9月になるとすぐに涼しくなる夏のロンドンは、短い夏を楽しもうと街は活気に溢れ、色んなところで楽しいイベントが開催されています。無料のイベントなども数多く開催されているので、野外イベントを楽しむのもおすすめです。夏だからこそ楽しめる穴場スポットがたくさんありますよ。

ただし、日本の夏ほど気温や湿度が上がらないとはいえ、ロンドンは緯度が高いため夏の日差しは痛いくらいに感じられます。地下鉄やバス、電車などもエアコンがない場合の方が多く、暑い日の車内は蒸し風呂状態になってしまうので、いつでも水分補給できるように必ず水や飲み物を持参するようにしましょう。

もちろん、せっかくロンドンに来たなら観光もしっかり楽しみたいですよね？外の日差しが暑いなら、冷房の効いた宮殿や美術館といった屋内の観光スポットを巡るのがいいでしょう。のちほど、穴場の観光スポットもご紹介していきます。

ロンドンは緯度が高いということもあり、夏場は夜の9時～10時近くまで外が明るいのが特徴です。。一日の長さがより長く感じられ、夜遅くまでたっぷり楽しめるのも夏のロンドンならではの魅力。ただし、空がまだ明るくても夜には変わりないので、安全面には常に注意しましょう。

知る人ぞ知るロンドンのメッカ的な場所で、周辺にはバッキンガム宮殿、ビッグ・ベン、ナショナル・ギャラリーなどのロンドンを代表する観光名所があります。

ここでは、毎週いろいろなイベントが開催されています。ロンドン・シンフォニー・オーケストラなど、一流楽団によるクラシックコンサートなどが無料で楽しめることがありますので、事前にイベント情報などをチェックしておきましょう。

英語名：Trafalgar Square

住所：Centre of the City, London SW1A, England

テムズ川を挟んで南側の河畔、ウォータールー駅のすぐ北に位置するサウスバンク・センターは、劇場、ギャラリー、映画館などが集まった大きな複合エリアです。体験型アートの展示などもありますので、大人も子供も一日中楽しめますよ。

シーズン問わず、週末には大道芸人が集まり、グルメ食材やクラフトの屋台などが出るイベントも開催されていますが、夏の間は特に無料のイベントが数多く開催される穴場スポットです。毎年夏のおなじみとなっている人工ビーチや、野外の特設ステージでの音楽ライブなど、いつ訪れても楽しいイベントを体験することができます。

英語名：South Bank

住所：Lambeth Bridge to Blackfriars Bridge | south to St George's Circus, London SE1, England

ハイドパークに隣接するケンジントンガーデンの中にあるサーペンタイン　ギャラリーはモダンアートの小さな美術館です。

夏季限定で屋外アートのパビリオンが建設されて、毎年異なる建築家・アーティストの建築作品と空間を楽しめる、夏のおすすめ穴場観光スポットです。入場料が無料なのも嬉しいポイント。世界的知名度がある建築家やアーティスト作品を無料で楽しめるなんて贅沢ですよね。

英語名：Serpentine Galleries

住所：Kensington Gardens, London W2 3XA, England

サウスケンジントン駅近くにあるロイヤル・アルバート・ホールは、クラシック音楽やバレエなどの公演だけでなく、大御所のロックコンサートなども行われる由緒正しいコンサートホールです。

毎年7～9月に行われる夏の音楽祭「BBCプロムス（The Proms)」の公演は、夏のロンドンの風物詩とも言われる一大イベント。開催期間中は毎日、一流のクラシックコンサートが破格の値段で鑑賞できます。クラシック音楽が好きな方には信じられないほどの超穴場スポットです。

英語名：Royal Albert Hall

住所：Kensington Gore, London SW7 2AP, England

ハムステッド・ヒース公園はロンドン市民の憩いの場で、広大な敷地内にある小高い丘からはロンドン市内が見渡せる穴場の観光スポットです。

790エーカーもの広さを持つこの公園はいくつかのエリアに分かれていて、池のような浅瀬のプールやバラのガーデン、子供が遊べるプレイエリアや小さな動物園などがあり、全て無料で楽しめます。天気のいい日にはロンドン市民たちと同じようにピクニックセットを持って、のんびりと公園を楽しむのもおすすめです。

英語名：Hampstead Heath

住所：Hampstead Lane | Jcn of East Heath Road, London NW3 7JP, England

ロンドンと言えばテムズ川。18世紀には世界で最も交通量の多い河川として栄えましたが、今はさまざまなフェリーや高速船が行き交っています。中でも多いのが観光用のクルーズ船です。夏の爽やかな風を受けながら、ゆったりとクルージングするのがおすすめです。

