1.イタリアの街イブレアのオレンジカーニバルの開催時期
毎年イベリアで開催されるオレンジカーニバルは2019年も開催されます。開催時期は3月2日～5日の4日間です。ちなみにイタリアで1番有名なベネチアのカーニバルは2月16日～開催なので、先にベネチアを訪れ、その後イブレアにも足を延ばしオレンジカーニバルを楽しんで見てはいかがでしょうか。
引用: https://www.instagram.com/p/Be5ej8rga9d/
2.イタリアの街イブレアのオレンジカーニバルのアクセス方法
イブレアを訪れる際に拠点となるターミナル都市はトリノです。トリノからイブレアまではローカル電車で約15分程度になります。
引用: https://www.instagram.com/p/BeXIWW-lCdm/
ヴェネチアからのアクセス
ヴェネチア～トリノ間は電車で約3時間半54ユーロ～です。ベネチアからトリノ空港までのダイレクト飛行機は就航していないので、電車が1番便利かと思います。
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また、格安高速バスの運行もあります。1日1便11：15に出発ヴェネチアを出発しトリノ14：40着で18ユーロ～と時間がかかっても安く移動したい方にはおすすめです。
ミラノからのアクセス
ミラノ～トリノ間の移動も時間が合えばバスがお得です。1時間半で7ユーロです。ただしバスは1日1便で17：30ミラノ発、18：55トリノ着のみなので、その他の時間帯で移動する方は電車で2時間半12ユーロを利用することになります。
引用: https://www.instagram.com/p/BtETOLGHjk5/
3.イタリアの街イブレアのオレンジカーニバルの起源
オレンジカーニバルことオレンジの合戦の起源は1808年の中世の時代まで遡ります。そのころのイブレアの領主はまさに暴君で厳しい税金の取り立てや制度で農民たちを苦しめていました。そんな暴君の妻に選ばれた粉屋の娘ヴィオレッタでした。ヴィオレッタの家族も例外ではなく、この暴君の理不尽な政策に苦しめられていました。そこで、絶好の復讐のチャンスと彼女は結婚式の初夜に暴君を殺害し、その首をバルコニーから中庭に放り投げたそうです。これを合図に農民たちは一斉にお城を攻撃しお城を壊したというのがオレンジ合戦の起源です。
引用: https://www.instagram.com/p/BRAnoYgByHy/
これ以降、民衆の反乱を再現する形でイブレアでは毎年2月のカーニバルの時期になると領主と農民に分かれて、合戦を行うイベントが行われるようになりました。最初のころは、領主が農民に施していた豆が利用されていましたが、1800年代になると、カーニバルを行うお気に入りの男性に向け女性オレンジを投げアピールするようになり、そのお返しとして男性がオレンジを投げ返すようになり、最終的にはオレンジで行われるようになりました。これがオレンジを使い始めた起源です。
引用: https://www.instagram.com/p/BrW8yK2jinQ/
4.イタリアの街イブレアのオレンジカーニバルで使われるオレンジ
イブレアは残念ながらオレンジの産地ではありません。カーニバルで使われるオレンジはなんとヴァレンシアからやってきます。しかもその量なんと400トン。ちょっと勿体ない気もしますが年に1度なのでそこは気にしないでおきましょう。使用済みのオレンジは最終的には家畜のエサとなるようです。
引用: https://www.instagram.com/p/BtBwBVIFeuq/
引用: https://www.instagram.com/p/BfDiEHkhbVC/
引用: https://www.instagram.com/p/BfJ-YWyFMSG/
5.イタリアの街イブレアのオレンジカーニバルのルール
先ほども紹介したとおり、このお祭りの起源となるのは領主に対する農民の一揆です。この起源に基づき、現在でも領主役の貴族と農民役の平民に分かれて戦います。貴族は1000人で騎馬隊などで構成され、黒のヘルメットが目印です。これに対して平民は9チーム各4000人が応戦します。試合開始の合図と同時に貴族と平民は勢いよくオレンジを投げ続けます。ちなみに、美味しいオレンジを少しつまみ食いするのもアリだったり、、、とちょっとお茶目な光景はよくあります。
引用: https://www.instagram.com/p/BrDooGZAFkC/
