江戸時代よりお伊勢まいりとして伊勢神宮参拝者が全国各地から旅をしてきました。その中で桑名から伊勢までを「餅街道」とも呼ばれ、名物のお餅が多く並ぶ参宮街道は有名なお餅がたくさんあります。元は道中に腹持ちが良くお手軽に食べられるものとして親しまれていたお餅は、現在でもお土産として人気があります。
赤福餅は伊勢志摩の最も有名なおすすめのお餅として知られています。赤福餅はおよそ300年前に誕生したといわれ、お餅にこし餡乗せた子供から大人まで人気のお菓子です。赤福餅の形は五十鈴川のせせらぎ、お餅は川底の小石を表し、「赤心は真心、慶福は幸福」という意味である「赤心慶福」の2文字を取り「赤福」と呼ばれるようになりました。
へんば餅は平たい焼き目がついたお餅の中に滑らかなこし餡が入ったお菓子です。創業200年もの間変わらない味を守るため、現在も早朝から製造されています。「へんば」は、参拝者が宮川の渡しの前で馬を返しす「返馬所」で売られていたことに由来しています。
桑名で親しまれていた安永餅は、中につぶ餡が入った細長く焼き目がついたお菓子です。安永餅は桑名のお殿様が非常食になるものとして考えたと言われており、現在も昔ながらの製法で味を守っています。そのまま食べても美味しいですが、フライパンやトースターで焼くと香ばしく、天ぷらとして揚げてもおすすめです。
伊勢志摩には甘いお菓子やスイーツもありますが、ご飯に合うものやお酒のおつまみにもぴったりの食べ物もおすすめです。伊勢志摩と言えば思い浮かぶ海の幸だけでなく山の幸も絶品で、ついお酒や箸が進んでしまいます。炊きたてご飯と美味しいお酒で少し贅沢な夜ご飯に最適なひと時を味わえます。
おかげ横丁の「貝新水谷新九郎」はしぐれ煮の名店で、江戸時代からの老舗です。赤福餅と同様歴史のあるしぐれ煮で、桑名の名産アサリやハマグリを煮しめてつくられています。元を遠方へ持って帰るお土産として製造されただけに日持ちが良く、連泊する旅行でも安心して渡すことができます。温かいご飯だけでなく、お茶漬けにしてもおすすめです。
さめのたれとはサメの干物のことで、伊勢神宮のお供え物やおかずなどの料理として食べられていたもので、伊勢地方だけの干物です。サメを食べるのは日本で珍しく、現在でも購入できるのは伊勢志摩のみとなります。さめのたれには「あじたれ」と「しおたれ」の2種類あり、「しおたれ」の方が少し分厚くなっています。食べる分をカットして焼いてから食べると、香ばしい香りと噛みごたえがお酒やご飯を進ませます。
三重県の有名なブランドのお肉と言えば松坂牛です。霜降りで柔らかく、特にすき焼きは絶品で食欲をそそります。分厚いステーキも美味しいですが、少々値段が気になる方にはしぐれ煮やふりかけなどもおすすめで、出来たてご飯との相性は抜群です。松坂牛ビーフシチューや松坂牛コロッケなどの子供が喜ぶおかずもありますので子供がいるご家庭へのお土産として最適です。
伊勢志摩の地酒は伊勢神宮へ毎年奉納されます。日本酒のイメージがないと思われがちの伊勢志摩ですが、自然豊かな地域で造られる地酒は絶品でお父さんやおじいちゃんに喜ばれるお土産です。味は甘いものからキリッとした辛味ものまで様々あり、何種類か購入して飲み比べるのもおすすめです。
地酒の中でも人気なのが「おかげさま」です。厳選された国産米と清流五十鈴川の伏流水を使用したお酒で、伊勢志摩サミットでも飲まれました。ふわっとした香りと口当たりが良く、クセがないため飲みやすい地酒となっています。
「おかげさま」をベースに造られる「にごり梅酒」は、スッキリとした口当たりとフルーティーな香りが女性に人気の地酒です。完熟梅がふんだんに使用されており、口の中に梅の香りと旨味がふんわりと漂います。ロックでも飲めてしまうほどで、日本酒が苦手な方にもおすすめの地酒です。
こちらの地酒はキレの良い辛口の地酒です。伊勢物語に登場する生き生きとした大きな松「業平松」が酒名の由来となっており、元禄15年に創醸されました。キレが良いため海鮮料理と合うため、伊勢志摩の海の幸とぴったりです。燗・冷どちらでもおすすめの地酒です。
