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鎌倉・切り通しを歩く!【2018年】歴史や役割を知るおすすめコース

2024.02.25

鎌倉のおすすめ観光ルート切通しはご存知ですか。鎌倉にはたくさんの切通しが今なお残されてます。歴史上、重要な役割を担ってきたこの場所をのんびり歩いてみてはいかがでしょうか。いつもとは違う鎌倉の姿に出会えること間違いなしです。

  1. ~鎌倉の切通とは?~
  2. 鎌倉の切通し①亀ヶ谷坂切通し
  3. 鎌倉の切通し②仮粧坂切通し
  4. 鎌倉の切通し③巨福呂坂切通し
  5. 鎌倉の切通し④大仏切通し
  6. 鎌倉の切通し⑤極楽寺切通し
  7. 鎌倉の切通し⑥朝夷奈切通し
  8. 鎌倉の切通し⑦名越切通し
  9. 鎌倉その他の切通し
  10. まとめ
切通とは山や丘、川など人や馬が通れない場所を切り開いたりし、交通が行えるようした古道のことです。 源頼朝が鎌倉を幕府を開く地として選んだ理由は南は海、北東西は山で囲まれているので敵が侵入しにくい地形だったためと言われています。そこで物資の運搬の役割を担うために作られたのが切通しと呼ばれる古道です。特に主要な切通しとして利用された「亀ヶ谷坂切通し」、「仮粧坂切通し」、「巨福呂坂切通し」、「大仏切通し」、「極楽寺切通し」、「朝夷奈切通し」「名越切通し」は鎌倉7口切通しとよばれています。今では道路となってしまった場所もありますが現在もなお古道として残っている場所もあります。鎌倉の歴史が感じられる切通散策のおすすめポイントを紹介します。
あまりの勾配に亀も引き返したのでこの名がついたとも言い伝えられているのは亀ヶ谷坂切通しです。今でも北鎌倉から鎌倉駅西口エリア(扇ヶ谷)への近道として使われているこの古道は、地図にも載ってる良いお散歩コースなので散策しやすい切通しの一つです。運よく虹が降り注ぐとこの道は幻想的な世界に包まれます。北鎌倉の駅から徒歩10分で着くこの道の入り口を進むと、岩船地蔵や海臧寺と続きます。ピンクや青のアジサイが咲き乱れる梅雨の時期はさぞここを往来していた方々を癒しつづけているのでしょう。頼朝も通ったといわるこの道を歴史を感じながらぜひ歩いてみるのをおすすめします。
鎌倉方面から武蔵方面に通じる主要な道として利用された仮粧坂切通しは、ここで平家の武将の首を化粧して首実検(戦いで討ち取った敵の首を確かにその人物か大将が検査すること)する役割を担った場所であったからと言われています。こちらの切通しも自然がたくさん楽しめるだけでなく、馬が通れないようにあえて凸凹がつけられた急な坂など敵の侵入を防ぐ役割をしていた軍事要素も見ることができます。険しい道を登りきると源氏山に続き、山頂では小町屋及び売買所を構えても良いとされていたので遊女もいたと言われています。「化粧をするのは死人と女」という歴史的名言がしっくりくる歴史のある場所でもあります。山頂の途中にある源氏山公園では頼朝の立派な像にも出会うことができます。
鎌倉幕府三代目の北条泰時が延応2年(1240)に、他の切通し同様防衛と人の通行、物資の輸送の便を図る為つくられました。鎌倉幕府最後の日に鎌倉を攻めた新田義貞軍の将・堀口貞満と、守る北条軍の将・長崎高重による激しい戦い巨福呂坂の戦いはこの場所で起こったできごとです。この道は鶴岡八幡宮から建長寺へ通じる山道で鎌倉の西側の山を越えていくための道として利用されていましたが、現在は今では八幡宮側から200mのところで行き止まりとなっています。
鎌倉のシンボルの大仏を越えてしばらく進むと、大仏トンネルが見えてきます。トンネルの右側に階段があり、これが大仏切通しの入口となります。この切通しは30分あれば散策することができ、観光名所からのアクセスも良いので特におすすめです。ただし距離は短いですがこの道も切通し。くねった道や多くの落石が道を阻んでいるので、いかにも切通しといった雰囲気が十分味わえる場所です。みどころは大きな岩壁にたくさん作られている火の見下やぐらは必見です。
極楽寺から由比ガ浜方面へと続く切通しは極楽寺切通しと呼ばれています。1333年(元弘3年)新田義貞の倒幕軍がここ極楽寺坂から攻めてきましたが大仏貞直率いる幕府軍はこの険しい極楽寺切通しを利用して跳ね返すことができた有名な場所です。現在は舗装され道路になってしまっていますが、この歴史的背景を踏まえた上で、散歩してみるとまた違った景色がみられるのではないでしょうか。またこの辺りは星の井寺、御霊神社、力餅屋、坂の途中に成就院、坂を上ると極楽寺があるので合わせて訪れてみるのもいいかもしれません。
鎌倉中心部と六浦をつなぐ重要な役割を果たしていた朝夷奈切通しは海の玄関口として使用されていました。鎌倉七口切通しの中でも1番距離の長い切通しとしても有名で、北条泰時の頃に造られたと言われています。現在はハイキングコースとして利用されており、見どころも多いので人気の切通しの1つでもあります。いたるところに残された軍事要素や鎌倉五名水の一つ梶原太刀洗水、梅の木などが美しい十二所果樹園、朝夷奈三郎義秀が一夜で切り開いたと言われる三郎の滝、朝夷奈切通しの磨崖仏、熊野神社はこの切通しの見どころポイントです。
鎌倉と三浦半島を結ぶ切通しは名越切通しは朝夷奈切通し同様今もなお見どころが多く残されており人気の切通氏となっています。1889年(明治22年)に横須賀線が開通するまで幹線道路としての役割も担っていたこの切通は、多くの出入口を持ち、とても広い範囲に渡っています。大町口、法性寺口、小坪階段口、亀が岡団地口、ハイランド口と5つの出入口がありますが、大町口から法性寺口に抜けるルートが特に人気で大切岸を見ることもできます。また合わせて人気のスポットはまんだら堂やぐら群です。中世のやぐらがたくさん集まった場所で見ごたえがありますが、整備などの関係で公開していない場合もありますので事前に確認することをおすすめします。
これまで紹介した鎌倉七口切通しはいずれも鎌倉から外への出入り口となった道ですが、鎌倉の内にも切通し造られて今でも実は多く存在しています。

