最初に四楓院夜一がBLEACHに登場するまでのあらすじを紹介します。BLEACHのあらすじを紹介する中で、ネタバレ要素を含むため注意してください。BLEACHの世界には、虚（ホロウ）と呼ばれる悪霊と虚を退治する死神が存在します。虚は死神はもちろん、一般人ですら死亡する危険がある悪霊です。そして、主人公である黒崎一護は、死神の力を持たない霊感の強い高校生です。

霊感が強いために、未練のあるまま死亡した人の霊などが普段から見えています。そして、ある時家族と一緒に虚に襲われます。一護は、虚に襲われ死亡するかと思われましたが、そこに死神である朽木ルキアが現れました。そんなルキアが、一護に死神の力を分け与えることで、誰も死亡せずに虚を退治します。

ルキアから死神の力を分け与えられた一護は、その後死神として様々な虚と闘います。そんな中、四楓院夜一はBLEACH第6巻で登場しました。初めは、人間としてではなく、浦原商店で飼われているかわいい黒猫として登場します。BLEACHに登場する虚については、以下の記事で詳しく紹介しています。虚について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

四楓院夜一がBLEACHに登場するまでの流れを紹介しました。続いて、夜一の基本プロフィールを紹介します。夜一は、BLEACHの物語りに大きく関わる重要人物のため、ネタバレ要素を含みます。

夜一は、BLEACHの世界で四大貴族として登場する四楓院家元22代目当主のかわいい女性です。さらに、元護法13隊の2番隊隊長を務めていた人物でもあります。BLEACHに登場する夜一は、身長156cm、体重42kgの女性です。誕生日は1月1日と公開されていますが、年齢は公開されていません。

四楓院家は天から賜ったと言われている宝具や武具を祀る天賜兵装番（てんしへいそうばん）という役割を担っています。夜一が当主をやめた後は、弟が当主になりました。元々は尸魂界で死神として活躍していましたが、ある理由により追放されます。夜一が尸魂界を追放された理由や弟の存在については後術するので、ぜひ参考にしてください。

夜一は、褐色の肌を持つかわいい女性でアニメBLEACHでは、紫色の髪が特徴です。初登場時のように普段はかわいい黒猫に擬態して生活しています。夜一自身も自由に行動でき、食料を多く食べられる黒猫の姿を気に入っているようです。男勝りの性格で言葉遣いも男性のようなキャラです。気まぐれでつかみどころのない部分もあるため、自由気ままに暮らしています。

以下の記事ではBLEACHに登場する主要キャラを一覧で紹介しています。夜一以外のキャラについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

黒崎一護がBLEACHに大きく関係している時に出会った夜一は、斬魄刀はもちろん卍解などを使用せずに戦っています。夜一は斬魄刀や卍解を使用せずとも最前線で戦える強さを持っているキャラです。そんな夜一の戦闘スタイルや斬魄刀を持たない理由を紹介します。

夜一は戦闘で主に白打を使用します。白打とは、素手による体術です。斬魄刀を持ち、特別な能力や卍解を使う死神ですら苦戦する虚相手に、夜一は基本的に体術だけで立ち向かうのです。それでも最前線で活躍できるほどの強さを持っています。

BLEACHで描かれた回想シーンの中で斬魄刀を所持している夜一が登場しました。そのため、以前は斬魄刀を所持していたものの、現在は使用していない状態だと言われています。さらに、2番隊隊長として活躍している時ですら斬魄刀を使っての戦闘は描写されていません。所持はしていますが、普段から使っていなかったため、2番隊隊長をやめた後も使用せずに戦っているのでしょう。

夜一が斬魄刀を所持している様子は描写されていますが、斬魄刀を使った戦闘シーンはもちろん卍解を使用している様子は描写されていません。そのため、どの程度斬魄刀を使いこなせるのか、斬魄刀特有の能力は何なのか不明な点が多いです。しかし、隊長に上り詰めるほどの実力を持っている夜一であれば、卍解を使用できるのではないかと考察できます。

夜一が原作BLEACHの作中で斬魄刀を使用しない理由は明かされていません。しかし、小説版BLEACHの「Can't fear your own world」内で、斬魄刀を使わない方が強いという設定で作られたキャラのため、夜一は戦闘時に斬魄刀はもちろん、卍解も使用しないと判明しました。

かわいいと人気を集める夜一は、どのような能力を持っているのでしょうか。続いて、BLEACHに登場する四楓院夜一が使用する技や能力を紹介します。前述したように夜一は斬魄刀や卍解を使用しないため、白打を中心にした能力です。紹介する中でBLEACHのネタバレ要素を含むため、注意してください。

