乾燥したお肌の状態
乾燥肌ってよく使っている言葉ですが、乾燥肌とはいったいどんなお肌の状態を指すのでしょうか。
本来のお肌の状態
本来のお肌では、水分と油分によって作られる皮脂膜、天然保湿因子、セラミドなどが、バランスを保ちながらお肌の角質層にバリアを作っています。このバリアがあることで、うるおいや水分の蒸発を防ぎながら、外からの刺激に対して、お肌を守っているのです。
乾燥したお肌
乾燥したお肌とは、水分や油分が不足してしまい、お肌を守るためのバリア機能がうまく働かなくなってしまった状態を言います。
年齢を重ねるごとに皮脂の分泌は減っていきます。乾燥した外気、エアコンや紫外線にさらされることでもお肌の乾燥は進んでいきます。これらが原因となって、お肌のキメが乱れてしまい、粉がふいたようなかさつく乾燥肌へと進んでいくのです。
バリア機能が低下してしまったお肌は、ちょっとした刺激にも反応してしまいます。髪の毛や衣類が触れただけでもかゆみが出たり、細菌やアレルギーの原因となる物質が侵入してきやすくなり、赤みが出たりかゆみが出たりしてしまうのです。
乾燥肌にはどんなファンデーションがいいの？
そんな乾燥した状態のお肌にファンデーションを塗っても大丈夫なのでしょうか？
ファンデーションには、紫外線からお肌を守ったり、うるおいの膜を作りお肌を守ってくれるものがあります。乾燥肌の方こそ、無防備なすっぴん肌よりも、乾燥肌に合ったファンデーションをきちんと使うことが大事になってきます。
新発売のファンデーションだから、雑誌に載っていたから、テレビでCMしていたからと、安易な気持ちで選んでしまうと、それがお肌のトラブルの原因になってしまう可能性も出てきてしまいます。
お肌がデリケートな状態だからこそ、慎重にファンデーションを選んでみましょう。
ファンデーションに欲しい保湿成分は
乾燥肌の方には、ファンデーション自体に保湿成分が含まれているものがおすすめです。
保湿成分には、ヒアルロン酸やセラミド、スクワラン、コラーゲンなどがあります。ファンデーションを選ぶ際は、こういった成分が含まれているかを確認してみてくださいね。
ファンデーション自体に十分な保湿力があれば、メイクをしている間、ファンデーションがお肌にうるおいを与え、外部からの刺激から守ってくれるでしょう。
お肌にやさしいファンデーションを選ぶこと
乾燥肌の方は、お肌のバリア機能が低下していますので、出来るだけ刺激の少ない成分のファンデーションがおすすめです。
お肌へのなじみが良くなる界面活性剤や、防腐剤などは、どうしてもお肌への刺激が強くなります。こういった成分が出来るだけ少ないものを選んだ方が良いようです。
また、お肌に密着するファンデーションの方が、メイク崩れがしにくいのですが、ダブル洗顔をしなくてはいけないほど強いものは避けた方が良いでしょう。ダブル洗顔は乾燥肌の方には刺激が強すぎます。出来るだけ、マイルドタイプのクレンジングクリームやクレンジングミルクで落としきれるものを選んでくださいね。
ポイントは伸びがいいファンデーション
ファンデーション自体の伸びの良さは、乾燥肌の方のためには重要です。
ファンデーションの伸びが悪いと、ついこすってしまったりしますよね。お肌をこする際の摩擦は、お肌のキメを乱し、さらに乾燥を進めてしまいます。なめらかに伸びるファンデーションを選ぶことで、お肌への負担を減らしてあげましょう。
伸びの良いファンデーションは、カバー力が低い傾向にありますが、スポンジなどでポンポンと重ね付けするようにすれば、ある程度のカバーは出来ます。コンシーラーを上手に使うなどしてカバー力を補ってあげて、刺激の少ないメイクをしていきましょう。
乾燥肌の方でも浮かないファンデーションの塗り方
乾燥肌の方には、油分が多いクリームタイプやリキッドタイプのファンデーションがおすすめです。リキッドやクリームタイプのファンデーションは指でお肌に塗りこんでいる方が多いと思いますが、乾燥肌の方はブラシを使ってみてください。
ファンデーションを塗るときにブラシを使うと、ブラシの毛先が、指先では届かないキメや毛穴にもファンデーションをなじませてくれます。なじんだファンデーションはぴたっとお肌に密着し、指で塗り広げたものよりも断然きれいに仕上がります。
実は、メイクアップアーティストのプロの方たちも、ブラシを使ってファンデーションを塗る方が多いのです。ブラシを使って、かさつきのないきれいなツヤのあるお肌にしてみてくださいね。
パウダーファンデーション派の方はオイルをプラス
リキッドやクリームタイプのファンデーションより、パウダーファンデーションが良い方は、オイルやクリームを使って油分を補ってみてください。どうしても粉っぽくなってしまいがちなパウダーファンデーションでも、うるおいのあるツヤツヤとしたお肌になりますよ。
オイルを使う
オイルは、ブースターとして化粧水の前に使います。オイルの効果でお肌を柔らかくし、化粧水の効果を高めてくれます。
洗顔が終わったら、直径1㎝ほどの美容オイルを手のひらに取り、両手で少し温め、手のひらに薄くのばしましょう。その後、ハンドプッシュでお顔全体になじませていきます。
クリームを使う
クリームはスキンケアの仕上げに使いますが、しっかりとお肌になじませないとファンデーションがよれてしまう原因になってしまいます。
乾燥肌ではない方は、Tゾーンを避けて、乾燥しやすい頬や目元、口元だけになじませるようにしてください。
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体の内側から保湿をアップ
乾燥肌は、スキンケアでの対策も大事なのですが、体の内側からのケアも忘れてはいけません。お肌が乾燥しているということは、ボディも乾燥しているということです。背中や足のすねなどは皮脂の分泌が少ない場所ですから、かゆみが出たり、粉をふいたようになったりしやすい部分ですね。
そんな乾燥には、ビタミンやたんぱく質が豊富な食べ物を食べるようにしましょう。卵やアボカド、パプリカ、モロヘイヤ、納豆、イワシ、はちみつなどがおすすめです。積極的にとりいれ、体内環境を見直してみてください。
オリーブオイルやエゴマ油などは良質な油分ですので、積極的にとっていきたいものです。炒めものなどの普段の油に取り入れてみるのも良いですね。
乾燥肌の方が注意したい食べ物
カフェインを多く含むものや、塩分、脂肪分が多いものは体の代謝が悪くなります。また、体を冷やしまう食べ物や、腸内環境を悪化させてしまうものなどもお肌を乾燥させてしまう原因になってしまいます。健康に良いサラダも体を冷やしてしまいますので、温野菜にするなど、乾燥が気になるときには工夫をしてみてくださいね。
注意した方が良い食べ物は、とってはいけないのではなく、とりすぎに注意をした方が良いというものです。バランスの良い食生活をしていくことが、乾燥肌を改善していく1歩ですね。
まとめ
乾燥肌は、メイクののりが悪く困ってしまいますよね。カサカサとしたお肌にファンデーションを塗っても、さらにカサカサが目立ってしまってはメイクは台無しです。保湿力のあるファンデーションを使ったり、オイルやクリームをプラスしてみたりすることで、ツヤツヤとしたお肌作りをしてみませんか？
