日本の治安が悪い都道府県ランキングTOP3:愛知県
錦・栄といった歓楽街が有名
県庁所在地ので日本の人口4位の都市、名古屋市をはじめとする愛知県は、日本の中でも治安の悪い都道府県として第3位に挙げられます。平成30年の警察白書によると、犯罪認知件数は、凶悪、粗暴、窃盗など合せて65,511件。平成29年度の70,254件より若干減少はしていますが、重要犯罪として数えられるのは698件もありました。
車社会における特殊性もあってか外国人労働者も多い
犯罪種類は殺人、強盗、放火などさまざまですが、犯罪を犯しているのは日本人だけでなく、どんどん増加している外国人労働者も含まれています。過酷な労働や、環境、人間関係などによって抱えるストレスも関係しているといわれており、大きな問題となっています。また、交通事故の死者数が189人と47都道府県で最も悪い数字になっているのも関連していると考えられます。
※算出に用いた人口は、前年の人口であり、総務省統計資料「人口推計」(2018年10月1日現在人口)による。
愛知県警察の歓楽街総合対策推進要綱
主には名古屋市の錦や栄の繁華街、名駅地区、豊橋市の松葉地区のほか、名古屋市の今池地区、金山地区と刈谷市の桜町や相生町が対策地域としてあげられています。
※下リンクの「平成30年愛知県の歓楽街総合対策推進要綱」を参照
日本の治安が悪い都道府県ランキングTOP2:大阪府
関西の中心・大阪を抱える
日本の中でも有数の大都市である大阪は、近くに伊丹・神戸・関西と空港があり、国内外の旅行者も多くいつも活気にあふれています。ですが、日本のスラム街ともいわれる西成区は治安の悪い区域として知られており、釜ヶ崎は代表的なドヤ街として知られています。また、暴行事件などが多いとされるのは中央区や北区、凶悪犯罪が目立つのは中央区など、24区ある中でも中央区、北区、浪速区、西成区、天王寺区に集中しがちです。
遊郭の雰囲気残る飛田新地
また東の吉原と並んで、西の飛田新地は有名な遊郭の場所と知られ、かつての赤線の名残を残しています。ですので、このあたりを歩く際には下手にカメラを向けないなど、自己防衛につとめることも大切です。
その他空き巣や盗難など大阪の地域によっても犯罪種類が違ってきますが、犯罪発生率、認知件数はトップレベルです。中央区は梅田(キタ)から難波(ミナミ)までを包含し、その中に繁華街が複数点在あることや、県外から来た人にとって大阪弁のニュアンスが乱暴に感じられ、トラブルになるということも多いようです。ちょっとしたことでは、エスカレーターの並びが、大阪府とその周辺に限って他の地域と逆になっており、ほんの些細なことが火種になることもあります。東大阪市や中央区では凶悪な犯罪が月に約2~4件も起きているので恐ろしいことです。
日本の治安が悪い都道府県ランキングTOP1:東京都
日本の首都・東京への人口集中ゆえの数字
東京とは年々犯罪件数は少しずつ減少してきているとはいえ、人口の多さからいっても治安の悪さではやはりトップです。2018年の時点で東京の犯罪認知件数は125,251件。暴行、傷害、窃盗、知能犯など犯罪種類も幅広く、少年犯罪も減ってはいますが安心できる値ではありません。日本の頭脳が集中しているだけあって、犯罪においても、最先端をいくものが毎年出てきます。
犯罪の傾向について
日本の大都市であることもあり、観光での外国人の出入国や労働者、他県からの移住者なども多いことから多くの問題点も発生し事件が絶えません。夜歩くと、日本人よりも圧倒的に外国人が多い場所も幾つか見られます。特に治安が悪いとされるのが、歌舞伎町などの有名繁華街もあることから新宿区とされています。2017年度では人口が多い足立区が最も治安が悪い区となっていました。
日本の治安が良い都道府県ランキングTOP3:島根県
島根・鳥取が抜き出て1位2位を争う
中国地方の日本海側にある島根県は、松江城や出雲大社、隠岐島、そして世界遺産となった石見銀山遺跡など名所が多いことでも知られていますが、治安の良い地域としても名高い場所です。自然豊かな環境、人口率もありますが犯罪件数が低く穏やかな環境といえます。
交通事故死者数も少ない
交通事故の死者数は平成29年度で島根・鳥取とも最小の20名。大きな都市がないという点では、両県とも人口の多い都市100位以内が1つもないという特徴があり、犯罪の温床となる場所が少ないと考えられます。全く犯罪がないというわけではありませんが、東京の45分の1という数値で重犯罪はほぼなく、窃盗などが2,000件ほどとなっています。他にも「だんだん=ありがとう」という言葉に代表されるような、穏やかな人間性が感じられる県と考えられます。
日本の治安が良い都道府県ランキングTOP2:鳥取県
島根県とはライバル関係?!
山陰地方の東部に位置する鳥取県は、全国で7番目に面積が小さく人口が最も少ない県です。小さくても大山や鳥取砂丘などの自然豊かな名所、米子城や鳥取城など歴史ある有名観光スポットも豊富で、近年では境港の水木しげるロードが「ゲゲゲの女房」で脚光を浴びて観光客が絶えず訪れる人気のスポットです。さらに名探偵コナンの著者の出身県でもあり、鳥取空港は「鳥取砂丘コナン空港」と呼ばれています。
こじんまりとした町が犯罪の目を摘む
例年事件件数は年間2,000件台と少なく、そのうちの1,900件ほどは窃盗事件となっており、重犯罪は島根県同様ほぼありません。地元民の間でも、人口が少ないため交通事故や犯罪が少なく住みやすいと評判です。また、常にパトカーが巡回をしており、トラブルの原因になるような繁華街もなく、純粋に地域、そして人と人との繋がりが厚いという点も良い治安の理由といえます。
日本の治安が良い都道府県ランキングTOP1:秋田県
東北の日本海側に位置する秋田県は、秋田犬やなまはげ、そして冬のかまくらなどのお祭りで有名。平成31年1月の時点で県の総人口は977,675人、世帯数は 389,060となっており、人口は徐々に減少気味です。年間平均して事件の発生率は2,000件台。そして検挙率も高いことでも知られています。
お人好しな県民性と防犯意識の高さ
秋田の県民性として、秋田おばこ・秋田美人というように、お人好しなところがあげられますが、県内での防犯カメラの設置が多く、それによる検挙率も全国でトップクラスになっています。そういった面を含めて、総合的に第一位になっています。
まとめ
日本の都道府県の中で治安の良い、悪い地域をランキングでご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。あくまで犯罪統計上であり、区域によっても状況はさまざまです。日々事件は起きていますが警察や地元住民の働きかけもあり犯罪は全国的に減少気味です。一人一人が平和を願い、日々前向きに生きて行くことを心がけましょう。