美術館を訪れる前に【アートまちめぐりパスポート】を準備しておくといいです。中身は1ポイント×3枚/
600円で購入できるパスポートです。富山県内の美術館や博物館では、1ポイントで入場できる美術館、2ポイントで入場できる美術館と施設ごとに入場に必要なポイントが設定されていて、このパスポートで入ることができる便利なシステムになっています。グループ割引などはありませんので、詳細はホームページでご確認してください。
それでは最初にご紹介するおすすめの美術館は、富山駅北口から徒歩15分の距離にある【富山県美術館】です。”世界一美しいスタバ”でも知られている「富岩運河環水公園」に隣接する「城南公園」の中に建てられていて、1981年からたくさんのファンを集めてきた「富山県立近代美術館」を閉館した後の2017年に新しく生まれ変わった美術館なんです。富山の”T”、アートの”A”、デザインの”D”から”TAD”という略称を持つこちらの美術館では、地方美術館のコレクションの中でも実に著名なアーティストの作品を所有し、約3ヶ月ごとにテーマを替え常設展示を行っています。
主に近現代美術を扱い、ピカソやシャガール、ミロ、ベーコン、ロートレックなどの有名作家からシュルレアリスム、抽象美術、日本国内や富士の作家によるポスターや椅子などの作品が展示されています。また、企画展は年に6回程度開催され、個性的な内容でも話題の美術館。キッズコーナーや無料エリアでの体験型アートも楽しめる設計になっていて、大人はもちろんお子様連れにも嬉しいアート体験が用意されています。
こちらの美術館はガラスをたくさん使用したホワイトキューブの外観がとても印象的です。安曇野ちひろ美術館を手がけた著名な建築家「内藤廣氏」によって設計され、東西南の3方向に大きなガラスをたくさん配し、特に東側は富岩運河環水公園に面する立地で、天気がいい日には立山連峰が望める眺望も魅力の一つです。
アクセス:JR富山駅より徒歩20分、屋内駐車場あり(美術館あるいは環水公園利用の場合は2時間無料)
全国でも大変珍しい水墨画を中心に屏風や掛け軸が展示されている【富山県水墨美術館】では、横山大観や竹内栖鳳などの作品を常設展示で見学でき、年に6回程度開かれる企画展では染織や陶芸などにわたる幅広いジャンルの作品を見ることができます。広々とした敷地には日本の四季を感じる風景や空間があり、設けられた茶室の「墨光庵」では心静かにゆっくりとした時間をすごせる場所となっています。
アクセス:JR富山駅よりタクシー10分、無料駐車場あり
藤子・F・不二雄さんが生まれ育った富山県高岡市。この街には作品の原点に出会える【藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー】があります。”漫画家になりたい”という夢を育んだ街で、たくさんの原画を通してココ高岡での足跡を辿りながらその歴史に触れる楽しさが味わえます。エピソードに沿って、当時の名言や愛用の品々が展示され、その中には現役時代に実際に愛用されていた直筆のアイディアメモやカメラの展示も必見です。また、ミュージアムショップでは、オリジナルグッズも販売されていて、ここまで足を運んだ人のみが楽しめる価値あるギャラリーとして好評です。
アクセス:高岡駅より徒歩20分、2時間まで無料駐車場あり
富山のランドマーク「TOYAMAキラリ」内に建つ【富山市ガラス美術館】のご紹介です。富山市の中心市街地に建てられたほぼ全面ガラス張りの美術館。その外観は御影石やガラス、アルミの異なる材料を組み合わせた迫力ある建物であり、まるで雄大な立山連峰を思い起こさせます。世界的な建築家「隈研吾氏」により設計されていて、内部には富山県の名産であるルーバー(羽板)が使用され温もりのある開放的な空間作りがされています。中も外もガラスアートでいっぱいの美術館ならではのスケールは圧巻の一言です。
