外から入ってくる車や工事の音など。窓周辺から入る音の防音対策とは?
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街中や都会になれば、車やトラック、工事の騒音などが気になるところ。家や部屋で快適に過ごすのであれば、防音対策は重要なファクターのひとつといえるだろう。賃貸に住んでいるのであれば、建材を入れ替えたり、工事をするわけにはいかない。しかしながら、自作で簡単に騒音防止ができる方法もある。
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部屋の中にいれば聞こえてくる、外の騒音。はたして、外からの音はどのようにして入ってくるのだろうか。また、防音対策を講じるのであれば、家の窓も含めて、どの部分に処置をすればいいのだろうか。音のメカニズムと、音が入ってくる経路なども含めて、賃貸の家でも簡単にできる防音対策をご紹介しよう!
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窓から入ってくる騒音をシャットアウト。どんな防音対策ができるのか?
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静かな夜に、または寝るときにも気になってしまう音。家のつくりなどによっては、簡単に外の音が入ってきてしまう家屋や部屋もあるだろう。賃貸にしろ引っ越しをする上で気にしたい部分でもある騒音だが、自宅ではどんな防音対策ができるのだろうか。まずは、音の種類と特性について理解しよう。
防音対策を窓にも講じたい。2種類の音とは?
外から入ってくる騒音
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外から入ってくる騒音の種類は多岐にわたる。車やトラック、救急車の音をはじめ、周辺の道路工事の音や近隣の騒音も考えられる。その他には、近隣の生活音も場合によっては気になる。木造や鉄骨造りの家も音が通りやすく、音に敏感な人であれば気になるのも理解できる。
家から出る騒音
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音は、家に入ってくるだけでなく、家から出ていくものもある。自宅での食事会やパーティーをはじめとして、音楽鑑賞やおしゃべりなども、場合によっては外に漏れてしまう。家から出る音によっては、近所迷惑になってしまうことも考えられる。近隣の人たちに不快な思いをさせないためにも、漏れる音にも注意したい。
窓にも防音対策を。音が最も出入りする場所とは?
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家やマンションの作りが強固な場合であっても、近所の騒音が入ってくることはないだろうか。どうしても入ってきてしまう外の音の侵入口は、窓やベランダ周辺にある。果たして、どんな経路を通って音が入ってくるのかをチェックしてみよう!
窓・ベランダ周辺の騒音が室内に入る経路その1:窓やベランダのガラス面
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ベランダのガラス面は、家やマンションの壁に比べれば、その薄さは4分の1程度。建材を重ね合わせて作った家の壁は平均して160㎜ほどだが、窓ガラスに関しては4㎜程度と薄い。外から入ってくる騒音がシャットダウンできないのも想像に難くないはず。騒音は薄いガラス面を通して入ってくる。
窓・ベランダ周辺の騒音が室内に入る経路その2:窓やベランダのサッシの隙間
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アルミ素材などで作られているベランダのサッシだが、スライドして窓を開けられるようにレールと窓の間に若干の隙間が設けられている。騒音は、その隙間から音が侵入する。また、軽量な金属でできた部品となるので、音の振動を通しやすく、外からの音が入ってくる箇所となっている。
窓・ベランダ周辺の騒音が室内に入る経路その3:窓やベランダの部材箇所
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窓やベランダのサッシの、音を通しやすい素材に加えて、レールの隙間以外にも使われている部材。窓やベランダのロック部分周辺にも隙間があり、そこから外の騒音が入ってくる。これらを考えても、窓やベランダの音の通しやすさがわかる。
窓周辺を防音して快適に過ごしたい!防音でやってはいけない対策とは?
