四国観光モデルコースについて
四国には坂本龍馬や夏目漱石など全国的にも有名で、しかも人気の高い偉人・文豪の出身地やゆかり地が数多く存在します。今回は、そんな四国4県にまつわる偉人・文豪たちをたずねる旅を中心に観光やグルメ、温泉を巡る各県ごとの観光モデルコースをご紹介します。
四国観光モデルコース・香川県出身やゆかりの偉人を訪ねよう!
イサム・ノグチ庭園美術館
日系アメリカ人のイサム・ノグチは20世紀を代表する彫刻家であるとともに、舞台美術、家具、照明器具のデザインや公園、庭園の造形など幅広い活動を行った芸術家です。1969年から20年間にわり香川県高松市牟礼町にアトリエと住居を構えていた縁もあって、牟礼町にイサム・ノグチ庭園美術館が建てられました。
入館は往復葉書にて日時を指定して申し込む予約制です。定員が決まっている分、人ごみを避けて、ゆっくりその世界観に浸れるのことができておすすめです。
アクセス:バス:7番のりば 庵治行き「祈り岩与一公園前」(約30分)下車 、 バス停より徒歩約7分
平賀源内記念館
平賀源内も香川県出身です。平賀源内記念館についてはこちらの記事【2018年完全版】香川旅行のおすすめ旅行プランをまとめてご紹介!も参考になさって下さいね。
四国観光モデルコース・香川県のグルメを楽しもう!
四国を代表する香川県のグルメ・うどん!
香川県といったらうどんです。一口に「うどん」と言っても高松市・坂出市・丸亀市とそれぞれに違った特徴を持っています。ぜひ、いろいろなお店に入って食べ比べでみて下さいね。
骨付き鳥
香川のもう1つのグルメが、骨付き鳥です。スパイシーな味付けとジューシーな鶏肉のうまみがやみつきになりそうです。きっと忘れられない味になるでしょう。
四国観光モデルコース・香川県の温泉を味わおう!
塩江温泉
香川県にはあまり温泉のイメージがないかもしれませんが、古くから讃岐の奥座敷として知らる塩江温泉郷があります。弘法大師空海が湯治の地として伝えたという由緒正しき温泉エリアです。私はここで1泊し、ゆっくり温泉に浸かったり、部屋から渓流のせせらぎを聞きながらが旅の疲れを癒しました。日帰り入浴施設もあるので、宿泊は別の場所で、という方もぜひ立ち寄ってみてはいかがですか。高松市内から車で約1時間。
四国観光モデルコース・徳島県の郷土芸能やうず潮を見よう!
阿波十郎兵衛屋敷
徳島に300年前から続いている郷土芸能の阿波人形浄瑠璃芝居を見ることができます。ここで上演される浄瑠璃は板東十郎兵衛という実在の人物がモデルになっています。また、もう1人、架空の人物ですが、阿波の十郎兵衛の物語も見ることができます。
鳴門うずしお観光船は徳島の観光モデルコースには不可欠。
鳴門海峡のうず潮を間近で見る観光船が運航されています。大潮の時は特に大きいうず潮が見られるそうなので、事前に大潮の日時を調べて、うず潮の見頃の時間を狙って見に行くと良さそうですね。
四国観光モデルコース・徳島県のグルメを楽しもう!
徳島県のグルメといえば徳島ラーメン!
徳島ラーメンは濃いめの醤油スープが特徴です。意外とあっさりしています。また、半分ぐらい食べたら生卵を入れてすき焼き風にして食べるのも徳島流。
四国観光モデルコース・徳島県の温泉を味わおう!
祖谷温泉
祖谷(いや)温泉は日本三大秘湯にも数えられる徳島県三好市祖谷渓谷にある温泉です。崖の上に立つしょんべん小僧は見たことのある人も多いのではないでしょうか。ケーブルカーで下っていく様はまさに圧巻の一言です。
四国観光モデルコース・愛媛県出身やゆかりの文豪を訪ねよう!
四国一の文豪たちの町!愛媛県には、偉人にまつわる観光スポットがいっぱい!
