ヨーロッパの大都市のひとつロンドン。イギリスの魅力的な首都で何度も訪れるリピーターが多い観光都市ですが、イギリスの魅力はロンドン以外の地方都市にもたくさんあります。大都会ロンドンとはまた違ったイギリスの地方都市の魅力をご紹介します。
イギリス各地には、多くの歴史的な場所や建造物、宗教施設が点在します。想像力を働かせて、タイムトリップの旅を楽しみましょう。
ロンドン以外の地方都市が持つもうひとつの魅力は、ゆっくりと時間が流れ、まるでおとぎの国に迷い込んだかのように感じる田園風景です。リラックスしたムードの中、心身ともにリフレッシュし、贅沢な時間を過ごしてみましょう。
イギリス南部ソールズベリーにあるエイムスベリーの平野に忽然と現れた謎の直立巨石・ストーンヘンジ。誰が、何のために、どのようにして建てたのか、多くの謎に包まれる世界遺産ストーンヘンジは、神秘的なパワースポットとして多くの観光客が訪れます。
カンタベリー大聖堂は、イングランド南東部ケント州のカンタベリーにある大聖堂です。英国国教会の総本山として知られ、ゴシック様式の地下聖堂、ロマネスク様式の納骨堂やステンドグラスは必見です。格調高い宗教施設ですので、訪れる際は服装に気をつけ敬意を持って見学しましょう。
「ハムレット」や「ロミオとジュリエット」などで知られるイギリスを代表する劇作家ウィリアム・シェークスピアの故郷として知られるストラットフォード ・アポン・エイボン。ロンドンの北西155kmに位置し、ロンドンから列車で約2時間ほどでアクセスできます。ロンドンからの日帰りも十分可能な地方都市です。
ストラットフォード ・アポン・エイボンには、シェークスピアの生家が博物館として残っており、ぜひ訪れたい人気観光名所です。また、シェークスピアの妻アン・ハサウェイのコテージも茅葺き屋根のまま現存しており観光客に人気の観光名所です。あわせて訪れてみてはいかがでしょうか。
イギリスで最も美しい風景に出会いたいなら、湖水地方へ出かけましょう。ゆったりとした時間の中に広がる自然豊かな景色は、まるで絵本の中に迷い込んだよう。牧歌的な風景に心が癒され、お散歩するだけでも楽しいはず!
湖水地方観光の拠点となる街ウィンダミアまでは、ロンドンから列車で3時間ほどの旅となります。途中乗り換えがありますので、海外の鉄道や英語が苦手な方はムリをせずツアーに参加することをおすすめします。
湖水地方といえば、日本でも有名なうさぎ「ピーターラビット」生誕の地です!原作者のビアトリクス・ポターが晩年を過ごしたニア・ソーリー村の「ヒル・トップ」や、ピーターラビットの世界を再現した展示館「ザ・ワールド・オブ・ビアトリクス・ポター」など、ピーターラビットゆかりの場所巡りを楽しみましょう。
ロマン派詩人ワーズワースが愛した土地としても知られる湖水地方。ワーズワースゆかりの地であるグラスミアは、湖水地方随一の美しさとも言われ、ぜひ訪れたい場所です。また、彼が過ごした「ダブ・コテージ」や「ワーズワース博物館」、彼が手がけた庭が美しいライダル・マウントの邸宅などもぜひ訪れたい人気名所となっています。
湖水地方を訪れたなら、ぜひおすすめしたいのがウィンダミア湖のクルーズです。湖から眺める美しい湖水地方の絶景は、一生の思い出として記憶に残るでしょう。手軽にクルーズ体験できる45分のコースから湖を一周する3時間のコースまでスケジュールに合わせて楽しめます。
イギリスの有名なロックバンド・ビートルズの出身地として有名なリバプール。イングランド北西部に位置するリバプールは、ロンドンから列車で2〜3時間ほどでアクセスできます。産業革命の時代に栄えたこの街は、ロンドンとはまた違った雰囲気を感じさせるでしょう。
ビートルズファンの聖地リバプール。リバプール観光は「ビートルズ博物館」からスタート。ビートルズの歴史が詳しく紹介され、コアなファンもにわかファンも楽しめるはず。そして、名曲ペニーレインの舞台となった「Penny Lane」を訪れ、ストロベリー・フィールド・フォーエバーの舞台と言われる孤児院「Strawberry Field」の門の前で写真撮影を。最後は、彼らがライブを行なった有名なクラブ「cavan pub」でフィニッシュ!
