嵐山モンキーパークいわたやまとは?
阪急嵐山駅より徒歩5分のところ、渡月橋の後方の岩田山にある「嵐山モンキーパークいわたやま」は、6000㎡の敷地に約120頭のニホンザルが野生のまま餌付けされながら自由に暮らしている猿の公園です。野鳥や昆虫、植物などとともに自然豊かな環境の中で猿たちはありのままの姿で観光客を迎えてくれます。
外国ではあまり猿を見られる施設がないため、日本のこのような施設は珍しく貴重なので外国人観光客には特に人気です。そして猿を観察しながら嵐山・嵯峨野の絶景を眺めることができるスポットでもあるため、モンキーパークは絶大な人気が続いています。春にはかわいい猿の赤ちゃんが見られます。
嵐山モンキーパークの魅力は?
豊かな自然の中で暮らす約120頭の野生のニホンザルが見られる嵐山モンキーパーク。なぜ多くの人々が訪れるのか、それは猿たちのピュアな生き方が間近で見られることが一番の魅力だからです。猿同士の無邪気なたわむれや遊び、母と子の愛情あふれるふれあい、エサをあげた時のかわいらしい姿など、真っ直ぐに生きる姿の美しさに惹かれるからではないでしょうか。
しかも、ニホンザルはこの地球の中で一番北に生息する猿として存在自体が貴重で、間近にふれあえる機会は滅多にありません。春は誕生したかわいい赤ちゃんたちのあどけない姿に心がほのぼのとさせられます。
嵐山モンキーパークでできることとは?
嵐山モンキーパークでできることは、一番にかわいい猿たちへの直接のエサやりができることです。小屋の中からではありますが、猿たちの大好きなバナナやリンゴなどを自分の手から取って食べてくれることが嬉しい瞬間です。そして、山頂から絶景を眺められることもここへ来た醍醐味です。
柵も檻もない自然な世界で猿と人間の堺なく、親子猿の温かいふれあいを見ることができたり、さまざまな猿のさりげない仕草をたくさん見ることもできます。山頂の途中にある運動広場ではロング滑り台や遊具でしばし遊ぶこともできます。
嵐山モンキーパークで猿を見る時の注意点とは?
嵐山モンキーパークに行く前に、猿と接する上での注意点を把握しておきましょう。モンキーパーク内に注意点が書かれた看板が立ててありますが、事前に知っておくことで安全に楽しく過ごすことができます。注意する点というのは、まずは猿の見かたです。
「猿の目を近くで見つめない」ことです。近くからじっと目を見つめると、猿は威嚇されていると思ってしまうので気を付けましょう。次に「猿をさわらない」ことです。近くに寄ってくるからといっても野生の猿なので距離をおきましょう。そして「気軽に食べ物や飲み物を見せたりあげたりしない」ことです。のどが乾いたら頂上の休憩室で摂るようにしましょう。
嵐山モンキーパーク完全攻略|時間・料金・駐車場や雨の時の見学法など~①:入園前のチェック
モンキーパークの山頂へ上る前にちょっとした事前チェックをしましょう。まずは、ハイキングコースではゆるやかな坂道とはいえ、約20分間山道を歩くことになるためスニーカーやヒールが低めの履きなれた靴がおすすめです。また、山頂まではほど良い運動量なため暑くなることもあるので、着脱できる軽装が最適です。
小さなお子さまや赤ちゃん連れの方は、抱っこやおんぶがができるアイテムを持参しましょう。ベビーカーでは登れないため受付に預ける形となります。猿が興味を示すお菓子やジュース、ビニール袋、カメラのストラップなどは見えていないかをチェックしましょう。猿に見つかれば奪われてしまうので、カバンの中にしっかり入れるか受付に預けましょう。
嵐山モンキーパーク完全攻略|時間・料金・駐車場や雨の時の見学法など~②:モンキーパークへの行き方
嵐山モンキーパークへの道は「渡月小橋」南側の「嵐峡めぐり」の船着き場近くにあります。正面に小倉山が見えその奥に愛宕山があります。猿のイラストが描かれた看板が目印です。縁結びの神様として知られる「櫟谷宗像神社」の境内からモンキーパークの山頂へと向かいます。
神社の横に受付け所があるので、入園料を支払ってパンフレットをもらい山頂までのハイキングが始まります。入口からは120段ある階段を登り、後はゆるやかな坂道が続き途中運動広場を通過したら山頂へと到着します。この運動広場には人気のロング滑り台もあり、下山の際はこの場所を通らないためお子さま連れの方などは始めにここで遊んで行くのもおすすめです。
嵐山モンキーパーク完全攻略|時間・料金・駐車場や雨の時の見学法など~③:入園料や営業時間を知ろう!
