ブリーチに登場する死神たちが持つ斬魄刀には、能力を開放した状態の「始解」、さらに能力を進化させた最終奥義の「卍解」があります。卍解を使えるのは、護廷十三隊の中でも隊長クラスの限られた人物だけです。それぞれの斬魄刀の能力や、強さを考察してまとめた最強ランキングを、かっこいい解号や能力を一覧にしてご紹介していきます。

ブリーチの最強卍解ランキング第20位は、六車拳西の「鐵拳断風」です。鐵拳断風は、斬魄刀が装甲に変化して腕全体を覆い、拳が触れてる間は無限に霊圧を炸裂させられる能力を持っています。しかし、登場シーンが少なかったため、強さがわかりにくく、一覧の上位から外れる結果となってしまいました。

解号は「吹っ飛ばせ」で始解状態の「断地風」となり、斬魄刀がナイフのような形へ変化します。切った太刀筋を爆発させることができるので、始解状態でも相当な攻撃力があります。

空座決戦篇でのワンダーワイスとの戦いで、六車拳西は初めて卍解を披露しますが、戦闘シーンなどは描かれず、能力や威力など紹介されずに終わっています。その後、千年血戦篇のマスク・ド・マスキュリン戦で再登場し、その威力を発揮してマスク・ド・マスキュリンを瀕死寸前まで追いつめました。

ブリーチの最強卍解ランキング第19位は、阿散井恋次の「双王蛇尾丸」です。双王蛇尾丸は、斬魄刀で突き刺した相手に、一気に霊圧を炸裂される「蛇牙鉄炮」という技を放つ能力があります。卍解を発動すると、右の手にはオロチ王の刀が装着され、左の腕には狒狒王の腕が生えた姿に変化します。狒狒王の腕は阿散井恋次の腕と連動して動かすことができ、敵を握りつぶす威力も持ち合わせています。

解号は「咆えろ」で始解し、蛇腹状態の刀へと変化し、伸縮自在に操ることが可能です。パワーやスピードといった身体能力もあがるので、阿散井恋次の戦闘スタイルにあった卍解ですね。

蛇尾丸の卍解は「狒狒王蛇尾丸」と思われていましたが、千年血戦篇で兵主部一兵衛の助言により完全体ではないことがわかり、霊王宮での修行の末、真の卍解である双王蛇尾丸へと進化を遂げました。六車拳西らが苦戦したマスク・ド・マスキュリンを「本望だろ、スーパースター」というかっこいいセリフとともに、一瞬で炭にしてしまうほどの強さを見せます。

ブリーチの最強卍解ランキング第18位は、班目一角の「龍門鬼灯丸」です。班目一角は男気溢れるかっこいい、名セリフも多い人気キャラです。班目一角の卍解の能力は、鎖で繋がれた巨大な3つの斧に変化し、攻防の衝撃を蓄積することで攻撃力をあげていきます。能力が全開放された状態では類まれなる強さを見せましたが、卍解は壊れてしまうと修復不可能なため、真価を発揮しづらい能力でもあります。

「延びろ」で槍へと変化します。また、「裂けろ」で三節棍に変化させることもでき、変幻自在な戦闘を得意とする斬魄刀です。解号の2つある斬魄刀は珍しく、ランキング一覧でも唯一鬼灯丸だけでした。

卍解の習得は隊長就任の条件でしたが、更木剣八の元で戦いたいという強い思いがあり、卍解習得後も誰にも披露していませんでした。しかし、破面篇でエドラドとの戦いで苦戦を強いられ、卍解を発動し、無事勝利を収めます。その後1度も卍解を使用することはありませんでしたが、見た目がかっこいいので、もう一度見たいというファンも多くいます。

ブリーチの最強卍解ランキング第17位は、鳳橋楼十郎の金沙羅舞踏団です。金沙羅舞踏団は、幻術系の能力を持っています。背後には巨大な指揮者の手、左右には何十人もの怪しげな踊り子が現れ、敵に幻覚を見せると同時に、幻覚通りのダメージを与えることができる汎用性の高い卍解です。音楽が聞こえないと幻覚を見せることができない弱点もあり、一覧では評価の低い卍解となってしまいました。