お土産の中でもお菓子は小さな子供へのお土産や、職場で配る定番のお土産として人気があります。かわいい形をしたものや、伊勢志摩ならではのお菓子が様々あり、どれも目移りしてしまうほどです。お土産としてだけでなく、自分で食べる用としてつい購入してしてしまう方もいらっしゃいます。気になるお菓子を友達とシェアするのもおすすめです。
おかげ犬サブレはパッケージもお菓子かわいいサブレで、食べるのがもったいないくらいです。国産小麦粉と厳選されたバターを使用しているため、サクサクした食感と香ばしい香りがついもう1枚と手を伸ばしてしまいます。食べやすいサブレですので子供だけでなく、ご高齢の方にもおすすめのお菓子です。
第22回全国菓子博名誉総裁を受賞し、伊勢志摩サミットのコーヒーブレイクにも選ばれたお菓子です。無添加で三重県産の小麦粉や鶏卵を使用しているため、外はサクサク、中はふわっとした食感が味わえます。更に「パールシェルパウダー」が生地に練り込まれています。種類も豊富で定番のプレーンやチョコの他、伊勢茶やあおさのりなど伊勢志摩をより感じれる味もおすすめです。
創業50年の洋菓子店「シラセ」の人気のお菓子の1つです。三重県の県木になっている杉の木をモチーフにしたバームクーヘンで、ふんわりとした食感で優しい甘さが魅力的です。昔ながらの製造法で、お土産だけでなく縁起物として伊勢志摩の人々にも愛されています。季節ごとにも表情を変えるため、出かけた季節の神官スギを楽しむのもおすすめです。
松阪木綿は「松阪縞(まつさかじま)」という縞模様が特徴的な綿織物で、松阪地域で生産されています。天然藍の先染め糸を使用し、染め方によって変わる濃淡が様々なデザインを作ることができます。「松阪縞」は江戸時代に大流行し、現在でも木綿は手軽に楽しめることや、日本人に良く合い人を選ばず映えることから人気を集めています。種類も様々で、キッチン用品や雑貨から洋服など女性に喜ばれるものが多くあります。
松阪木綿のキッチン用品は女性に人気が高く、お土産としても喜ばれます。ランチョンマットやコースター、エプロンなど天然藍の色がキッチンを華やかにさせてくれます。毎日食事を作ってくれる恋人やパートナーへの感謝の気持ちとして男性から贈るのもおすすめです。
松阪木綿でつくられるテディベアは小さなキーホルダーのものからインテリアになるような大きなものまであり、色合いも様々です。明るい色合いは女の子に人気で、海外の方へのお土産としてもおすすめです。チェック柄や和風柄など、テディベアによって異なる柄もあります。
雑貨も種類があり、見るものすべてが欲しくなってしまうほどかわいいものが多くあります。財布やポーチは上品な色合いで着物と合い、松阪木綿は通気性も良いため多少の雨にも強くバッグも人気があります。形もかわいい動物をモチーフにした雑貨もあるため、自分へのお土産として選ぶ方もいらっしゃいます。
「一生に一度はお伊勢参り」と言われるように、特に江戸時代には多くの人々が伊勢神宮へお参りに参拝していました。しかし、当時は交通機関など無く徒歩で伊勢志摩を目指しましたが、体力や資金などの問題から諦める人も多かったと言われています。そこで、伊勢志摩を目指す人にお金を持たせた愛犬を託し、自分の代理として参拝してもらう「おかげ犬」が増えるようになりました。「おかげ犬」は実在し、主人の元へお札と共に無事に帰宅したという話もあります。現在では様々なお土産やかわいい雑貨として人気を集めています。
ちいさな鈴がついたストラップで、かわいい表情のおかげ犬です。 色は7色あり、友達や恋人とお揃いにするのもおすすめです。和紙でできたストラップもあり、いつも身に付けたくなるお土産です。
主人のために長い旅を困難にも負けず進むおかげ犬のように、「何度転んでも立ち上がる」と言われる縁起物です。見た目もかわいい雑貨なのでお土産だけでなく、インテリアとしても人気の商品です。
おかげ犬は旅の道中、様々な人にお世話されていたと言われています。食事や寝床などの料金は首に巻いたお金からもらっていましたが、中にはおかげ犬に感動しお金を少し足してくれる人もいました。それにちなんだ縁起物で、お土産や自分のかわいい財布守りとして購入する人も多くいらっしゃいます。
