ブリーチのユーハバッハについて
ユーハバッハはブリーチの最終章千年血戦篇で登場した敵の首領でラスボスです。 滅却師の始祖という驚きの存在で見えざる帝国を率いて、あっという間に護廷十三隊に壊滅的な打撃を与えました。 配下の星十字騎士団は強すぎると言われますが、星十字騎士団自体がユーハバッハの魂を分け与えられた存在です。
また、ユーハバッハ固有の能力「全知全能」も強すぎるということで、ブリーチのラスボスにふさわしいキャラクターでした。 ブリーチの最後の敵ユーハバッハについてご紹介します。
ブリーチのユーハバッハとは
ユーハバッハはブリーチの最終章千年血戦篇で登場しました。 滅却師の組織「見えざる帝国」を率いて、尸魂界を襲撃した最後の敵です。 その外見は一護の中にある斬月に似ていて、滅却師からは陛下と呼ばれています。
千年前に山爺こと山本元柳斎重國に敗北しています。滅却師は絶滅寸前に追い込まれたと思われましたが、何と瀞霊廷の影に見えざる帝国を作るに千年間潜んでいました。 千年前の間に遥かに強くなった滅却師の軍団を率いて、尸魂界を壊滅寸前まで追い込みました。
本人も理不尽と言えるほど強力な能力を持っていて、ブリーチの最後の敵に相応しい強さを持っています。
ブリーチのユーハバッハ能力1
ブリーチのユーハバッハは全知全能(ジ・オールマイティ)という能力を持っています。 これは未来に起こる全てを知ることができ、これによってユーハバッハが知る能力では彼を傷つけることはできなくなるというとんでもない能力です。
元々1000年前からこの能力を持っていましたが、完全に制御できる状態に回復したのは兵主部一兵衛との戦闘中です。 更に霊王の右腕を吸収することで、未来自体を改変する能力に変化しています。 この能力で、一護の天鎖斬月が気づいたら折れているという理不尽な現象を起こしました。
井上織姫の力でも斬月を元に戻すことができませんでした。これは折られた瞬間にそのことは過去になるため、その時点から全ての未来で斬月が折られたことが確定しているからと考えられます。 過去を改変する月島の能力で折られなかった過去を挟み込むことで、斬月は修復可能になっています。
また、ユーハバッハが認識していない能力には効果を発揮しないため、認識自体を操作する鏡花水月はある意味天敵的な能力になっています。
ブリーチのユーハバッハの能力2
ユーハバッハには全知全能以外にも固有の能力があり、自分の魂の欠片を分け与えることができます。 ユーハバッハの魂を与えられたものは、心身の欠陥を満たすことができます。 星十字騎士団に与えられた聖文字はこの能力の発展系で、その人物の個性に応じてパワーアップします。
魂の欠片を与えられた人物が死ぬと、与えた魂はユーハバッハのところに戻ってきます。 戻ってきた魂を吸収することで、ユーハバッハ自身も能力を受け継いでパワーアップすることができます。 また、聖別を使うことで強制的に魂を取り戻すことができます。
そもそも滅却師の力自体がユーハバッハが分け与えた力のため、滅却師ならば誰の力であっても奪うことが可能なようです。 全知全能の陰に隠れてしまっていますが、これも相当なチート能力です。 ただし、石田雨竜のように聖別で力を奪うことができない相手もいます。
ブリーチのユーハバッハの性格について
ブリーチのユーハバッハは味方の滅却師から簡単に力を奪い取って殺してしまうなど、かなり冷酷で自分勝手な存在として描かれています。 一方でユーハバッハの目的は霊王を殺すことで生死の境目を無くし、すべての存在が死の恐怖に怯えない世界を作ろうとしていたようです。
簡単に味方の命を奪ってしまうユーハバッハには似合わない目的にも思えますが、ユーハバッハ自身が元々は三重苦の無力な赤ん坊として生をうけたことを考えると恐怖を無くしたかったのは真実でしょう。
非常に独善的な存在なのは事実ですが、あまりに強大な力を持つユーハバッハは普通の人間の感覚では理解できない存在になっていそうです。
ブリーチのユーハバッハはなぜ斬月に似ているのか?
