【クズの本懐】安楽岡花火の名言①
「知らなかった……人の好意って、こんなに重かったんだ」
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鳴海への想いも麦との付き合いも上手くいかないように感じた花火は、友達の早苗を通して自分の心の空白を埋めようとしましたが、早苗は花火のことを本気で好きだと知り戸惑ってしまいます。
早苗にかける言葉もなく、引き止めることもできなかった花火は、ただ茫然と時の流れに身をゆだねることしかできず、「知らなかった……人の好意って、こんなに重かったんだ」と、近しい人に本気に想いを向けられるプレッシャーを知ることになりました。
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【クズの本懐】安楽岡花火の名言②
「今、救われなくてもそれでいい。私たちは本物を探してる。そのために生きていく」
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最終話で花火が鳴海への想いと麦との関係を全て解消して、新しく生きていこうとする前向きな姿勢がみれた名言。
最終話の中でも一番最後の花火の想いを表している言葉で、この前にのり子のファッションショーをみて、のり子の輝いている姿に心動かされたり、最後に麦と純粋に話していたりしていたので、ちょっと泣けるシーンでしたね。
最終話では皆川先生もなんだかんだで花火にエールを送り、これまでは人の気持ちを読む上手さを男心を弄ぶために使っていた皆川先生が、最終話では花火の気持ちを察して最大限の気づかいと皆川先生なりの応援メッセージを送ったのが良かったです。
ちょっと切ない最終話ではありましたが、花火も麦も本当の恋を探して真っすぐに歩み始めた所が綺麗な最終話でもありましたね。
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【クズの本懐】粟屋麦の名言①
「俺は結局、弱くてずるくて女でなきゃいられなかった頃のあなたが、好きだったんです」
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皆川先生こと茜を変えたいと思っていて麦でしたが、茜が結婚するということを聞かされ、その考えは間違っていたことに気づきました。
そして、茜との最後の別れ際、「俺は結局、弱くてずるくて女でなきゃいられなかった頃のあなたが、好きだったんです」という心情を吐露し、自分の本当の気持ちに気づいてしまいました。
複雑な気持ちを抱いている麦ですが、同時に皆川先生こと茜が本当の意味で人として良い方向に向かっていることに喜ぼうとしてあげている面もあり、彼の心の葛藤が伺えるシーンでした。
【クズの本懐】粟屋麦の名言②
「俺はずっと、あなたを変えたいと思ってた! でも、そんなの間違いだったんだ。変わってしまう前のあなたが、俺は好きだったから。だから、だから……俺は、忘れません」
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皆川先生こと茜に、麦が最後に発した名言がこちら。
茜をずっと真っ当な女性にし自分だけを見て欲しいと思っていた麦でしたが、本当はどうしようもなくフラフラしていて不安定だった頃の茜が好きだったことに気づいて、思わず泣きながら絶叫して発した名言です。
茜にとって麦のこの言葉は後ろ向きな意味にしか捉えられなかったでしょうが、それでも茜は困った表情を浮かべながらも「ありがとう」と一言。
茜も麦のことは本当に好きな面があったようですし、ちょっと特別な相手だったような節もあるので、彼女にできる最大限の優しさだったのかもしれませんが、二人にとってこの別れが前向きなものとなると良いですね。
【クズの本懐】皆川茜の名言①
「人はそんなに変わらないし、私は今も打算まみれで、この感情も幻かもしれない。じゃあ、どうする? 本当に幻かどうか、確かめなきゃね」
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当初は花火から鳴海を奪いたいだけの皆川先生こと茜でしたが、鳴海の全てを許容してくれそうな所と無欲な人格に惹かれ、鳴海からのプロポーズにイエスと応えてしまいました。
序盤から中盤にかけて嫌な女だった茜ですが、後半の鳴海の誠実さにこれまでの男にはない包容力を感じ、自分のペースをかき乱され気になってしまったのですね。
鳴海は自分の大切な人にはただ元気であってほしいという無欲な人間なので、縛ってこようとしない所に茜は惹かれ、結婚しても良いかなと思った時の心情を表した名言がこちらです。
