そもそも掃除機の吸引力ってなに?
掃除機の性能を図る目安の一つが、「吸込仕事率」と呼ばれるJIS規格の指標です。この指標は、「Pa(真空度)」と呼ばれている、ゴミを浮き上がらせる力が大きく左右します。この「Pa」が大きいほど、床にあるゴミが離れやすく、キレイにできるというわけです。
ただし、この「Pa」が強すぎるだけでは、ゴミを床から取り除くことができません。「Pa」と並んで大切なのが「風量」。この風量が小さいと、いくら「Pa」が大きくゴミを床から引き離しても、掃除機内にゴミが運ばれません。
この「Pa」と「風量」のバランスが良いと、吸引力があって、しっかり仕事をしてくれる掃除機、ということになるのです。実際のカタログでは、「Pa」や「風量」ではなく、「吸込仕事率」を強調していることが多いので、今回の記事でもこの「吸込仕事率」を吸引力の指標としてみていきます。
ダイソン掃除機の吸引力って強いの?弱いの?
日本で一番売れている掃除機ブランド、それがダイソンです。「吸引力が変わらない」というCMコピーでおなじみですが、実は他の掃除機と比較すると、吸引力自体は決して強すぎることはなく、むしろ弱いほうなのです。
ところが、ダイソンの掃除機のすごいところは、ゴミを多く吸っても、CMコピーの通り、その吸引力が変わらないところ。他のメーカーの掃除機は、はじめこそダイソン以上に強すぎる吸引力を誇りますが、使うにつれて吸引力が弱くなったというデータがあります。
ダイソンの掃除機は、決して吸引力が強いのではなく、いつ使っても吸引力が弱くなったと感じない、という点が評価されているのかもしれません。
ダイソン掃除機の吸引力を引き立てるのはモーターヘッド!
いわゆる吸引力では、決して他メーカーほど強すぎる印象のないダイソンの掃除機ですが、それでも商品比較サイトなどで高い評価を得ている要因は、モーターヘッドにあるようです。
ヘッドのブラシがモーターで回転してくれるので、ゴミを掻き出す力が強いのがダイソンの掃除機の特徴です。カーペットはもちろん、フローリングの溝に詰まったゴミもしっかり掻き出してくれます。このモーターヘッドの性能が高いため、吸引力では決して強すぎるわけではないダイソンの掃除機は、ゴミを吸い上げる力が高いと評価されているようです。
ダイソン掃除機の魅力は吸引力だけじゃない!静かさも◎!
ダイソンの掃除機のもう一つの魅力は、その静音性。どうしても吸引力が強い掃除機は、その騒音が気になりますが、先程からお伝えしているように、ダイソンの掃除機は、吸引力そのものは強すぎるわけではありません。このことが騒音の静かさにも効いてくるのです。
騒音のデータをダイソンは公表していませんが、商品比較サイトでも、静音性は高い評価を得ています。お子さんがいるご家庭では、細かいゴミを取ってくれる性能はもちろん、この静かさも、掃除機選びの重要なポイントですよね。
ダイソン掃除機の吸引力は年々弱くなっているってホント?
最近、ネットでは「ダイソンの掃除機の吸引力が弱くなったのでは?」と噂されています。実際のところはどうなのでしょうか。
ダイソンが日本で初めてスティック式のコードレス掃除機を発売したのが、2011年。この時の「DC35」モデルは、吸込仕事率が65WA(強にした場合、以降も同じ)です。それから7年、2018年の最新モデル「V10」は、吸込仕事率130WAと倍以上にパワーアップしています。それまでのフラッグシップモデル「V8」(2016年発売)は115WAなので、年々強力になってきているようです。
一方、「V8」の翌年に発売された「V7」は100WAと、ここだけを比較すれば、弱くなったという指摘はあっているかもしれません。しかし、“最新モデル=最強のフラッグシップモデル”とは限らず、実際、「V7」は本体が「V8」に比べて軽くなり、充電時間の短縮化も図られています。決して弱くなったのではなく、最新技術とパワーとを比較しながら、バランスの取れた新製品が発売されているのです。
年を追うごとにモーター性能もよくなり、静音性も高まっているでしょうから、そういった点が「弱くなった」と誤解を受けている面もあることでしょう。掃除機の使い勝手のポイントは、人によっては様々。吸引力という人もいれば、軽さや充電時間を重要視する人もいるでしょう。あなたなりの指標で、掃除機を選んでほしいですね。
ダイソン掃除機のフラッグシップ「V10」の魅力①吸引力があるのに長時間使える
さて、ダイソンの最新コードレス掃除機「V10」は、省電力モードを搭載しました。吸引力こそ弱くなりますが、それでも毎日のちょっとしたお掃除では十分。最大60分使える、長時間設計もうれしい限りです。
ダイソン掃除機のフラッグシップ「V10」の魅力②吸引力を左右するフィルターのお手入れ時期がわかる
本体の手元には、フィルターの目詰まりを知らせてくれるランプが搭載されています。フィルターは定期的に洗浄することで、変わらない吸引力を維持することができます。その洗浄目安がわかりやすいというのは、うれしいですよね。
ダイソン掃除機のフラッグシップ「V10」の魅力③充電時間が短いのに長時間使える
2017年の「V7」と同じく、フラッグシップモデルでも充電時間が短縮されました。これまでの「V8」からは2時間短く、3時間半の充電で、たっぷり掃除をすることができます。これはありがたいですよね。
ダイソン掃除機のフラッグシップ「V10」の魅力④ゴミ捨てがより簡単にできちゃう
ダイソンの掃除機は、これまでも比較的簡単にゴミを捨てることができましたが、「V10」では設計を見直したことで、これまで以上にゴミが舞い散ることなく、捨てることができるようになりました。小さいゴミ箱に捨てることもできるので、より扱いやすくなったといえますね。
ダイソン掃除機は吸引力も使い勝手もナンバーワン!
今回はダイソンの掃除機、特にコードレスモデルについて、その特徴や吸引力を見ていきましたが、もちろんキャニスター型も大人気です。こちらも取り回しのしやすさで、根強い人気を誇っています。
サイクロン型掃除機は、ダイソン以外のメーカーからも多く販売されていますが、目詰まりのしにくさと吸引力の変わらなさでは、やはりダイソンに分があります。「我が家にはダイソンのパワーは強すぎるのでは」と感じているあなたも、一度ダイソンの掃除機を使うと、手放せなくなるかもしれませんよ。