うさぎ島と呼ばれる「大久野島」
うさぎの島として有名な「大久野島」。現在では1000匹以上のうさぎが生息していると言われていて、日本のみならず海外からの観光客も多いです。空港や駅を使用して、遠方からでもこの島へ来ており、多くの人を魅了しています。うさぎがいるだけではなく、唯一のホテルである「休暇村」では様々なアクティビティも用意されており、充実して過ごすことが出来ますよ。
大久野島を存分に満喫できるように、様々なスポットやアクティビティをまとめました。これから大久野島への旅行を考えている人は、必見ですよ。
また、この島には戦争の爪痕が残っています。過去に軍事施設であった「長浜毒ガス貯蔵庫跡」などがあり、この島が地図から消された理由などを説明している施設もあります。この島を散策し、戦争の痛みを感じ現在について考える旅を行っても有意義かと思います。
引用: https://www.hiroshima-kankou.com/photo/thumbnail/410?v=7e3ab2bf0e3ee80ee75f7af908addc630d982f81
大久野島を空から撮影した画像です。こじんまりとした島であり、歩いて島を一周することが出来ますよ。潮風を浴びながらの散策は気持ちがいいでしょう。
大久野島へのアクセス【空港・駅】
大久野島に向かうためには忠海港から発のフェリーに乗船する必要があります。大久野島には空港や駅がないため、電車や飛行機で直接向かうことが出来ません。飛行機・電車・車のどの交通手段を使用しても、フェリーで行くことが必要になるのでご注意ください。
飛行機の場合でのアクセス(広島空港)
忠海港に向かうためには、広島空港からだと、リムジンバスで竹原駅まで向かいそこから電車でJR忠海駅へと。JR忠海駅からは忠海港に歩いて向かいます。歩いて7分程度で到着します。
電車の場合でのアクセス(広島駅)
広島駅から電車で向かう場合は、JR広島駅からJR三原駅まで向かいます。そのあとに呉線に乗り換えてJR三原駅からJR忠海駅へ。そこからは忠海港へと歩いて向かいます。
フェリーで大久野島へと
忠海港から大久野島の運賃は、片道おとな310円になります。忠海港では手荷物預かりサービスを行っているので、日帰り観光であれば、身軽に島をめぐることが出来るのでおすすめです。フェリーの本数は1時間に1・2便のため、比較的本数が多く、アクセスが良い島だと言えるでしょう。忠海港から大久野島の乗車時間は15分程度です。
大久野島への入り口:忠海港
うさぎの島への玄関口である「忠海港」。看板からかわいらしく、旅行への期待が高まります。広島空港から直接忠海港までバスが出ていないので、少しアクセスは複雑になるのですが、ここまで来たら元気も湧いてくるでしょう。周辺では海鮮料理を提供しているお店があるので、食事を済ませてからフェリーに乗るのもおすすめです。乗車するまでの空き時間で、帰りに買うお土産を見てみるのもいいかと思います。
空港や駅から長い時間を掛けて忠海港まで来たので、フェリーに乗る前の確認は念入りにしましょう。必要なものがあれば、ここで買っておきましょう。
おすすめの過ごし方
うさぎをゆっくり眺める
大久野島には様々な場所ににうさぎがいます。間近でたくさんのうさぎを眺められるまたとないチャンスです。カメラを持って、写真を撮り、うさぎのかわいらしい姿を思い出にするのもおすすめです。また、じっくりとうさぎを眺めると癒されるかもしれません。せっかく空港や駅から長い時間をかけてきたのですから、うさぎ一杯の光景を堪能をしましょう。
潮風を浴びてサイクリング
島での過ごし方ですが、サイクリングも非常に気持ちがいいです。フェリーでは追加料金を支払えば、自転車を持ち込むことが出来るので、自分の自転車でサイクリングを楽しむのも良いですね。また、休暇村でレンタサイクルも行っているので、気が向いたら自転車を借りることが出来ます。自転車をこぎながら、潮風を浴び気持ちよく過ごせますよ。