「奏でろ」という解号で、刀の先が薔薇の付いた鞭の「金沙羅」に変形します。始解では、刀の先に付いた薔薇が爆発する「十六薔薇」という攻撃技が使えるようになります。

鳳橋楼十郎は、千年血戦篇のマスク・ド・マスキュリン戦で初めて卍解を披露します。幻覚で火や水、雷などを自在に操ることができる特殊な能力のおかげで、一時戦況は優勢になります。しかし、敵に「音楽が聞こえないと幻覚を見せられない」という技の弱点に気付いて鼓膜を破ってしまったため、敗北する結果になってしまいました。

ブリーチの最強卍解ランキング第16位は、更木剣八の卍解です。鬼のような風貌に変化し、卍解前とは比較できないの威力を発揮します。その反面、自我をも忘れてしまうデメリットも持ち合わせています。残念ながら更木剣八の卍解は名称が明かされていませんが、卍解の名前を教えたのが副隊長の草鹿やちるであったことを踏まえ、彼女が斬魄刀の一部だったのではないかと推測されています。

解号の「呑め」で始解状態「野晒」となり、斬魄刀が巨大な斧へと変化し、岩をも粉砕する力があります。更木剣八らしさが表現されたかっこいい始解は、多くのファンを魅了しました。しかし、人間離れしてしまった卍解はあまり人気がなく、ランキング一覧では低い評価となっています。

更木剣八が卍解を習得したのは、千年血戦篇のジェラルド・ヴァルキリー戦でした。始解状態での戦闘で苦戦を強いられる更木剣八でしたが、姿を消したはずの草鹿やちるが現れ、卍解に目覚めさせます。卍解状態になった更木剣八は敵を一刀両断しますが、自身の霊圧や理性を保てず、勝利とともに意識を失ってしまいました。

ブリーチの最強卍解ランキング第15位は、砕蜂の雀蜂雷公鞭です。雀蜂雷公鞭の能力は、大型ミサイルを放つ一撃必殺型の卍解です。「暗殺と呼ぶには派手過ぎる」というセリフの通り、威力は高いものの、大きすぎて準備に時間がかかってしまったり、体を吹き飛ばされて隙ができてしまうといったデメリットも多く、砕蜂自体も卍解を使用しないようにしています。

全ての敵を刺し殺すという意味を持つ「尽敵螫殺」というかっこいいセリフを解号とし、右手中指に装着できる小さな形の「雀蜂」へと変化します。素早く相手を二回刺すことで相手を毒殺する「弐撃決殺」の能力を持っています。

砕蜂が最初に卍解を使ったのは、破面篇で十刃No.2のバラガンとの戦闘です。「老い」の能力を持つバラガンによって、砕蜂は左腕を失ってしまいます。そこへ加勢に訪れた有昭田鉢玄と協力し、雀蜂雷公鞭を使ってバラガンへダメージを与えました。作中でも砕蜂自身が語っていますが、隠密には向かない大きさと重量であることから始解状態で戦闘するシーンが多く、残念ながら一覧では評価の低い卍解とされています。

ブリーチの最強卍解ランキング第14位は、朽木ルキアの白霞罰です。白霞罰は氷結系の斬魄刀で、自身の体温を氷点下まで下げて、周囲を絶対零度で包み、敵を凍結させる能力を持っています。卍解発動後、瞬時に広範囲を凍らせる高い威力を見せますが、卍解解除のタイミングを間違えると自身も砕け散ってしまう高いリスクのある技です。

解号「舞え」で、純白の刀へ姿を変えます。単純に相手を凍らせたりする能力ですが、始解した袖白雪は、斬魄刀の中でも最も美しい刀とされています。破壊的な威力はありますが、発展途上の能力なのでランキング一覧の上位には入れませんでした。

