ジェロニモが登場するアニメ「キン肉マン」とは
キン肉マンは1979年に週刊少年ジャンプ22号から連載がスタートした国民的アニメです。週刊少年ジャンプで連載がスタートした4年後の1983年からはテレビアニメ化もスタートしました。主人公のキン肉マンが友情・激しいバトルなどを繰り広げるプロレス系漫画で、当時プロレスが流行していたこともあってか、キン肉マンも大流行しました。
アニメ「キン肉マン」は10部ものストーリー編成されており、各ストーリーごとに見どころ満載で、読者を飽きさせない展開になっています。ジェロニモはその中の黄金マスク編から登場します。
ジェロニモ初登場！黄金のマスク編のあらすじ
悪魔超人の総帥である悪魔将軍と悪魔超人の幹部たち悪魔六騎士と、キン肉マン率いる正義超人達の戦いがメインとなります。タイトルにある黄金のマスクは正義超人のパワーの源であり、それを悪魔超人が盗み、正義超人達を全滅させようと試みます。しかし、難を逃れたキン肉マンがそうはさせまいと悪魔超人達とのバトルでスタートしていきます。
ついに登場したジェロニモの意外な事実とは
アニメ「キン肉マン」では基本的に超人対超人のバトルが繰り広げられます。ジェロニモが初登場した際は、なんと人間での登場でした。アニメ「キン肉マン」に人間は登場しますが、人間対超人というのはジェロニモが初でした。
アニメでは、ジェロニモが人間だということは誰も知らなく、瀕死状態のジェロニモに他の超人がパワーを与えようと試みましたが、パワーを与えることが出来ませんでした。そして死ぬ間際にジェロニモが発した「だってオラは人間だから」が名言として今も語り継がれています。
アニメ「キン肉マン」では常に人気上位のジェロニモ！
ジェロニモが登場してから行われた超人人気投票では、いきなりの8位に入るほどの人気になりました。今までにはいないキャラクター性で、自分のことを「オラ」と呼んだり、話の語尾に「ズラ」が付くなどのキャラクター性も人気の一つとなりました。
ジェロニモはとても謙虚な性格で、自分が人間であり、超人に憧れているため、他の正義超人のことを「先輩」や「さん」付けで呼ぶほど尊敬しており、自分より強い正義超人が残るほうがいいと、自己犠牲心も強くそのような言動も人気の一つとなっています。
人間だったジェロニモが超人に！
黄金のマスク編の続編にあたる夢の超人タッグ編で、人間のジェロニモが超人に生まれ変わります。黄金のマスク編で一度は死んでしまいますが、「完璧のマスク」の力で生命だけは取り戻すことが出来ました。その後、廃人同様だったジェロニモの元に、かつての恩人スーパーロードの神が現れ超人への試練を受けます。
超人への試練では、状況適応能力、判断力、勇気など、超人に必要なものがあるかどうかなどを試す3つの試練がありました。ジェロニモは見事3つの試練をクリアし、超人となることが出来ました。
超人後のジェロニモの活躍
夢の超人タッグ編で人間から憧れの超人になることが出来たジェロニモですが、宇宙超人タッグトーナメントに、テリーマンと組み、「ニューマシンガンズ」として参加しました。1回戦ではぐれ悪魔超人コンビと対戦し、序盤はチームワークも良好で試合を優位に進めていましたが、ジェロニモの超人レスラーとしての経験不足や、右腕の負傷などが仇となり、チームワークも乱れ、ジェロニモが人質に取られたところで、降参により敗れてしまいました。
キン肉マンシリーズの中でも有名なジェロニモの技
アパッチのおたけび
「ウララーーー！！」というフレーズを聞いたことはありませんか？そのフレーズを発してる人はジェロニモの真似をしているかもです。アパッチのおたけびは、「ウララーーー！！」と叫んで相手に振動によって攻撃する技です。声の大きさは台風並みの風力があり、山を一つ砕くほどの威力があるとも言われています。