瞬閧は、背中と両肩に高濃度に圧縮した鬼道をまとって攻撃する技です。鬼道をまとうことにより、攻撃力が倍増します。作中では夜一の他に砕蜂と夜一の弟が使用できます。しかし、使用者によって技のレベルが違い、砕蜂よりも夜一の方が圧倒的に能力を引き出していました。瞬閧は、代々隠密機動総司令官に継承される技です。そのため、BLEACHの作中でも夜一と砕蜂、夜一の弟しか使用できません。

隠密歩法四楓の参空蝉は、凄まじいスピードで移動できる能力です。朽木白夜も使用できますが、夜一の方が早く移動できます。というのも、白夜に空蝉を教えた人物こそ夜一だったからです。

反鬼相殺は、相手の鬼道と同質または同量の鬼道をぶつけることで相殺する能力です。逆回転の鬼道をぶつけることで、相手の技を相殺しています。並大抵の技はもちろん、隊長クラスの技であっても夜一は軽々と相殺していました。

雷王拳は、浦原喜助が作った対鋼皮（イエロ）用の特性手甲を使った技です。特性手甲を腕に装備した状態で連続の突きを放ちます。夜一は、雷王拳を藍染との戦いで使用しました。しかし、夜一が戦った時の藍染は、不死状態になっていたためダメージを与えられませんでした。虚や不死ではない死神であれば十分なダメージを与えられる強さを持っている能力です。

雷神戦形は、雷を使用して相手に攻撃をする能力です。十分な強さを持つ雷神戦形を使用しても、クインシーのアスキン・ナックルヴァールとの戦闘では絶対絶命に追い詰められました。

瞬霊黒猫戦姫は、雷神戦形を使っても追い詰められたアスキンとの戦闘で披露した能力です。死亡するかと読者が心配するほどの絶対絶命のピンチに陥った夜一の元に浦原喜助が助けに来ます。そして、浦原が夜一に薬を投与したことで発動した「瞬閧・雷神戦形」の最終形態です。

瞬霊黒猫戦姫は、雷神戦形と同じように雷をベースにした能力です。しかし、普段の夜一よりもさらに気まぐれな性格になるのに加えて、体内の霊圧でさえも気まぐれになります。アスキンとの戦闘で死亡するかと思われるほど追い詰められた夜一は、瞬霊黒猫戦姫で勝利します。圧倒的な強さを持つように思えますが、この能力は浦原しか制御できないという欠点もあるのです。

というのも、瞬霊黒猫戦姫になった夜一は自分の意思で戦闘を行うのではなく、本能のみで行動します。そのため、薬を開発した浦原の命令しか従わなくなってしまうのです。死亡の危機を脱した夜一が強さを手に入れる代わりに、浦原に従うことになりました。

様々な能力を持つ夜一の他にも、BLEACHにはたくさんのキャラが登場します。以下の記事では、BLEACHに登場するキャラの中でも最強と呼べるキャラをランキング形式で紹介しています。どのキャラが強くて、どのような人物なのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

先ほどは、BLEACHに登場する夜一の能力や強さを紹介しました。次は、そんな夜一が実際に戦闘を行った砕蜂との戦いを紹介します。砕蜂と夜一は特別な関係にあるため、戦いの様子はもちろん、2人の関係性まで解説します。しかし、解説する中でBLEACHのネタバレ要素を含むため、注意してください。

夜一と砕蜂の関係は、師匠と弟子のようなものです。かつて夜一が尸魂界で隊長を務めていた頃、砕蜂は部下でした。元々砕蜂は、強敵との戦闘でも死亡せずに活躍している夜一のことが大好きで崇拝していたのです。しかし、ある日突然夜一が姿をくらまし、砕蜂との「ずっと守る」という約束を破ったため、砕蜂にとって夜一は裏切り者同然でした。そのため、夜一のことを恨んでいるのです。

夜一が尸魂界から姿を消した後の「護廷十三隊の二番隊隊長・隠密機動総司令官・同第一分隊刑軍総括軍団長」という3つのポジションを砕蜂が受け継ぎました。そこで、夜一と同じ瞬閧などの技を砕蜂も受け継いだのです。

夜一を恨んでいた砕蜂は、復讐するために修行を重ね、隊長の座まで上り詰めました。しかし、本心では尸魂界を去る時に自分も連れて行ってほしかったのです。崇拝していた夜一が自分に何も相談せずに去ったことが受け止められませんでした。そのため、朽木ルキアを助けに一護と共に尸魂界に来た夜一に戦闘を仕掛けます。

