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ゴールデンカムイ

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【ゴールデンカムイ】アシリパの変顔とは?声優情報など魅力に迫るキャラ紹介!

2021.06.20

ゴールデンカムイのヒロイン、アシリパさん。弱冠ながら大人顔負けの知識、柔軟な思考や判断能力をもち、顔芸のレパートリーも豊富という他に類を見ないようなヒロインです。ここではそのゴールデンカムイのヒロイン、アシリパの魅力に迫っていきます。

  1. ゴールデンカムイのヒロイン:アシリパとはどんなキャラクター?
  2. ゴールデンカムイのヒロイン:アシリパさんの名前
  3. ゴールデンカムイのヒロイン:アイヌの女としてのアシリパさん
  4. ゴールデンカムイのヒロイン:アシリパさんの強み
  5. ゴールデンカムイのヒロイン:アシリパさんの知識
  6. ゴールデンカムイのヒロイン:アシリパさんの価値観
  7. ゴールデンカムイのヒロイン:アシリパさんと杉元
  8. ゴールデンカムイのヒロイン:アシリパさんとレタㇻ
  9. ゴールデンカムイのヒロイン:アシリパさんと白石
  10. ゴールデンカムイのヒロイン:アシリパさんとチンポ先生
  11. ゴールデンカムイのヒロイン:アシリパさんと食事
  12. ゴールデンカムイのヒロイン:アシリパさんと味噌(オソマ)
  13. ゴールデンカムイのヒロイン:アシリパさんとカレー(オソマ)
  14. ゴールデンカムイのヒロイン:アシリパさんの変顔
  15. ゴールデンカムイのヒロイン:アシリパさんの父親の謎
  16. ゴールデンカムイのヒロイン:アシリパさんはまだ子ども
  17. ゴールデンカムイのヒロイン:アシリパさんの声優
  18. まとめ

ゴールデンカムイ主人公杉元に父親と関わりがある入れ墨の脱獄囚の話を聞き、彼と協力関係になった本作のヒロイン。作中で正確な年齢は明記されていませんが、その見た目から10代前半と推測できます。しかし、その年齢の幼さとは反し、アシリパは聡く、人を見る目(観察眼)にも長けています。そういったアシリパの知識や観察眼は、あらゆる局面で杉元を助けており、彼もアシリパに強い信頼を寄せています。アシリパがそんな風に大人顔負けの能力を有しているためか(もしくは単なる杉元の性格からかもしれませんが)、杉元は彼女のことをさん付けで“アシリパさん”と呼んでいます。

※アシリパの正式な名前の表記はアシㇼパ。アシリパのリはアイヌ語の“小さいリ”となっています。

“アシリパ”の意味

アシリパの名前は「新年」を意味していますが、「未来」とも解釈できます。その名前は彼女の父がつけてくれたもので、アシリパは自身のことを「わたしは新しいアイヌの女なんだ!」と言っています。その自負がある彼女は実際、アイヌの文化(慣例や伝統)を重んじながらも、そういった因習に縛られることのない柔軟な思考を持ち合わせています。故にアシリパにはアイヌの知識と現実的かつ合理的な判断能力という大きな強みがあります。

アシリパさんの幼名

アイヌには幼子に病魔が近づかないようにあえて汚い名前で呼ぶ習慣があったそうです。ですから、アシリパもまた幼少のころには別の名前を持っていました。

彼女の幼名はエカシオオトンプイ、「祖父の尻の穴」という意味だそうです。それを聞いた杉本は―

「そりゃ病魔も逃げ出すわ」

と納得のご様子。6歳ほどになってようやく、性格やその子が起こした事柄にちなんだちゃんとした名前が与えられるということなので、アシリパもそれまでずっとエカシオトンプイ(祖父の尻の穴)と呼ばれていたのでしょうね。

ちなみに幼名は他にも、シ・タㇰタㇰ「糞の塊」、フウラテッキ「臭く育つ」、そして人名を除いたゴールデンカムイ作中最多(かもしれない)単語、オソマ「うんこ」などがあります。