朽木ルキアは千年血戦篇で、阿散井恋次たちと共に、霊王宮での修行で卍解を習得しました。そして、兄である朽木白哉の卍解を奪ったエス・ノトと対峙します。「恐怖」を与える能力を持つエス・ノトに追い込まれてしまうルキアでしたが、生きているものにしか効果がないという弱点を見つけ、卍解を発動して見事勝利を収めました。

ブリーチの最強卍解ランキング第13位は、卯ノ花烈の皆尽です。卯ノ花烈は全編通して1度しか卍解を発動しておらず、詳細は知られていません。そのせいか、一覧では上位に入ることができませんでした。卍解状態になると、周囲に血のような液体が滴り、その液体が刀身に集まって刀となります。見た目はとてもグロテスクで、更木剣八とも対等に戦える威力を持っています。

また、解号無しで始解できたり、始解と卍解で呼び名が変わる希少な斬魄刀でもあります。始解の呼び名は「肉雫唼」で、エイのような生き物に変わり、負傷者を治療する回復系の能力です。

唯一卍解を見せたシーンは、更木剣八との戦闘シーンです。救護部隊の四番隊隊長を務める卯ノ花烈は、実は護廷十三隊の創立メンバーであり、初代剣八の異名を持つ元十一番隊隊長でした。千年血戦篇で、更木剣八の育成が必要となり、卯ノ花烈が命を懸けて戦ったことで始解させることに成功しましたが、「役目を果たして死ねることの何と幸福であることか」というセリフとともに命を落とす結果となりました。

ブリーチの最強卍解ランキング第12位は、東仙要の清虫終式・閻魔蟋蟀です。卍解を発動するとドーム型の空間が現れ、術者以外の視覚や嗅覚といった五感はもちろん、霊圧感知能力など全ての感覚を無効にする能力を持っています。東仙要の斬魄刀を触らなければ、この空間の中では感覚を戻すことはできません。

解号「鳴け」で始解の「清虫」へ変化し、鍔についた小さな輪で超音波のような音を発して、相手を気絶・痙攣させる特殊な能力を持った斬魄刀です。

東仙要は愛染惣右介と共に尸魂界を裏切り、空座決戦篇で狛村左陣と戦い、卍解を披露します。盲目の東仙要は、虚化・帰刃化したことで目が見えるようになり、狛村左陣を圧倒的に追い詰めました。しかし、部下であった檜左木修平が近づくことに気付けず、敗北を喫します。最後に親友であった狛村から「貴公を失えば儂の心には穴があくのだ」というセリフを言われ、涙を流しながら命を落とすのでした。

ブリーチの最強卍解ランキング第11位は、狛村左陣の黒縄天譴明王です。狛村左陣の卍解は、鎧を着た巨人を召還するという隊長クラスでも特異とされる能力とされています。巨人と狛村左陣の攻撃や受けるダメージが連動しているというデメリットがありますが、「壊れた卍解は修復できない」という制約が無効になる唯一の卍解として高い評価があります。

「轟け」の解号で始解「天譴」になります。始解状態では巨人の腕のみを召喚し、卍解と同じ威力で攻撃することができます。狛村左陣との動きは連動しますが、卍解状態とは違い、受けるダメージは反映されないのが始解の特徴です。

狛村左陣の卍解には、さらに上の段階の「黒縄天譴明王・断鎧縄衣」があります。狛村左陣は、千年血戦篇でバンビエッタ・バスターバインに卍解を奪われてしまいました。その後、バンビエッタ・バスターバインとの再戦し、自分の心臓と引き換えに習得した「人化の術」を使い、鎧を脱いだ圧倒的な強さを持つ巨人を召喚する黒縄天譴明王・断鎧縄衣を発動させて勝利を収めました。

ブリーチの最強卍解ランキング第10位は、平子真子の逆様邪八方塞です。アニメ・漫画では披露されることのなかった卍解ですが、実は小説で披露されています。逆様邪八方塞は催眠の能力を持っており、敵と味方の認識を逆転して認識させることができます。自身が戦わなくても勝てるので非常に強力な能力と評価が高く、原作で描かれることのない卍解でしたが一覧の上位に入っています。