砕蜂も夜一の部下だった時よりも力を付けていました。しかし、長年最前線で戦っていた夜一の強さは圧倒的で、砕蜂が完敗します。2人の勝負はどちらかが死亡したのではなく、砕蜂が自分の思いを伝えることで和解して終了します。夜一が失踪した真実を本人から聞いた砕蜂は、より一層夜一を慕うようになり、一緒に行動するようになりました。

夜一と戦闘し、和解した砕蜂については、以下の記事で詳しく紹介しています。砕蜂の名シーンや名セリフを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

夜一には夕四郎咲宗（ゆうしろうさきむね）という弟がいます。弟の見た目はほとんど夜一と同じで、少し幼い顔つきをしており、読者の間でかわいいと言われています。弟の性格は夜一と真逆であり、天真爛漫で天然なのが特徴です。そんな夜一の弟である夕四郎咲宗は、姉の夜一と同じような強さを持っています。姉を助けるためならどんなことでもするシスコンです。

BLEACHの作中では、アスキン・ナックルヴァーツに戦闘を挑んでいました。毒関係の技を使用するアスキンに対して高い戦闘能力を見せます。しかし、最後にはアスキンに敗北しました。アスキンとの戦闘で死亡したのではなく、現在も生き続けており、夜一が去った四楓院家で23代目当主を務めています。

戦闘時に使用する技は、瞬閧・爆炎無双（しゅんこう・ばくえんむそう）です。両肩から霊圧により作り出した炎の翼で攻撃します。瞬閧・爆炎無双は、炎を噴射したり殴った相手をそのまま爆発させる能力です。卍解に匹敵するほどの威力を兼ね備えています。夜一の弟である夕四郎咲宗も姉と同じく斬魄刀を所持していません。そのため、卍解にも瞬閧・爆炎無双だけで対抗していました。

夜一や夕四郎咲宗の他にも、BLEACHにはたくさんのかわいいキャラが登場します。そこで、以下の記事では、女性キャラの中でも特にかわいいキャラを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

次は夜一と浦原喜助の関係性を紹介します。BLEACHの作中でよく一緒にいる2人は、どのような関係にあるのでしょうか。紹介する中で、BLEACHのネタバレを含むため、注意してください。そもそも浦原喜助は、夜一と同じ尸魂界で死神として生活していました。当時の浦原は、12番隊隊長兼技術開発局初代局長と2番隊第3席兼隠密機動第3分隊檻理隊分隊長を務めていた実力を持っています。

2番隊隊第3席の地位にいた浦原を隊長に推薦したのも夜一でした。それほど夜一は浦原の実力を買っていたのです。しかし、BLEACHの物語りが始まる101年前に藍染の策略により濡れ衣を着せられ、前世に逃亡しました。一方、夜一は逃亡した浦原の手助けをしたいう罪を着せられ、前世に追放されたのです。2人は共に藍染の策略により前世に送られたため、後に死神を裏切る藍染の正体を知っていた数少ない人物です。

そんな2人は前世に行ってからも交流があり、人間とかわいい猫として一緒に生活していました。その時に、死神代行として死神の力を得た黒崎一護と、代わりに死神の力を失った朽木ルキアの手助けをします。一護に卍解を教えたり、鍛えたりしたのも夜一と浦原でした。

ここまで四楓院夜一について紹介してきました。次は、アニメBLEACHで夜一の声を担当している声優を紹介します。自由気ままに行動しながら、圧倒的な強さを持っているかわいい夜一の声優を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

夜一の声優を務めているのは「ゆきのさつき」です。京都府出身の女性で滋賀県で育った経歴を持ちます。以前は雪乃五月や雪野五月といった漢字名で活動していましたが、現在は平仮名で活動しています。幼い頃に見たアニメがきっかけで声優を志しました。しかし、家族に反対され無理やり上京します。

その後1992年にNHKの番組で声優デビューをしました。声優デビュー後は、賢プロダクションに所属していましたが、2016年に退所し、現在はフリーで活動しています。

アニメBLEACHで夜一以外のキャラの声を務めている声優については、以下の記事で紹介しています。声優に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

ゆきのさつきがアニメBLEACH以外で出演している作品は、犬夜叉の「日暮かごめ」やFree！の「天方美帆」などです。その他にも様々な作品に出演している実力のある声優です。

BLEACHに登場する四楓院夜一は、斬魄刀や卍解の力を持たずとも圧倒的な強さを持ち、死亡せずに活躍したかわいいキャラです。弟で夜一と似てかわいい夕四郎咲宗も、同じような強さを持っていました。BLEACHは既に終了してしまった大人気漫画です。しかし、この機会にもう一度読み返してみてはいかがでしょうか。