トリニダード・トバゴの最新治安情報などをご紹介!
中米の島国トリダード・トバゴは、カリブの楽園、バードウォッチングの聖地、など、数々の称号を旅人からうけ、自然豊かなのどかなイメージがありますが、実は中米の中でもかなり経済的に豊かな都市国家の一面も持ち合わせています。それ故に少し危険なイメージを持たれたりします。最新のトリダード・トバゴの治安情報等をご紹介していきましょう。
トリニダード・トバゴってどこにある?
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— Prince of Diamonds (@princeofdiamond) November 17, 2014
トリニダード・トバゴは、トリニダード島とトバゴ島の2つの島から成るカリブ海の島国です。こう言われると海にぽっかり浮かぶ島々を想像しますが、実際には南米の北端、ベネズエラからわずか15kmの沖合に位置しています。日本で言うと東京湾アクアラインの長さと同じくらいです。
大航海時代、トリダード・トバゴはスペインの支配下にありました。トリニダードとはスペイン語でキリスト教の考え方のひとつ「三位一体」をあらわす言葉で、トリニダード島に3つの山があったことから名付けられました。トバゴとは先住民が吸っていたタバコから名付けられており、どちらも語源はスペイン語ですが、現在はイギリス連邦を構成する独立国家です。
トリニダード・トバゴの基本情報
人口136.5万人。日本の奈良県の県民人口と同じくらいです。面積5,130平方キロメートル(千葉県より少し大きいくらい)で、公用語は英語、スペイン語、ヒンディ語、クレオール等です。アフリカ系、インド系、中国系など様々な民族が共生しており、互いの文化をうまく融合させて発展してきました。その点ではカリブ諸国の文化の中心ともいえます。
日本の国章は、パスポート表紙にもある菊の御紋ですが、トリダード・トバゴの国章は上の写真のように2匹の大きな鳥と島が2つ。トリダード・トバゴを象徴するものたちとともに書かれている言葉が印象的です。
シールドは国旗の複数の色(黒、赤、白)を持ち、同じ意味である。金色の船はクリストファー・コロンブスが「新世界」への旅に使用したサンタ・マリア、ニナ、ピンタの三隻の船を表している。シールドの上の二羽の鳥はハチドリである。トリニダードは十六種類以上の異なるハチドリが島に記録されているため、時々「ハチドリの地」と言及される。二匹の大きな鳥はスカーレット・アイビス(左)とコクリコ(右)であり、トリニダード・トバゴの国鳥である。
「Together We Aspire, Together We Achieve」意味は「我ら共に熱望し、我ら共に成し遂げる」です。このメッセージが、トリニダード・トバゴの共生の心と愛国心を表しています。
トリニダード・トバゴはなぜ治安情勢が不安定なのか
トリダード・トバゴは、他のカリブ諸国と比べて経済状況も生活水準も高めです。遠く離れた日本に住む私たちはそういった詳しい国内情勢をよく知らず、カリブの国と聞いてビーチリゾートのほんわかしたイメージを持ってしまうがゆえに、実際にトリダード・トバゴに来てみたときに感じるギャップで「不安定」と感じてしまうということもあります。
引用: https://visualhunt.com/photos/1/revolver-with-bullets-on-ground.jpg?s=l
ただ、感じるギャップ以外にも、実際にはやはり治安が悪化しているのは確かです。拳銃を使った凶悪犯罪が増えていたり、アジア系(中国人)の旅行者を狙った殺人や強盗事件も頻繁に起こっています。同じアジア系である日本人もそのような犯罪に巻き込まれないとも限りません。旅行の出発前に、できる限り、事前の情報収集をしておきましょう。
外務省の治安情報について
海外への旅行などで渡航する人たちへ向けた外務省の海外安全ホームページによると、トリダード・トバゴの危険情報としては、全域が危険レベル1、とされています。これは、日本にいるような感覚ではなく、旅行するにあたり、いろいろ注意を払うことを促されています。ただ、4段階あるうちのレベル1ですから、それほど気にしすぎることはありません。(2018年9月現在)
外務省の治安情報【トリニダード・トバゴ、トリニダード島】
トリニダード島では、密輸されてきた銃等を使った凶悪犯罪が増加傾向にあり、テロ事件などは起こってはいないものの、地域的により治安の悪い地区ではギャングの抗争が起こったりしています。取り締まりは強化されていますが、自己防衛することも大切です。
外務省の治安情報【トリニダード・トバゴ、首都ポートオブスペイン】
トリダード・トバゴの首都、ポートオブスペインでは近年に凶悪犯罪が増加しています。全体的な治安の悪化は、ポートオブスペインの特にダウンタウン地区で起こる薬物の密売や、発砲事件など、ギャングも絡んだ事件が端を発していると言えるかもしれません。