嵐山モンキーパークの「入園料」は大人(高校生以上)550円・子供250円、3歳以下は無料です。30人以上の団体の場合はそれぞれ50円引きとなります。「営業時間」は3/15~9/30は9:00~16:30(山頂は17:00)、10/1~3/14は9:00~16:00(山頂は16:30)。
基本的に年中無休ですが、大雨や大雪の場合は臨時休業となります。年間パスがあるということなので、何度も訪れる場合は問い合わせてみてはいかがでしょうか。
嵐山モンキーパーク完全攻略|時間・料金・駐車場や雨の時の見学法など~④:モンキーパークのコース(ハイキングコース)確認
嵐山モンキーパークの標高は160m。モンキーパークの入り口から休憩所がある山頂まではなだらかなハイキングコースになっています。始めだけ120段の階段を登りますが、その後はゆるい傾斜を楽に登ることができ、道のりは約20分ほどです。
道はきちんと整備されているのでお子さまでも安全に登ることができます。所々に高さの立札が立っているので登ってきた距離がわかり励みになります。森林浴をしながら季節ごとの景色も楽しめるので健康的なハイキングになるのではないでしょうか。たくさん深呼吸をしながら澄んだ空気を胸いっぱい吸い込みましょう。
嵐山モンキーパーク完全攻略|時間・料金・駐車場や雨の時の見学法など~⑤:手渡しのエサやり体験
嵐山モンキーパークでは、かわいい猿たちにエサを手渡しする体験ができます。その方法とは、山頂の休憩所内にある金網が張られた小屋にエサをあげる側の人間が入り、われ先にと外から金網に近付いてきた猿にエサを手渡しするというものです。
エサは休憩所内で1袋100円で販売されています。猿たちは、この休憩所付近にいつもエサがあることを野生の本能で知っているため、この周辺を住処にしています。エサは毎日飼育員さんたちが作るバナナやピーナッツ、リンゴなどで、手のひらに乗せて金網に近付けると猿が手のひらから持っていきます。金網にごしに距離がとても近いので、猿の手や顔、食べ方などをじっくり観察できる貴重な機会です。
嵐山モンキーパーク完全攻略|時間・料金・駐車場や雨の時の見学法など~⑥:山頂での眺望を満喫しよう!
嵐山モンキーパーク山頂からは京都の広い範囲を見渡すことができます。市内は風致地区条例により周りに高い建物がないので見晴らしは素晴らしく東には比叡山まで見渡せます。
この山頂で、猿たちはいつも京都の絶景を眺めながら暮らしていることが羨ましい限りです。
嵐山モンキーパーク完全攻略|時間・料金・駐車場や雨の時の見学法など~⑦:双眼鏡をフル活用しよう!
モンキーパークの山頂にはコイン式の双眼鏡が設置されています。猿たちと一緒に京都の絶景を眺めながら、もう少ししっかり景色を見たいという場合は、この双眼鏡がおすすめです。
正面にはひょうたん型の双ケ丘古墳、南には京都タワーと具体的なスポットを見ることができます。
嵐山モンキーパーク完全攻略|時間・料金・駐車場や雨の時の見学法など~⑧:エサやりタイムの迫力を満喫しよう!
モンキーパークでは、飼育員さんによる一斉餌やりタイムがあります。時間はその時期によってことなるので事前に問い合わせましょう。エサをあげながら飼育員さんが猿の習性などを解説をしてくれたりするので勉強になります。
エサの時間が近づくにつれたくさんの猿が集まってくるので大勢の猿を見たい方にはこの時期がおすすめです。飼育員さんによるエサやりタイムは、一斉にエサに飛びつく猿たちの迫力も見どころです。
嵐山モンキーパーク完全攻略|時間・料金・駐車場や雨の時の見学法など~⑨:猿の日常を観察しよう!
暑い夏は日射しを避けてちょっとだるそうに木陰で休む猿たち、山頂の池で水遊びをする子猿、好奇心旺盛でお母さんから離れよちよち歩く赤ちゃん猿など、視野を広げてみると猿たちの色々な日常の姿を見ることができます。
魅力的なオス猿を見るメス猿の瞳はキラキラ輝いており、たまに待ち合わせたかのように同じ方向に向かうカップルもいます。寒さが厳しい時はできるだけ日向で猿たちは日向ぼっこをしています。高い場所でも上手に登っていくバランス感覚にも驚かされます。このように、猿たちの日常の行動やしぐさをじっくり観察していると飽きることがありません。
嵐山モンキーパーク完全攻略|時間・料金・駐車場や雨の時の見学法など~⑩:四季折々のモンキーパークを味わおう!
春は出産シーズンで、たくさん赤ちゃんが生まれます。そして美しい桜が咲き、淡い桃色の世界の中でモンキーパークの猿たちがほのぼのとした表情を見せてくれます。桜の花を食べる猿や桜の木の上でまどろむ猿。うららかな春をここでたくさん満喫することができます。
そして肌寒さがましてくる紅葉シーズンは赤く色づいた美しい紅葉の中に凜と佇む猿たちは絵になります。また、山頂までのハイキングコースも紅葉を楽しみむことができるので、季節ごとに訪れると山の美しさや猿たちのそれぞれの表情が分かりそのときどきに感動があります。
嵐山モンキーパーク完全攻略|時間・料金・駐車場や雨の時の見学法など~⑪:猿たちのネーミングの秘密を知ろう!
