鎌倉・長谷エリアを歩く:長谷寺散策
長谷寺
古くから「長谷観音」と呼ばれ地元民に親しまれてきたお寺です。観音信仰の人気にあやかり、板東33観音巡礼の四番札所にもなっています。
本尊は9mを超す木造の十一面観音立像で、その大きさに驚きます。人々の崇敬を集めたことがよく解る仏像です。御朱印も本尊の十一面観音と書かれ、そのおさまりもよく美しいですね。
由比ヶ浜に近く境内から見下ろす海の色にしばし心が癒やされ、また庭園も整備され、さすが歴史ある寺院だなぁと感心します。
鎌倉文学館
広大な庭園とバラ園、鎌倉にゆかりのある文学者は300人に及び、その資料の収集保存、展示を行う施設。文学好きに限らず花を愛でる人にも有名な文学館です。建物も旧前田伯爵邸ということもあり、近代文学には特にかかせない風景であり、作家の自筆原稿などを楽しむことが出来ます。
旧川端康成邸
「日本人の心の精髄を、すぐれた感受性をもって表現、世界の人々に深い感銘を与えた」としてノーベル文学賞を受賞した川端康成の旧居。現在は入ることは出来ませんが、多くの文学者が住み、訪れては作品を書く、という鎌倉の光景のひとつとしてみるだけでもいいのでは。
鎌倉・長谷エリアを歩く:ランチはここで:長谷寺周辺
MANNA (マンナ)
長谷にあるイタリアン。18席の店で、感性豊かな女性シェフが、官能的で美事な味を提供する、このエリア人気No.1を誇るお店です。住宅街にあり、看板にも気がつかない隠れ家を提供してくれます。
空花 (ソラハナ)
女性シェフによるデリケートな和食を提供してくれます。古民家をリニューアルして、いたずらに気取らず、シンプルな設いが、出てくる料理とマッチアップします。鎌倉には少ない貴重な和食処です。
鎌倉・長谷エリアを歩く:鎌倉大仏
大仏
鎌倉の大仏様は、裸に近く少し寒そうだ、というかたがいましたが、創建当時は、佛堂に収まっていました。自然災害で大仏殿が倒壊し今のお姿になったようです。しかし戦乱の世を乗り越えて、創建時のお姿をしているのは幸運と言えそうです。
下から13m以上の高さがあり121トンという重量のブロンズ像を造ることは並大抵のことではありません。かつては日本三大大仏などと呼ばれ、国宝指定されています。
大仏の所有は高徳院で、2004年以降、周辺一帯は国の名勝に指定されました。御朱印も本尊である大仏の阿弥陀如来の文字が神々しいです。
花の寺「光則寺」
鎌倉の名僧日蓮とゆかりのあるお寺です。「長谷の花の寺」の別称を持つほど、一年を通して花が咲き、特に初夏のカイドウの美しさは有名で、花の時期は賑わいます。
与謝野晶子歌碑
【与謝野晶子歌碑】「かまくらや みほとけなれど 釈迦牟尼は 美男におはす 夏木立かな」高徳院境内には、与謝野晶子の歌碑がある。桃の花が綺麗だった。 pic.twitter.com/YqjrOHqCZu
— 横須賀のオジサン (@yokosuka023) April 13, 2018
鎌倉大仏の裏手には、明治近代から、激しく揺れる激動の時代を生き抜いた歌人与謝野晶子の碑が建っています。「かまくらやみほとけなれど釈迦牟尼ハ美男におはす夏木立かな」という短歌が刻まれていて、大仏をいい男と称した後、釈迦の尊称である「釈迦牟尼」と詠んでいるのは興味深いですね。
鎌倉・長谷エリアを歩く:ランチはここで:大仏周辺
シンポジオン (SYMPOSION)
築90年以上経つ古民家を改良して、イタリアンにした若きシェフが腕を振るうお店。スタイルは一昔前に京都で流行ったような風合いですが、ランチはたいへんそつなくまとめたカジュアルですっきりした味を提供します。長谷散策に併せていただくランチに文句なしの場所です。
ボータン (Beau Temps ぼたん)
どちらかと言えば、ディナーにシフトしたお店。長谷散策のあとの遅いランチにして、料理を、売りのビオワインと併せると、その日の長谷観光の風景が蘇ってきて、会話が弾けたようにはずむお店です。最近では珍しくありませんが、古民家を上手に使った隠れ家的、家庭的なワインバーでしょうか。
まとめ
長谷観光の目玉、長谷寺と大仏を中心に、ランチにピッタリのお店を選びました。寺巡りと食のコラボが出来上がるお洒落な小旅になると良いのですが。