特に、ポートオブスペインのダウンタウン地区東部は、ギャング組織が支配している地域でもあることから、絶対に近づかないように気を付けましょう。暑い国ですが、派手な服装、露出の多い服装は控え、できるだけ人通りの多いところを選んでください。貴重品は持ち歩かないようにすることが大切です。歩きスマホなどもってのほかです。
また、移動手段についても注意が必要です。街中の流しのタクシーは基本的に乗り合いで、犯罪被害も多く報告されています。島内を走るバス、「マクシ・バス」と呼ばれるものも利用は避けた方が無難です。ルートによっては危険な地区を走るものもあります。ホテルで手配してもらう、正規の公認タクシーを利用することを強くおすすめします。
外務省の治安情報【トリニダード・トバゴ、トバゴ島】
トバゴ島のほうは主に観光産業が盛んで、豊かな自然が最大の魅力と言えます。ただ、トリニダード島で取り締まりが強化されたために、犯罪者たちが取り締まりを逃れてトバゴ島へ移ってきておりこちらもこちらも凶悪犯罪は増加傾向にあります。
治安情報の入手方法
出発前の治安情報チェックに
外務省の海外安全情報ホームページは、大変有効な手段と言えます。現地にある日本大使館が報告のあった事例などから日々情報を更新しており、危険情報についても詳細かつ最新のものを得ることができます。海外旅行の際には、まず旅行先の治安情報を入手することは大変重要です。
旅行中でも治安情報を入手できる
また、同じく外務省が推奨している「たびレジ」への登録も大切です。これは、旅行日程や行き先などを登録しておくと、登録したメールアドレスに現地の最新情報を日本語でメールしてくれるサービスです。さらに、滞在中に何か起こった際には緊急時の連絡を直接受け取ることができます。
トリニダード・トバゴ旅行の見どころ1【カーニバル】
トリダード・トバゴの最大の魅力ともいえるのが、毎年2-3月の頃に首都ポートオブスペインで行われるカーニバルです。世界3大カーニバルのひとつとされていて、街中がカラフルな衣装やにぎやかな音楽であふれます。トリダード・トバゴ発祥のスティールパンのバンドによる演奏もあり、見ごたえ十分です。
ドラゴンをモチーフにした衣装があったり、リオのカーニバルのように露出度高めの衣装があったりと、本当に様々です。大音量のハイビートの音楽にあわせて踊り狂う激しいトリニダードカーニバルは、魅了される人多数。ただしこの時期には世界中から観光客が押し寄せ、同時に凶悪犯罪も増加してしまうので注意です。
トリニダード・トバゴ旅行の見どころ2【ピッチ湖】
トリダード・トバゴは石油や天然ガスなど、豊かな天然資源に恵まれています。なかでも、トリニダード島にある天然のアスファルトが湧出する湖、ピッチ湖は有名で、広さ40ヘクタール、深さ75mという世界最大のアスファルト鉱脈です。アスファルトが固まったところは湖面を歩くことができますが、ぬかるんだ部分もあるため気を付けなければいけません。
大変良質なアスファルトが産出されており、世界各国へ輸出されています。日本でもトリダード・トバゴ産のアスファルトは使われています。ピッチ湖には、雨季になると水も貯まるのですが、ピッチ湖に貯まった水は硫黄が含まれており、現地の人の間では温泉のような位置付けにもなっています。
トリニダード・トバゴ旅行の見どころ3【タートルビーチ】
トバゴ島の西部、プリマスにあるタートルビーチは、世界的にも珍しいレザーバック(オサガメ)の産卵が見られる数少ない砂浜です。体長が120-190cmにもなるという大型のウミガメがビーチに来ます。ウミガメの産卵に必要な条件、「美しい砂浜」を保つための環境保全が為されています。また、見学の際には入場料も必要となります。
ウミガメの産卵時期はだいたい3-6月となっています。旅行の時期が産卵時期と重なるのであればぜひ一度訪れてみて下さい。産卵時期以外の訪問でも、トバゴ島は南米大陸からも離れているので、想像するとおりの美しいカリブの海を堪能できます。
まとめ
・トリダード・トバゴは、2つの島からなるカリブの島国。
・でも、南米ベネズエラからは東京湾アクアライン程の距離しか離れていない。
・治安は悪化傾向だが、外務省の治安情報では危険レベル1。
・危険な地区や、一人歩き、交通手段には十分に注意をはらうこと。
・旅行の見どころはたくさんあるので、怖がりすぎず、情報収集は入念に。
トリニダード・トバゴの治安情報や旅行情報など、色々ご紹介してきましたが、いかがでしたか?確かに治安面において不安な部分はあるかもしれませんが、正しい最新情報をまずは自分で調べてみることが、安全で楽しい海外旅行の第一歩です。あなたの旅が素敵なものになりますように、これらの情報がお役に立ちましたら幸いです。