タイの世界遺産アユタヤ遺跡を見に行こう!
タイのアユタヤは14世紀〜18世紀にかけて王都として繁栄していた有名な街です。現在も当時建設された数々の建物や仏教寺院が点在しており、1991年にはアユタヤ遺跡が世界遺産にも登録されています。世界遺産に登録されてからさらに注目されるようになり、海外からも連日多くの観光客が訪れる人気スポットです。ここでは、この世界遺産都市でおすすめの観光スポットを厳選してご紹介していきます。
タイ・アユタヤ遺跡へのアクセス方法
日本からアユタヤへ行く場合は、ほとんどの方がまず直行便のあるバンコクへ飛行機で行き、そこから陸路で移動します。バンコクとアユタヤはそこまで離れていないので、日帰りで世界遺産の遺跡群を見に行くことも可能です。バンコク発のツアーも多数施行されているので、海外旅行に慣れておらず移動が心配という方はツアーを利用するのもおすすめ。
バンコクからツアー以外でアユタヤに行く方法は、乗り合いミニバン、国鉄電車、タクシーがあります。一番安いのは国鉄電車ですが、遅れることもしばしば。時間に余裕があってローカルの雰囲気を楽しみたい方は電車を利用してみるのもいいでしょう。乗り合いミニバンはバンコクのいくつかのバスターミナルから運航されており、60〜80バーツほどで利用できます。複数人の場合はタクシーを1日チャーターして快適に移動するのもおすすめです。
世界遺産に登録されているアユタヤの遺跡群は、見どころが広範囲に点在しています。それぞれのスポット間を歩いて移動するのは暑さの厳しいタイでは危険です。レンタサイクルを利用したり、タクシーと交渉して1日チャーターしたりして効率よく見てまわるようにしましょう。遺跡内はちょっと休めるような日陰もほとんどないので、飲み物を持ち歩いたり、時々お店で食事がてら休憩したりしてくださいね。
タイ・アユタヤのおすすめ観光スポット1:ワット・マハータート(遺跡)
世界遺産のアユタヤ遺跡を訪れるほとんどの人が訪れるのが「ワット・マハータート」です。かつての仏教寺院の廃墟であり、寺院建築の中央部に大きな仏塔、その周りを小さな仏塔が囲んでいるのがわかります。現在残っている部分だけを見ても、当時どれほど大きな仏教寺院であったのかと想像でき、驚かされるでしょう。
ワット・マハータートのなかでも見逃せないのが、木の根で覆われた仏頭です。定番の写真撮影スポットですが、ここで仏頭の前で写真を撮るときは仏頭より自分の頭が低くなるようにかがんでくださいね。現地でも撮影時の注意案内が書かれています。ルールを守りつつアユタヤでの思い出を記念に残しましょう。
ワット マハータートの基本情報
英名:Wat Mahathat
住所:Tha Wasukri Phra Nakhon Si Ayutthaya
営業時間:8:00〜18:00、ライトアップ19:00〜21:00/無休
拝観料:50B
タイ・アユタヤのおすすめ観光スポット2:ワット・ヤイ・チャイ・モンコン(遺跡)
「ワット・ヤイ・チャイ・モンコン」は、高さ72mの仏塔が目印でアユタヤ遺跡の中でも存在感のある寺院です。この塔は1592年にアユタヤの19代ナレスアン王がビルマ軍に勝利したことを記念して建てられてもので、現在は階段を登って上部を見学することができるようになっています。
仏塔の上部に登ると、回廊のようなところを歩いて遺跡の周りを見渡すことができます。塔から下を見下ろすと、まわりに数多くの仏像が並んでいる様子がよくわかり、晴れた日にはアユタヤの街並みを遠くまで眺めることも。高い建物がほとんどないアユタヤののどかな風景をお楽しみください。
ワット ヤイ チャイ モンコンの基本情報
英名:Wat Yai Chai Mongkon
住所:Khlong Suan Phlu Phra Nakhon Si Ayutthaya Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya
営業時間:8:00〜17:00/無休
料金:20B
タイ・アユタヤのおすすめ観光スポット3:バン・パイン離宮(遺跡)
1637年に建てられた「バン・パイン離宮」は、国王たちが休暇を過ごす別荘として利用されていました。現在の姿に再興されたのはチャクリ王朝の時代で、湖の上に浮かぶ黄金のプラ・アイサワン・ティッパートが多くの人を魅了しています。
敷地内には、ルネサンス様式やロココ様式、中国様式の建物など様々な様式の建物があり、内部見学ができるものもあります。青々とした緑が美しい庭園も必見です。歴代の王たちがどのような休暇を過ごしていたのか想像しながらゆっくり散策してください。
バーン・パイン離宮の基本情報
英名:Bang Pa-In Palace
住所:Ban Len, Bang Pa-in, Phra Nakhon Si Ayutthaya
営業時間:8:00〜17:00(チケット購入8:00〜15:45)/無休
タイ・アユタヤのおすすめ観光スポット4:ワット・ローカヤースター(遺跡)
