【オーストラリア】主要都市の治安状況:治安は悪いの?
オーストラリアは、ワーキングホリデーや英語の留学先としても人気の高い国で、コアラやカンガルーなど癒し系動物で有名。そんなオーストラリアの治安が悪いかどうかは訪れる前に気になるところですね。オーストラリアは、銃規制が厳しく凶悪犯罪が多くない国です。2018年の世界平和度指数ランキングでも163ヵ国中13位を記録しています。9位の日本と同じくらいの治安の良さと言ってもよいでしょう。
オーストラリアの国民性は、おおらかで陽気です。山や川などで遊びを満喫するアウトドア派の人が多く、休日もしっかり楽しみます。また、世界的に離婚率の高い国として知られています。ナンパには十分気をつけましょう。
どこの国にもその国特有の危険があるように、オーストラリアにも特有の危険があります。以下では、よく起きる犯罪・麻薬犯罪・性犯罪・野生動物や自然の危険についてご紹介します。また、主要都市ごとの治安の悪いエリアについても記載します。
【オーストラリア】主要都市の治安状況:よく起こる犯罪
スリや置き引きなど
オーストラリアで多く発生するのは、スリ・置き引き・ひったくり・詐欺・車上荒らしなどの軽犯罪です。特に、スリや置き引きは多いので、貴重品は身に着けるようにしましょう。
コイン貸して詐欺
街中では、「お財布を忘れて電車に乗れないから1ドル貸して」と声を掛けお金を取ろうとする詐欺があります。きっぱりと断り相手にしないようにしましょう。
車上荒らし
レンタカーを借りてパーキングに停めて買い物をしている間に、レンタカーの窓が割られ車内の物を盗まれたという被害も多くあるようです。
犯罪集団バイキー・ギャング(Bikie Gang)
バイキー・ギャングは、違法薬物や銃などの取引に関わる危険なグループです。一般人を巻き込むことはほとんどありませんが、用心に越したことはありませんからお揃いのロゴ入りジャケットを着たバイク集団には近づかないように気をつけましょう。
【オーストラリア】主要都市の治安状況:麻薬犯罪に注意
オーストラリアでは、日本に比べるとマリファナの入手が容易くパーティーをはじめ大学の寮でもマリファナがカジュアルに吸われています。日本と異なり、マリファナが悪いものという認識が薄いようです。マリファナよりも強い麻薬を取り扱うドラッグストアも多く麻薬中毒者のトラブルに巻き込まれる可能性がありますので、注意しましょう。
【オーストラリア】主要都市の治安状況:性犯罪に注意
オーストラリアは、レイプ被害の多い国です。クラブなどで飲みすぎで意識を失ったり飲み物に睡眠薬を入れられたりして眠っている間の知人からの被害も多いようです。羽目を外し過ぎないようにしましょう。また、治安が悪いエリアに限らず夜間の女性の一人歩きは控えるようにした方がよいでしょう。
【オーストラリア】主要都市の治安状況:野生動物や自然に注意
山火事
オーストラリアでは、10月から3月にかけて至るところで山火事が多く発生します。オーストラリアの山火事の多くは、ユーカリの葉の自然発火が原因のようです。山火事は、炎の怖さだけでなく煙に巻き込まれての事故も恐ろしいものです。自然の脅威として頭の片隅に入れておいてください。
サメ
オーストラリアの観光スポットの一つビーチでは、サメが生息している箇所があります。アザラシなどをエサとしているサメですが、人を襲う事故も起きています。サメに食べられないためにも指定エリア以外での遊泳は控えましょう。
【オーストラリア】主要都市の治安状況:シドニーの治安
シドニーは、オペラハウスやダーリンハーバーなどで人気の湾岸都市です。犯罪が多く発生するエリアがあるため治安が悪いと言われていますが、危険なエリアを避けることで安全に楽しく過ごすことができます。
シドニーの治安の悪いエリア:ブラックタウン(BlackTown)
シドニー北西にあるブラックタウンは、シドニーで最も治安の悪いエリアとされています。
シドニーの治安の悪いエリア:パラマッタ(Parramatta)
シドニー西部にあるパラマッタは、1788年に開拓された歴史ある街です。土地が比較的安いため低所得者が多く治安が悪いと言われています。シドニー周辺で最も発砲事件が多いエリアです。
シドニーの治安の悪いエリア:キングスクロス(Kings cross)など
キングスクロス地区などの繁華街は、犯罪が多く発生していて治安が悪いエリアとされています。特に、薬物犯罪には注意が必要です。夜のハイドパークも危険と言われています。
シドニーの治安の悪いエリア:ストラスフィールド(Strathfield)
ストラスフィールドは、1991年に無差別連続ライフル発砲事件が起きた町として知られています。アジア人が多く集まるエリアで、強盗件数が3位と治安は良くありません。格安レストランなどがあり昼間は賑わいますが夜は気をつけましょう。