アシリパさんの和名

アシリパはアイヌの名前のほかに、“小蝶辺 明日子(こちょうべ あすこ)”という和名も持っています。和名もまた未来を表す“明日子”となっています。やはり未来に向かうアイヌの新しい女であれ、という親の願いがあるのでしょうか。作中でアシリパの和名を知っているのは死んだ彼女の母と、彼女の父だけだとアシリバは述べています。

アシリパの母は出産後に病死したこともあってか、アシリバは幼少期から父に連れられて狩猟に出ることが多かったといいます。その影響でアシリパは縫い物や織物といった“女の仕事”ができないのですが、そのことを気にする様子は見受けられません。また、アイヌの風習で、もうすぐ入れ墨をする年だそうですが、それを嫌がるなど、それまでの慣例に微かですが、抵抗を見せる場面も。その名が表す通り、「新しいアイヌの女」として彼女は生きていっているのかもしれませんね。

しかし、“女の仕事”ができなければ、アイヌの夫を持つことができないためにアシリパの祖母(フチ)はそのことを心配しているようで、杉元にアシリパを嫁にもらってほしいと言う場面も(フチはアイヌ語しか話せないため杉元は彼女が何と言ったのか理解できていないのですが・・・)。

幼少のころから狩猟に行っていたためか、追跡者にいち早く気が付くなど、アシリパの聴力(や視力)は優れています。そして、端倪すべからざるは自然の中で培ったその感覚の鋭さに加え、冷静さも兼ね備えている点でしょう。

ヒグマと相対してさえ、その冷静さは失われません。それはアシリパがヒグマを普通の人と比べて、見慣れてはいるというのはあるのでしょうが、それでも幼い少女が冷静に怪物とよべるような獣に弓を射れるというのはまさに端倪すべからざることでしょう。

人間ですから、どんな時も冷静でいられるわけでもありませんが・・・・・。

アシリパは男兄弟がいないことも手伝って、よく父親の狩りに連れまわされていたといいます。彼女自身も編み物をするより山のほうが好きだ、とのこと。そのように幼いころから山の自然と隣り合わせで生活しているアシリパの知識は杉元たち同行者にとって非常に大きな助けとなっています。動物の習性、罠の張り方、気候の変化、アイヌの文化、食事(狩った動物の調理方法)など彼女の知識は多岐にわたり、その並々ならぬ知識に幾度となく杉元をはじめ仲間たちは救われています。

アシリパは「新しい時代のアイヌの女」を自負しているだけあって、従来のアイヌの因習に囚われることのない柔軟な思考の持ち主です。彼女がアイヌの女性が担うこととなっている仕事よりも野山にて狩猟に従事しているのも彼女の新しい価値観故でしょう。アイヌの信仰や慣習を重んじた上で、新たな考え方をもつアシリパからは学ばせられることもあります。

杉元が傷を負いながら、懸命に生き抜こうとしている鹿を自分と重ねてしまったためにとどめを刺せなかった際、アシリパは言います。

「鹿は死んで杉本を暖めた。鹿の体温がお前に移ってお前を生かす。私たちや動物たちが肉を食べ、残りは木や草や大地の生命に置き換わる。鹿が生き抜いた価値は消えたりしない」と。

「弱い奴は食われる」

“弱い奴は食われる”―これは初登場時にアシリパが、化け物のようなヒグマに慄いた杉元に向かって放った言葉です。

まだ幼い娘とは思えないほど重みのある言葉。そして、「新しいアイヌの女」として幼い頃から、山に入って狩猟をしてきたアシリパだからこその言葉でもあります。彼女の年齢とその言葉の重みがアシリパというキャラクターを象徴しているようでもあります。

アイヌの教えに囚われない

アイヌの教えを重んじるような描写がある反面、それにとらわれすぎないアシリパも描かれてもいます。例えば、シャチはレプンカムイ(海の神)と呼ばれているのですが、人を殺してしまったシャチはウェンカムイ(悪い神)になるといい、そういったシャチをアイヌは食べません。しかし、アシリパは竜田揚げになったシャチが人を食ったわけではないから大丈夫だと無理矢理感のいなめない解釈をして、竜田揚げに食らいつきます。この都合のいい拡大解釈はアイヌの教えを軽んじているのでは、と思われるかもしれませんが、決して教えをないがしろにしているわけではないでしょう。

杉元とは?

