①広島の穴場の観光名所『帝釈峡』
「神様」か「鬼」が架けたといわれている雄橋(おんばし)
雄橋は長さ90m、幅19m、高さ40mの巨大な天然の橋。チェコのプレビッシュトアー、バージニアのナチュラル・ブリッジとともに世界三大天然橋とされる国の天然記念物。かつては信仰の対象になったり、生活道路になったりと付近の住民に親しまれていた橋でもあります。ぜひ間近でその大きさと大自然の神秘を体感してもらいたい橋。
奥行200m、鍾乳石や石筍、石柱が自然のまま保全されている白雲洞
白雲洞は帝釈峡を代表する長さ200mの石灰岩の鍾乳洞。自然の形のまま保全されています。岩間から湧き出る冷水は「不老の泉」。飲むこともできます。
国の登録有形文化財に指定されている現役の橋「神龍橋」
神竜湖にかかる全長84mの赤い橋の名は「神龍橋」。国の登録有形文化財、土木学会選奨土木遺産に認定されています。1930年に架橋された時の名は「紅葉橋」。その名の通り、この橋から見る赤く染まった紅葉は絶品です。新緑の季節もおすすめ。
帝釈峡観光協会ホームページ
帝釈峡
②広島の穴場の観光名所『源宗坊寺』
源宗坊寺最大、高さ約6mの大仏さま
源宗坊寺は、1906年(明治39年)に稲田源宗坊により建立された寺院です。約35体もの仏像が山間の境内に点在しており、そのうち13体が稲田源宗坊自身がデザイン、製作したものだそうです。病人を養いながら、これほどまでの数の仏像を作り続けていたというから、並々ならぬ熱意を感じますね。
ご本尊の大日大聖不動明王
ご本尊は手が4つある日本でも珍しい四臂(しび)不動像。そして寺院のある呉市清水町は豊かな湧き水地帯。初代のご住職が病人を養うためにこの地に寺院を建立した理由は、この名水だったのかもしれませんね。
③広島の穴場の観光名所『阿伏兎(あぶと)観音』
浮世絵の好きな方には見覚えがあるかもしれません。安藤広重も描いた「阿伏兎(あぶと)観音」は、子宝や安産にご利益のあるお寺。無事出産後も、母乳が良くでるようにという願いで訪れるご夫婦も多いそうです。浮世絵に描かれるほどの絶景なのですが、観音堂の通路は大人が一人通れるほどの広さ。特に妊婦さんは十分ご注意ください。こちらで購入できる「子種石」というお守りは、子授けと安産に効果があるということです。そろそろ...とお考えのご夫婦はぜひ!
④広島の穴場の観光名所『耳明(みみご)神社』
耳の病気にご利益のある神社
耳に明るいと書いて「みみご」神社。大山神社の境内にあります。その昔、おばあさんが孫の耳が聞こえるようにとこの神社にお願いしたところ、願いが叶ったとの言い伝えがあり、「耳明神社」と呼ばれるようになったとか。耳の病気の平癒や良い情報を得たい人が参拝する神社です。「耳結び紐」は絵馬の役目。治したい方の耳(神様から見て)に結びます。
サザエの絵馬の理由は?
耳の形に似ていることから、こちらの絵馬にはサザエが描かれています。またご祈祷は、神社が準備してくれるサザエの殻にお米とお酒を入れ、神前に奉納します。
⑤広島の穴場の観光名所『大久野島』
「うさぎの楽園」との異名を持つ大久野島
島全体で700匹以上のうさぎが生息している「大久野島」は通称「うさぎ島」。島内は車両通行禁止。思う存分うさぎと遊び、癒されてください。忠海港からフェリーで約15分。三原港や須波港からは土日祝のみ運行のラビットラインがあります。公式サイトをご確認ください。大久野島はうさぎだけではありません。毎日夜8時からは「ウミホタル発光観察会」があり、竹和紙の紙漉き体験や、瀬戸内海の旬を食べつくすホテルのバイキングも大人気。
戦時中、毒ガス工場があった大久野島
この大久野島には、うさぎの楽園のほかにもう一つ別の顔があります。戦時中、ここは「毒ガス兵器工場」でした。今もその爪痕が廃墟となって残っています。その悲しい歴史を風化させないようにとの地元住民の願いにより1988年に「大久野島毒ガス資料館」がオープンしました。過去の悲劇を二度と繰り返さないようにしっかりと戦争について学びたいですね。資料館見学のあとは、可愛いうさぎたちと遊んで癒されてください。
⑥広島の穴場の観光名所『安芸の小京都・竹原』