釈迦堂の切通し

鎌倉内の切通しで人気なのが釈迦堂の切通しです。釈迦堂切通の入り口の洞門はかなりの見ごたえがあるので隠れた観光名所です。

手広谷戸坂の切通し

かまくら景観百選に選定されているにも関わらず観光地化されていない昔のままの姿を残す手広谷戸坂の切通しは必見です。戸塚から江の島を結んでいたこの切通しは女坂と男坂と2つのルートがあり、女坂は迂回ルートになり距離は長いですが、傾斜の少ないルート、男坂は距離は短いが傾斜が急になっており、尾根道への直登コースにもなっています。高さが10mを超える迫力ある場所などは見ごたえ抜群です。

大船高野の切通し

北鎌倉高野地区にある切通しでかつては山内荘と六浦荘まで繋がっていたとされています。鎌倉石の石畳や素掘り隧道など鎌倉七口切通しにも負けない魅力が詰まった切通しです。

小坪切通し

小坪切通にも2つのルートがあり、正覚寺から海前寺までの海沿いを通っていた道(現在は廃道)と光明寺の裏山から小坪に続く道です。このルートでは飯島岬や正覚寺、小坪神明宮や小坪漁港そして披露山からの景色は絶景です。
鎌倉の切通しはいかがだったでしょうか。鎌倉といえば大仏や長谷寺がシンボルですが、鎌倉時代の歴史や当時の役割を多く残す素敵な古道がたくさんあります。お洒落スポットに様変わりしつつある鎌倉ですが、たまには運動しやすい服装で、歴史のつまった古道を散策してみてはいかがでしょうか。鎌倉のまた新たな魅力的な姿が発見できること間違えなしです。マイナスイオンたっぷりの自然を感じながらぜひリフレッシュしてみてくださいね。
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://www.instagram.com/p/BkSj4QMF5hz/?tagged=%E9%8E%8C%E5%80%89%E5%88%87%E9%80%9A%E3%81%97