ロシアのクリスマスはいつ？①1月7日
引用: https://www.instagram.com/p/BuTYoKZgvXz/
12月25日がキリストの生誕祭として、世界各地で盛大に祝われますが、ロシアのクリスマスは、なんと1月7日です。これは、ロシアの伝統的な宗教である、ロシア正教が定めたクリスマスの日程です。なぜこの日日になったかというと、ロシア革命前はユリウス暦という暦が使われており、当時のクリスマスの日にちを現在の太陽暦に当てはめると1月7日になるからです。日本の旧暦と同じようなイメージです。そして、この日は国民の祝日でもあるため、お休みとなります。しかし、12月25日もカトリックのクリスマスと位置付けられているため、パーティーなどを行う人も少なくないため、ロシアではクリスマスが2回行われるという言い方をする人もいます。イルミネーションや氷で作られた彫刻が飾られたりはしますが、それは1月7日に向けてのことで、年末から、お正月の年越しが一番盛り上がります。旅行に行く際には、ぜひ年越しから、ロシアのクリスマスまでの時期を選んでみてください。
引用: https://www.instagram.com/p/BsFY23BDjuq/
ロシアのクリスマスはいつ？②サンタクロース
引用: https://www.instagram.com/p/BuThlSUFJ7P/
ロシアには、私たちのイメージする、赤い服を着て白いひげを生やしたサンタクロースの他にも、全部で3種類ものサンタクロースが存在します。一人目のサンタクロースが、私たちのイメージする王道のサンタクロースで、ラップランドの赤い服を着て、白いひげを生やしたサンタクロースです。2人目が、ジェット・マロースと呼ばれる「厳寒じいさん」という人物です。長いひげを生やしているところは、ラップランドのサンタクロースと一緒ですが、手にはプレゼント袋と魔法のステッキを持っています。ヴェリーキーウースチュクというモスクワから700キロほど離れた町に住んでいます。そして、雪中行脚をするか、ロシアの三頭立ての馬車（馬ぞり）に乗ってきます。トナカイのおともではなく、スネグラーチカという孫娘と一緒にやってきます。このサンタクロースが、一番ロシアではポピュラーです。3人目のサンタクロースは、「チスハーン」といい、シベリアのヤクーツクの出身のサンタクロースで、サハの伝統の青い衣装を身にまとい、頭には牡牛の角を生やしている荘厳な姿をしています。残念ながらプレゼントはくれませんが、春の訪れとともに姿を消す、幸運を運んでくる存在です。
引用: https://www.instagram.com/p/BuTe33Hno5E/
ロシアのクリスマスはいつ？③スレグラーチカ
引用: https://www.instagram.com/p/BuRmE_4gZtx/
ロシアのクリスマスで最もポピュラーなのが、ジェット・マロースですが、そのジェット・マロースと同じくらい重要なキャラクターなのが「スネグラーチカ」です。ジェット・マロースの孫娘ということで、わき役だったのですが、子供たちからの人気が強く、今ではジェット・マロースと同じくらいい人気のキャラクターとなりました。なので、この二人はコンビとして、ロシアのクリスマスには欠かせないものとなっています。
引用: https://www.instagram.com/p/BrIqVD_Fvq3/
ロシアのクリスマスはいつ？④ロシア人にとってのクリスマス
引用: https://www.instagram.com/p/BtBq3BTBlm6/
ロシア正教のクリスマスでもある1月7日は、祝日ともなるため、重要な日でもありますが、信仰心がない人や、ほかの宗教を信仰する人にとっては、ただのお正月休みという位置づけです。クリスマスよりも、年越しイベントや年末年始の方が、盛り上がりを見せます。ロシアは、ソ連時代にはクリスマスをお祝いすることが禁止されていたため、クリスマスアイテムの多くが宗教色をなくしていき、代わりに新年を祝うアイテムとして変化していきました。もみの木も新年をお祝いするものとして親しまれています。
引用: https://www.instagram.com/p/BsltYlRHW8n/
ロシアのクリスマスはいつ？⑤過ごし方
引用: https://www.instagram.com/p/Bs6J336H_J0/
現地に住むローカルの人々は、クリスマスの過ごし方もいろいろあります。多くのロシア人は大みそかまでを働くことが多く、元旦から7日間から10日間は新年のお祝いを兼ねて冬休みになります。年越しからパーティーを続ける人もおおく、1月7日のクリスマスも、パーティーで過ごす人もいれば、ゆっくりと家で休む人もいたり、教会へお祈りを捧げに行く人などそれぞれです。家族や友達とクリスマスパーティーをする場合は、クリスマス占いという占いをする習慣もあります。鏡やろうそくで運命を占うのが一般的です。