シドニーの治安の悪いエリア:オーバーン(Auburn)
トルコ系の人が多く住むオーバーン。このエリアも治安が悪いと言われています。モスク(写真上)や日本庭園(写真下)など観光スポットもあります。観光は遅くならないうちがよいでしょう。
シドニーの治安の悪いエリア:レッドファーン(Redfern)
レッドファーン地区(写真上)は、オーストラリア先住民の人口比率が多く民族紛争などもあり危険な貧困エリアとして知られていますが、現在では政府の再開発によって空き家が多く見られる地域です。治安は悪いので、目的がない限り行かないことをおすすめします。
【オーストラリア】主要都市の治安状況:メルボルンの治安
メルボルンは、治安の良い都市です。犯罪が多発している地域はありませんが、観光地では盗難・ひったくり・置き引きがありますので注意しましょう。
【オーストラリア】主要都市の治安状況:ブリスベンの治安
ブリスベンの治安は悪くありません。ブリスベン中心部は特に夜間は薬物関連の犯罪が多発しているので、クラブなどでは注意しましょう。ローガンは、強姦や強盗の割合が多いので夜間は公園や暗がりなどに行かないようにしましょう。
ブリスベンの治安の悪いエリア:フォーティチュード・バレー(Fortitude Valley)
フォーティチュード・バレー(写真上)は、パブやクラブが多い地域のため夜間の犯罪が多いので飲みすぎに注意しましょう。
ブリスベンで治安の悪いエリア:オクセリー(Oxely)とイナラ(Inara)
オクセリー(写真上)とイナラの両地区は、ひったくりや空き巣が多いエリアとして知られています。
ナンダーはブリスベン国際空港に近く歴史的建物や公園が多く夕日がきれいなエリアですが、夜間の暴行事件が多く発生しているので、夜は観光を控えましょう。
【オーストラリア】主要都市の治安状況:トラブル回避策
比較的安全な国オーストラリアですが、トラブルに巻き込まれないために知っておきたい点をいくつかご紹介します。
持ち込み規制
オーストラリアの入国審査は大変厳しいです。特に、肉製品・野菜・果物などの食品の持ち込みは許可が必要で乳製品や加工食品も持ち込みができません。悪意を持ってこれらのものを持ち込んだとみなされる場合は、罰金を科せられることがあるので注意しましょう。また、植物や泥なども規制対象です。
クレジットカード払い
オーストラリアは、スリや置き引きが多いとお話しましたが、海外保険付きのクレジットカードで支払いをしていれば被害にあった際に警察に届けることで保険が適用される可能性が高いです。日本円からオーストラリアドルへの交換も手数料がかかりますし、オーストラリアでは大半の店舗でクレジットカードが使用可能なので、クレジットカード払いをおすすめします。
買い物は早めに
オーストラリアのショッピングモールなどは早い時間に閉まるので、買い物は早めに済ませましょう。平日21時くらいまで開いている店舗もありますが、夜間は安全なエリアでの買い物をおすすめします。
危機感を持つ
安全と言われている国であっても、スリや置き引きなどの軽犯罪はあります。いつ自分の身に起きるかわかりません。オーストラリアは比較的治安が良い国と言われていますが、安全に楽しく過ごすためには危機感を持って行動することが大切です。貴重品はしっかり管理する・危険なエリアは控える・夜間は一人で歩かない、などに気をつけましょう。
【オーストラリア】主要都市の治安状況:現地でのトラブル対応
もしもトラブルに巻き込まれてしまったら、警察・消防・救急車すべて共通の「000」へ連絡しましょう。救急車は基本的に有料ですが、海外旅行傷害保険に加入している場合は保証される可能性もあります。また、海外旅行傷害保険で盗難が対象となっている場合、被害に遭った際は最寄りの警察署へ行き海外旅行傷害保険用に証明書を発行してもらいましょう。
緊急連絡先
・在オーストラリア日本国大使館:02-6273-3244
・在シドニー日本国総領事館:02-9250-1000
・在ブリスベン日本国総領事館:07-3221-5188
・在メルボルン日本国総領事館:03-9679-4510
・在パース日本国総領事館:08-9480-1800
・在ケアンズ領事事務所:07-4051-5177
おわりに
オーストラリアの主要都市の治安についてトラブル回避策や現地でのトラブル対応と合わせてご紹介してきましたがいかがでしたか?オーストラリアは比較的治安の良い国ですが、スリや置き引きなどの軽犯罪は多く発生していることがわかりました。また、性犯罪も多く自然や動物の脅威もあることが再確認できましたね。ぜひ、オーストラリアで安全に楽しい時間を過ごすために参考になさってください。