はじめに。ビザってなに?
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海外旅行をしたことがある人の中ではよく聞く単語として、「ビザ」というものがあると思います。「あの国に行くにはビザが必要」などといったフレーズを耳にしたことがある人もいるかと思いますが、果たしてビザとは何なのでしょうか。
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ビザとは「査証」のことで、国が外国籍の国民に対してその人物が自国に入国しても良いことを示す証書のようなものです。とても極端な言い方にはなりますが、例としては多くの国では他国民が入国するのを禁じているのが前提であり、ビザ(査証)という免許を持ったものは入国ができるという認識で良いと思います。しかし、ほとんどの国ではビザは入国を保証しているものではなく、入国許可申請の書類という位置付けをされています。
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近頃では、世界各地で起こっているテロなどの影響により、アメリカだけでなく世界中の国々が外国人に対してビザ申請を要求する傾向が強くなってきています。特に、アメリカでは同時多発テロが勃発してからというもの、外国人への取り締まりを強化しているのです。こういった背景から、今や世界各国でビザが必要不可欠なものとなっています。
アメリカのビザの種類
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アメリカのビザは大きく分けて「永住ビザ」と「非移民ビザ」の二つに分かれています。さらに、非移民ビザの種類は大変細かく分けられています。一つ一つ説明していると大変長くなるので、身近なものだけでも簡単にご紹介いたしましょう。
永住ビザ
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名前の通り、永住ビザはアメリカでの永住を希望する人が取得するビザです。今回はアメリカ観光の際に必要なビザの話をしているため、非移民ビザの説明となりますので永住ビザについては割愛します。
非移民ビザ
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アメリカの非移民ビザには実に多くの種類があります。私たちのようにアメリカへの観光を目的とした人のための観光ビザや、商業やビジネスなどアメリカで働くことを目的とした人のための商用ビザ、アメリカ留学やアメリカ進学を目的とした人のための学生ビザなどがあります。私たちに縁があるであろうアメリカのビザはざっとこれくらいだと思います。
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しかし、このほかにもインターン生などのための交流訪問者ビザ、日本の同企業からアメリカ支店への転勤者のための企業内転勤ビザ、報道関係者のためのビザなどがあります。渡米や滞在の目的に合わせて、とても細かくビザの種類が分けられています。
アメリカ観光に必要なのはズバリ「観光ビザ」
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アメリカへ観光目的で渡航する場合に必要なビザは、「観光ビザ」です。観光ビザは、観光はもちろんのこと、現地の友人・親族への訪問、アメリカでの音楽・芸術・スポーツなどのイベントへの参加 、アメリカでの治療などを目的とした渡航がこれに該当します。有料なので、取得費用がかかります。
そしてなんと、日本国籍をお持ちの方で、90日以内の観光を目的としてアメリカに滞在する場合は観光ビザが不要となります。ではなぜビザが必要な国で、観光ビザが不要なのか。そのからくりを以下よりご説明いたします。
【アメリカの観光ビザ】ビザ免除プログラムとは
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「ビザ免除プログラム」とは、これに参加する38カ国の国民が短期で商業や観光を目的とした渡米をする場合、ビザを取得せずとも最大90日間アメリカに滞在することを可能としたプログラムです。日本はこのプログラムに参入しているため、短期の観光旅行の場合は観光ビザなしでも滞在することができるのです。
ビザ免除プログラムを受けられない人
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たとえ日本国籍の者であっても、ビザ免除プログラムの参加国民であっても、すべての国民がプログラムの恩恵を受けられるわけではありません。逮捕歴・犯罪歴のある方や、過去にアメリカへの入国拒否やアメリカからの強制送還をされた方などはこのプログラムを受けられないようになっています。また、テロ防止という観点からイラクなど中東地域への渡航・滞在をした方も同プログラムを受けられないそうです。
【アメリカの観光ビザ】ESTAとは
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「ESTA」とは「電子渡航認証システム」のことで、アメリカにへの渡航前に事前にオンラインで検査を行うシステムです。ビザ免除プログラムに参入している国の国民にとっては、観光ビザなしでアメリカへ入国ができることを証明するものとなります。現在、ビザ免除プログラムにてアメリカへ入国する人たちはみなESTAの申請を義務付けられています。有料なので、申請費用がかかりますが後ほど詳しくご紹介いたします。
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ESTAを利用する場合は入国審査時に、アメリカへの渡航の目的が観光またはビジネスを目的としたものであることを言い、アメリカでの滞在の期間が90日以内であることを証明する、日付が書かれた航空券のチケットまたはEチケットの写しなどを入国審査官に提示をしなければなりません。
【アメリカの観光ビザ】ESTAの申請書類
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ESTAの申請をするにあたって、滞在期間をカバーするほどの有効期限に余裕があるパスポートとクレジットカードの二つが必要書類となります。