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賃貸マンションや一戸建の防音対策で避けたい方法をチェック!防音効果があると思われがちな防音対策がある。しかしながら、外から入ってくる音の振動を食い止めることができない方法もあるので確認してみよう。
避けたい窓の防音対策その1:遮音シートを使った防音
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遮音シートと呼ばれるアイテムがある。製品名どおり、遮音してくれるシートのことだが、このアイテムは建材と一緒に使って効果を発揮するものであり、窓に張り付けてしまえば、完全に遮光してしまうだけでなく、効果は期待できない。また、重量のあるシートなので、壁に貼り付けておくことは難しいだろう。
避けたい窓の防音対策その2:プチプチシートなどを使った防音
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窓に張り付けるデザインの入ったプチプチシートなどが販売されている。結露防止や室内の保温効果はあるものの、防音には効果を発揮しない。防音効果を得ようと思うなら、何重にも窓に張り付けてしまうこともできるが、思ったほどの防音効果は期待できないだろう。
避けたい窓の防音対策その3:飛散防止フィルム
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飛散防止フィルムは、ガラスが割れて飛び散るのを防いでくれるフィルムとなる。飛散防止フィルムには防音効果があると思う人もいるようだが、防音効果はないに等しい。フィルムの厚さも薄く、防音をするのであれば厚みが必要となる。
出る音と入る音を防音!自作でもできるおすすめ防音対策とは?
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間違った方法が分かったところで、実際に防音をする際に自作でもできる対策やアイテムをご紹介しよう。これらのアイテムや方法は、実際に効果のある実用的な方法。音の出入りが気になるのであれば、まずは手近なところから始めてみよう!
賃貸でも簡単にできる自作の防音対策その1:窓用透明防音シート
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TRUSCO(トラスコ) 窓用防音透明シート UVカットタイプ 920mmX2m 厚み2mm TSFP2ST
価格
¥ 23,807
透明であり、窓に張り付けても窓の機能を損なわない防音透明シート。こちらは吸音する素材ではなく、音を遮断する素材。そのため、防音効果が期待できる。カッターでカットして、窓の大きさに合わせればすぐに使うことができて便利。UVカット材も配合しているシートなので、劣化しにくい。
防音シートの施工方法
防音シートを使って防音をする際に気をつけたいのは、その施工方法。音は振動のため、窓ガラスに直接防音シートを張り付けると、最大限に効果を得ることが難しい。しかしながら、窓とシートの間に隙間を作ることによって、外から入る音の振動が、ガラスとシートの隙間で減衰するので、さらなる防音効果が期待できる。
賃貸でも簡単にできる自作の防音対策その2:防音ベントキャップ
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ユニックス 防音製品 ステンレス製 ベントキャップ SSRW150A10M 防音フード(給気専用) メッシュ
価格
¥ 5,161
ベントキャップとは、外壁に設置する給気・排気の開口部に取り付ける蓋で、雨水の浸入や虫の侵入を防ぐ構造になっている。 形状は丸型のガラリ形式で、材質はアルミ、ステンレス、樹脂などがある。
防音性脳のあるベントキャップを吸気・入気口に直接取り付けることによって、外から入る騒音を防ぐことができる。賃貸に住む人なら、防音のための工事や施工などを必要とせず、防音対策が可能だ。
賃貸でも簡単にできる自作の防音対策その3:防音スリーブ
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大建プラスチックス 防音パイプ グレー 100NS
価格
¥ 474
吸気口の中に入れて防音をするアイテムとなるのが、防音スリーブ。防音スリーブは、賃貸の戸建てや部屋でも取り付けと取り外しが自分でできるので、後になって原状回復などが必要ない。サイズによってタイプも分かれるので、実際の寸法やタイプをネット上でしらべて、手に入れるようにしよう。
防音スリーブ使用上の注意点
吸気口に直接入れることによって効果を発揮する防音スリーブだが、実際には吸気・排気の効率が下がることが考えられる。なぜなら、空気が通過する面積を幾分か占有するからだ。防音スリーブを使用する場合は、窓やベランダからの定期的な換気も気にかけておこう。
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音の振動の特性を知って、自作でよりよい防音対策を行おう!
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夜寝るときなどの静かな時間帯にも気になる外やご近所の騒音。防音対策は、外の騒音が良く入ってくる家であれば、ぜひ行っておきたい。防音ガラスを入れるコストを考えれば、自作でできる方法で防音対策をするのも選択肢の一つ。音の振動の特性を知って、自作でよりよい防音対策を行おう!