「ワット・ローカヤースター」は、全長28メートル、高さ5メートルもある巨大寝釈迦仏です。現在見られるのは1956年に復元されたものです。寝釈迦仏の優しい表情が印象的で見ていると心が安らぐという声も。近くまでいくことができるので、間近で見てその大きさを体感してみてください。
ワット ローカヤースターの基本情報
英名:Wat Lokaya Sutha
住所:Pratuchai Phra Nakhon Si Ayutthaya Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya
タイ・アユタヤのおすすめ観光スポット5:ワット・タンミカラート(遺跡)
世界遺産のアユタヤ遺跡群のなかで穴場スポットとして知られるのが「ワット・タンミカラート」です。クメール様式の獅子像や数え切れないほどのニワトリの像があり、なんだか不思議な空気が流れている雰囲気があります。人も少なくゆっくり見てまわれるので、のんびり散策してみてはいかがでしょうか。
ワット タンミカラートの基本情報
英名:Wat Thammikarat
住所:On U-Thong Road, Amphoe Phra Nakhon Si Ayutthaya
営業時間:8:00〜17:00
料金:20B
タイ・アユタヤのおすすめ観光スポット6:ワット・プラ・シー・サンペット(遺跡)
「ワット・プラ・シー・サンペット」はアユタヤ王宮内にあった最も重要な寺院で、アユタヤの世界遺産観光の際に外せない遺跡です。3つの塔が並んでおり、それぞれの塔に当時の王と王子の遺骨が納められていたと考えられています。空の青と塔の白、芝の緑のコントラストが美しい人気撮影スポットです。
ワット プラ シー サンペットの基本情報
英名:Wat Phra Si Sanphet
住所:Amphur Muang, Ayutthaya 13000
営業時間:7:00〜18:00、ライトアップは19:00〜21:00
拝観料:50B
タイ・アユタヤのおすすめ観光スポット7:チャオ・サーム・プラヤー国立博物館(遺跡発掘品)
世界遺産の遺跡群を見るだけでなく、もっとアユタヤについて知りたいという方は「チャオ・サーム・プラヤー国立博物館」にも立ち寄ってみてください。ワット・プラマハタートとワット・ラチャ・ブラナの発掘作業で見つかった仏像や木彫りの扉などが展示されています。
チャオ・サーム・プラヤー国立博物館の基本情報
英名:Chao Sam Phraya National Museum
住所:Pratuchai Phra Nakhon Si Ayutthaya, 13000
営業時間:9:00〜16:00/月火祝休
料金:150B
タイ・アユタヤのおすすめ観光スポット8:アユタヤ水上マーケット
タイで昔から生活の一部として大きな役割を担ってきた運河。現在も水上マーケットという形で当時の生活の様子を体験することができます。アユタヤにも2010年にできた水上マーケットがあるので、ボートに乗ったり、池の周りにあるお土産屋さんや食べ物を売るお店で買い物をしたりと充実した時間をお過ごしください。
アユタヤ水上マーケットの基本情報
英名:Ayothaya Floating Market
住所:65/19-7, Phailin Ayuthaya
営業時間:10:00~17:30
入場料:無料
タイ・アユタヤのおすすめ観光スポット9:ワールド・ワイクルー・ムエタイセレモニー(イベント)
タイで有名なスポーツといえばムエタイです。アユタヤでは毎年3月にムエタイに関するイベントが開催されています。日程が合えば覗いてみてはいかがでしょうか。イベントでは、デモンストレーションやムエタイの試合などを見学することができ、会場は大いに盛り上がりますよ。
ワールド・ワイクルー・ムエタイ・セレモニーの基本情報
英名:World Wai Kru Muay Thai Ceremony and Miracle Muay Thai Festival
場所:アユタヤ歴史公園
開催日:毎年3月17日
タイ・アユタヤのおすすめ観光スポット10:ソンクラーン(イベント)
タイでは毎年4月に各地でソンクラーンというイベントが行われます。イベント期間中は街のいたるところで水の掛け合いが行われ、どこもかしこも水浸しに。アユタヤでもソンクラーン期間に様々なイベントが開催されます。自分で水の掛け合いをするのはもちろん、象たちの水の掛け合いをみるのも楽しいですよ。
ソンクラーンの基本情報
英名:Phra Nakhon Si Ayutthaya Songkran Festival
開催日:毎年4月13・14・15日
タイ・アユタヤのおすすめ観光スポット11:チェディ・プラ・シースリヨータイ(遺跡)
「チェディ・プラ・シースリヨータイ」は、17代チャクラパット王が自分の危機を救うためにこの世を去ることになった妃の勇気を讃えて建てた仏塔です。王妃は王や王朝のために男装をしてビルマ軍と果敢に戦ったそうで、この塔は二人の愛の証として知られています。
チェディ・プラ・シースリヨータイの基本情報
英名:Queen Suriyothai's Chedi
住所:Pratuchai Phra Nakhon Si Ayutthaya, 13000