「倒れろ」という解号で、始解「逆撫」へと変化します。始解状態では、相手の神経を支配し、左右・上下・前後の全方向の感覚を真逆に見せることができます。一護達の学校に転入した際の挨拶で「俺得意やねんで、逆さま」というセリフは、この能力の伏線でした。

小説内では、数え切れないほどの大勢の敵に一人で立ち向かう際に、逆様邪八方塞を使い、敵を同士討ちさせて一網打尽にするシーンが登場します。作中で平子真子自身が「始解が強者向き、卍解が雑魚向き」と語っており、強者との戦闘が多い原作では卍解を使わなかったことを説明しています。

ブリーチの最強卍解ランキング第9位は、浦原喜助の観音開紅姫改メです。この卍解は、触ったものを作り変えて治す能力があります。戦闘能力は低いため最前線での活躍は難しいですが、負傷した仲間を回復することもできる優れた能力の斬魄刀と言えます。破面篇で、茶渡の修行を恋次に託した際に発した「自分の卍解は戦闘には向いていない」というセリフは、こういうことだったんですね。

解号「起きろ」で始解状態「紅姫」になり、鍔のない短刀へ変化します。血液を利用して攻撃をしたり、防御をしたりする能力があり、高い戦闘能力を発揮しています。

浦原喜助は元々戦闘を好まない死神でしたが、千年血戦篇でアスキンと戦闘し、卍解を発動させました。アスキンによって毒の空間に閉じ込められた浦原喜助は、絶体絶命のピンチに陥りました。そこで初めて人前で卍解を発動し、毒に冒された身体を治癒しながら、グリムジョーの戦闘の補佐に尽力を尽くし勝利しました。

ブリーチの最強卍解ランキング第8位は、兵主部一兵衛のしら筆一文字です。兵主部一兵衛は尸魂界のあらゆるものの名前を名付け親で、卍解ではなく真打という言葉を使っています。彼の卍解は、黒く塗りつぶしたものに白で名前を刻むと、書かれた名前の力と同じだけの力量になってしまう能力です。どんな能力やパワーを持っていても関係なく能力を封じてしまうため、常に有利な戦況に持ち込むことができます。

「黒めよ」の解号で、筆の毛先が刀へと変わり始解「しら筆」になります。刀から墨汁のような黒い液体を撒き、相手を黒く塗りつぶすとその部分は力を失ってしまう能力があります。登場シーンは少ないものの圧倒的な強さを見せたことで、一覧上位にランクインしました。

兵主部一兵衛は、千年血戦篇で初めて登場した零番隊の一人です。霊王宮へユーハバッハが侵入し、対峙しました。そして卍解を発動し、ユーハバッハに「黒蟻」と名前を書き込んで圧倒的に有利な戦況を作り出しました。そこから一方的な攻撃を繰り出し、兵主部一兵衛の勝利かと思った矢先、ユーハバッハの真の能力「全知全能」が目覚めてしまい、兵主部一兵衛は粉々になって敗戦してしまいました。

ブリーチの最強卍解ランキング第7位は、市丸ギンの神殺槍です。神殺槍は、伸縮するときに刀身が塵になって相手の体内に塵の破片を残すことができます。さらにその破片には、相手を即死させるほどの威力を持った猛毒があります。最速の斬魄刀と呼ばれているこの刀は、「手を叩く音が聞こえる500倍」の速度で伸縮する最強クラスの斬魄刀でもあります。ビルを簡単に真っ二つにする強さも兼ね備えた卍解です。

解号「射殺せ」で始解し、最大で脇差の100本分の長さまで伸ばすことができる「神槍」になります。そのため、百本差しという異名を持っています。一度しか使われていない卍解ですが、驚異的な強さが評価され、ランキング一覧の上位にランクインしました。