6.イタリアの街イブレアのオレンジカーニバルの平民チーム
9つの平民チームの戦いぶりは審査員により採点され、攻撃方法や防御方法のクオリティーによって優越が評価されます。チーム毎にユニホームが分かれているので、どのチームが優勝するか予想しながら観戦するのも、オレンジカーニバルの楽しみ方の一つですよ。
引用: https://www.instagram.com/p/BQ_nxDhjpaU/
引用: https://www.instagram.com/p/Bp-SjX6gonP/
7.イタリアの街イブレアのオレンジカーニバルの参加は可能？
残念ながら、イブレアのオレンジカーニバル参加の権利はイブレア住民のみに与えられています。たまに転がってくる流れ弾を投げて気持ちだけの参加はOKです。
引用: https://www.instagram.com/p/BpcOhoyBuQ7/
8.イタリアの街イブレアのオレンジカーニバルの安全な観戦方法
オレンジカーニバルは白熱すると、そこはまさに中世の戦場さながらです。会場にて観戦する際は、戦争に参加していない印とされる真っ赤な帽子が必須です。会場内でも5ユーロで販売されていますので、準備のない方は必ず購入するようにしてください。ただし、赤い帽子をかぶっていても、試合中はいろんなところからオレンジが飛んできます。くれぐれも油断しないようにお気をつけください。
引用: https://www.instagram.com/p/BWki893hcwU/
9.イタリアの街イブレアのみどころ
オレンジカーニバルの行われるイブリアは、2018年にイタリア54番目の世界遺産登録が行われた場所でもあります。
イブレア城
そんなイブレアの街の中心に佇むのがイブレア城です。このお城は歴史の教科書にも登場するサヴォイア王家により1358年に建てられました。赤い塔の城とも呼ばれるこの美しい城でしたが、サヴォイア家失脚後は牢獄として1750年から1970年まで使用されていました。一時期2ユーロで内部の見学が可能でしたが、現在はイベントの時のみ開放されます。ちなみにこのお城はオレンジカーニバルの起源となったお城ではありません。
引用: https://www.instagram.com/p/BsGfM0zHx5o/
湖水地方
またイブレア周辺には美しい湖がたくさん密集しているので、北イタリアの湖水地方とも呼ばれています。特にイブレアの中心地から約4㎞程の場所にあるシリオ湖は特に有名で、イタリア国内でも人気のリゾート地です。
引用: https://www.instagram.com/p/Bsu9ayXATLZ/
引用: https://www.instagram.com/p/Bs2uAHLA-fN/
ピエモンテ州グルメ
イタリアといえば世界三大料理のグルメの国ですよね。イブレアの属するピエモンテ州も美味しい郷土料理がたくさんあります。最近日本でも人気の一品となっているバーニャカウダはピエモンテ州の郷土料理の一つです。バーニャはソース、カウダは熱いを意味します。ソースはアンチョビ、にんにくとオリーブオイルをベースに作られフォイョと呼ばれる小鍋で温めて作られます。このソースに生野菜や茹でたジャガイモをディップして、残り少なくなると生卵を割り入れてお好みの固さで食べるのがピエモンテ流です。
引用: https://www.instagram.com/p/Bs4NEzeBVZY/
またピエモンテ州は高級食材白トリュフの産地でもあります。日本ではあまり目にしない白トリュフをリーズナブルな値段で頂けるので、この機会はお見逃しなく。パスタなどの上に振り替えて食べるのが一般的です。
引用: https://www.instagram.com/p/Bq95TVPHrEl/
トリュフは白トリュフの他に黒トリュフがあり、生で食べられるのは新鮮な白トリュフのみです。つまり主な産地であるイタリアのピエモンテ州以外では生で食べることはあまりできません。日本へのお土産にするには、白トリュフオイルや塩などの加工品がおススメです。
引用: https://www.instagram.com/p/BrHkoGqAnXB/
10.まとめ
イタリアのイブレアで開催されるオレンジカーニバルことオレンジの合戦の紹介でした。スペインの有名なトマト祭りと並んで迫力ある戦いが観戦できるので、ぜひこの時期にイタリア旅行を計画中の方は参加してみて下さいね。一生の思い出となること間違えなしです。