テムズ川クルーズは大きく分けて2種類あり、観光用のクルーズ船とロンドン市民が通勤などで利用する水上バスがあります。クルーズを運行する会社が数社あり、それぞれ高級ディナープランや穴場スポットを巡るプラン、人気アトラクションの入場チケットとセットになったプランなど色んな種類のプランがありますので、自分の好みに合ったものを探したり、期間限定のお得なキャンペーンプランを確認したりしてみましょう。

テムズ川を走るクルーズ船からは、ビッグ・ベンやテート・モダンなど、川の両岸に建つ数多くの歴史的建造物を見学することができます。また、ウェストミンスター橋、ロンドン橋、タワー・ブリッジなど、数多くの橋の下を通りますので、地上からとはまた異なる角度から写真撮影ができたりするのもクルーズの大きな魅力です。

夜が長い夏だからこそ、ロンドンの夜景をたっぷり楽しみましょう。夜風に吹かれながら眺めるロンドンの歴史的建造物やモダンで近代的な建造物などのライトアップはとても優雅で美しいですよ。

「ロンドンに来た！」と実感できる、ロンドンの象徴とも言える観光名所です。昼間も良いのですがライトアップされたビッグベンはとても綺麗です。

ライトアップされた建物に近づいて見ると、アビーの装飾が美しく浮かび上がってくるようです。

ロンドンの美しい夜景を堪能できる穴場スポットです。テムズ川沿いの建物が川の水面にきらめく姿はまさに絶景。ライトアップされたビッグ・ベンやロンドン・アイもここから綺麗に見ることができますよ。

ハリーポッターファンには「9と4分の3番線」でお馴染みのキングスクロス駅。ヨーク/エジンバラ方面への列車が出発する主要駅なのですが、ハリーポッターで全世界に一躍有名となり、駅に併設されているハリーポッターショップや、改札の外に特設された9と4分の3番線ホームは観光客に人気のスポットです。

歴史を感じさせる重厚な駅の外観やプラットホームや、広くて大きな駅構内から見える繊細な屋根の構造など、建築物としても見ごたえがあります。駅を利用しなくてもわざわざ足を運びたい観光名所です。

英語名：King's Cross Station

住所：Euston Road, London N1 9AP, England

このレドンホールマーケットも映画「ハリーポッター」のロケ地となった場所。ここはロンドンでも最も古いマーケットのひとつで、最近ではロンドンオリンピックでマラソンコースとして選手達が疾走した場所としても有名です。

2階建てアーケードの左右に広がる商店街は装飾や色使いが華やかで、おしゃれなバーやレストランなどが多く建ち並んでいます。平日は午前7時から夜遅くまで開店していて、観光客や地元のロンドン市民達でいつも賑わっています。日本ではあまり見かけない「ジビエ肉（狩猟肉）」などを扱う穴場的なショップがたくさんありますので、マーケットの雰囲気を楽しみながらショッピングや食事に利用してみてください。

英語名：Leadenhall Market

住所：Gracechurch Street, London EC3V 1LR, England

1981年にチャールズ皇太子と故ダイアナ妃の結婚式を挙げたことでも有名なセントポール大聖堂。荘厳で豪華な高い天井には「聖パウロの一生」が描かれています。

何段もの階段を登ると、上から広くて荘厳な大聖堂内を見下ろせることができます。また、外に出ることもできますので、テムズ川や歴史的建造物から近代の高層タワーまで、ロンドンの景色を360度一望することができる穴場スポットです。

英語名：St. Paul's Cathedral

住所：St Paul's Churchyard, London EC4M 8AD, England

ハートフォード侯爵リチャード・シーモア＝コンウェイが世界中から集めた15世紀～19世紀の豪華絢爛な美術作品や装飾品が展示された美術館です。

数々の豪華な装飾品を見ることが出来る美術館はロンドン中にたくさんありますが、ウォレスコレクションは実際に昔侯爵が暮らしていたお屋敷をそのまま美術館として利用している数少ない穴場的スポット。しかも入場料は無料なので、ゆっくりとエレガントで華やかなお屋敷を歩きながら、当時の貴族が暮らした贅沢な雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。

英語名：Wallace Collection

住所：Hertford House Manchester Square | Manchester Square, London W1U 3BN, England

ホルボーン駅から歩いてすぐの場所にある、新古典主義の建築家だったジョン・ソーンの邸宅兼スタジオを利用した博物館です。ロンドンの中でも最も小さな国立博物館ですが、ジョン・ソーンが生涯をかけて個人的に収集したさまざまな美術品や工芸品などを展示しています。

