後がかゆいからとポリポリ掻くのも、毛穴には決して良くないこと。したがって、毛を抜くという行為は、あまりおすすめできません。
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痛くないすね毛の処理方法ってあるの? ① 《除毛クリームなら抜くよりも痛くない》
毛を抜くのがNGなら、どう処理したらいいのでしょうか。まずは、女子のようにツルツルにしたい方へおすすめの方法。それが「除毛クリーム」です。
すねに除毛クリームを塗り、時間が経ったら洗い流すだけ。塗るだけなので痛くないのもポイント。痛いのが苦手という人には、最適といえるのではないでしょうか。
ただし、多くの除毛クリームは、タンパク質でできた毛を溶かすことで、除毛していきます。そのため、同じくタンパク質で構成された肌があれたり、かゆいと感じることもあるかもしれません。あらかじめパッチテストで自分の肌に合うか、確認してから除毛すると確実ですね。
痛くないすね毛の処理方法ってあるの? ② 《脱色クリームで抜くよりも薄くなる》
同じクリームでも、脱色クリームを使うと、すね毛が目立たなくなります。毛の色が薄くなることで、モジャモジャ感が軽減されるのはいいかもしれませんね。こちらも塗るだけで痛くない処理法なので、トライしやすいのもいいですよね。
こちらについても、人によっては使用していてかゆいと感じたり、かぶれてしまうこともあるようです。痛くないのはうれしいですが、自分の肌に合うか、確認してから試してみましょう。
痛くないすね毛の処理方法ってあるの? ③ 《梳きばさみなら抜くよりも安心》
ツルツルでなくても、毛が薄くなるくらいで十分なら、梳きばさみで梳いてしまうのはいかがでしょうか。髪の毛とは違い、見える場所をカットできるので、誰でも簡単にできます。また、ヘアスタイルのように高度なテクニックも不要なのも、いいですよね。適度に毛量が減り、パッと見てすね毛が薄くなるのが良く分かりますよ。
痛くないすね毛の処理方法ってあるの? ④ 《梳きカミソリも薄くなるよ》
また、ハサミを入れるほどではない方には、梳きカミソリもおすすめです。肌に滑らせるようにするだけで、気持ちよくトリミングできるので、楽に処理できますよ。ただ、肌に直接あたるので、あまり強くカミソリを当てると、カミソリ負けしたり、処理後に肌がかゆいと感じることもあるかもしれません。肌が弱い人は、気を付けてくださいね。
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すね毛の悩みは「濃い」だけじゃない! 白い毛が生えてきたら?
黒い毛ならかっこいいけど、白い毛が生えてきたとなると、ちょっとガッカリですよね。もちろん加齢でも生えますが、白い毛が生える理由はそれだけではありません。
白いすね毛が生えてくるワケ。たとえば、食生活が乱れても、白い毛は生えやすくなります。ミネラルが不足すると、毛を黒くするメラニン色素を作り出すことが難しくなります。また、ストレスでも、白い毛は生えやすいのだとか。健康的な食生活と、健やかな精神で、白い毛とはオサラバしたいですね。
メンズだってすね毛処理しよう!
異性から好感を持たれるメンズになるには、身だしなみは必須条件。夏に向けて足を出すことが増える季節は、ぜひすね毛にも気を配ってほしいですね。ツルツルのすねも、毛が薄くなる処理でも、あなたの美意識に合わせて、上手にすね毛を処理してくださいね。