自転車で走りやすい道にも、うさぎがいますよ。
アクセスしやすい大久野島の観光地:芝生広場
休暇村の前には、ひろびろとした「芝生公園」があります。うさぎが数多くいるので、うさぎとのふれあいの場所として多くの観光客が来る場所です。また、ここではフリスビーなどで遊んでいる人も多いので、友人たちと一緒に身体を動かして遊ぶのも楽しいでしょう。うさぎを見て、ゆったりとくつろぐのもいいですし、体力が余っていれば思いっきり身体を動かす遊びをしてもいいかもしれません。
アクセスしやすい大久野島の観光地:うさぎ耳のオブジェ
この島には一列に並んだ、うさぎの耳のオブジェがあります。この場所はフォトジェニックスポットとしても人気です。大小さまざまなタイプのうさぎの耳のようなものがあり、かわいらしい印象を与えられます。これは集音器と呼ばれるもので、周囲の音を拾うため、耳に当てると風の音や波の音が聞こえてきます。うさぎの耳をつけている気分で、島に流れる心地よい音を味わってみたらいかがでしょうか。
耳は回転させることも出来ます。
アクセスしやすい大久野島の観光地:大久野島第一桟橋
釣りのポイントとして人気の「第一桟橋」。メバルやカサゴ、スズキなど多様な魚が釣れるスポットです。大物が釣れるとの事で、観光シーズンになると子供も釣りを楽しんでいます。撮影スポットとしても、うさぎと橋を一緒に取る人が多く、人気の場所です。
アクセスしやすい大久野島の観光地:大久野島第二桟橋
休暇村客船と、大三島フェリーの発着場所です。しっかりとした待合所があり、船が到着するまでの間そちらで待つことが出来ます。空港や駅を経由してきた人も、ゆったりと休めます。自動販売機やトイレなどもあるので、島の観光途中に立ち寄って、すこし休むのもいいかもしれません。夏の暑い時期だと、こまめに水分をとることも重要です。そのため、こちらで休んで水分をしっかりとることで健康的に観光が出来ますよ。
アクセスしやすい大久野島の観光地:大久野島海水浴場
大久野島には海水浴場もあります。夏休みになると、多くの家族連れが泳ぎにやってきます。うさぎもいる白い砂浜で、忘れられない夏も思い出ができるかと思います。ゆったりと砂浜を歩きながら、ウサギを眺めるもの、気分がリフレッシュされていいかと思います。営業期間は浮き輪の貸し出しや、売店で食べ物・飲み物の販売をしているので充実した時間が過ごせます。
アクセスしやすい大久野島の観光地:ひょっこり展望台
「ひょっこり展望台」からは、360度の景色が一望できますよ。大久野島に観光に行ったら、一度は立ち寄りたい絶景スポットです。ひょっこり展望台までは標高100mと、軽い坂道を登っていきます。往復で60分程度なので、普段あまり運動しない方でも安心して向かうことが出来ますよ。展望台近くにもうさぎがいるので、ここでもうさぎを眺めることが出来ます。
うさぎのマークが書かれていてかわいらしいです。
ちょっとしたハイキング気分で歩いていけます。ここから見える景色は絶景と評判です。
アクセスしやすい大久野島の観光地:大久野島ビジターセンター
「大久野島ビジターセンター」は自然環境についての展示や説明がされています。大久野島の自然や、瀬戸内海について解説されているので、興味がある方は観光に行くと充実した時間を過ごせますよ。9時から16時まで開店しています。入館料は無料のため、気軽に入れる施設です。散策の途中で立ち寄ることをお勧めします。
木のぬくもりを感じる施設内です。
アクセスしやすい大久野島の観光地:毒ガス資料館
大久野島が戦時中、地図から消された理由などが説明されている「毒ガス資料館」。この島の歴史を考える上では欠かせない場所です。島の戦争の歴史を学ぶことが出来ます。休暇村からも近い場所にあるので、アクセスが良くいきやすいです。空港や駅からこの島まで長い時間を掛けてきたのですから、この島が経験してきた過去を、目で一度、見てみてはいかがでしょうか?