愛媛県といえば夏目漱石や司馬遼太郎などの文豪が思い浮かびます。せっかくですから、愛媛県にゆかりのある人物の博物館に足を運んでみましょう。また、松山市内には愛媛県にゆかりの深い偉人の遺品や業績を一堂に展示した「愛媛人物博物館」があります。
松山市立子規記念博物館
松山市立子規記念博物館は、愛媛県を代表する正岡子規の博物館です。俳句や短歌の改革に身をささげた子規の足跡をたどることができます。「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」の句はあまりにも有名ですよね。
坂の上の雲ミュージアム
小説「坂の上の雲」は、司馬遼太郎の作品で、明治維新から日露戦争までを描いた小説です。日露戦争の捕虜が厚遇されたというのは有名な話で、捕虜たちもこの松山をえらく気に入ったのだとか。この記事では、小説については詳しく触れませんが、松山の歴史を深く学べる施設として、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
四国観光モデルコース・愛媛県のグルメを楽しもう!
宇和島鯛めし!
愛媛県といえば「みかん」が有名ですが、名物グルメは宇和島の鯛めしです。新鮮なマダイの刺身に、だし汁やしょうゆ、酒などから作ったタレをからめていただきます。
四国観光モデルコース・愛媛県の温泉を味わおう!
四国の温泉と聞くと、やっぱり道後温泉。もちろん道後温泉も味わって欲しいのですが、それだけではもったいないので道後温泉以外の温泉をご紹介します。
亀ヶ池温泉
みかん畑が続く日本一細長い佐多岬半島にある亀ヶ池温泉は、伊方町が2003年から掘削してできた比較的新しい温泉です。周りにはグルメスポットもたくさんあるので、ドライブがてら日帰り温泉を楽しんでみてはいかがでしょうか。
四国観光モデルコース・高知県出身の偉人を訪ねよう!
高知というより四国で偉人と言えば、坂本龍馬です。龍馬はモデルコースから外せません!
高知には桂浜や坂本家墓所など坂本龍馬にゆかりのある名所・旧跡がいっぱい!桂浜の近くには坂本龍馬記念館もあります。つい、もし龍馬が明治まで生きていたら…と考えてしまいます。
坂本龍馬のうまれたまち資料館
坂本龍馬のうまれたまち資料館は公民館機能を併せ持つ、全故国的にも珍しい展示資料館です。各種展示資料を用いながら龍馬の生涯が上手に説明されています。西郷隆盛とのつながりも紹介されていて、歴史マニアには必見です。
アクセス:高知駅から路面電車に乗り「上町一丁目(はりまや橋乗り換え)」下車、徒歩3分
アンパンマンミュージアム&詩とメルヘン絵本館「香美市立やなせたかし記念館」
高知が誇る偉人は数多くいますが、「あんぱんまん」の作者でもあるやなせたかし先生も高知県出身です。高知県は人口に対する漫画家の割合が日本で最も高い県なのだとか。やなせたかし先生が漫画家として評価されたのはつい最近のことで、それまでは詩人として認識されてきました。誰もが知っている童謡で、ボニージャックスなども歌っている「手のひらを太陽に」もやなせたかし先生の作品です。その先生の根幹にあるものは「博愛主義」というべきものでしょう。つらい時期を乗り越えてきたからこそ、今の世界観に伝わっているのではないでしょうか。
アクセス:土讃線土佐山田駅からバス。アンパンマンミュージアム前下車。
四国観光モデルコース・高知県のグルメを楽しもう!
四国を代表するもう1つのグルメ・高知名物かつおのたたき!
香川のうどんとならぶ四国グルメの代表が高知名物かつおのたたきです。にんにくショウガ醤油で食べるカツオはとってもおいしいです。もちろん、塩でいただくのもおいしいですよ。
四国観光モデルコース・高知県の温泉を味わおう!
足摺温泉
高知県にも弘法大師が疲れを癒したと言う、弘法大師ゆかりの足摺温泉郷があります。足摺岬周辺にある温泉郷で雄大な太平洋を臨む露天風呂がある温泉施設もあります。とにかく景色のいいのが自慢だという、ラドンを含む良質の天然温泉です。
四国の「乗り物」を楽しむ観光モデルコース!
四国には魅力的な乗り物がいっぱい!四国ならではの乗り物に乗って観光地巡りをしよう!
普段、あまり鉄道に興味がない人でも一度は興味をそそられる乗り物たちが四国にはいっぱいあります。フォトジェニックな乗り物も多数存在し、見るだけも楽しいですよ。事前に予約が必要な特急列車もありますが、短い区間を気軽に楽しめる普通列車もあるので写真を撮るだけでなく、ぜひ乗ってみてくださいね。
四国観光モデルコース・松山〜高知間は観光列車の宝庫!
