広島といえば、広島風お好み焼き、宍道湖のシジミ、宮島の牡蠣など、グルメにおいても抜きん出た県です。さらに、観光スポットといえばかの有名な宮島に原爆ドームなど、見所も満載で何度遊びに行っても楽しめる県です。そんな広島は、日本地図でいうと左、中国地方、山陽地方に区分されています。南側は瀬戸内海に面していて、北西部は中国山地が広がり、人口は約280万人の巨大都市です。
中学や高校での修学旅行スポットとしても有名な、原爆ドームや平和記念公園は、日本国内だけではなく世界中から観光客が絶えない場所でもあります。世界の「HIROSHIMA」として、平和を伝え続けています。また、日本三景の1つとして知られる宮島こと厳島も、世界各国からの観光客で溢れかえっています。厳島神社と弥山原始林は、ユネスコの世界遺産にも登録されている、おすすめ観光スポットです。
広島は第二次世界大戦中、1945年、長崎と並んで原爆投下された事で世界中にその名前を知らしめることになりました。その惨事を伝え、2度とこのような事を起こさないように、今もなお平和とは何かを訴え続けている都市の1つです。爆心地近くだった原爆ドームをはじめ、平和記念公園などは、世界中から観光来るスポットでもあります。
広島県の尾道市にある「なかた美術館」は、日本やフランスの近代絵画など200点あまりを収蔵する美術館です。館内に併設されているレストランでは本格的なフランス料理を楽しめるという、お洒落な美術館で、絵画もお料理も楽しみたいという人におすすめです。
なかた美術館のイベントではワークショップの他にも、ミュージアムコンサートなどが定期的に開催されており、とても充実して楽しめる美術館です。
なかた美術館 NakataMuseum
展覧会情報、イベント情報、スタッフブログ、
所在地=広島県尾道市潮見町6-11、
tel=0848-20-1218、
開館時間=9:00〜17:30、
月曜休館(祝日の場合は翌日)
呉市にある「蘭島閣美術館」は、本格的な木造建築の美術館として知られています。日本の近代絵画作品を始め、広島ゆかりの作家の作品が展示されています。日本が、版画、油彩画など、約2200点あまりの収蔵作品があり、このコレクション展を会期ごとに行っています。
蘭島閣美術館では、梅の時期になるとお茶会イベントなど、素敵なイベントが開催されています。木造の美しい建物と梅のコラボは、日常を忘れさせてくれる楽しい経験になります。
広島県福山市にある「ふくやま美術館」は、県立の歴史博物館などが並ぶ中に建てられていて、イタリアを始めとする現代西洋美術の作品が収蔵されています。
収蔵品展の他にも、多くの企画展やトークショー、子ども向けの絵の実技講座やワークショップなどが開催されていて、観光客だけでなく地元の人たちもリピートする楽しい美術館です。
「泉美術館」は、日常を忘れるゆったりとした時間が流れている美術館です。日本画、洋画、彫刻の他に、木彫作品などの幅広いコレクションが自慢です。館内には日本庭園があり、和の心を感じながら美術作品を鑑賞できます。
日本庭園を眺めながら、ゆっくりとお茶を楽しめるティールームがおすすめです。
公益財団法人 泉美術館
日常を離れ、心をやすめ、新しい活力の生まれる空間を社会に提供したい、そんな想いから誕生した泉美術館
猫の街として有名な尾道市にある「尾道市美術館」は、寺院建築風の和風な外観が特徴の美術館で、千光寺公園の中にあります。広島ゆかりの作家作品を重点的に収蔵している美術館で、入り口には猫の街にふさわしく、大きな猫のオブジェが出迎えてくれます。公募作品なども数多く展示されている、地域に愛された美術館です。2階からは尾道の街と瀬戸内海が見渡せ、さらに春になると周辺の桜の木に包まれるような風景が有名です。尾道は猫がとても多く、観光名物の1つとなっています。尾道市美術館の周りでも、たくさんの人懐っこい野良猫を見ることができます。それにちなんで、尾道市立美術館では、猫に焦点を当てた展示も数多く開催されています。
1階に併設されているカフェとミュージアムショップは大変人気のコーナーになっています。そして、2階のテラスから、瀬戸内海の美しい自然の風景を堪能することができます。また、尾道の名物になっている「猫」が美術館周りでも見られ、2017年の企画展示「招き猫亭猫まみれ展」では猫を愛するコレクター展となっていて、猫の展示物をじっくり見ている猫の姿がツイッターに載るなど、大人気です。また、猫と警備員の攻防を描いたトートバックは、すぐに完売するなど、まさしく猫と共にある美術館です。
尾道市立美術館 公式ホームページ
市民による草の根運動から始まって、昭和55年に開館した尾道市立美術館は、開館20年を経て、「本物の芸術と文化を提供し、新たな感動の中で歴史を見据えながら、未来へと羽ばたく豊かな夢と明るい希望を世界へ発信して、地域社会に貢献する本格派の美術館」という新たなコンセプトのもとに、安藤忠雄氏の設計による改修工事を終えて、平成15年1月10日、千光寺公園内にリニューアル・オープンいたしました。