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また、情報としては現地滞在中の滞在先ホテルの住所や電話番号・自身の両親の連絡先や緊急連絡先も合わせて必要です。両親の連絡先を事前に把握し、滞在先のホテルに関しては旅行会社からの書類や予約サイトなどに記載されてあるホテル情報をしっかり保管しておくようにしましょう。
【アメリカの観光ビザ】ESTAの申請手順
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アメリカへの渡航を検討している方は、渡航の72時間前までにESTAの申請が必要となります。ESTAの申請方法ですが、オンラインから手続きをします。それでは簡単に申請手順を説明いたしましょう。まず、ESTAのサイトへアクセスしてみましょう。申請手順に入る前に、言語設定を英語から日本語へ変更しておくとスムーズですよ。
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ページ右部分の「新規の申請」をクリックしてみましょう。すると、個人申請かグループでの申請かを問われます。旅行人数によって判断し、適切な方を選択しましょう。これより先は規約や免責事項などに同意をし、必要事項などを記入していきましょう。このときに注意してほしいのが、つい表示を日本語にしているため忘れてしまうかもしれませんが、入力は英語で行いましょう。
【アメリカの観光ビザ】ESTAの申請費用
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ESTAの申請は有料なため、一人につき14ドルの費用がかかります。費用の支払いはクレジットカードのみでの決済となっており、アメックス・ビザ・マスターなどが利用可能です。もしクレジットカードを持っていない場合は、ビザ申請費用を支払う手段としても必要なので、これを機に作成することをおすすめします。
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アメリカは、日本では考えられないくらいクレジットカード社会ですので、現金を使うよりクレジットカードを使う頻度の方が高くなることは間違いありません。水一本ですらカードで支払う世界ですので、最低一枚は所有しておきましょう。
【アメリカの観光ビザ】ESTAの有効期間
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一度の渡航で最大90日間の滞在ができるESTA自体の有効期限は2年間となっています。しかし、それより先にパスポートの有効期限が切れた場合には同時にESTAも無効となってしまいますので注意しましょう。特に、アメリカでの短期滞在で頻繁に渡航をする方の場合はこのあたりを抑えてESTAの申請を行うと良いでしょう。
【アメリカの観光ビザ】ESTAの申請が通らなかった場合
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ESTA申請後にログインしてみると、「認証」「保留」「拒否」のいずれかが表示されます。すぐには反映されるわけではありませんが、申請後遅くとも72時間程度では表示されているかと思います。
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もしここで「拒否」と表示された場合は、もう一度ESTA申請を行ってみましょう。ESTAは何度でも申請することが可能ですが、もし万が一申請が通らない場合はこれから説明する非移民ビザを使ってアメリカへ入国することになります。
アメリカの非移民ビザ(観光ビザ)について
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冒頭でも紹介したとおり、観光や現地の友人・親族への訪問、アメリカでの音楽・芸術・スポーツなどのイベントへの参加 、アメリカでの治療などを目的とした渡航者のためのビザです。有料なので、申請費用がかかります。ESTAとの大きな違いは、ESTAはビザではないという点です。
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また、滞在日数に関してもESTAの90日よりも長く滞在することが可能となります。長期のアメリカ滞在を目的とした場合は観光ビザで申請した方が良いでしょう。ESTAとは違って申請に手間がかかりますが、後ほど説明いたします。
アメリカの非移民ビザ(商用ビザ)について
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こちらも冒頭で紹介したとおり、アメリカで商業やビジネスを目的とした滞在をする人のためのビザです。もちろん有料なので、申請費用がかかります。
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商業にかかる会議の出席や、取引先との商談・交渉、商品の買い付けなどが可能となります。観光ではなく上記のような目的で渡米する方はこちらのビザが必要になります。
アメリカの非移民ビザ(観光ビザ・商用ビザ)の取得資格
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アメリカ非移民ビザを取得するためには大きく4つの条件が必要です。渡米目的が商用・観光用による一定期間のものであること・
アメリカ以外に住居や職場があること・アメリカ滞在中の資金を持ち合わせていること・滞在の目的が完了し次第すぐに帰国することが主な条件となります。
アメリカの非移民ビザ(観光ビザ・商用ビザ)申請書類
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アメリカ非移民ビザ申請に必要な書類は全部で5点あります。非移民ビザ申請用紙、滞在予定期間+6ヶ月間以上有効期限に余裕のあるパスポート、過去10年の間に発行したパスポート、顔写真、面接予約書の5つです。まずはじめにビザ申請用紙を作成する必要がありますので、真っ先にオンラインにて準備しましょう。ビザ申請用紙を作成したら、面接の予約書を申し込むことができます。
