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広島のおすすめ博物館ランキング5【2018年度版】~イベント情報まで~

2024.02.25

あまたある広島の美術館、博物館の中から、この秋に是非訪れて、「行って良かった」と思う博物館5館と、併せて観たい施設を選びました。瀬戸内海という地形、原爆投下という負の歴史を背負ってきた広島。芸術の秋に相応しい、広島の博物館巡りにお誘いします。

  1. 広島の博物館【2018年度版】おすすめ5館
  2. 広島のおすすめ博物館①「広島平和記念資料館」
  3. 広島のおすすめ博物館②「広島大学総合博物館」
  4. 広島のおすすめ博物館③「福山城博物館」
  5. 広島のおすすめ博物館④「マツダミュージアム」
  6. 広島のおすすめ博物館⑤「呉市海事歴史科学館」
  7. まとめ
最晩年のゴッホの傑作「ドービニーの庭」を収蔵する広島美術館、早くから現代美術に強い関心を持って作られた、公立の「広島現代美術館」などアートに意識の高い広島。美術同様に、ここでは世の中の仕組みや地球や人々の歴史などを学ぶ博物学にシフトした、この秋からのイベントを加味した広島の博物館を精選いたしました。芸術の秋に、また知の泉としての博物館巡りの旅にご案内します。
一日本人として、生涯に一度は訪ねて欲しい通称「原爆資料館」。今から70年以上も前に実戦使用され、信じがたい数の人命を一瞬のうちに死に至らしめた原子爆弾の投下。当館は、美しく整備された広島平和記念公園の敷地内にあって、まるで平和そのものですが、館内に入ると、原子爆弾の持つ猛烈な破壊力やその悲惨さが、ひしひしと伝わってくる施設です。そして長い年月を経た今も、原爆投下による傷痕は全く癒えていないことを痛感いたします。
入館して感じることは、二度と原爆使用が在ってはならない、という気持ちでしょう。毎年100万人以上の人が訪れ、海外からの入館者が、最も印象的な場所として挙げています。東京都庁の設計者、丹下健三の建築で、大戦後の初の国指定重要文化財の建築でもあります。尚、現在一部を修復中で、全館リニューアルされるのは2019年の春を目指しています。

併せて観たい「世界遺産・原爆ドーム」

明確な規定はないものの、「人類が犯した悲惨な出来事を伝え、そうした悲劇を二度と起こさないための戒めとなる物件」を「負の世界遺産」といいます。この原爆ドームこそ「アウシュヴィッツ強制収容所」などと並ぶ典型的な負の世界遺産です。原爆資料館には、当時の形が解る模型も展示されていて、原爆の凄まじさを改めて感じます。
大学キャンパスそのものを「博物館」にして、学内の学術標本などを調査、収集、保存し、同時に情報発信するという考えに沿って作られました。学内には、「発見の小路」という自然を堪能するルートを策定し、各学部の所蔵する恐竜などが闊歩していた恐竜時代からの化石、標本などを見て回ることが出来ます。
博物学的資料は「動物」「昆虫」「化石」「鉱物・岩石」など、子供も大人も興味津々となる資料が目白押しです。なかでも恐竜の絶滅以降の哺乳類ナウマン象の化石コレクションは価値が高く、恐竜時代の後の日本はナウマン象の楽園だったことに驚きます。
JR福山駅徒歩5分という好立地にありながら、福山城公園の中核をなす福山城。その天守閣がそのまま博物館になっています。「日本百名城」にも指定され、天守閣からの眺望も美しく、城郭建築としても貴重な遺構です。展示は、刀などの武具甲冑の類いから、縄文時代の化石まで博物館の形が整っていて、常設展示以外にも刀剣などの企画展が人気を得ています。
この秋のイベントとして、「武器・武具展-戦場の華」が始まります。刀はもちろん、刀剣以外の武具甲冑から装飾品まで、日本の伝統工芸としての武士の美意識をつぶさに観る企画展です。

併せて観たい「福山美術館」

福山城公園には福山城を借景とした福山美術館も併せて観たいと思います。近代日本の画家や、瀬戸内にゆかりのある美術家の作品を中心に観ることが出来ます。現在は開館30周年記念として「岸田劉生展」が催され、11月からは「筑前左文字の名刀」と題された刀と刀剣全般の企画展も楽しみなところです。
今大流行の企業博物館。ロータリーエンジンの開発など、独特の開発コンセプトとヨーロッパから絶大な人気を誇るデザインでめきめき力をつけるクルマメーカー、MATSUDAの博物館です。戦後のクルマの普及は、そのまま日本の戦後の復活と、科学技術の結集でもあります。館内はマツダ車の初期のクルマから現在までの展示と、クルマ制作のプロセス、及び組み立てラインの工場見学を堪能できます。
また、未来のクルマがどうなっているかという「未来展示」も興味深いし、ミュージアムショップも見逃せません。ただし、見学には、事前申し込みが必要で、電話あるいはインターネット予約が不可欠です。
「戦艦大和」の10分の1スケール模型があることで、一躍人気の博物館に定着しました。他にも「零戦」、人間魚雷「回天」など、日本の造船業を支えて来た自負と誇りを感じさせる博物館です。呉市は海軍工廠のあった街として発展し、戦後も、巨大タンカーを作るなど、造船業を牽引した街です。
現在、開かれているイベントは「戦艦長門と日本海軍」です。「大和」建造までの日本海軍の旗艦を努めた誇り在る戦艦です。かつて、戦艦長門の艦橋が半島越しに見えたほど、立派で美しい姿だったそうです。

併せて観たい「呉艦船めぐり」

呉港は今でも自衛隊の艦船など、日頃目に出来ない護衛艦、潜水艦などを海上に出て、実物を見るイベントも盛んです。大和ミュージアムと併せて観ると楽しみは倍増しますね。
独特の地形と特殊な歴的背景を背に、広島には多くの博物館、美術館があります。この秋は広島の博物館を巡る旅に出てみましょう。豪雨災害のキズは未だ癒えていませんが、広島を訪ねることで、遠回しにも、復興のお役に立てばと思います。