破面篇で愛染惣右介とともに尸魂界を裏切った市丸ギンですが、反旗を翻し、愛染と戦います。このとき、初めて猛毒を使う技を使い、誰もダメージを与えられなかった愛染に大ダメージを与えることができました。しかし、既に崩玉を取り込んでしまっていた愛染を倒すことができず、残念ながら命を落とします。最後に市丸ギンが言った乱菊へのセリフは、名言の一つです。

ブリーチの最強卍解ランキング6位は、涅マユリの金色疋殺地蔵です。卍解を発動すると赤ちゃんの顔をしたイモムシのような不気味な物体が現れ、この物体が周囲に涅マユリの血液から作った毒の霧を撒き散らします。敵・味方関係なくダメージを負うので、かなり危険な卍解とされています。また、毒の構造が毎回変わる仕様になっているので、解毒剤の効果もなく、驚異的な威力があります。

「掻き毟れ」の解号で始解「疋殺地蔵」になり、切りつけた相手の四肢を麻痺させて動けなくしてしまう力を見せます。脳からの信号を遮断しているだけなので、痛みだけは感じる残酷な能力ですね。

作中で何度か卍解を見せた涅マユリですが、破面篇でのザエルアポロ戦が名勝負として有名です。双方優れた頭脳戦を見せますが、ザエルアポロの能力によって操られた金色疋殺地蔵が涅マユリを襲う事態に陥ります。しかし、涅マユリは自身を襲うと自爆するように改造をしていたことで、難なく危機を乗り越え、ザエルアポロを新薬の被験者にして見事勝利を収めました。

ブリーチの最強卍解ランキング第5位は、京楽春水の花天狂骨枯松心中です。解号は、他の斬魄刀に比べて長いセリフの「花風乱れて花神鳴き、天風乱れて天魔笑う」で、始解の能力は、子供の遊びを現実にし、花天狂骨の霊圧領域にいる者全てが遊びのルールに支配されるというものです。京楽春水の卍解は、浮竹十四郎に「人前で見せるものではない」とも言われたもので、悲恋の心中物語に準えた技で、4段階の構成になっています。

まず第一段「躊躇疵分合」で、敵が京楽につけた傷が無条件に浮かび上がります。次に第二段「懺悔の褥」で、まるで病気のように敵に黒い斑点が浮かび上がり、第三断「断魚淵」でお互いの霊圧が尽きるまで周囲を囲む水の中から出られなくなります。最後は〆の段「糸切鋏血染喉」で、京楽春水の手から伸びた糸が身体に纏わりつき、敵の喉を掻き切るという物語を演じているような技となっています。

戦闘をあまり好まない京楽春水は最後まで卍解を見せることはありませんでしたが、千年血戦篇でようやく披露しました。星十字騎士団リジェ・バロとの戦闘で、無敵状態になってしまったリジェ・バロを倒すため、卍解を発動します。強制的に心中物語の演者となった敵の喉を切り、勝利しました。七五調で語る京楽春水のセリフは迫力があり、かっこいいシーンです。

ブリーチの最強卍解ランキング第4位は、日番谷冬獅郎の大紅蓮氷輪丸です。氷雪系最強の強さを持つ斬魄刀とも言われる大紅蓮氷輪丸は、大気中・相手の体内にある水分を全て利用して凍らせることのできる能力を持っています。卍解を発動すると、背中に翼の生えた龍を纏い、巨大な氷の花が浮かびます。全ての水を操ることが可能なので、天候も変えてしまう強さがありますが、日番谷冬獅郎の若さが原因で能力を完全に生かせていないとされています。

初めてセリフ調の解号が登場し、それだけでかっこいいと話題になった解号「霜天に坐せ」で、始解「氷輪丸」へと変化します。始解しただけで半径約12kmの範囲の天候を操る「天相従臨」という技が使えるようになり、触れたものを凍結させる強さがある非常に威力のある斬魄刀です。