アメリカの非移民ビザ(観光ビザ・商用ビザ)申請方法
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アメリカ非移民ビザの申請手順を簡単にご説明いたしましょう。まず、オンラインにてビザ申請用紙を完成させましょう。この申請書は提出後の訂正などは不可能ですので、ミスのないよう慎重に作成するようにしてくださいね。また、初めて非移民ビザを取得する場合はプロファイルを作成しなければいけません。アメリカ非移民ビザ申請のホームページへログインして、プロファイル作成を行い申請費用を支払います。申請費用は160ドルと、ESTAより高いです。
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ここまできたらあとは面接です。面接で必要な書類は郵送で送付されますので、上記の必要書類5点と合わせて持参するようにしましょう。
非移民ビザ(観光ビザ・商用ビザ)の申請先はアメリカ大使館
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アメリカ非移民ビザを申請する際には、日本にあるアメリカ大使館・領事館にて申請を行う必要があります。日本にある大使館・領事館は、東京の大使館、札幌、大阪・神戸、福岡、那覇、札幌の領事館の6箇所です。
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基本的には現住所の最寄りの大使館や領事館で非移民ビザの申請を行うようにしましょう。また、日本の祝祭日や休日はもちろん、アメリカの祝祭日も閉館日となっている場合があるため、申請で訪れる際はあらかじめ閉館日のスケジュールを確認しておくようにしましょう。
アメリカの非移民ビザ(観光ビザ・商用ビザ)での滞在日数について
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少しややこしい話になりますが、通常アメリカのビザの有効期限とアメリカ滞在期間は異なると思っておきましょう。アメリカのビザはアメリカに滞在できる期間や入国を保証されたものではなく、アメリカへ渡航して入国審査を受けることが可能である期間のことを指しています。
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なので、実際のアメリカでの滞在期間というのは初めから決められるものではなく、アメリカへの入国の可否と合わせて現地での滞在期間も、入国審査官によって最終的な判断を下されるのです。この辺りはESTAも同様の条件となっており、アメリカへの入国可否と滞在期間は入国審査時によって左右されるということをしっかり念頭に置き、最後まで気を引き締めて入国審査を通りましょう。
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非移民ビザでどれくらいの期間アメリカに滞在できるのかというと、最長6ヶ月の期間で滞在が可能です。ESTAの期間が90日間であったため、滞在可能期間が倍に伸びるということになりますね。
アメリカの非移民ビザ(観光ビザ・商用ビザ)に落ちた場合
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アメリカの非移民ビザに落ちた場合、なぜだろうと不安になりますよね。考えられる原因を少し探っていきましょう。
多くの審査官がアメリカのビザを発給するのを躊躇う理由として、「永住する可能性」が第一に挙げられます。たとえビジネスなどを目的とした滞在であっても、若い世代の人たちはビザの期限が切れてもそのまま働き続け、移住されるのではないかと懸念されているのです。
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ESTAと同様に、非移民ビザはたとえ落ちたとしても何度でも申請して審査を受けることができますので、そういった疑問を晴らすためにはもう一度明確な渡航の理由を添えて申請する必要があります。しかし、現実問題では2度目のビザ審査は1度目の審査よりも厳しいです。申請を拒否した履歴が審査官側のデータとして残るため、1度目よりも厳しい目で審査されるということですね。
アメリカの観光ビザ(ESTA)や非移民ビザの代理申請依頼
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これまで順を追って、ESTAや非移民ビザなどの有効期間・申請方法・申請費用・必要書類などを紹介してきましたが、ビザ申請が難しく自分でできるのかが不安という人もいらっしゃるかと思います。
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特に、海外旅行に慣れてない方や英語が苦手な方、ご高齢の方などにとっては大変な作業となってしまいますよね。そういった方のために、アメリカのビザを代理申請してくれる会社がたくさんあります。インターネットで検索してみるとたくさんヒットしますよ。費用はその分かかりますが、もし申請が難しい方や申請に時間を割けない方などは利用してみてはいかがですか。
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代理申請費用は会社によってさまざまですが、観光ビザで1回5万円前後ぐらいが相場だと思います。また、航空券や滞在先のホテルなどを旅行会社で手配している方は、そのまま代理申請費用を支払うと旅行会社の方が代理で申請してくださることもあります。
アメリカの観光ビザ情報まとめ
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今回は、ESTAとアメリカのビザの申請方法や必要書類・申請費用などについて詳しくご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。アメリカに限らず、海外旅行の際には必ず必要となる国が多いビザ(査証)について、少しでも深く知っていただけたなら嬉しく思います。この記事を読んでいただいている方のほとんどは、観光用でビザを取得する方が多いと思います。90日以内の短期のアメリカ旅行の場合はESTAの申請を、6ヶ月近くにも及ぶ長期の滞在の場合は観光ビザの申請をしましょう。