入場料は無料ながら、エジプト・ローマ・ギリシアなどの建造物やモニュメント、絵画など膨大な量のコレクションが所狭しと展示されており、近代の上流階級の生活の一部も見ることができる穴場スポットです。

英語名：Sir John Soane's Museum

住所：13 Lincoln's Inn Fields | Holborn, London WC2A 3BP, England

2000年にオープンしたばかりの、火力発電所だった建物を改装してできた現代美術ミュージアムです。ここは20世紀以降の前衛的な作品を集めていて、建物と展示品を楽しめる人気の美術館です。

常設展示室は無料で入場できますし、ここは美術鑑賞だけでなく、大きな振り子やブランコがあるスペースやソファーなどもありますので、一日ゆっくりと思い思いに過ごせます。また、最上階はカフェも併設されていて、360度のパノラマでロンドン市街を楽しめる絶好の穴場スポットとなっています。

英語名：Tate Modern

住所：53 Bankside, London SE1 9TG, England

食材をメインで常設している、観光客にも大人気のマーケットです。肉、魚、野菜はもちろん、チーズ、パテ、パン、お酒、スイーツなどさまざまなお店があり、見るだけでなく試食させてもらえるお店もあるんですよ。 

ここではチップやサービスチャージの心配もなく、安くて美味しい食材を手に入れることができる場所として多くの人たちで賑わっています。また、食材の販売だけではなく屋台などのレストランもありますので、ランチなどで利用するのもおすすめです。

英語名：Borough Market

住所：8 Southwark Street, London SE1 1TL, England

ロンドンの中心地にある複合ショッピングエリアで、オードリー・ヘップバーンが主演した映画「マイ・フェア・レディー」のロケ地としても有名な場所です。

コベントガーデンの駅の周辺にはアート系のお店やアパレル系のお店、食材やレストランなどが多数集まっていて、お土産を探すには絶好のエリアとなっています。中でも、「アップルマーケット」と呼ばれるモールにはアンティークやハンドメイドのアクセサリーなどもあり、ここでしか買えないおしゃれな小物などを扱うお店も多いので、ぜひ掘り出し物を見つけてみてくださいね。

また、ここはロンドンで唯一、厳しいオーディションを勝ち抜いたパフォーマーたちによるストリートパフォーマンスがみられる超穴場スポットなんです。セントポール教会の前のウェストピアッツァ広場では大道芸が、そしてローアーグランドフロア―（吹き抜けがある地下）ではクラシック系の音楽を楽しむことができます。

英語名：Covent Garden

住所：Covent Garden, London WC2E 9DD, England

ロンドンの高級住宅街「チェルシー」で開催される世界的に有名なフラワーショーで、5月限定で開催されるロンドンの大きなイベントです。

世界各国から有名な園芸家が集まり、前衛的な作品を展示して各賞を目指す園芸の一大コンテスト。広大な敷地にコンテスト出品のブースや即売のブースなどもあり、色とりどりの美しい花が辺り一面に広がっています。イギリスには園芸愛好家が多く、チケットは毎年前売りの時点で完売してしまいますので、観覧希望の方は早めの予約が必要です。

英語名：RHS Chelsea Flower Show

住所：（Royal Hospital Chelsea）Royal Hospital Road, London SW3 4SR, England

6月末～7月にかけて開催されるロンドンのイベントと言えば、テニス4大大会の一つで有名なウィンブルドンテニス選手権です。テニス好きでない方でも必ず知っているほどの有名なスポーツ大会を間近で鑑賞することができる絶好のチャンスです。

大会を観戦するには事前にチケットを予約する必要がありますが、大会期間が終了しても「テニスクラブ見学ツアー」に参加して会場内を見学することが可能です。選手が使用するコートやクラブハウスにも入れるので、テニスファンにはたまらない観光スポットです。

英語名：The Championships, Wimbledon

住所：（The All England Lawn Tennis and Croquet Club）Church Road, Wimbledon, London SW19 5AE

ロンドンの大規模なイベント会場、オリンピアで毎年8月に開催されるこのイベントは、イギリスおよびヨーロッパ産の地ビールを集めたビールフェスティバルです。

900種類以上のビールブランドが集まり、毎年デザインが変わるグラスで試飲ができるだけでなく、ビールには欠かせないおつまみの屋台なども多数出展しています。ビール好きならぜひ参加してみたいイベントですね。

2019年は8月6日~10日まで開催されます。

英語名：Great British Beer Festival

住所：（Olympia London）Hammersmith Road,Kensington,London W14 8UX

これまで、夏のロンドンのおすすめ観光スポットをご紹介してきましたがいかがでしたか？ぜひこれらを参考にして、すてきな夏のロンドン旅を楽しんでくださいね。