科学館という名前にふさわしく、多くのサイエンスショーを行なっている子どもにも大人にも人気のスポットです。また、入館料が無料なのも、家族連れには嬉しいところです。広島県に唯一あるプラネタリウムが、この広島市子ども文化科学館のプラネタリウムです。こちらは、別途料金がかかってしまいますが、リフレタリウムというプログラムはアロマの香りでリラックスしながら見られるプラネタリウムで、解説もないのでゆっくりと癒しの時間を楽しめます。
様々な企画展示が3階で行われています。また、メインの科学館の他に、アスレチック、プラネタリウム、図書館があり、年齢問わず楽しめます。隣にはプールもあるので、夏休みの自由研究のヒント探しと共に、子ども達とたくさん遊べる施設です。プラネタリウムは会期ごとに内容が変わるので、季節に合わせてロマンチックな空の姿を見るのも素敵です。科学教室や創作教室などは子供達に大人気です。
呉市にある「呉市立美術館」は、「日本の道100選」に選ばれた美術館通りに建てられている、六角レンガの外壁の珍しい美術館です。呉市にゆかりのある作家の他にも、ルノワール、平山郁夫などの作家作品を展示しています。
美術入門講座などが開かれたり、市民ギャラリーが併設されていて、観光客にも地元の人にも大変人気のスポットになっています。
呉市立美術館
珍しい六角レンガの外壁をもつ美術館の前には、『日本の道100選』に選ばれた美術館通りがあります|近現代の美術作品を所蔵し特別展も開催|呉市立美術館
ヌマジ交通ミュージアムこと、広島市交通科学館では、子ども向けの美術館であるにもかかわらず、思わず大人も一緒に楽しめてしまう美術館です。乗り物の模型の他に、実物の飛行機のエンジンやフェリーのスクリュー、バス会社の制服の展示など、交通に関わる様々な展示がされています。
体験コーナーなどが多く設置されていて、大人でも子どもでも大変楽しめる内容になっています。工作教室はもちろん、安全教室なども週替わりで行われています。また、大人気の風変わりな自転車の試乗ができたり、毎月第3土曜日に、被曝当時の路面電車に乗ることができるイベントも好評です。
呉市海事歴史科学館という正式名称がありますが、1/10スケールの戦艦大和が展示されているために、通称「大和ミュージアム」と呼ばれて親しまれています。日本海軍の歴史と戦艦大和を中心とした展示施設です。また、人間が搭乗する人間魚雷「回天」の本物が展示されています。内容は大人も子どももじっくりと楽しめ、さらには学校の授業などでは省略されがちな近代日本の歴史がぎっしりと詰め込んである美術館です。隣には海上自衛隊のてつのくじら館があり、楽しみながら勉強でき、戦艦大和のすごさを身をもって実感できる施設です。
展覧会イベントが年間を通して数多く行われています。毎月の科学イベントでは、工作メインのものであったり。入浴剤作り、サイエンスに関わることなど、子どもも大人も楽しめるイベントが盛りだくさんです。また、ミニコンサートや飛行機作りなど、色々と体験できるので何度も足を運んでも新しい発見があります。
廿日市市にある「ウッドワン美術館」は、宮島にも近く世界中から観光客が訪れる人気スポットです。近代日本画や、ルノワール、ゴッホなどに加えて、麗子肖像や陶磁器が収蔵されています。
自然の中にある素朴でのどかなウッドワン美術館では、面白い企画展示を開催しています。常設展では有名なガレやマイセン、ゴッホなども見ることができます。ワークショップは収蔵品と並び、非常にお洒落なものが開催されます。また、JR宮内串戸駅からバスで送迎し、学芸員が企画展の案内をするするプランもあり、広島の自然とアートをゆったりじっくり楽しみたい方にオススメです。
広島市の「ひろしま美術館」は、円形ドーム型の美術館で中央公園内に設立されています。フランス印象派のゴッホ、セザンヌ、ルノワールなどを中心に展示されています。併設されているカフェでは、パンのランチプレートが大人気です。猫をモチーフにしたコーヒーセットなどはフォトジュニックで若い人に大人気です。カフェもミュージアムショップも、入館料を払わなくても利用できますので、公園の散歩の途中、ホッと一息つくのにとてもおしゃれです。
講演会などの他にも、有料のイベント、無料のイベントと充実しており、トークやコンサートも開かれています。また40年の歴史を誇る美術館では、より一層美術の魅力を伝えるために、一部の作品の写真撮影が可能になっています。2018年の夏には、開館40周年を記念して日本洋画や貴重な日本画の数々を公開するなど、非常にオープンな美術館です。2018年6月には、今や広島の尾道の名物となりつつある「猫」に焦点を当てた「ねこがいっぱいねこアート展」など、親しみやすい題材の展示が魅力です。
ひろしま美術館
ひろしま美術館。特別展、所蔵作品(主に近代洋画)展案内のほか、イベント、ショップの紹介も。