本作ゴールデンカムイの主人公。日露戦争の帰還兵で、戦場での鬼神のような戦いぶり、異常なまでの回復力から不死身の杉元と呼ばれています。彼は戦場で、死にゆく幼馴染の寅次から彼の妻である梅子のことを頼まれます。その遺言を受けて、惚れた女でもある梅子の眼病の莫大な治療費をどうにかしようとしていた時、アイヌの埋蔵金の話を耳にし、彼もまた金塊を巡る物語の歯車に組み込まれることに・・・・。

アシリパと杉元

杉元は金塊を見つけるため、アシリパは金塊を奪った男に殺されたとされる父の仇のため、二人は手を組みます。アシリパの知識と杉元の戦闘能力をもってして、幾度となく襲いかかる危機を乗り越えるなかで、二人の関係もより深まっていきます。アシリパに関して言うなら、フチが杉元にアシリパを嫁に貰ってくれと言った時に照れたり、梅子のことを知って複雑な心境になったりと、幼いながらも杉元を異性として好いているような描写もあります。

レタラとは?

白銀の毛並みの雄のエゾオオカミで、ホㇿケウカムイ(狼の神様)と呼ばれる存在。

アシリパとその父親が山に狩りに出た時、ヒグマに襲われているところを助け出した狼です。小さい雪だるまのようだったからレタラ(「白い」)と名付けられました。

アシリパとレタラの関係

アシリパとレタラはいつも一緒で、父親を失ったアシリパにとっては心の支えにもなっていたのかもしれません。しかし、ある夜、風に乗って聞こえてきた遠吠えに引き寄せられていくようにレタラはアシリパから離れていってしまいます。

しかし、それが永遠の別れというわけではありませんでした。レタラはアシリパの危機にはいつも姿を見せてくれています。彼はずっとアシリパのことを気にかけてくれているのでしょう。

白石とは?

脱獄囚の一人。最初は強盗での投獄でしたが、幾度となく脱獄を繰り返しては、収監されたため「脱獄王」の異名を持つようになった天才脱獄犯。

アシリパと白石

“お前は確か「脱糞王」の・・・・”(2巻)

アシリパは最初、白石のことを「脱糞王」と間違って記憶してしまっているなど、初めから白石に対する彼女の評価はさんざんなものです。

“見ろ杉元、役立たずの白石が帰ってきているぞ”(4巻)

“飲んだくれてるただのブタだと思った白石が金塊の手がかりを持ってくるとはな。私の中で白石の地位はぐっと上がってリュウ(犬)のちょっと下だ” (4巻)

そして、同行し始めた後も、アシリパの中で白石の評価はほとんど変わることなく一貫して“役立たず”です。飲んだくれてるただブタなんてなんてひどい言われよう・・・・。しかも評価がぐっと上がった後もアシリパの中では犬以下の存在と認定されている白石、なんと不憫なことでしょう。

チンポ先生とは?

脱獄犯の一人。無敗の柔道家であり、圧倒的な強さを誇る大男。「不動の牛山」とまで言われています・・・が、アシリパからはチンポ先生なんて呼ばれています。

アシリパとチンポ先生

何故チンポ先生などと呼ばれるようになったのか。それは酒に酔った牛山がアシリパに向かって“男を選ぶ基準はチンポ”だと熱弁したからです。

“大きさじゃないぜ~?その男のチンポが「紳士」かどうか・・・抱かせて見極めろってはなしよ”(6巻)

子どもになにいっているんだよっ!・・・って感じですがそれ以降、アシリパは牛山をチンポ先生の愛称で慕っています。

アシリパは狩猟だけでなく、狩った獲物を捌いて、料理することもできます。旅の途中の食事の多くは彼女が賄っており、それを通してアイヌの文化や料理の一端を知ることもできます。

しかし、アシリパの用意するものはシサム(アイヌ以外の日本人)からしてみれば、リスなどの動物の脳みそだったりとゲテモノ料理(?)に分類されるものが多々あるので、食事シーンとゴールデンカムイキャラクターの変顔シーンはセットになっているといってもいいかもしれません。