引用: https://www.instagram.com/p/Bs41GPBDNSg/
ロシアのクリスマスはいつ？⑥ツリーの役割
引用: https://www.instagram.com/p/BsFeKcoHVfO/
ロシア正教の人たちにとって、クリスマスツリーは宗教色が濃い飾り物ではなく、新年を迎えるものの一つとして親しまれています。ロシアではクリスマスツリーを「ヨールカ」と言い、年末から年始にかけて長く飾られています。日本でいうところの、門松と同じような役割をしており、ツリーに飾られる言葉も、「ハッピーホリデイ」などではなく「新年おめでとう」という言葉です。
引用: https://www.instagram.com/p/Bs8c1ARhsrE/
ロシアのクリスマスはいつ？⑦クリスマスディナー
引用: https://www.instagram.com/p/Bs-CXciBBFd/
クリスマスといえば、ローストチキンやエッグノックなどを思い浮かべる人も多いと思いますが、ロシアのクリスマスディナーでは、特にこれといった定番料理はありません。家庭によって様々なのですが、ガチョウとリンゴのオーブン焼きや、豚肉料理がよく食べられています。また、伝統的なお料理として、「クチヤ」を食べる家庭もあります。しかし、新年の方がお祝いを盛大にするロシアの風習では、新年には必ずイクラやキャビアのサンドウィッチ、サーモンなどの燻製が食べられます。また、定番のピロシキや豚肉のオーブン焼きもあります。また、新年の夜には、シャンパンを絶対に飲むのがロシア流です。
引用: https://www.instagram.com/p/BsUe64Dnrs0/
ロシアのクリスマスはいつ？⑧イベント
引用: https://www.instagram.com/p/BuCXCpGlZE0/
12月の初頭からやっともみの木が飾られるロシア。12月25日には、広場や公園でもみの木の建立式が行われたり、特設ステージなどでイベントやダンスなどがあります。ジェット・マロースがお祝いの言葉を伝えたり、氷でできたオブジェなどが飾られます。また、ジェット・マロースの生まれ故郷である、ヴェリキイ・ウスチュグでは、ジェットマロースに会えるイベントが毎年開催されています。また、ジェットマロース郵便局というのもあり、子供たちは彼に手紙を書くそうです。
引用: https://www.instagram.com/p/BuEbPssA6H8/
ロシアのクリスマスはいつ？⑨プレゼント
引用: https://www.instagram.com/p/BskR6qMhV6y/
もみの木の下にプレゼントが置かれているという欧米と違い、ロシアではもみの木は新年のお祝いをするための飾りです。そのため、もみの木には「あけましておめでとう」の文字が書かれています。さらに、プレゼントは1月1日にの朝、もみの木の下に置かれます。歴史的な理由からクリスマスの習慣は、お正月のお祝いへと変わっていったので、プレゼントもお正月祝いへと変化したと言われています。
引用: https://www.instagram.com/p/BsinAw6AZ3D/
ロシアのクリスマスはいつ？⑩旅行に行く時期
引用: https://www.instagram.com/p/BtYLIr0gTr6/
ロシアでクリスマスを楽しみたいと旅行を考えている方は、年末から1月初旬までが、街のイルミネーションが華やかで、楽しい時期となります。なので、旅行に行くのであれば、この時期が一番楽しめます。サンタクロースに会えるイベントや、ロシアならではの氷の彫刻が楽しめます。飾りつけはモスクワ市内は12月20日頃から始まるので、その周辺から旅行するのが良いです。年越しをロシアで過ごすのであれば、一番盛り上がりをみせます。家族で過ごす人も多いですが、広場で花火が打ちあがる場所もあるので、カウントダウンとともにシャンパンを開けるという楽しみ方もできます。クリスマスよりも盛り上がりますので、旅行に行くのであればぜひこちらもあわせて楽しむのをおすすめします。
引用: https://www.instagram.com/p/Bs7GMD1jwxE/
まとめ
ロシアは歴史的背景から、クリスマスの時期が1月と遅く、さらに年越しの方が盛り上がるという独特の文化があります。年末にロシアへ行く方は、ぜひ、ロシア流のクリスマスを楽しんでみてください。