常設展やコレクション展など様々な企画展に加え、この美術館での見どころでもある6階「グラス・アート・ガーデン」では、現代ガラス美術の巨匠として有名な”デイル・チフーリ氏”の工房が制作された空間芸術(インスタレーション)作品の中から人気の5作品が展示されています。幻想的で且つ迫力のある作品たちに圧倒されます。その他図書館も併設され、ガラスアート鑑賞の余韻を感じられるカフェや、TOYAMAキラリオリジナルグッズ等が販売されているミュージアムショップも一緒にぜひ覗いてみてください。
アクセス:JR富山駅よりバスかタクシー約10分、専用駐車場なり。周辺の駐車場をご利用ください。
富山市ガラス美術館 – ホームページ
富山市ガラス美術館のホームページです。富山市ガラス美術館は、富山市が約30年にわたり進めてきた「ガラスの街とやま」を目指したまちづくりの集大成とも言える施設です。
恵まれた自然をテーマに、科学の方面から生き物や宇宙に関する展示が観られる【富山市科学博物館】です。自然や身近な現象を科学の面白さとして体験できる魅力ある施設です。”とやま時間のたび”と”とやま空間のたび”、”宇宙へのたび”という3部構成から成り立っています。こちらの博物館の見どころとして、動くティラノサウルスやナマンゾウの原寸大模型を始めとする骨格標本の展示や体験型ギャラリーが人気を集めています。
臨場感あるプラネタリウムでは宇宙を身近に感じられます。展示の仕方や見せ方、説明がとてもわかりやすいと好評な博物館。土曜日と日曜日を中心として、こちらのプラネタリウムでは4Kのプロジェクターを使い映像のイベント、サイエンスライブとする実験型のイベントも開催されていますので、合わせてご確認してください。
アクセス:JR富山駅より徒歩20分、無料駐車場あり
【樂翠亭美術館(らくすいていびじゅつかん)】は1950年台に建造された広大な敷地に建つ和風邸宅をモダンにリニューアルした美術館です。ミュージアムショップもあり、富山のおしゃれなお土産を選んでいただくこともできます。一年を通して様々なアーティストの作品を展示していて、元々ある蔵を展示室にして現代アートのパフォーマンスや朗読会なども開催されています。その蔵には入場無料で見れるギャラリーに、併設されたカフェもありゆっくりと和風モダンな空間を満喫していただけます。
アクセス:JR富山駅より徒歩10分、無料駐車場あり
ここ富山県にゆかりのある作家たちと作品を展示している【高志の国文学館(こしのくにぶんがくかん)】。万葉歌人の大伴家持、漫画家の藤子不二雄(A)や藤子・F・不二雄などの作品を観ることができます。館内には文学や映画、マンガ、アニメなど多種にわたるジャンルの展示があり、無料のライブラリーコーナーも評判です。敷地内にイタリアンで有名なシェフ落合務氏が手がけるレストラン「LA BETTOLA da Ochiai Toyama(ら・ベットラ・ダ・オチアイ・トヤマ)」も入っていて、雰囲気の中で一流のイタリアンを味わえる場所となっています。
アクセス:JR富山駅から徒歩15分、駐車場あり(文学館利用者は3時間まで無料)
美術工芸や金属造形を中心とした展示を特徴とする【高岡市美術館】。富山県西部の中心、高岡市は伝統工芸である高岡銅器や高岡漆器と共に、近代産業のアルミや化学、パルプなどのものづくりを代表する街として見事に発展してきた歴史を持っています。昭和36年から続いている日本伝統工芸富山展をはじめに、日本画や工業品といった展示が一年を通して開催されています。
アクセス:高岡駅より徒歩20分、2時間まで無料駐車場あり
富山県は刀工の正宗の兄弟子である”則重”、天下三作の一人”郷義弘”を輩出したとして知られている場所です。【森記念秋水美術館(もりきねんしゅうすいびじゅつかん)】は研ぎ澄まされた日本刀を意味する”秋水”の名を与えられ、その名の通り日本刀を展示する貴重な美術館です。室町時代に宇田派の刀工が活躍した土地でもあり、展示物の中には宮本武蔵が吉岡一門との戦いで使用したとされる虎徹、備前長船などの日本刀(平安時代から現代に至るまで)約200振りもの数を有している非常に珍しい美術館。