アパッチのおたけびで「ウララーー」と叫ぶ際にはポーズがあり、片膝を立て、片手でやまびこを叫ぶようなポーズで「ウララーー」と叫ぶのが基本ポーズです。
マーゲイが使ったアパッチの雄たけびみたいな技って何？ ともかく、けものフレンズ、最終話観ました マニフェストがしっかり守られており好感が持てました pic.twitter.com/8CV4zOCIAe
— (◜◒◝) (@Slob) April 2, 2017
ちなみにお笑い芸人、よゐこの濱口優さんが黄金伝説で「ウララーー」とあげるおたけびはジェロニモのアパッチのおたけびが元ネタです。
アパッチの断末魔
アパッチの断末魔はアパッチのおたけびのパワーアップバージョンの技ですが、断末魔という名前が付いている通り、この技を使うとパワーを使い果たし、ダウンしてしまいます。
ジェロニモという人物は実際にいた！
アニメ「キン肉マン」でのジェロニモの設定は、インディアンのチェロキー族出身の青年です。
ジェロニモ（Geronimo、本名：Goyathlay、1829年6月16日 - 1909年2月17日）はアメリカインディアン、アパッチ族のシャーマン、対白人抵抗戦である「アパッチ戦争」に身を投じた戦士。なお、部族の酋長と誤解されている例も多いが、実は酋長ではなく部族の「指導者」でもない。 メキシコ軍に家族が虐殺されたのを機に、アパッチ族の戦士たちとともに対白人のゲリラ戦に従事した。ちなみに戦士集団だったアパッチ族には「酋長に戦士が服従する」という義務も風習もない。戦士は結束はしてもすべて個人行動で動くものであって、戦士たちはジェロニモ個人を慕って抵抗戦をともにしたのである。ジェロニモが軍事的な指導をしたこともない。
アニメ「キン肉マン」に登場するジェロニモの紹介文のようですよね？上の方は実在したジェロニモという方の紹介です。
キン肉マンとジェロニモの関係
夢の超人タッグ編で、ジェロニモはテリーマンとニューマシンガンズを結成しました。そのテリーマンですが、以前はキン肉マンとザ・マシンガンズというタッグ名で戦っていました。キン肉マンは今回もテリーマンとザ・マシンガンズとして超人タッグへの参加をしようと考えていましたが、テリーマンがジェロニモと組んだため解消されてしまいました。
そのためキン肉マンはジェロニモに嫉妬し、テリーマンを恨み、ニューマシンガンズを快く思っていませんでした。ニューマシンガンズの試合中も相手の悪魔超人チームを応援したり、ニューマシンガンズがミスをすると喜んだりと、正義超人らしからぬ態度をとっていました。
キン肉マンⅡ世でのジェロニモ
キン肉マンⅡ世では、初代キン肉マンで活躍した超人がレジェンド超人として登場します。ジェロニモも正義超人養成学校の教官として登場します。究極の超人タッグ編ではブロッケンジュニアとテガタナーズというタッグを組み敵と戦いました。
キン肉マンⅡ世の作中で、ジェロニモはシングルマッチで1回、タッグマッチで1回の対戦がありますが、いずれも敗れており、キン肉マンⅡ世では一度も勝利していません。
29年ぶりに再販されたキン肉マン消しゴムにも登場
2016年11月18日から予約受付が開始されたキン肉マン消しゴム、キンケシプレミアムVol.2～正・悪・完璧大乱闘の巻にジェロニモが登場しました。Vol.2での登場にジェロニモファンは大喜びでした。未だに人気の絶えないジェロニモが感じられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか？人間から超人になるといった珍しい超人ジェロニモです。読者も人間なわけで自分も超人になれるかもと、当時の子供たちは思い、ジェロニモに親近感がわき、人気になったのかもしれませんね。連載が終わった今もジェロニモの物まねをたまに見ることから、愛されキャラクターとして心に残り続けるジェロニモです。