綺麗なレンガ造りの施設です。
戦時中に使用されていた道具や写真などが展示されています。
アクセスしやすい大久野島の観光地:火薬庫跡
現在は廃墟になっている「火薬庫跡」では、その名の通り火薬庫として使用されていた名残を味わうことが出来ます。壁はレンガ造りで、歴史を感じさせます。緑が建物を覆いつくしており、こちらでもうさぎを見ることを出来ます。島を一周する途中にある場所のため、散策のついでに立ち寄ることが出来ます。廃墟好きや歴史マニアには、たまらない場所です。
半世紀以上前にあった戦争の名残を感じさせます。日が暮れる前には観光したい場所の一つです。
アクセスしやすい大久野島の観光地:北部砲台跡
過去、大砲が設置されていた「北部砲台跡」もあります。戦時中は敵の攻撃に備え、大砲が設置されていました。現在では大砲はありませんが、大砲跡からは海を臨むことが出来ます。1900年に施工されたこの場所で、時の流れを感じてみるのもいいかと思います。潮風を浴びながら、散策してみましょう。
鬱蒼としており、時間を掛けてゆっくりとみていきたい場所です。
アクセスしやすい大久野島の観光地:長浜毒ガス貯蔵庫跡
毒ガス製造を行っていた「長浜毒ガス貯蔵庫跡」です。大久野島の歴史観光で訪れるなら、立ち寄りたい場所になります。旧日本軍が1927年に大久野島を管理下に置き、その後、毒ガスの開発を行っていました。軍事機密だったことにより、この島は地図から消されとされています。ここは、島内で最大の貯蔵庫であり、100トンもの毒ガスのタンクが数基置いてあったと言われています。
現在では朽ちており、独特の美しさを感じる廃墟です。
戦争の恐ろしさや、痛ましさなどを感じられる廃墟になります。
アクセスしやすい大久野島の宿泊地:休暇村
引用: https://www.hiroshima-kankou.com/photo/thumbnail/46?v=e841be19e05eb8af2da3d492f8810d1f53aa799d
島唯一の宿泊施設である「休暇村」へは、大久野島第2桟橋からシャトルバスが出ているため、島についてすぐに向かうことが出来ます。レストランや気軽に使用できるカフェもあるため、お腹がすいたらすぐに食べられますよ。お土産を購入できる売店や島の情報を扱っているコーナーもあります。「島に来たけども、まだ観光する場所はちゃんと決めていない」という人でも、ここで観光ルートを決めても遅くはありません。
空港や電車で乗り継いできて疲れている場合でしたら、一回宿で休んでから観光するとより充実した1日になるかと思います。自分の体調を確認しながら、観光スケジュールを決めるもの問題ありません。
カフェでは「ウサギのはなくソフト」と言う名のユニークなソフトクリームが販売されています。
軽食のハンバーガーも売っているので、軽くお腹が減った時にちょうどいいですよ。他にはオリジナル商品の兎人コーヒーや、竹原いもタコカレーが販売されています。
食事
食事はバイキングプランを選ぶが出来ます。地産地消にこだわりがあり、新鮮な野菜や海鮮を味わうことが出来ますよ。アワビや竹原ブランド牛のステーキなどの名物を、個別に頼むことも出来るのが嬉しい点です。他にもタコ会席のプランもあり、瀬戸内海のタコを存分に味わうことが出来ます。ほのかに甘いタコは絶品だと言われています。
朝食もバイキングです。瀬戸内ののっけ丼が特に人気です。お出汁をかけてお茶づけにして食ると美味しいですよ。朝からしっかりと食べて、観光に向けて元気をチャージしていきましょう。
ランチの営業もしています。タコを使用した料理が人気で、「タコよくばり定食」はおすすめです。朝から空港や駅から来た人は、一度ここでランチを食べて観光に向かうと、より一層元気が出るでしょう!