愛媛県松山駅から高知県高知駅の区間には、さまざまな観光列車が走っていています。目的地まで観光列車を乗り継いで行けば、それだけで旅の思い出が増えますね。
松山~宇和島間は「アンパンマン列車」で!
JR四国のさまざまな路線を走る観光列車「アンパンマン列車」は、子供たちに大人気。デザインの異なる車両が複数あるので、どんなアンパンマンに会えるか楽しみですね。写真の列車は、岡山から瀬戸大橋を渡って松山へやって来たアンパンマン列車です。私は旅行中、この他にも赤いボディのアンパンマン列車など3種類のアンパンマン列車に会いました。
松山~宇和島間には全部で3両のアンパンマン列車が走っています。
宇和島駅のモニュメント
ここ、宇和島は鉄道唱歌(日本で2番目に長い歌 334番まで)の作詞者の大和田建樹の出身地です。品川駅の発車メロディになっているあの歌です。「汽笛一声 新橋を~」はあまりにも有名ですね。そんなわけでJR宇和島駅前には大和田建樹の詩碑や、宇和島で最初に走った機関車を復元したSLの模型、そして有名な宇和島の闘牛のモニュメントがあります。
予土線・宇和島駅~窪川駅間には3種類の観光列車、その名も予土線3兄弟!
予土線3兄弟<長男>しまんトロッコ
JR四国の「予土線3兄弟」が走る予土線は清流・四万十川に沿うようにして線路が続いています。「しまんトロッコ」のトロッコ車両に乗ればガラス越しではなく、そのまんまの自然の景色を堪能できます。私が「しまんトロッコ」に乗った日は曇りで少し寒かったのですが、四万十川の蛇行する様子や沈下橋、山あいの集落などがいくつも眼前に現れるので右を見たり左を見たり。寒さなんかすっかり忘れて大はしゃぎしてしまいました。
予土線3兄弟<次男>海洋堂ホビートレイン「かっぱようよう号」
予土線沿線の四万十町にフィギュアメーカー海洋堂のミュージアムがオープンした時から運行されている「海洋堂ホビートレイン」のコンセプトは「かっぱの世界」です。
この列車にはかっぱも乗っていて、乗客のみなさんは順番に並んで写真を撮っていました。私もかっぱとかっぱの間に座ってスリーショットを撮りました。
海洋堂ホビートレイン「かっぱようよう号」の車内には、かっぱのフィギュアも陳列されています。
予土線3兄弟<3男>鉄道ホビーは新幹線もどき!
全国のJRの中で唯一新幹線が走っていないのがJR四国。でもJR四国には、よそではお目にかかれない「新幹線もどき」が走っているんですよ。それも、懐かしの「新幹線0系」を模したキュートなボディー。海外からの観光客にも人気のようで、コラボ写真を撮っている人がたくさんいました。
窪川~高知間はトロッコ列車「志国高知 幕末維新号」で!
トロッコ列車「志国高知 幕末維新号」からは、雄大な太平洋が望めます。坂本龍馬をはじめ幕末に活躍した土佐の志士たちに思いを馳せながら、土佐湾を眺めてみましょう。私が乗った時は、この路線の途中にある仁淀ブルーで知られる「仁淀川」宣伝隊の方々が乗車され、仁淀川について色々お話しをしてくださいました。
四国に2か所!ダイヤモンドクロッシングとは?
日本でも数少ないダイヤモンドクロッシングと呼ばれる、鉄道同士の平面交差を見ることができる場所が、四国には2か所あります。
1か所は、愛媛県松山市大手町二丁目に位置する伊予鉄道同士の平面交差です。路面電車が交差点を通る時の音が何とも言えないですね。
もう1か所は、とさでん交通の路面電車が行き交う高知市の播磨屋橋交差点です。 また、ここでは「トリプルクロス」と呼ばれる、右左折する3両の電車がダイヤモンドクロッシング上で重なる瞬間がまれに見られそうです。
四国の観光モデルコース・まとめ
筆者の独断で四国4県の観光スポットを選んでみましたが、いかがでしたか?もちろんこれ以外にも四国の魅力はたくさん書ききれないほどあります。自分だけの四国を満喫してみてくださいね。