タイ・アユタヤのおすすめ観光スポット12:ワット・チャイワッタナラム(遺跡)
「ワット・チャイワッタナラム」は1630年に24代プラサートトーン王が亡き母を偲んで建設したとされる寺院。建設理由は諸説あり、建築様式がアンコールワットと似ていることでも有名です。アユタヤ世界遺産群のなかでも最も美しいと言われることも多く、特に夕暮れ時には神秘的な光景で人々を魅了します。
ワット チャイワッタナラムの基本情報
英名:Wat Chaiwatthanaram
住所:Tambon Baanpom, Amphur Pra Nakorn Sri Ayutthaya
営業時間:8:00〜18:00、ライトアップは19:00〜21:00
拝観料:50B
タイ・アユタヤのおすすめ観光スポット13:アユタヤ・エレファントキャンプ
アユタヤの定番アクティビティが「アユタヤ・エレファントキャンプ」での象のり体験です。10分〜20分ほど象の背中に乗ってお散歩を楽しむことができます。いざ乗ってみると想像より高く、その高さから見える景色にワクワクすることでしょう。象への餌やりでも近くで象とふれあうことができます。
アユタヤ エレファントキャンプの基本情報
英名:Ayutthaya Elephant Camp
住所:Naresuan Rd., Ayutthaya
営業時間:8:30〜16:30
タイ・アユタヤのおすすめ観光スポット14:ワット・プーカオ・トーン(遺跡)
青空のもとで白く輝く「ワット・プーカオ・トーン」は、1569年に建設された寺院で、その高さは80メートルを誇ります。階段で上まで登ることができ、頂上からはアユタヤの街並みを一望することができます。脚が疲れるかもしれませんが、頑張って登って景色を見たり、写真を撮ったりしてお楽しみください。
ワット・プーカオ・トーンの基本情報
英名:Wat Phu Khao Thong
住所:Phukhao Thong Phra Nakhon Si Ayutthaya
営業時間:8:30〜17:00
タイ・アユタヤのおすすめ観光スポット15:アユタヤ遺跡世界遺産の祭典(イベント)
アユタヤの遺跡群が世界遺産に登録されたのは1991年ですが、その登録を記念して現在も毎年イベントが開催されています。12月に開催されるこのイベントでは、遺跡のライトアップや花火などを楽しむことができ、いつもとは違った賑やかなアユタヤを体感できると評判です。日程を合わせて幻想的で楽しいイベントに参加してはいかがでしょうか。
アユタヤ世界遺産の祭典の基本情報
英名:Ayutthaya World Heritage Celebration
場所:Ayutthaya Tourism Center/Old Provincial Hall
開催日:毎年12月中旬
番外編①アユタヤ遺跡周辺のおすすめホテル
バンコクから日帰りでアユタヤ観光を楽しむ方が多いと思いますが、よりゆっくりとアユタヤを満喫したい方は一泊していくのもおすすめです。遺跡を眺めながら贅沢な時間を過ごすことができるホテルをご紹介します。
サラ アユタヤ(sala ayutthaya)
住所:9/2 Moo 4, Uthong Road | Pratuchai, Ayutthaya 13000
アイユーディア(iuDia)
住所:295 Rama 3 Rd., Bangkholaem, Bangkok 10120
番外編②アユタヤ遺跡周辺のおすすめグルメ
タイ国内にはぜひ食べてほしい美味しいグルメがたくさんありますが、ここではタイの中でもアユタヤでおすすめのグルメをご紹介します。マーケットの露店や小さなレストランなどでもリーズナブルに楽しめるので、見かけたらぜひ食べてみてくださいね。
クン・メーナム・パオ(Kung Mae Nam Phao)
アユタヤの定番グルメのひとつが「クン・メーナム・パオ」です。大きな川海老をグリルしたもので、海老のプリプリとした食感とピリッと辛いタレがやみつきになります。川沿いに川海老を提供しているレストランがいくつもあるので気になるお店を見つけてご賞味あれ。
クイッティアウ・ルア(Kuithiaw Rua)
黒っぽいスープが特徴の「クイッティアウ・ルア」は、スープに牛の血を使った麺料理で、1杯100円以下で食べられるお手軽グルメ。生臭さは気にならず、あっという間に間食してしまえます。辛いものが苦手な方も安心のグルメです。
ロティサイマイ(Roti Sai Mai)
アユタヤで食事のあとやちょっと小腹が空いたときには、「ロティサイマイ」を食べてみませんか?クレープのような生地で糸状にした綿あめを包んで食べるスイーツで、カラフルな見た目も特徴的です。甘さ控えめで食べやすいので、不思議な食感も楽しみながらいただいてみてください。
タイ・アユタヤ遺跡のおすすめ観光スポットまとめ
世界遺産都市アユタヤのおすすめスポットをご紹介してきましたが、行きたいところはみつかりましたか?とても広いアユタヤを効率よく周るためには、カーチャーターやツアーを活用して短い時間でも充実した時間を過ごしてくださいね。