嵐山モンキーパークの猿たちはそれぞれ個体識別されており正式な名前が付いています。ほぼ野生の群れとして生活しおりどの猿も同じように見えますが、飼育員さんたちには見分けがつきます。名前の由来を思いながら猿たちと接していると感慨深い思いで見つめることができ、さらに楽しさが増すのではないでしょうか。
名前を付ける上でのルールがあり1957年の開園以来そのルールはずっと続いています。カナの名前の後にその子が生まれた年の西暦下2ケタを足していくという形です。例えば初代の1965年生まれの「アイ」に1975年に子供が生まれた場合、「アイ65-75」となりその子がまた子供を産むとどんどんその後に数字が増えていくというしくみです。猿の平均寿命は30年なので、受け継がれる名前はとても長くなっていきます。
嵐山モンキーパーク完全攻略|時間・料金・駐車場や雨の時の見学法など~⑫:女の子・男の子の違いを知って観察しよう!
たくさんいる猿を見ていると、素人には男の子と女の子の区別がつきません。猿の性別が分かれば違った角度で観察することができ、より興味深い思いで過ごすことができます。大人の猿から小猿まで、性別や個体ごとにそれぞれ個性があるのでじっくり見ていると小さな仕草一つでも心に留まることがあります。
大人の猿の場合、女の子の見分け方は乳首が伸びているかどうかです。子育ての経験、または子育て中の猿は子供にお乳をあげているので乳首が伸びています。そして股が切れ上がっているのが特徴です。男の子の見分け方は、お尻に睾丸がぶら下がっているかどうかです。
嵐山モンキーパーク完全攻略|時間・料金・駐車場や雨の時の見学法など~⑬:春~夏の子育てシーズンを楽しもう!
嵐山モンキーパークでは、毎年春(4月)から夏(7月)にかけてが猿たちの出産シーズンです。生まれた赤ちゃん猿を抱いたお母さん猿をよく見かけるようになり、その子育て風景を観察することができます。赤ちゃん猿は大人の猿より黒っぽい毛色で瞳がクリクリとしてかわいらしいのが特徴です。
秋頃になると猿たちの恋愛模様が見られるようになり、あちらこちらにカップルの姿も目立ちます。仲良く寄り添って毛づくろいをし合ったりとラブラブな姿にキュンとします。春のベビー誕生に向けてじっくり愛を育んでいるので、そんな時はあまり近寄らず二人の世界を大切にしてあげましょう。
嵐山モンキーパーク完全攻略|時間・料金・駐車場や雨の時の見学法など~⑭:長いすべり台がある運動場で遊ぼう!
「エサ場・展望台・休憩所すぐそこです。」という看板がある場所が運動広場です。ブランコやロープ、すぽロング滑り台などがあり、スピード感があるロング滑り台は子供から大人まで大人気です。猿が先に使っていることもありますが、そんな時は順番を待って仲良く使いましょう。
嵐山モンキーパーク完全攻略|時間・料金・駐車場や雨の時の見学法など~⑮:周辺の観光スポットにも立ち寄ろう!
嵐山モンキーパークへ来たら周辺の人気スポットを忘れずに巡りましょう。ここで幾つか代表的なものをご紹介します。
法輪寺
嵐山モンキーパークから南方向に150m行くと嵐山の中腹に「法輪寺」があります。「日本三大虚空蔵」といわれており、知恵や芸事の上達、丑年・寅年生まれの守り本尊としても有名です。2月には針供養、9月には重陽の節句があります。知恵参りの参拝の後は、知恵が本堂に戻ってしまわないよう渡月橋を渡り終えるまで後ろを振り向かないという言い伝えがあります。
嵐峡めぐり
屋形船に乗って大堰川の渓流と美しい嵐山の四季を愛でることができる「嵐峡めぐり」は、四季を通して嵐山ならではの風情を堪能することができます。平安時代から公家の遊びとして継承されているもので、船頭さんが竿一本で遊覧してくれます。老舗料亭のお弁当などの食事も楽しみの一つです。
ご利用案内 | 嵐山の屋形船
ご利用案内 - 京都嵐山で屋形船を楽しむ<嵐山通船>
嵐山モンキーパーク完全攻略|時間・料金・駐車場や雨の時の見学法など~⑯:モンキーパーク周辺の駐車場を活用しよう!
嵐山モンキーパークには駐車場がありませんので、周辺の有料駐車場を利用することになります。そこでおすすめなのが「フルーツパーク阪急嵐山駅」です。収容台数が33台とこの辺では大きめの駐車場です。24時間営業で全日8:00~20:00まで30分300園、20:00~8:00まで60分100円です。モンキーパーク受付けに阪急駅前駐車場の半券を提示すると200円負担してもらえます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「嵐山モンキーパークいわたやま」の攻略法をご紹介しました。人気の観光スポット嵐山を訪れる際は、愛らしいニホンザルたちが待つモンキーパークへ足を運び、一生懸命生きる姿に感動を感じてみてはいかがでしょうか。