招き猫は福を呼ぶ縁起物として知られ、伊勢志摩の「おかげ横丁」でもたくさんの招き猫が見られます。招き猫には三毛猫をモデルとしたものが多く、色、挙げた手や長さによっても縁起が異なります。表情もリアルやかわいいものなど様々あり、女性に人気のお土産の1つです。
様々な色で手を挙げている招き猫です。下の紐を引っ張るとおみくじを引けるようにやっており、結果は猫の肉球が多く表示されているほど運が高いおみくじです。
種類が豊富どれも目移りしてしまうほどかわいい雑貨です。小さいものから大きなものや、プラスチックだけでなく木彫りでできた招き猫など外国の方へのお土産としてもおすすめです。
雑貨屋さんだけでなく様々なお店で買うことができるストラップは、お土産の定番とも言えます。様々なバリエーションがありますが、あこや真珠がついた招き猫ストラップは伊勢志摩ならではのお土産で人気があります。
伊勢志摩のお土産で特に多くの女性から人気を集めている「くつろぎや」はたくさんのお香が並んでいます。伊勢志摩では古来より天皇に代わって皇族女性が都から伊勢志摩へ派遣されてきました。これよりお香の文化が広まり、現在でも神宮で献香されています。「くつろぎや」ではお香以外にもかわいい雑貨も多く一度は訪れたいお店です。
伊勢の三珍花とは、古典園芸植物のことで垂れ下がっている花が特徴で、江戸時代後期に品種改良・育成された花です。これをモチーフに、ジャスミンや金木犀などの合わせた「伊勢撫子」、レモンバームやベルガモットなどのスッキリとした「伊勢菖蒲」、菊の葉をイメージした「伊勢菊」の3種類が入ったお香です。
伊勢神宮の杜をイメージしたお香で、スッキリとした清涼感がある香りです。女性だけでなく、男性にもおすすめのお香で、まるで伊勢神宮の杜の中にいるような気分が味わえます。
十五の香揃えは様々なお香が入っており、少しずつたくさんの香りを楽しみたい方におすすめです。伊勢志摩を感じられるお香がお土産として人気があります。
お浄めコスメは地元の女性にも愛されているコスメ用品や雑貨を揃える「おいせさん」で購入することができます。天然素材を使用した日本製で外国の方にも人気があります。キャンドルなどの雑貨からシャンプーなどのボディケアまで種類が豊富なのも魅力的です。
天然エッシェンシャルを配合した繊細な香りを楽しめるフレグランススプレーです。ミネラルがたっぷりの塩が入っており、携帯に便利でどこでもリフレッシュすることができます。見た目も綺麗なのでお土産として喜ばれる雑貨です。
かわいいお守りの形をしたバスソルトです。パワーエナジー、ヒーリング、リラクゼーション、リフレッシュの4種類があり、それらに合わせた香りがお風呂の時間を優雅にしてくれます。
金箔打ち紙を使用しており、1度でしっかりとあぶらをとることができる高機能のあぶらとり紙です。お化粧を崩さず、特殊コーティングによってあぶらが手に染みないため人気があります。メガネ拭きとしても使用できますので女性だけでなく男性にも喜ばれるお土産です。
ミキモト真珠はおかげ横丁にある「御木本眞珠島店」で購入することができます。真珠養殖を成功させたミキモト真珠島が運営しており、世界ブランドになったミキモト真珠でつくられた様々なジュエリーや雑貨が、伊勢志摩へ訪れた多くの女性が魅了されます。
厳選された真珠をふんだんに使われたネックレスは、女性の首元が一際目立つ輝きを放ちます。デザインや真珠の大きさは様々あり、どれも美しく魅力的なジュエリーです。お値段は少々高額ですが、入学や結婚などの特別な贈り物として人気があります。
ミキモト真珠ではジュエリーだけでなく、スキンケアやコスメ商品にも力を入れています。真珠から抽出されたアミノ酸やミネラル、コラーゲンなどデリケートな女性の肌へ優しい成分が豊富でお土産として女性に喜ばれます。
耳元を華やかにしてくれるピアスは、大きく存在感あるものから小さく落ち着いたデザインなど種類が豊富なのも人気の1つです。ピアスの他にイヤリングもあり、女性へのお土産だけでなく、記念日の贈り物として選ばれることもあるジュエリーです。
伊勢志摩には様々な特産品がありお土産を選ぶのも迷ってしまいますが、一生懸命選んだものを喜んでもらえたら旅行へ行った方も嬉しくなります。この記事を読んだ方が少しでも伊勢志摩の旅行に役立つと幸いです。