その展示の仕方にも高い評価がされ、地鉄の模様や刀文がきれいに見えるよう照明や角度が工夫されていて、刀剣好きには他にはない場所となり必見です。
アクセス:JR富山駅より徒歩20分、無料駐車場あり
富山市の中央通りに位置する「まちなか美術館」の【ギャルリ・ミレー(GALERIE MILLET)】。こちらの魅力は、なんと言っても所有している作品がスゴイんです!フランスの巨匠はミレーから始まり、コロー、ドービニーやデュプレなどのバルビゾン派、そして写実主義のクールベなどの53点もの収蔵から定期的にテーマで入れ替え、展覧会が開催されています。もう一つ、ビックリするのがその入場料が驚きの200円!その安すぎる金額も話題の美術館です。
アクセス:JR富山駅より徒歩20分、専用駐車場なし。周辺の駐車場をご利用ください。
HOKUGIN GALERIE MILLET
丘麓に懐かれた、美の空間2012年9月1日に、富山の地で開館。ギャルリ・ミレー。農耕に勤しむ人々を描き続けたフランス絵画の巨匠ミレーをはじめ、自然とともに生きる姿を描いた名画を一宇に揃えました。豊かな自然を懐く連峰の麓に,新たな美の空間が誕生。
【高岡市立博物館】は、日本有数の水壕公園として有名な「高岡古城公園」の中に建てられた施設です。前田利長が築城した高岡城跡の入り口に位置し、周辺には3つの水壕が、四季折々の表情を楽しめ市民憩いの場として地元民からも親しまれているスポットです。展示内容は、加賀藩の工業の街として発展してきたここ高岡の歴史や伝統産業に関する資料を中心に見学できます。
高岡市立博物館
富山県第二の都市・高岡市の公立博物館公式ホームページです。高岡の歴史・民俗・伝統産業に関わる資料を収集・保存、調査・研究、展示、教育普及などの活動を展開しています。
特殊な技術で1年中チューリップが咲いていている不思議な場所【チューリップ四季彩館】。そこには季節な花々とチューリップとの共演が楽しめる空間があります。360度をチューリップに囲まれる「チューリップパレス」やまるで万華鏡のように四方向に広がる「パレットガーデン」での景色は素晴らしく、壮大なお花畑を満喫できます。栽培方法や研究が展示されたミュージアムもあり、チューリップが来てから品種改良されてきた歴史や文化を含め紹介されています。チューリップの球根生産が日本一に輝いた歴史にふれる場所です。
アクセス:砺波駅より徒歩15分、周辺の駐車場をご利用ください。
[公式]チューリップ四季彩館
チューリップ四季彩館の公式サイト。チューリップ四季彩館の展示やカフェ等の施設案内、催事やお知らせ、チューリップの開花情報などを掲載しています。
【佐藤記念美術館】は、富山県出身の実業家でもあり茶人としても知られている佐藤助九郎氏が中心にはたらきかけ、昭和36年に開館された美術館です。館内は、展示室と別に「助庵」と「柳汀庵」2席の茶室と、総桧造りによる書院座敷が佐藤家から移築されています。現在では、建物、所蔵品全てが富山市へ寄贈されたため、「郷土博物館」と共に富山市が運営を行っています。
アクセス:JR富山駅より徒歩10分、専用駐車場なし。城址公園地下駐車場をご利用ください。
水野勝重(後の神保長職)が1543年頃に築城したとされている【富山城】は、水に浮かぶ富山のランドマーク。お壕越しに眺める姿が美しいと有名で、”神通川の浮城”とも呼ばれています。1580年に佐々成政が入城し、その後は前田利家の領有となり、時を経て明治を迎えました。現在本丸跡に建てられた天守は、犬山城を模して再建されたものです。
お城内部が博物館となっていて、築城から400年もの歴史が模型と映像で紹介されています。中でも前田利長が使用したとされる、140cmの高さの兜は必見です。また4階の天守展望台にも上ることができ、富山市の街並みを一望できます。ぜひお城も見学してみてください。お城自体は小さいですが、庭のお手入れが行き届き、美しい景色が出来上がっていて、その中を散歩されるととても気持ちいい気分になれます。