ヨーロッパ最大級と言われるゴシック様式の英国国教教会寺院であるリバプール大聖堂。この大聖堂を訪れたら、9700本以上のパイプを使用したオルガンは必見です。また、時間があれば大聖堂の塔を上ってみましょう。塔の上からは、息を飲む絶景が見られます。
リバプールまで足を伸ばしたら、少しだけリバプールの歴史について学びましょう。所要時間2時間ほどで、おとなも子どもも楽しめるリバプール博物館は、隠れた人気観光スポットです。
イングランド西部にある街バース。「Bath(風呂)」の語源ともなったこの街は、首都ロンドンに次いで観光客が訪れる人気都市です。かつては上流階級の保養地として栄えたバースは、まさに温泉の街。ロンドンからは列車で約1時間半の旅となり、気軽に日帰りでも訪れやすいのが魅力です。
ローマ人によって作られたローマン・バスは、イギリスで唯一天然温泉の湧き上がる街バースにある温泉施設でした。一時期荒廃しましたが、その後再び開発され、上流階級の保養施設として栄えました。そして現在、その遺跡は博物館として見学することができ、壮大なスケールのローマン・バス博物館は世界中から多くの観光客を集めています。
中世の街並みを残すスコットランドのエディンバラ。街一番の観光スポット・エディンバラ城の城下町として栄え、かつてはスコットランドの首都として繁栄していました。ロンドンからは、列車で約5時間かかります。バスや飛行機でもアクセスできますので、予算やスケジュールに合わせて移動手段を選ぶと良いでしょう。
スコットランド・エディンバラの象徴エディンバラ城。切り立った岩山の上にある無骨なエディンバラ城は要塞として使用され、数百年続いたイングランドとの戦いの歴史の舞台となりました。要塞だったエディンバラ城には大砲が備え付けられており、毎日ほぼ13時(日曜と祝日を除く)に空砲が1発撃たれる「ワン・オクロック・ガン」というイベントを見学するため、観光客が集まります。また、幽霊が出る城としても有名なエディンバラ城は、心霊スポットとしても知られています。
ロンドンから列車で1時間ほどのところにあるウィンザー城は、女王陛下が週末を過ごすお城として有名です。女王が滞在しているときはウィンザー城中央にあるラウンドタワー頂上に王旗が掲げられ、英国で最大かつ最古の公邸として知られています。
ロンドンから列車で約1時間。イギリスを旅行したら、一度は訪れたいお城・リーズ城。イギリスで一番美しい城とも言われるリーズ城では、大都会ロンドンの喧騒から離れて静かな田園風景の中でリラックスした時間を過ごせます。ロンドンからの日帰り旅行としても楽しめる観光名所です。
イングランド北西部にあるチェシャーの中心となる街チェスター。木組みの建物が可愛らしく、中世の雰囲気を感じさせるチェスターは、ロンドンから列車で約2時間。イギリスで最も良い状態で残る城郭都市として知られ、ノスタルジックな街並みは、まるで中世にタイムスリップしたような感覚を味わえるでしょう。
チェスター観光で外せないのが、チェスター大聖堂です。何度も増改築が繰り返された大聖堂は、幾つもの様式が混在し独特の雰囲気を漂わせます。この大聖堂での見どころは、高い天井に映える美しいステンドグラス。素晴らしいステンドグラスに圧倒されたあとは、大聖堂内にあるカフェで休憩するのもおすすめです。
スコットランドのエディンバラで訪れたい観光名所のひとつに、ホリールードハウス宮殿があります。スコットランドにおけるエリザベス女王の公邸として現在も利用されており、エディンバラ城からのロイヤル・マイルの反対側の端にあります。エディンバラを訪れた際は、エディンバラ城とセットでぜひ!