広島市内を見渡せる丘の上に立つ「広島市現代美術館」では、現代美術を中心に収蔵しており、若手作家の作品が見られることができる人気スポットです。黒川紀章氏が設計した独特な建物自体も、非常に魅力的なアート作品の1つといえます。常設展でも常に1500点以上の作品が展示されていて、1日ゆっくりできるほどの大満足のボリュームとなっています。
無料のトークショーや子ども向けのワークショップなどが人気です。また、オリジナルのグッズが買えるミュージアムショップも非常に人気となっています。毎月ワークショップが1回は開催されています。身近な材料を使って、楽しくお絵描きしたり工作したりと、毎回面白いワークショップが開催されています。
尾道市にある日本画の巨匠「平山郁夫美術館」は、広島生まれの平山郁夫の生涯をたどりながら、数多くの作品を見ることができる美術館です。平山郁夫オリジナルのグッズなども販売されていて、お土産にもとてもおすすめです。貴重な少々時代の絵日記なども展示されており、平山郁夫という人物像を深く探求できる美術館です。平山郁夫は東京藝術大学の学長を務めた日本屈指の画家であり、広島が誇る巨匠でもあります。また、自身の作品だけではなく、数多くの文化財の保護に努めた、日本が誇る画家の1人です。また、美術館自体が日本家屋なので、その建物の美しさと日本庭園も一見の価値があります。
常設展の他にも、一般公募のコンペが開かれたり、コンクールなど年間を通して開催されており、また、音楽コンサートも行われています。
「広島平和記念資料館」では、戦争時に被爆した方々が着用していた衣服の他に、腕章や当時を写した写真などが展示されています。こちらはオバマ元大統領がスピーチした広島平和記念公園に併設されている施設で、丹下健三氏のデザインの建物で、オバマ元大統領のサインも展示されています。日本だけでなく、世界中からの観光客が訪れる圧倒的入館者数を誇るスポットです。
「様々な目線から見た原爆」というイベントを定期的に開催しています。また、ビデオシアターや講演会なども定期的に行われています。
広島平和記念資料館
広島平和記念資料館は、被爆者の遺品や被爆の惨状を示す写真や資料を収集・展示するととともに、広島の被爆前後の歩みや核時代の状況などについて紹介しています。
「広島県立美術館」では、広島にゆかりのある作家を中心に、近代美術や日本画、彫刻、工芸、油彩画などが幅広く展示されています。縮景園というお庭が併設されていて、観光スポットとしても大人気です。収蔵する作品数は5000点を超え、広島最大規模の美術館となっています。また、2018年の夏には、スタジオジブリの展覧会「ジブリの大博覧会」が開催されるなど、数々の面白い特別企画展示が行われています。
子どもから大人まで楽しめる数多くのイベントが開催されています。夏休みも後半となりますが、ジブリの大博覧会〜ナウシカからマーニーまで〜は、2018年9月24日まで開催されています。こちらの展示では「スタジオジブリ」の設立からこれまでのジブリ作品の生まれた経緯、公開時のポスターなどを中心に展示されています。未公開資料まで展示されているので、ジブリ好きにはたまらない内容となっています。また、飛行船の巨大模型や充実したグッズコーナーがあり、大人から子どもまで楽しめるジブリの魅力がぎっしり詰め込まれた展示です。はじめに迎えてくれるのは「スタジオジブリへようこそ」。スタジオジブリ内の打ち合わせスペースを再現し、大きなトトロが来場者を迎え入れてくれます。次は「ジブリの宣伝について」、歴代ジブリのポスターやキャッチコピー案のメモなどが展示されます。また、ジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏の部屋の再現も。3つ目は「ジブリの倉庫」です。映画の宣伝時の資料やグッズが天井まで目一杯飾られていて、圧巻です。4つ目がみんなが大好きな「ネコバスコーナー」。実寸大のネコバスが見られます。最後は「スタジオジブリの空飛ぶ機械達」です。美術館の吹き抜けのロビーを使い、「天空の城ラピュタ」に出てくる飛行船の模型を展示しています。ジブリの空への憧れをぎっしり詰め込んだ夢あふれる展示となっています。関連イベントとして「ジブリの大博覧会」がどのようにして出来上がっていったかをスタジオジブリプロデューサーなどを交えた座談会が開かれるなど、特別展では毎回面白い企画と関連イベントを行なっているのも、広島県立美術館の魅力の1つです。
戦前は、広島県の産業奨励館として建てられていましいたが、原子爆弾によって焼け落ち、現在では原爆ドームとして、人々の心に戦争の悲惨さを訴えかけ続けているシンボルとなっています。爆心地からわずか160メートルのところにあったこの建物は、奇跡的に倒壊を免れました。平和を願う人々の気持ちが詰まった原爆ドームは、日本人と言わずとも日本人と言わずとも一生のうちに一度は見ておきたい世界遺産です。
美味しい食べ物、深い歴史、そして瀬戸内海の美しい風景と恵みと、心地よいアート作品に出会える街、広島。
1日だけでは足りない魅力溢れる広島ですが、ぜひ大人気の美術館で、お気に入りのアート作品を見つけてみてはいかがでしょうか?何回通っても楽しめる新たな発見が必ずありますよ。