アクセス:JR富山駅より徒歩10分、専用駐車場なし。城址公園地下駐車場をご利用ください。
富山県の魚津市釈迦堂に建てられている【魚津埋没林博物館】は、通称「ねっこランド」と呼ばれています。約2000年もの前から地中に埋まっていた国の特別天然記念物に指定されている魚津埋没林が展示され、迫力の根っこをガラス越しに観ることができます!そして富山湾に出現する蜃気楼の紹介がされています。
【ほたるいかミュージアム】は、富山県の滑川市のシンボルとして建てられた世界でも唯一のホタルイカに関して展示されているミュージアムです。館内は、ガラス張りのホールから海や空、立山連峰の大自然の景観を望める「マーケットホール」と、「レストランゾーン」、そして幻想的な照明で演習されている「ミュージアムゾーン」の3部構成で成り立っています。また「ライブシアター」では、ホタルイカの発光ショーを見学でき、深層水で飼育されている富山湾の生物とふれあう「深海不思議の海」やホタルイカの生態について学べる体験型ミュージアムとなっています。
富山県南砺市福光には、棟方志功に関連する場所がいくつも存在しています。【棟方志功記念館愛染苑】もその中の一つ。当時寄宿した「光徳寺」、住居をかまえた「愛染苑」、そして志功が愛した桑山に建つ「福光美術館」など。こちらの記念館では、棟方志功が疎開していた頃に制作した作品が中心に展示され、福光での生活ぶりが感じられる展示内容となっています。
アクセス:JR福光駅より徒歩10分、福光公園駐車場をご利用ください。
”世界一美しいスタバ”があることでも知られる【富岩運河環水公園】は本当に素晴らしい景色を楽しんでいただける絶景スポットです。広大な芝生の公園の目の前に流れる運河、その運河には天門橋が架けられています。夜にはライトアップされ、水面に映る橋も美しい景観の一つとなり、明るい時間帯とは違う表情を眺める事ができる富山のシンボル的なスポットです。そしてこの公園内に悠々と建つのが、木材とガラスを基調とした建物が印象的な”世界一美しいスタバ”と、フレンチの鉄人坂井宏行シェフの手がけるレストラン「ラ・シャンス(LA CHANCE)」もあり、なんとも贅沢でゆっくりとした時間を過ごしていただけます。
アクセス:JR富山駅より徒歩9分、無料駐車場あり(普通乗用車のみ)その他有料立体駐車場あり
お待たせ致しました、いよいよ【世界一美しいスタバ】のご紹介です。知る人ぞ知るスタバで、そんなスタバがあるの?と思われる方も多いと思います。前途しました「富岩運河環水公園」の中にあり、広い芝生や遊歩道が整備され、家族連れや愛犬の散歩を楽しむ方でのんびりとした雰囲気が心地良い、自然な光景が毎日見られます。周りの景色に溶け込み、店舗が一周ガラス張りで造られている、洗練されたデザインも”世界一美しいスタバ”と呼ばれるに相応しい建物です。
店内ガラスの窓側の席は、そんな景観を楽しんでいただけるように椅子が外側に向いて設置されています。目の前には富岩運河や天門橋を眺める絶景があり、その眺めもまた”世界一美しいスタバ”と思わせてくれる景色です。お店のデザインだけではなく、内側の大きなガラス窓から望む眺望も見事です!なぜ”世界一美しいスタバ”と言われるようになったかと言うと、2008年にスタバの中で、ストアデザイン賞最優秀賞を受賞したことです。実はその後新しくオープンしたスタバ店舗が受賞し、現在では正確に言うと太宰府のスタバが最後にこの賞を受賞しています。
富山で訪れるべき美術館や観光スポットをまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか?アートのまちめぐりパスポートを上手に利用し、美術館や博物館へ行かれた後に、環水公園と世界一美しいスタバでゆっくりと休憩されてはいかがでしょうか?こちらで過ごす夕暮れ時の景色はまた格別に美しいと評判です。ご紹介した情報を参考にしていただき、どうぞすてきな時間をお過ごしください。