マスクを付けていると具合が悪くなる!?
仕事や日々の生活で日常的にマスクをつけている人も多いのではないでしょうか。近年はマスクの性能も向上しており、つけ心地の良いものも増えていますね。
ただ、日常的にマスクをつけている人が、これまで感じなかった頭痛やめまい、貧血に似た症状に悩んでいることがあることを知っていますか?
頭痛がひどいので薬を買いに行ったところ、薬剤師から「マスクが原因です」と指摘されたというツイートが、大きな話題になりました。
私達の体を病気から守ってくれるはずのマスクが、どうして体の新たな不調を引き起こすのでしょうか。
頭痛の原因は、マスクによる酸欠…!?
そのツイートは、2017年2月のもの。ひどい頭痛に悩んでいた投稿者が薬局に行ったところ、薬剤師から「接客業か」「仕事中はよく喋るか」「仕事中もずっとマスクをつけているのか」などを聞かれ、全て「はい」と答えました。
すると、「酸欠の可能性があるから、マスクを外して深呼吸をするようにしてほしい。それで治らなかったらまた来て」と言われ、実行してみたところ、症状が改善されたとのこと。
投稿者は「暖房がきいた部屋でずっと喋っていたことが原因かもしれない」と当時を振り返り、「もちろん個人差はあるので、その時々で適切な処置をして欲しい」とも呟いています。マスクをつけていることで酸欠になるという認識がなかったので、そんなこともあるのかと驚きますよね。
本当にマスクをつけると酸欠になるの?
マスクといえば、通気性が保たれているもの…というイメージが強いですよね。マスクをつけていて、酸欠になることなど実際にあるのでしょうか。
実際の薬剤師に尋ねてみた記事によると、インタビューを受けた薬剤師は「聞いたことがない」と答えた上で、「マスクをつけて全力疾走をすると脳に酸素がいかなくなるので、頭痛のように感じることがあるかも」と回答していました。
また、別の薬剤師も「市販のマスクで日常生活を送るのであれば、酸欠で頭痛まではいかないのでは」と回答した上で、「ゴムで耳のあたりが締め付けられて、頭痛のように感じたのかもしれない」と、別の可能性も示唆しています。
マスクメーカーの見解は?
マスクメーカーによると、「微粒子を99%カットする機能性と、長時間着用しても息苦しくなく、締め付けも少ない快適性も重視してマスクを作っています」という回答でした。
その上で「使用感には個人差があるので、中には体調が悪くなる人もいるかもしれない」としつつ、マスクで酸欠になるという症状は初めて聞いたそうです。近年のマスクパッケージでも通気性の良さを謳っているものが多くなっているので、マスクと酸欠が結びつかないのは当然かもしれません。
実際に頭痛や貧血の症状を感じたら
接客業の人は、長時間立ち仕事で喋りっぱなし…ということも、少なからずあるのではないでしょうか。
そんな時に頭痛や貧血の症状を感じたら、仕事にも差し支えますよね。そして一度頭痛を感じてしまうと、中々治らなかったりするものです。
慢性的な頭痛や貧血に悩まされる前に、マスクをつけていても酸欠にならないような方法をご紹介します。気がけて実行してみてくださいね。
酸欠回避のために①:マスクを外して深呼吸をする
マスクをつけた状態でも、意識して深呼吸をする時間を作りましょう。
マスクの性能にもよりますが、マスクによっては自分が吐いた空気が抜けていかずにマスク内にとどまってしまい、同じ空気を吸い込むことで、二酸化炭素が濃い状態で呼吸を繰り返すことになってしまいます。
その結果、酸欠気味になってしまい、頭痛や貧血の症状を引き起こしてしまうことがあるのです。
深呼吸をすることで強く息を吐くため、マスクの中にある空気が外に押し出される効果があります。可能であればマスクを外して深呼吸をして、体に入る空気も入れ替えましょう。
酸欠回避のために②:室内の空気を入れ替えよう
マスク内の空気を入れ替えるのはもちろんですが、室内の空気も入れ替えて、新鮮な空気の中で過ごすように心がけましょう。
特に人口密度が高い場所でマスクをして、室内の酸素濃度が薄くなってしまうと、マスクをしている人はしていない人以上に、酸欠状態になるリスクが高まってしまいます。
これからクーラーを使う日も増えるかと思いますので、そう簡単に換気が出来ないかもしれませんが、なるだけ空気を入れ替えられるような環境を整えたいですね。
酸欠回避のために③:鉄分を摂取する
日々の生活の中で、貧血にならない生活や食生活を心がけましょう。
貧血を回避するために最もポピュラーな対処法は、やはり鉄分を摂取することではないでしょうか。
レバーやリンゴなど、鉄分を多く含んでいる食べ物を食べるように心がけたり、サプリメントに頼るのも1つの手段かと思います。マスクを付けていて貧血状態に悩まされる事が多い人は、意識をして食生活を変えてみてはいかがでしょうか。
酸欠回避のために④:マスクをつけない時に運動をする
私生活などでマスクをつけない時間を見計らって、運動をするようにしてみましょう。
その目的は、肺活量を鍛えることです。肺活量が増えると、今以上に多くの酸素を取り込めるようになります。そうすると、マスクをつけていても酸欠状態を回避出来る可能性が高まりますね。
また、運動不足で呼吸そのものが浅くなってしまうと、マスクを長時間装着した時に、酸欠からの頭痛に悩まされる可能性も増えてしまいます。運動をしながらしっかり呼吸して、肺活量を鍛え、健康な体も一緒に手に入れましょう!!
酸欠回避のために⑤:マスクをちゃんと装着する
マスクの紐を何となく耳にかけて、何となくつけている人はいませんか?
マスクにはそれぞれに正しい装着法がありますので、それを守らないと、マスクの効果を正しく得ることが出来ません。それは、花粉やウィルスを通してしまうのみならず、通気性にも影響しているかもしれません。
特に使い捨てのマスクであれば、つけている人が息苦しくならないような工夫が随所になされています。パッケージなどを見直してきちんと装着すれば、改善が見られるかもしれません。一度試してみてくださいね。
酸欠回避のために⑥:自分のサイズにあったマスクを選ぶ
マスクの装着方法を見直すことと同時に、マスクのサイズが自分にあっているかどうかも確認してみましょう。
特にマスクの密閉性を求めて小さめのサイズを選んでいると、マスク内の空間が狭いので、酸欠になるリスクが高くなってしまいます。
もちろん、大きすぎるものを選ぶのもNG。花粉やウィルスが隙間から侵入して、そもそもマスクの意味をなさない可能性があります。
自分の顔のサイズにあったマスクを調べ、合うものを探してみましょう。同じサイズのマスクが沢山あると思いますので、通気性を重視して商品を選んでみても良いかと思います。
マスクを正しく活用して快適に凄そう
私達を病気から守ってくれるはずのマスクも、正しく活用していかないと、別のトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。
体調を崩せないのでなるだけマスクを外したくない、という方は、頭痛や貧血を我慢する前に、このような対処法を試してみてください。
それでも改善が見られない場合は、原因が他にある可能性がありますので、一度病院で相談してみてくださいね。
マスクを正しく活用して、体調不良と無縁の生活を過ごしましょう!!