せと温泉
日帰り入浴にも使用できる温泉があります。「せと温泉」は天然ラドン温泉であり、肩こりや疲労回復などに効能があると言われています。大浴場は男女別に2か所あり、それぞれの窓から見える風景は絶景です。空港や駅から長い時間を掛けて、この島まで来たので、ゆったりと浸かって疲れを癒しましょう。
特に、赤く染まる夕日と海を眺めながら入浴するのは、気持ちいいですよ。
貸しキャンプも出来ます
「夜空を見ながら過ごしたい」と考えている人にもおすすめなのが、休暇村の「手軽でキャンプパック」です。テントの貸し出しなどキャンプに必要なものがプランに含まれているので、手ぶらでキャンプが出来ます。夜はバーベキュー・朝はホテルのバイキングで食事がとれます。晴れた日は、一晩中眺めることも出来ますよ。自然を満喫できるので、忘れられない思い出が欲しい人におすすめです。
目の前には、海があるので星空と波音を聞きながら過ごすことが出来ます。心地よい潮風の中で過ごすと、気分もリフレッシュできるでしょう。
ウミホタル発光観察会
休暇村の館内で毎日、ウミホタルの鑑賞会を行っています。水の中で光り輝くウミホタルを見ることが出来る、めったにない機会なので宿泊の際はおすすめです。夜の8時から30分間行っています。参加費はかからないので、気軽に参加することが出来ます。スタッフが説明してくれるので、ウミホタルについて詳しくなれます。
アクセスしやすい大久野島のおみやげ
大久野島にはうさぎグッズのお土産が多くあります。うさぎのぬいぐるみや、うさぎのマグカップ、うさぎのはなくそと呼ばれるお菓子までお土産で販売されています。空港や駅に向かう前に、お土産店や売店で面白いうさぎグッズを探してみてはいかがでしょうか?たくさんあるので、お土産に渡す人が喜ぶものも見つかると思いますよ。
ひょっとしたらかわいいうさぎの写真を見せるだけで、お土産になるかもしれませんね。自宅に戻る前に、心おきなくうさぎの写真を撮ることをお勧めします。
※うさぎに餌をあげる際の注意点
空港や駅から時間を掛けて大久野島についたからには、うさぎと触れ合うことを堪能したいですよね。しかし、その一方でうさぎや島のために注意したいことがあります。
うさぎは怖がりなので、必要以上に追いかけたりだっこをしてはいけません。過度にストレスを与えてしまいます。やさしい目で眺めるだけにしておきましょう。
人間の食べ物を、ウサギに与えてはいけません。人間が安全に食べているものでも、うさぎには害がある場合があります。お菓子など、自分のために持ってきたものは与えないようにしましょう。
また、島にうさぎを捨てるのも、島からうさぎを持っていくのもしてはいけないことです。うさぎにとって住みやすい環境であるように、観光客も気をつけなければいけません。
さいごに
引用: https://www.hiroshima-kankou.com/photo/thumbnail/1618?v=6460d273c3347048cdb99def3a3c4c46a07a777b
いかがでしたか?これまでに大久野島へのアクセス・観光スポットを紹介しました。大久野島にはうさぎだけでなく、悲惨な戦争の歴史や、大自然を堪能できるスポットがあります。それぞれの目的に向けて、様々なことを味わえます。おすすめは日帰りではなく、数日をこの島で過ごして、じっくりとゆったりとした独特の雰囲気に浸ることです。都会の喧騒を忘れて、友人たちや一人でもこの島で過ごすことによって、日ごろの疲れも癒されるかと思います。
朝から晩までうさぎと共にいることが出来る大久野島。この島の観光客はリピーターも多いと言われています。過ごし方としては、一日中、写真を撮るのもいいですし、散策をするのも気持ちいいでしょう。廃墟を見て回るのも、非日常感を感じられます。これから「大久野島に観光にいきたい」「うさぎに囲まれて癒されたい」と考えている人はぜひ、この記事を参考にしてください。