今いち活躍が見られなかった大紅蓮氷輪丸ですが、千年血戦篇で完成した卍解を発動し、その真の強さを発揮させました。ジェラルドとの戦闘で背中の氷の花が散ってしまいます。過去の戦闘では氷の花が散ってしまうと卍解が解除されてしまうとされていたのですが、実は散ってからが本来の能力であり、圧倒的な威力を見せます。完成形の日番谷冬獅郎はかっこいい青年の姿へ変化し、多くの女性ファンを魅了しました。

ブリーチの最強卍解ランキング第3位は、黒崎一護の天鎖斬月です。ブリーチの主人公で、幼いころから霊感の強い男子高校生の黒崎一護は、朽木ルキアの力を全て奪ってしまい、死神代行となります。オレンジ色の髪をしたヤンキーのような少年ですが、義理人情に厚く、正義感の強さがあります。実は元死神の父親とクインシーの母親の元に生まれたサラブレットであり、そのため、強大な霊圧を持っていたとされています。

処刑の寸前で「助けにきたぜ、ルキア」というセリフと共に登場した黒崎一護は、主人公らしいかっこいい姿を見せました。

天鎖斬月は黒崎一護の卍解で、高い攻撃力とスピードある攻撃が能力となっています。黒崎一護の霊圧は非常に高いため、本来長い時間をかけて習得する卍解を浦原喜助や四方院夜一らの手を借りて、短期間で会得しました。自身の霊圧を込め、その霊圧を濃縮させて放つ斬撃の「月牙天衝」は、始解状態とは段違いな強さです。

黒崎一護の斬魄刀は、常に始解状態を保っている斬魄刀です。そのため、他の死神のようなかっこいい解号はありません。始解を維持できる高い霊圧のおかげで隊長クラスの敵とも戦える強さを発揮し、ランキング一覧のトップ3にランクインしています。

黒崎一護が卍解で戦うシーンは何度も描かれていますが、中でも空座決戦篇で発動した卍解が名シーンとして名高い戦闘です。崩玉を取り込んだ愛染惣右介と互角に戦闘を繰り広げますが、最後の必殺技「月牙天衝　無月」を放ち、愛染を倒しました。しかし、この技は絶大な強さと引き換えに死神としての能力・霊圧を失ってしまうといった代償があったことから、最後の月牙天衝とも呼ばれています。

その後、死神の力を取り戻した黒崎一護は再度死神として活躍しますが、星十字騎士団との戦いで折られてしまいます。もう斬魄刀の復活はないと言われていた一護ですが、霊王宮での修行の末、「真の天鎖斬月」を手にし、ユーハバッハを倒しました。

ブリーチの最強卍解ランキング第2位は、朽木白哉の千本桜景厳です。四大貴族の朽木家28代目の当主でもある朽木白哉は、護廷十三隊の六番隊隊長を務めています。斬魄刀を使っての戦闘はもちろんですが、鬼道の使い手としても名高い、実力派です。硬派で掟に厳しい朽木白哉ですが、美的センスは壊滅的だったり、義妹のルキアを大事にする一面もあります。

流魂街の人間を身内に入れる掟違反を2度も犯した朽木白哉は、2度と掟は破らないと誓いを立てます。ルキアの処刑が決まったときも掟に従い、救出に来た一護たちと敵対しました。その後、一護との戦いで自分の気持ちに素直になった朽木白哉が、愛染に襲われた妹を命がけで助けるかっこいい姿を見せました。

朽木白哉の卍解である千本桜景厳は、周囲に千本の刀が浮かび、その刀が数億枚にも枝分かれして相手に襲い掛かる能力があります。千本の刀で囲われた結界の中で剣術で戦う「殲景・千本桜景厳」は、朽木白哉が認めた相手にしか見せない技です。自身の剣技だけで戦うので、あまり威力はありません。他にも「終景・白帝剣」など自身の剣技だけで戦闘する技が多いことから、朽木白哉の強さがわかります。