イギリスのみならず、世界でもトップクラスのオックスフォード大学 。多くのイギリス首相や、不思議の国のアリスの作者ルイス・キャロルも卒業生というこの大学のカレッジのひとつ「クライストチャーチカレッジ」は、オックスフォード観光の目玉です。アカデミックな雰囲気を持つイングランド東部の地方都市オックスフォードは、ロンドンから列車でわずか1時間でアクセスできます。
ハリー・ポッターの映画に出てくる食堂のモデルになったと言われるのが、オックスフォード大学のクライストチャーチカレッジにある「ザ・グレート・ホール」です。圧巻のホール内部にはたくさんの肖像画が並び、足を踏み入れれば、ハリー・ポッターの映画の中に入り込んだような錯覚を覚えることでしょう。
羊の丘という意味を持つコッツウォルズ。イングランド中央部に位置するコッツウォルズ地方までは、ロンドンから列車で約1時間半。モートン・イン・マーシュ(Moreton-in-Marsh)駅で下車し、主要な観光スポットへはバスやタクシーを利用します。バイブリー、ボートン・オン・ザ・ウォーターなど主要な街を効率よく回るためには、ツアーに参加するのがおすすめです。
コッツウォルズ地方の観光で一番人気があるのが、バイブリー村です。ハチミツ色の建物が続く風景は「イギリスで一番美しい村」として知られています。
イングランド東部にあるケンブリッジは大学都市として有名で、多くの学生がこの街で学んでいます。アカデミックな雰囲気のケンブリッジまでは、ロンドンから列車でわずか1時間ほど。気軽にアクセスしやすいケンブリッジには様々な有名カレッジがあり、その中でも特に人気なのが「キングスカレッジ」、「トリニティカレッジ」、「セントジョンズカレッジ」です。
世界最大級のステンドグラスが素晴らしいヨーク大聖堂は、イングランド北西部に位置する街・ヨークにあります。ロンドンからおよそ2時間の列車の旅でアクセスでき、日帰りでも観光できるので気軽に訪れることができます。伝統的なヨークの街並みは、ただお散歩するだけでも楽しめるでしょう。
イングランド南東部に位置する海辺の街ブライトンは、イギリス屈指のリゾートとして知られています。ロンドンから列車でわずか1時間半ですので、夏になるとホリデーで多くのロンドナーが訪れます。リゾート地という土地柄、オープンな雰囲気でゆったりとした時間が流れています。忙しいロンドンから抜け出して、ブライトンで思いっきりリラックスしてみてはいかがでしょうか?
イングランド南西部に位置するイギリス海峡に面した海岸線ジュラシック・コーストは、世界遺産「ドーセットと東デヴォンの海岸」として登録されており、不思議な形状のダードル・ドアの天然橋が見どころです。また、ダードル・ドアから徒歩でもアクセスできるラルワースコーブの神秘的な景色も必見です。
ロンドンを拠点に地方都市へ移動する場合は、鉄道が便利でオススメです。比較的簡単に利用できますので、一度体験してしまえばロンドン以外の地方都市や郊外への旅がより一層身近になるはずです。
イギリスの列車を予約する方法は、事前にインターネットでWEB予約する方法、直接駅の窓口で購入する方法などがあります。事前にWEB予約する場合は「ナショナル・レール」の公式サイトから予約ができます。日本語表示はありませんが、出発地や目的地、利用日、片道・往復などを入力して検索できます。無事予約ができたら、現地の駅にある端末に予約番号などを入力し発券できます。
イギリスの列車は、早めに予約すればお得な料金で旅行ができるのが一般的です。ただし、お得な割引運賃で予約した場合、変更や払い戻し不可のことが多いので、予約の際注意しましょう。旅程がはっきり決まっていない場合は、割高にはなりますが、乗車時間や経路の変更が可能な普通運賃での予約をおすすめします。
イギリスの列車を利用する際に注意したいのが、到着する列車のプラットホームはその都度異なり、発車の10〜15分ほど前に電光掲示板に表示されるため、毎回列車に乗る前には確認が必要です。プラットホームが決まったら、急いで移動しましょう。イギリスの駅は、場所にもよりますが、かなり広く、自分が乗る列車のプラットフォームがすぐ見つからないことも。早めに駅に到着しておいたほうが無難です。また降車の際もアナウンスは流れませんので、ホームの駅名や時刻表で確認し、降りそびれないようにすることが重要です。
いかがでしたか?何度も訪れたくなるイギリスですが、今回はロンドン以外の都市にあるオススメ観光名所をご紹介しました。鉄道やバスなどを使ってアクセスできるところも多いですので、イギリスリピーターもそうでない方も、首都ロンドンを飛び出して地方へ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?