とはいえ、ゲテモノ料理に思えても、食べてみたら以外に美味しいなんてことも・・・。それに大抵はその後に和人でも抵抗なく食べられそうなものもアシリパはちゃんと用意してくれているので、杉元は毎回“ヒンナ、ヒンナ”(食事に感謝する言葉だが、杉元は美味しいときに特に使っている)と美味しそうに食事をしています。

杉元たちシサムが脳みそを食べるのに抵抗を覚えるように、アシリパにとって口にするのに抵抗を覚える和人の料理(調味料)があります。

引用: http://www.oofree.net/photo_food/p1/miso1.jpg

味噌です。

アシリパにとって味噌はどうみてもオソマ(うんこ)。そんなものを口に入れるなど無理・・・だと思われたのですが、アシリパもまた杉元(和人)を理解するためにも勇気をだして味噌(オソマ)に挑戦してみます。

そして知ることになったのです。味噌(オソマ)のすばらしさを。

以降彼女は味噌(オソマ)の虜に・・・・・。

アシリパさんがオソマと認識してしまうのはなにも味噌だけではありません。

恐らく皆さんが連想したであろうあの食べ物―

引用: https://free-materials.com/adm/wp-content/uploads/2018/03/adpDSC_6549-750x500.jpg

カレーもまた然りです。

アシリパさんにとってはカレーもまたオソマ・・・・。しかし―

オソマはオソマでもカレーは「食べてもいいオソマ」なのです。だからこそ彼女は意を決して一口挑戦します。そして、その口からこぼれるは―

“ヒンナすぎる オソマ・・・・・”

さまざまなキャラクターの変顔が登場するゴールデンカムイですが、その中でもアシリパの変顔は最多記録を誇っているでしょう。彼女は端整な顔つきということなのですが、たびたび噴飯ものの変顔を披露してくれます。それもまた彼女の魅力の一つといえるかもしれません。

変顔はアニメでも健在!

アシリパさんの変顔はアニメでも健在!ここまでくるとスタッフの愛すら感じます。

アシリパが杉元と行動を共にするようになった大本には彼女の父親が金塊を奪取した男に殺されたという話にあります。そして、実は彼女の父親は物語の始まりを牽引するだけの人物ではなく、物語全体の鍵を握っているかもしれないキーパーソンでもあるのです。

アシリパの父親の情報は物語が進むにつれてどんどん変わっていきます。最初、アシリパは金塊を奪取した男に父が殺されたと思っていましたが、実は彼女の父が金塊を奪取した男(のっぺらぼう)なのではないかという話が浮上したり、かと思えば彼女の父親はのっぺらぼうではないと主張する人物が現れたりと彼女の父親の情報は物語の中で二転三転していきます。それもまたゴールデンカムイの話の面白さでもあるのではないでしょうか。

大人びた性格や、大人顔負けの知識、柔軟な思考を持ったアシリパですが、彼女はまだ子どもです。年相応の子どもらしさを見せる場面もあります。アシリパの叔父は彼女のことを

「大人びてはいるがアシリパは寂しがり屋でいたいけな子供なのだ」

と語っています。

幼くして母と父を失っているアシリパは人一倍孤独を恐れているのかもしれません。

2018年春アニメのゴールデンカムイ、そのヒロインであるアシリパの声を務めるのは白石晴香さん。

『コクリコ坂から』の松崎空役で声優としてデビューされ、最近のアニメ作品では『干物妹!うまるちゃん』の本場切絵役や『月がきれい』の滝沢葵役などをやられています。

2018春アニメでも、印象的でユニークなヒロインになると思われるアシリパさん。彼女の豊富な知識、柔軟な思考、そして数多くの顔芸、それらが合わさった魅力、アシリパさんは本当に面白く珍しくヒロインであることは間違いありません。この春開始のゴールデンカムイ、ヒロインのアシリパさんを色んな角度から見てみてください。新たな発見があるかもしれません。

サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://scontent-nrt1-1.cdninstagram.com/vp/ed046b6c372860dac975b852a348b8a6/5B743176/t51.2885-15/s480x480/e35/25024553_1988816658046589_6497607210367975424_n.jpg