「散れ」の解号で、始解「千本桜」へと変化します。刀は目に見えないほど小さな形になり、まるで桜の花びらが舞っているかのような光景が広がります。一歩間違えば本人にも刃が当たってしまう危険がある能力ですが、鍛錬をして無傷圏という刃が届かない場所を作り、斬魄刀の弱点を克服しています。

尸魂界篇で、朽木白哉は二度、黒崎一護と戦いました。一度目は死神としての能力を生かしきれなかった一護に圧勝します。二度目は、卍解を会得した一護と対峙したことで、卍解を発動させます。虚化した一護とも互角の戦闘能力を見せましたが、気持ちの強さで負けてしまい、僅差で敗北しました。

その後、破面篇で戦ったゾマリ・ルルーにも卍解を発動しています。ゾマリ・ルルーは、相手の肉体を支配する能力でルキアを盾にして戦おうとします。それに激昂した朽木白哉は卍解を発動し、体を切り刻みました。その際にゾマリ・ルルーへ向けて放った「私の誇りに刃を向けたからだ」というセリフは、多くのファンの心を掴みました。

ブリーチの最強卍解ランキング1位は、山本元柳斎重國の残火の太刀です。山本元柳斎重國は、護廷十三隊の一番隊隊長であり、千年以上もの間、護廷十三隊の総隊長を務める猛者です。山本元柳斎重國が総隊長になって以降、彼に勝てる死神が現れないほどの実力を持っています。真央霊術院の創設者であり、霊術院から出た初めての隊長である京楽・浮竹を可愛がっています。

京楽・浮竹には「山じい」という愛称で呼ばれて慕われていますが、死神最強とも言われおり、隊長たちの揉め事も一喝して収めることができる威厳もあります。「小童が！」のセリフが良く似合う風格の持ち主です。

山本元柳斎重國の斬魄刀は、解号の「万象一切灰燼と為せ」というかっこいいセリフで始解「流刃若火」となります。始解状態になると刀から霊圧と炎が噴き出し、熱気で雲を蒸発させることも可能な威力があります。逆に卍解の残火の太刀は、刀が焼けてボロボロになり、始解で噴出していた炎が消えた状態へと変化します。

刀の先に触れると跡形もなくなってしまう残火の太刀「東」旭日刃、自身の身体と斬魄刀が1500万℃の高温になる残火の太刀「西」残日獄衣、元柳斎が今まで葬った敵が蘇り塵になるまで攻撃をする残火の太刀「南」火火十万億死大葬陣、遠くの敵にも抜群の破壊力がある残火の太刀「北」天地灰尽の4つの技を使って戦闘します。全ての技がチート級な卍解で、一覧では堂々の1位を獲得しました。

山本元柳斎重國が卍解を披露したのは、千年決戦篇のユーハバッハとの戦いでした。卍解を発動した元柳斎は、東西南北全ての技を出し、ユーハバッハは成す術もなく敗北します。しかし、倒したはずのユーハバッハはロイド・ロイドによって作られた偽者だったため、本物のユーハバッハに真っ二つにされてしまいました。最強の死神の最後はあまりにも壮絶な結末を迎えたのです。

中でも火火十万億死大葬陣の描写は恐ろしく、ユーハバッハに変身したロイド・ロイドは手も足も出せませんでした。炎系の斬魄刀の中で最強・最古の斬魄刀の威力は、他の斬魄刀とは強さがケタ違いであると証明した戦闘シーンです。

今回は卍解ができる斬魄刀のランキング一覧だったため、卍解ができない斬魄刀は紹介していません。しかし、松本乱菊の「灰猫」や吉良イヅルの「侘助」など始解でも十分な強さを持つ斬魄刀も多く存在します。続編があれば、卍解が見てみたいという声も多く上がっています。

卍解は死神たちの最終奥義なので、いずれの斬魄刀も規格外の強さを持ち、能力もさまざまです。また、一覧には、アニメ化を控える千年血戦篇でしか登場しないかっこいい卍解も多く含まれているので、映像化を楽しみにしているブリーチファンがたくさんいます。どんなかっこいい戦いが見られるか楽しみですね。