NHKドラマ「マッサン」のモデルになった竹鶴政孝氏の生家もある「安芸の小京都・竹原」。ここはまた、大林宣彦監督の「時をかける少女」のロケ地にもなりました。そんな竹原の町並みは重要伝統的建造物群保存地区となっています。毎年雛人形の展示が行われる旧笠井邸や内部も見学できる重要文化財、松阪邸など見どころがコンパクトに凝縮された宝石のような町です。
ノスタルジックな夜の竹原もおすすめ。素敵な写真が撮れそうです。
⑦広島の穴場の観光名所『未来心(みらいしん)の丘』
フォトジェニックな大理石の異空間
「未来心の丘」は、広さ5,000平方メートルにもおよぶ白い大理石の庭園。数々の世界的な賞を受賞している広島県世羅郡出身の彫刻家、杭谷一東(くえたにいっとう) 氏の作品です。しかもこの大理石は、イタリアのカッラーラで採掘し、コンテナ船で運んだということですので、壮大なロマンを感じますね。入館料は大人1,400円(2018年3月現在)。金剛館との共通チケットになります。
サントリーニ島のカフェのような「カフェ・クオーレ」
こちらも大理石でできたカフェ。同じく設計は彫刻家、杭谷一東氏によるもの。瀬戸内海や未来の丘のモニュメントを見ながらお茶を楽しむことができます。
未来心の丘 - 瀬戸田 耕三寺博物館
未来心の丘
⑧広島の穴場の観光名所『三瀧寺』
紅葉の季節が特におすすめの三瀧寺。809年(大同4年)空海(弘法大師)によって創建されたとされる古寺。室町時代の作といわれる国の重要文化財「木造阿弥陀如来坐像」や「多重塔」も必見。参道沿いには小さな石仏が立ち並び、荘厳な雰囲気を醸し出しています。またこのお寺はパワースポットとしても有名。広島県広島市西区にあり、市街地に近く行きやすい点もおすすめです。
三瀧寺散策コース
三瀧寺
⑨広島の穴場の観光名所『高谷山展望台』
高谷山展望台から見る「霧の海」
幻想的な「霧の海」を見ることができるスポット「高谷山展望台」。霧の間から顔を出す山々がまるで小島のよう。「霧の海」が見られるのは、秋から初春にかけての快晴の日の早朝です。特に10月中旬から12月末までがおすすめ。ちなみに「霧の海」は標高400m以上の山に登ると見ることができるそうです。
高谷山展望台から見る「夜景」
こちらは夜景と霧のコラボレーション。ロマンティックですね。もちろん霧の海や夜景が見られなくても、晴れた日にはクリアに三次の町が見渡せますので、それはそれでおすすめです。
高谷山展望台から見る「花火」
こちらは毎年8月の後半に行われる「みよし市民納涼花火大会」を高谷山展望台から撮影した風景。当日のお昼過ぎに到着しても、すでに良い場所がなかったという声もありますので、要注意です。
⑩広島の穴場の観光名所『仙酔島』
仙人も酔うほどに美しい島「仙酔島」
1934年(昭和9年)に日本で最初の国立公園に指定された「仙酔島」。瀬戸内海国立公園の中心にあります。その名の通り、仙人が酔うほどに美しい島。太古の自然が手つかずのまま残されています。洞窟蒸し風呂や母親の胎内風呂、海藻蒸し風呂などユニークなお風呂を体験できるデトックススパハウス「江戸風呂」もおすすめ。
仙酔島のデトックススパハウス「江戸風呂」
「江戸風呂」
天地の「氣」が集まったパワースポット「五色岩」
上の写真は日本で唯一の5色岩。仙酔島には、青・赤・黄・白・黒の5色の岩が海岸沿い1キロにわたり続いています。五色の岩がある場所は、 天地の「氣」が集まったパワースポット。仙酔島鳥ノ口展望台は、日本で一番最初に太陽が昇る場所、またこの島は潮の満ち引きの高低差が4メートル以上もあり、島全体がエネルギーの高いパワースポットとなっています。
仙酔島(せんすいじま)のホームページ 洞窟蒸し風呂江戸風呂と温泉・お湯処
鞆の浦(とものうら)・仙酔島(せんすいじま)へようこそ!。国民宿舎などの宿泊施設や名物お食事処、温泉お湯処からキャンプ場などのご案内です。鞆の浦の歴史やイベント行事なども充実!瀬戸内海国立公園。
いかがでしたか?ガイドブックでは大きく扱われていない隠れた広島の名所を地元民の視点からご紹介しました。それぞれのベストシーズンをチェックして、ぜひ、2度目、3度目、4度目の広島も満喫してください。最新情報は公式サイトなどをご確認ください。