ブリーチのユーハバッハは、黒崎一護の中にいる斬魄刀の意志斬月と似ていると言われていました。 これは、偶然ではありません。 斬月だと思われたのは本当は斬魄刀の意志ではなく、一護の中にある滅却師の力が形となったものでした。
全ての滅却師の力はユーハバッハ由来のものですから、千年前のユーハバッハそっくりの姿になっていたようです。 一護が滅却師の力を持っていたのは一護の母真咲が滅却師だったからでした。 真咲はかなり強力な滅却師でしたが、ユーハバッハの聖別で力を奪われています。
命は取られなかったようですが、そのせいで力を失った真咲はグランドフィッシャーに命を奪われています。
ブリーチのユーハバッハと霊王の関係について
ブリーチのユーハバッハは霊王を殺すために、霊王宮に侵入しました。 その際、自分が霊王の子供であるかのような発言をしています。 更に霊王の左手ペルニダや霊王の心臓ではないかと言われるジェラルドもユーハバッハに従っています。
自分が力を分け与えた存在である滅却師をすべて自分の子供と考えているのがユーハバッハですから、文字通り霊王の子供ではないかもしれませんが、ユーハバッハは霊王の力を分け与えられた存在なのかもしれません。
死神たちの頂点に立つ存在のはずの霊王ですが、何故か捕らえられているかのような姿で安置されていました。 また、滅却師は「霊王の敵は死神」という発言もしており、霊王の左手は自分のことを滅却師と名乗っています。 滅却師の始祖はユーハバッハではなく、霊王だったのかもしれません。
ブリーチのユーハバッハの活躍について
ブリーチのユーハバッハは、最初に尸魂界を襲撃した時点では影武者と入れ替わっていました。 まともに戦ったわけではありませんが、影武者を戦わせることで総隊長山本元柳斎の卍解を奪うことに成功しました。 奪った卍解であっさりと総隊長を両断し殺害しています。
その後、救援に来た黒崎一護と交戦後、時間切れのため撤退しました。 二度目の襲撃では霊王宮に侵入し、零番隊と激突します。 零番隊とは面識があることが語られました。 死神の頭領で尸魂界最強と思われる兵主部一兵衛と激突します。
途中までは一兵衛に圧倒されますが、相手が卍解を出したところで全知全能の能力が開放されます。 全知全能を使うと星十字騎士団全員の力を奪いつくしてしまう恐れがあったため、完全に力を取り戻すまで温存していました。
一兵衛の能力を既に知っていたためか、無効化して逆転しています。 一兵衛に勝てたのは運が良かった部分もあると思いますが、その後は霊王の右腕を吸収しさらにパワーアップしました。
強すぎるブリーチのユーハバッハはなぜ負けたのか?
ブリーチの最終巻では霊王宮での修行を終え、更に死神、滅却師、虚、完現術を全て統合した黒崎一護と対決します。 ユーハバッハ自身は油断できないと言っていましたが、短時間のうちに一護の力を全て見切っていました。 卍解したとたんに刃が折れるというチートぶりを発揮し圧倒します。
一護を倒した後は藍染の拘束を何故か破壊し、戦いになります。 藍染が完全に力が使えない状態とはいえ優位に戦いを進めますが、月島のおかげで復活した一護と恋次が乱入し乱戦になります。 即座に全知全能で圧倒しますが、一護だと思って刺した相手は藍染でした。
鏡花水月のいつものパターンにはまってしまったユーハバッハは斬月で斬られてしまいます。 しかし、まだ倒されていなかったユーハバッハは再び斬月を破壊し、鏡花水月も砕くという快挙を達成します。 ユーハバッハ完全勝利かと思われましたが、突然現れた石田雨竜に静止の銀を打ち込まれます。
一瞬全知全能を使えなくなったユーハバッハですが、すぐに元に戻ってしまいます。 既にユーハバッハを倒す方法はないと思われましたが、砕けた斬月の中から旧斬月が出現します。 反応が遅れたユーハバッハは旧斬月で一刀両断されて倒されました。
ブリーチのユーハバッハについてまとめ
ブリーチのラスボスユーハバッハについてご紹介しました。 果たして、本当に藍染より強かったのかは疑問ですが、月島、藍染というチートキャラ二人が味方にならなければ勝てなかったユーハバッハはラスボスにふさわしいキャラクターでした。
漫画では描かれていませんが、ユーハバッハの遺体は霊王の代わりになったようです。 アニメには登場していないユーハバッハですが、ぜひアニメ完結編を制作してほしいですね。