パラオの物価を徹底調査!高い理由①輸入品に頼っている
パラオは輸入品に頼りきっています。昔からの習慣も関係しており動物を殺して食べることをしないため肉類はアメリカから輸入しています。また島には多くの鳥がいますが神聖な生き物とされていますので絶対に食べません。土地柄も影響しており作物や魚介類も採れるものが限られているため野菜や果物なども輸入しています。またパラオには工場がないので車をはじめ電化製品などもすべて輸入品なのです。加えて島国ですので輸送料もばかになりません。生活に関わるほとんどすべてを輸入品に頼っているため物価は当然のごとく高くなります。
パラオの物価を徹底調査!高い理由②観光産業に頼っている
パラオは工場もなく生活に必要なものほとんどすべてを輸入品に頼っているとなると、必然的にメインは観光産業となります。観光客向けのホテルをはじめとしたレストランやタクシー、現地発着のオプショナルツアーなどは近隣国やアジア諸国に比べると少々高いなと感じてしまうことでしょう。しかし法外な料金ではなく日本とあまり変わらない価格がほとんどです。よって損をしている訳でもなく得をしている訳でもないのです。旅行で訪れてレストランでの食事ばかりを続けてしまうと思った以上に費用がかさむので注意が必要です。
パラオの物価を徹底調査!高い理由③人件費がかかる
パラオ人の半数以上が実は公務員で以外と人件費がかかっています。民間人の月収が約400USドルから800USドル(日本円で約44000円から88000円)に対して公務員の月収は約1000USドル(日本円で約110000円)です。日本の平均月収に比べると3分の1程度しかありません。このようにパラオ人に対しての人件費は低いのですが不足している労働力を実は外国人に頼っているためにその分の人件費がかかっています。近隣諸国から多くの外国人労働者がパラオで働いており、例えばパラオで働いている日本人の平均月収は約1300USドルから1500USドル(日本円で約143000円から165000円)とパラオ人よりも高くなっています。
パラオの物価を徹底調査!高い理由④中級の生活レベル
パラオの生活レベルは中級と言われています。月収をたくさんもらっている訳ではありませんが自宅には外国人家政婦を雇っていたり、ショップにもスタッフとして外国人を雇っていたりと、優雅な暮らしをしているパラオ人がほとんどです。自家用車も新車を購入したりして、お金を貯めるという概念があまりないような傾向が見受けられます。お金があればあっただけ使ってしまうという南国ならではの気質が影響しているのでしょう。需要と供給のバランスがもう少し上手にできれば輸入品や外国人労働者に頼ることなく物価が高いのを抑えることができるはずです。そこをしていないのがまた南国ならではの特色といえるでしょう。
パラオの物価を徹底調査!滞在費①タクシー代
パラオには電車やバスがないため交通手段はタクシーのみとなります。タクシーにはメーターがついておらず料金はドライバーとの交渉で決められます。利用するタクシーによって高いと感じないためにも通常がどのくらいかを把握しておく必要があります。空港からダウンタウンのコロールまで約20USドル(日本円で約2200円)です。コロールの街中移動で約US5ドル(日本円で約550円)です。なお22時以降は割り増し代金が追加され意外と高いのでご注意下さい。割り増し代金は約10USドル(日本円で約1100円)です。地元では夜間外出禁止令がありますので可能であれば夜間は出歩かないことをおすすめします。
パラオの物価を徹底調査!滞在費②食事代
輸入品に頼っているという理由から食費に関しては高いイメージです。特にレストランなど外食した場合の食費はランチで約10USドルから15USドル(日本円で約1100円から1650円)でディナーのひとり平均は約30USドルから50USドル(日本円で約3300円から5500円)前後です。アメリカンサイズのステーキなどが該当します。なおちょっとしたコースなどを注文した時の食費は約90USドル(日本円で約10000円)以上はします。全般的に外食は観光客向けの料金設定になっており割高です。またローカルレストランなどで食事をすると若干お得で食費は約10USドル(日本円で約1100円)前後で済ませることができます。
パラオの物価を徹底調査!滞在費③ホテル代
観光産業で成り立っているという理由もあり観光客を呼び込むためゴージャスなホテルもありますが当然のことながら値段もそれなりに高くなります。こじんまりとした地元に根付いているホテルだとホテル代を安くで済ますことができますが水回り設備が共用利用になります。他にも少し広めのビジネスホテルタイプもあり設備も整っていますのでおすすめです。シーズンにもよりますがツインタイプで1泊が約80USドル(日本円で約8800円)が平均的なホテル代です。なおパラオにはホテル税がありホテル代に加算されますのでご注意下さい。またキッチン付のホテルに安くで泊まったとしても食材がとても高く食費がかかってしまいますから注意が必要です。
パラオの物価を徹底調査!滞在費④買い物代
滞在中の主な買い物はお土産や飲み物などがメインとなってきます。缶ビールに関しては日本よりも安く1缶1USドル(日本円で約110円)です。ジュース類に至っても0.25USドル(日本円で約27円)と飲み物は非常にお得です。スナックは小分けのがあり1袋が0.25USドル(日本円で約27円)です。逆にティッシュペーパーなどの紙製品は非常に高額です。WCTCショッピングセンターというスーパーマーケットが中心街にありお土産など色々なものが購入できます。買い物を楽しみながら日本との物価の違いを確認するのも楽しいでしょう。
パラオの物価を徹底調査!滞在費⑤チップと出国税
パラオは基本チップの制度はありませんが大手ホテルなどではポーターや枕チップなど受けたサービスに対してチップが必要です。目安としては1USドル(日本円で約110円)で気持ち程度で大丈夫です。ただしルームサービスを注文した場合は食費に約10%分のチップ代が加算されて請求されます。パラオの出国税は50USドル(日本円で約5500円)でその内訳は出国に関する税分が20USドル(日本円で約2200円)残りが環境保全に関する税分として30USドル(日本円で約3300円)かかります。美しい自然を守るためには致し方ないでしょう。通常は海外航空券購入の際に含まれていることが多いので購入先に確認することをおすすめします。
パラオの物価を徹底調査:最後に
いかがでしたか?パラオの物価について高い理由や滞在費についてご紹介いたしました。全体的にみると物価は日本とよく似ておりほとんど変わりがないのですが、個別にみてしまうとどうしてもその高さに驚いてしまいます。野菜や果物をはじめとした食材、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの紙製品は輸入しているのに加え輸送料もかかっていますので日本の2倍から3倍の価格なのです。ただ旅行として滞在するのであれば生活必需品を買うケースは少ないのでレストランでの外食を少なくするなどの工夫をすればそこまで費用はかかりません。ボリュームがある料理が多いのでシェアするのもおすすめの方法です。物価をあまり気にすることなく自然豊かなパラオをぜひ満喫して下さい。