結局、一番性悪女だった茜が一番幸せになってしまったという皮肉な展開となりましたが、これを契機に茜は真っ当な女性になっていく道を見つけ、彼女がこの物語の本当の主人公なのではと錯覚してしまう程でしたね。
【クズの本懐】皆川茜の名言②
「次は……取られちゃダメよ」
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校内が皆川先生こと茜と鐘井先生こと鳴海の結婚を祝福している時、端にいた花火に茜が言った言葉。
言葉だけ聞けば嫌味にも聞こえかねないこの名言ですが、茜が花火にしてしまったことへの罪悪感と罪滅ぼしを、せめて花火の次の幸せを応援するという形で互いに前向きに歩みだそうと促している言葉でもあり、それはブーケを花火に分けてあげた茜の姿勢からも見えます。
鳴海と結婚したことで今後は花火は茜と接する機会は増えてくるだろうと思うので、そういう意味でもこのやり取りは今後の二人にとって小さな歩み寄りだったと言えそうですね。
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【クズの本懐】絵鳩早苗の名言
「自分のことは、死ぬまで自分だけが知っていたらそれでいいじゃない」
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恋心や人間関係で悩む花火に対して、早苗が自説を説いた時の名言がコチラ。
酷く寂しい発言にも聞こえ、間違っている面もあるかもしれませんが、同時に人間の真理を突いたような名言でもあり、傷つき過ぎている花火を最大限励ましてあげようとした早苗のやさしさも垣間見えます。
ただし、早苗の放ったこの言葉は後に花火に否定され、この言葉は『クズの本懐』という作品のテーマからは掛け離れた正しくないはない価値判断だったことが示唆されました。
【クズの本懐】鴎端のり子の名言①
「そうなの、わたしかわいいんです。だから平気なの、好きって言ってもらえなくても。かわいいから、生きていけるのよ」
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のり子の心情を表した名言で、これだけ聞けばただのナルシストに聞こえなくてもないですが、のり子のこの言葉は冷静に自分を客観視した上での発言で、自他ともに認めていることで、逆に哀愁すら漂います。
幼い頃から「かわいい」だけが取り柄だったのり子は、自分の可愛さで何でも上手くいくことを知っていましたが、麦という大好きな男の子にだけは振り向いてもらえない哀しみを表した、のり子なりの苦しみを表した名言でもありますね。
麦に振り向いてもらえないのは苦しいけど、でも自分は絶対的にかわいいから生きていけるという、のり子の誇りと自信と価値観が見える名言でした。
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【クズの本懐】鴎端のり子の名言②
「私の方が、ずっと長く、真っすぐに麦を好きだったわ! だからスッキリしてんの。アンタも自分だけで歩いてみたらわかるわ」
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鳴海への片思いが終わり、麦との関係も無くなり、一人になった花火に対して、のり子が言った名言がコチラ。
のり子は作中の女性キャラの中では最もサッパリして前を向いて歩み始めたキャラクターで好感が持てます。
最終話でのり子がファッションショーで輝いている姿を見た花火は、最終話でものり子のこの言葉を思い出し、自分とのり子の決定的な差を感じていました。
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【クズの本懐】名言まとめ
意外と花火以外のキャラの言葉が良い
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花火はどちらかと言えば自己という意識が曖昧なボーっとしたキャラなので、周囲の自我が強いキャラクターの言葉の方が印象深いものが多いかもしれませんね。
漫画でもアニメでも堕落的で哀愁漂うストーリー展開が魅力の『クズの本懐』でしたが、漫画もアニメもその退廃的な雰囲気を綺麗に描いていたので、心に残る深い物語となっています。
漫画とアニメでは描写の仕方がやや違う本作ですが、漫画もアニメも共に切なくリアリティーのある世界観を楽しめるので、興味を持った方は是非みてみてください。
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