最適なお風呂の時間ってどれくらいなの?
みなさんはお風呂の時間、どれくらいかけていますか?早い人は10分、長風呂が好きな人は30分以上入浴している人もいると思いますが、実はお風呂の時間は、長ければ長いほどいいというものではなく、目的によっておすすめの適切な時間があるのです。今までなんとなくお風呂に入っていた人も、これを参考にぜひ今日から効果を実感する入浴タイムに変えてみましょう!
疲労回復をしたい!
平日ヘトヘトになって帰ってきたらお風呂に使ってリラックスをしたいですよね。そんな時は、39度前後のお湯が最適!入浴時間は15分くらいが、一番体の疲労に効果的だと言われています。
疲れにくい健康な体にしたい!
もちろんお風呂だけで健康な体が作れるということはありませんが、入浴を利用して健康的で疲れない体をサポートしたいという時には、40度のお湯に20分程度の時間をかけて入浴するのが最適です。
リラックスして眠くなりたい!
お風呂から上がったらすぐに眠りたい!寝付きを良くしたい、という人には40度以下のお湯で入浴するのがおすすめ。40度以上のお湯だと、体内では交感神経が優位に働くことで気持ちを興奮されてしまう一方で、40度以下のお湯だと副交感神経によって気持ちがリラックスしやすいのだそうです。
お風呂に入るベストな時間/タイミングってある?
お風呂のタイミングは、それぞれ好きなタイミングで入って構いませが、お風呂の効果を健康面、美容面に活かしたい!という人では、おすすめのタイミングがあります。それは、食後1時間以上経過した後です。普段、食事を撮った後は、胃や腸といった消化器官に血流が集中することで、集中的に消化を促します。
しかし、このタイミングで熱いお湯に浸かると、消化器官に血流が集中できず、消化が効率よく行われないのです。そのため、毎日健康的に体を作りたいという人は、食事後1時間は時間をあけて、消化がある程度進んだ後に入浴するのがおすすめですよ。
長時間のお風呂は健康と美容に良くない?
お風呂が好きな人はついつい長時間お風呂に使っていたくなりますよね。さらに女性では、ダイエット効果などを期待して半身浴を頻繁に行っている人もいますね。しかし、半身浴とは異なり、方まで浸かる入浴は、実は長時間つかりすぎると健康や美容にはデメリットもあるのです。一体どんなデメリットがあるのでしょうか?
長時間のお風呂デメリット①乾燥肌になりやすい
お風呂に入ると蒸気などで肌が保湿されそうなイメージですが、実は長時間の長風呂は逆に乾燥肌を引き起こしてしまいがちです。これは、毛穴が開きすぎることで、肌に必要な油分、皮脂などが奪われることによります。
さらに、肌表面の角質層の潤いを保っているセラミド成分が流れてしまうため、肌がカサカサしやすくなるとも言われています。美容によかれと思っていたことが、やりすぎで逆効果になることもあるのです。
長時間のお風呂デメリット②血管系の病気のリスクが上がる
美容面だけではなく、長風呂のしすぎは健康面でもデメリットがあると言われています。お風呂での入浴は、胸や肩までお湯に浸かることが多いと思いますが、これって結構心臓などに水圧がかかっている状態だそう。
また、42度などの熱いお湯に浸かるのが好きな人は、血液に高い圧力をかけてしまうため、より心臓に負担がかかります。その結果、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞といった血栓系の健康障害に繋がる可能性があるのです。
長時間のお風呂デメリット③意外と体力を使う
お風呂は自分だけのリラックスタイム。長時間お風呂に入ることでその日の疲れを癒したい、と思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、実は30分以上の長風呂は、意外と体力を消耗してしまうって知っていましたか?自覚症状としては感じていなくても、なんとなく翌日も体が重い、疲れているといった不健康なサイクルを繰り返してしまうのです。
適切な入浴時間のお風呂効果!
では、正しい時間で入浴するお風呂ではどのような効果に期待ができるのでしょうか?
①血行促進効果
長風呂では、余計な圧力がかかるとお話しましたが、適切な入浴時間のお風呂では健康的な血行促進効果が期待できます。これは、冷え性などを改善し、体の隅々までポカポカと温めることで、リラックス効果も得られます。また、血液は体に必要な栄養を運ぶ器官でもあるため、全身に酸素や栄養がしっかり行き渡り、より健康な状態へ導いいてくれます。
さらに、血液の流れはリンパの流れと非常に密接に関係しているため、血行促進することで、体のリンパの流れも一緒に改善してくれます。その結果、浮腫みがスッキリ解消する効果もあるのです。ダイエットをしている女性では、お風呂上がりに浮腫みマッサージをすると効果的と言われていますが、これはお風呂でリンパの巡りが改善できるからというのもあるのですね。
②疲労回復効果
30分以上の入浴は逆に疲れになる場合がありますが、適切な入浴時間を意識すれば、疲労回復効果は抜群です。普段は体を動かすことで緊張している筋肉も、お湯の中では浮力が働くため、緊張がほぐれリラックスできるのです。
長風呂する時のおすすめのお風呂アドバイス!
冒頭では、目的に合わせた適切なお風呂の時間を紹介しましたが、どうしても長風呂したい!ゆっくりお風呂に浸かりたいという人もいますよね。そこで、そんな人でも安心して長風呂できるアドバイスを紹介します。
1.休憩を挟む
長風呂で臓器に負担をかけてしまうのは、連続的に水圧がかかってしまったり、熱いお湯で血流を激しく変化させてしまうためです。そのため、どうしても長時間お風呂に入りたいという人は、5分置き程度で浴槽から出て休憩を挟むことがおすすめです。お湯から体を出すことで、体に連続的にかかるストレスを減らすことができるので、長時間お風呂に入っても問題ないでしょう。
2.お湯の量を調節する
長風呂を行いたい人、特に、休憩を挟まずずっと浴槽に使っていたい人は、お湯の量を胸より下に設定するようにしましょう。こうすることで、水圧などが心臓に負担をかけにくいので、健康面でもリスクを偉すことができるのです。ただ、冬は肩が冷えたりするので、できれば温かい季節に行うのがおすすめです。
3.保湿ジェルを塗ってから入ると良い
女性の長風呂は、美容面での乾燥トラブルに気をつけなければなりません。既にお話した通り、長時間の入浴は、余分な水分を肌から奪ってしまうため非常に乾燥しやすいのです。そのため、入浴する前に、保湿ジェルなどを塗ってお風呂へ向かうことで、乾燥トラブルをしっかり防げます。
ただし、保湿ジェルなどは種類によってはお湯に溶け込んでしまうものもあるため、自分の後にお風呂のお湯をシェアする家族が居る場合は、なるべく控えましょう。
お風呂の適切な時間とは?正しい入浴方法・まとめ
今回は、意外と知られていない長時間の入浴のリスクなどと共に、健康や美容に効果的な正しいお風呂の時間などを説明してきました。今まで、なんとなくお風呂に長時間座っていた人も、ぜひ今日から注意点を意識してみましょう。お風呂の時間は、忙しい1日の中で一人になれるリラックスタイムですよね。せっかくリラックスするのであれば、健康的に、そして美容にも効果的なお風呂の入り方を心がけてみましょう!